『飛行機に乗るのが怖い』もしくは『飛行機が苦手』と感じている方は意外と多いのではないでしょうか。
乗らないで済むなら何よりですが、仕事や海外旅行など、どうしても飛行機に乗らなくてはいけない機会もあるでしょう。
いろいろ調べてはみるものの、なかなか自分に合った「怖さ」を和らげる方法などは見つけられていないのではないでしょうか?なかなか不安・恐怖は拭えないですよね。
そこで今回は、飛行機に乗った時の恐怖心を和らげる方法を3つと、飛行機嫌いを克服するための方法を2つ紹介していきます。あなたにぴったりな方法が見つかるかもしれませんよ。是非参考にしてみてください。
(トップ画出典:https://pixabay.com/ja/photos/平面-旅行-旅-探る-841441/)
まずは飛行機が怖いと思う理由を知ろう
一言に『飛行機が怖い』と言っても、怖いと感じる理由は人それぞれでしょう。
飛行機への恐怖心を克服しようとしても、自分が感じる恐怖心に合った方法を取らなくてはあまり意味がありません。
そのため、飛行機への恐怖心を克服したいなら、まずは自分が飛行機に対してどうして恐怖心を感じているのか考えてみましょう。
- 【飛行機】に対する不信感
- 飛行機に乗っていて嫌な経験をした
- 高所・閉所が苦手
飛行機に対する不信感の原因
言ってしまえば飛行機は『巨大な鉄の塊』です。そんなものが空を飛ぶなんて、となかなか信頼できない方もいるでしょう。
また、飛行機は整備から操縦までの全てが『自分以外の他人』の手によって行われています。全てを他人に委ねなくてはいけない、という部分に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
飛行機に対する不信感を持っている方は、上記のような『自分ではどうにもできない』または『自分で直接確認できない』状況に恐怖を感じている可能性が高いです。
そんな不安を解消するためには、まずは飛行機がどれほど安全な乗り物かを理解するのがいいでしょう。
飛行機事故が起こる確率はとても低い
実は飛行機事故に遭遇する確率は、バスや車で交通事故に遭遇する確率よりもずっと低いのです。
アメリカの国家安全運輸委員会(NTSB)の調査によると、飛行機に乗った時に墜落する確率は『0.0009%』になるそうです。
これは、8200年間毎日飛行機に乗ったとしても事故に遭うか遭わないか、というほど低い確率。
事実、日本での民間機の大規模な墜落事故は1985年の日航機事故以降、一度も起きていません。つまり、過去30年以上にわたって、日本の飛行機事故の確率は0%ということです。
どんなに飛行機が安全な乗り物だと分かっても、まだ飛行機が怖いと感じる方もいるでしょう。次からは、そんな『飛行機が怖い』という思いを和らげるための方法を紹介していきます。
『飛行機が怖い』という思いを和らげる方法①大手航空会社を選ぶ
大手航空会社かどうかによって飛行機の安全性に変わりはありませんが、有名な航空会社を利用した方が安心感を覚える方も多いでしょう。少しでも安心感を持った方が、気持ち的にも楽になります。
加えて、大手航空会社の飛行機は、格安をうたっている航空会社よりも座席が広く取られていることが多いです。
座席の間隔が狭いと居心地の悪さや圧迫感を覚え、ストレスになってしまいます。ストレスを感じている状態ではリラックスできないため、より恐怖心を感じやすくなります。
上記の二点からも、飛行機が苦手・怖いと感じる方は大手航空会社を選ぶといいでしょう。
『飛行機が怖い』という思いを和らげる方法②寝る
飛行機の中で寝てしまう、というのも一つの方法です。寝ている間であれば不安や恐怖を感じることもないため、寝付くことが出来れば気が付けば到着している、なんてこともあるでしょう。
しかし、フライトへの不安や緊張からなかなか寝付けない、という方も多いと思います。
そういう方は事前にネックピローやクッション、アイマスクなどを用意して寝やすい環境を整えておくのもいいでしょう。
また、お酒が飲める方であれば、眠気を誘うために少量のアルコールを摂取するのも有効です。
『飛行機が怖い』という思いを和らげる方法③他のことに集中する
映画や音楽など他のことに集中するのも、恐怖心を紛らわすのには有効な方法です。自分の好きなことに没頭している間は、周りのことがあまり気にならなくなりますよね。
特に最近の飛行機には、様々な映画や音楽を楽しむ機能が付いているため、飛行機を『映画や音楽を楽しむ場所』として考えれば少しは不安感も紛れるのではないでしょうか。
もちろん、自分が集中できるのであれば本や雑誌を読むのでも大丈夫です。
本や雑誌を読む場合は、事前に自分が読みたい物を用意して、すぐに