この記事では「日本の歴史にちなんだ観光スポットを知りたい方」に向けて書かれています。
長きにわたって刻んできた日本の歴史は、日本各地に様々な歴史的重要な場所を作り出してきました。
この記事では、今も残る日本の歴史において重要な「必見のおすすめスポットを8か所」と「歴史的観光スポットの様子や設立された背景」を歴史で起こった時系列で紹介しています。
記事を参考に、気になるスポットを見つけぜひ足を運び、当時の様子に思いをは馳せてみてください。
紹介する日本の歴史ゆかりの観光スポット8選
日本の歴史にゆかりのある観光スポットを、事の起こった時系列に8か所紹介していきます。
- 吉野ケ里歴史公園(弥生時代、古墳時代)
- 法隆寺(607年)
- 東大寺(750年頃)
- 鶴岡八幡宮(1063年)
- 中尊寺金色堂(1124年)
- 函館五稜郭(1857年)
- 靖国神社遊就館(1882年)
- 知覧特攻平和会館(1955年)
古くは弥生時代や古墳時代に始まり、飛鳥時代や鎌倉時代を経て昭和に至るまで、それぞれの時代を象徴するような歴史的観光スポットを紹介します。
記事を参考に気になる日本の歴史的観光スポットを見つけ、ぜひ現地へと足を運んでみてくださいね。
弥生時代の日本の歴史が観光できる【吉野ケ里歴史公園】
佐賀県にある吉野ケ里歴史公園は、3つの町村にまたがる日本最大の面積を誇る遺跡で、弥生時代や古墳時代の集落(クニ)、復元された竪穴住居や高床式倉庫など、当時の人たちの生活の様子を知ることができます。
園内は「入口ゾーン」、弥生時代の原野を再現した「古代の原ゾーン」、支配者層が生活していたといわれる復元住居が見られる「環境集落ゾーン」、弥生時代の森を再現した「古代の森ゾーン」に分かれています。
復元された弥生時代の住居や、再現された森などまるで弥生時代にタイムスリップしたかのような環境の中に身を置くことができ、現実離れした雰囲気は写真映えもしますよ。
- 住所:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手1843
- 電話番号:0952-55-9333
- 営業時間:(6月1日~8月31日)9:00~18:00(9月1日~5月31日)9:00~17:00
- 入場料金:(15歳以上)420円(14歳以下)無料
- 公式サイト:http://www.yoshinogari.jp/
日本最古の木造建築で歴史を感じる【法隆寺】
奈良県生駒郡にある法隆寺は聖徳宗の総本山で、聖徳太子と推古天皇が607年に建立したとされています。
明治時代まで、聖徳太子と推古天皇が建立した状態のままであると信じられていました。しかし、「日本書紀」によると670年に全焼したという記述が見つかったのです。
そのため、明治時代には「法隆寺は一度全焼して、再度建てられた」と主張する学者と、「日本書紀の記述は嘘で、建て替えはしていない」と唱える学者の論争に発展したとされています。
法隆寺は、世界最古の木造建築として世界遺産にも指定されています。国宝に指定されている「五重塔」や、法隆寺の本尊など数々の仏像がまつられている「金堂」から、当時の木造建築技術の高さを知ることができます。
- 住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
- 電話番号:0745-75-2555
- 営業時間:(2月22日~11月3日)8:00~17:00 (11月4日~2月21日)8:00~16:30
- 入場料金:(一般)1,500円(小学生)750円
- 公式サイト:http://www.horyuji.or.jp/
大迫力の奈良の大仏を見てみよう【東大寺】
奈良県奈良市にある東大寺は、奈良の大仏の呼び名で親しまれる「東大寺盧舎那仏(るしゃなぶつ)」が鎮座するお寺で、750年頃に建立されました。
東大寺は幅が57.5m、奥行きが50.5m、棟までの高さが49.1mと世界最大の木造建築で、建立されてから何度も焼失や時の権力者などにより取り壊しが行われてきました。
再建に再建を重ねた姿が現在の東大寺で、国宝級の建造物と敷地が史跡に指定されている「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されています。
東大寺は奈良公園の一角にあり、園内には神聖なる動物とされる数多くのシカが、訪れる観光客に愛らしい姿を見せています。売られているシカせんべいを手にすると、シカの方から押し寄せてきますよ。
- 住所:奈良県奈良市雑司町406-1
- 電話番号:074-222-5511
- 営業時間:「大仏殿」(4月~10月)7:30~17:30(11月~3月)8:00~17:00 「東大寺ミュージアム」(4月~10月)9:30~17:30(11月~3月)9:30~17:00
- 入場料金:(大人)600円(高校生・中学生)600円(小学生)300円
- 公式サイト:http://www.todaiji.or.jp/
【鎌倉幕府の中心】日本の歴史を観光する【鶴岡八幡宮】
神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮は、奥州(東北の辺り)を平定した源頼義が、奥州出陣の前に祈願した京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜に祀ったのが始まりで、1063年に創建されました。
源頼朝が、1180年に由比ヶ浜にあった鶴岡八幡宮を現在の位置に移し、社殿を中心に鎌倉幕府の施設を整備していったとされています。
現在の本宮は1828年に再建されたもので、屋根が緩やかな曲線を描き、本殿と拝殿が一体となった権現造(ごんげんづくり)となっているなど、江戸建築の粋を見ることができますので注目してみてくださいね。
鶴岡八幡宮の鳩みくじ(初穂料200円)は全部で7色あり、鳩の羽ストラップが付いた柔らかな色合いのおみくじは特に女性に人気です。
- 住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
- 電話番号:0467-22-0315
- 営業時間:参拝常時
- 入場料金:参拝無料
- 公式サイト:https://www.hachimangu.or.jp/
10円玉に描かれている日本の歴史に深い【中尊寺金色堂】を観光
岩手県西磐井郡にある中尊寺金色堂は、1124年に奥州の藤原清衡公によって上棟された、極楽浄土の様子を金色の豪華絢爛な装飾や仏像などで表現されたお堂です。
世界文化遺産や日本国の国宝第1号にも指定され、お堂は黒漆に塗った上から金箔が押され、金色になっていることから金色堂と呼ばれています。
中尊寺には建立した藤原清衡公や二代目の基衡公、三代目の秀衡公、四代目の泰衡公の亡骸が豪華な金色の棺に納められ、須弥檀に安置されています。
きらびやかに金色で装飾された中尊寺金色堂は、眺めているだけでもうっとりしてしまうような、とても美しいスポットですよ。
- 住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
- 電話番号:0191-46-2211
- 営業時間:(3月1日〜11月3日)8:30~17:00(11月4日〜2月末日)8:30~16:30
- 入場料金:(大人)800円(高校生)500円(中学生)300円(小学生)200円
- 公式サイト:https://www.chusonji.or.jp/index.html
日本の歴史が明治時代になった場所を観光【函館五稜郭】
北海道の函館市にある函館五稜郭は、1864年に徳川幕府の命を受け国内初の西洋式城郭として建築されました。
函館五稜郭は、監視の際の死角を減らすために稜堡(りょうほ)と呼ばれる星形の形状をしており、ヨーロッパの城塞都市の知恵を参考にして作られました。
五稜郭は、旧江戸幕府軍と新政権の軍隊が最後に戦ったとされる「函館戦争」の場所としても知られています。五稜郭で、江戸幕府の残党がいなくなり、「明治時代」に突入するのです。
函館五稜郭の観光の際は園内を歩くのもいいですが、五稜郭タワーに登るのがおすすめで、全体を一望できるので写真撮影にも最適ですよ。
- 住所:北海道函館市五稜郭町44
- 電話番号:0138-21-3456
- 営業時間:9:00~18:00
- 入場料金:無料
- 公式サイト:https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/
- 住所:北海道函館市五稜郭町43-9
- 電話番号:0138-51-4785
- 営業時間:9:00~18:00
- 入場料金:(大人)900円(高校生・中学生)680円(小学生)450円
- 公式サイト:http://www.goryokaku-tower.co.jp/
日本の武具の歴史をまるっと観光できる場所【靖国神社遊就館】
靖国神社遊就館(ゆうしゅうかん)は、東京都千代田区にある靖国神社の境内にあり、「御祭神を尊び、それまでの武具や歴史的記録などを展示する施設」として、1882年に開館されました。
現在では22の部屋に分かれた展示室と2つの映像ホールがあり、「武人のこころ」から始まる各展示室では、日本を支え守ろうとしてきた先人の遺品や書面などの記録などが展示されていますよ。
戦国時代から先の世界大戦まで、歴史の順に従って展示品を見ていく経路となっているので、日本の歴史に沿って、歴史の中の先人たちの思いや当時の様子を展示品から知ることができます。
今の日本につながる、先人たちが脈々と受け継いできた歴史をより深く知ることができるスポットで、展示物を見ると心に強く響くものがあります。
- 住所:東京都千代田区九段北3-1-1
- 電話番号:03-3261-8326
- 営業時間:9:00~16:30
- 入場料金:(大人)1,000円(大学生)500円(高校・中学生)300円(小学生)無料
- 公式サイト:https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/
第二次世界大戦の隊員の遺品を展示【知覧特攻平和会館】
鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦の沖縄戦で特攻を行った隊員の遺品や資料を展示する会館で、1955年に開館されました。
館内は隊員の遺影や家族などに宛てられた手紙や日記が展示された中央展示室のほか、戦闘機「疾風」や海軍水上特攻艇「震洋」の展示や、当時をよく知る語り部の講話などが開催されていますよ。
知覧特攻平和会館では、隊員の残した手紙や日誌、陰影などから隊員の人柄などが読み取れ涙なくして見ることができないでしょう。
- 住所:鹿児島県南九州市知覧町郡17881
- 電話番号:0993-83-2525
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料金:(大人)500円 (子供)300円
- 公式サイト:http://www.chiran-tokkou.jp/
まとめ
日本の歴史にゆかりのある観光スポットを、時系列に8か所紹介してきました。
- 吉野ケ里歴史公園(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)
- 法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町)
- 東大寺(奈良県奈良市)
- 中尊寺金色堂(岩手県西磐井郡平泉町)
- 鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)
- 函館五稜郭(北海道函館市)
- 靖国神社遊就館(東京都千代田区)
- 知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)
靖国神社の遊就館は、日本の先人たちの生き様やどのように時代を作ってきたのかを知ることができ、より日本の歴史を深く知ることのできる特におすすめのスポットです。
記事を参考に気になるスポットを見つけ、ぜひ現地に足を運んで当時の様子に思いを馳せてみてください。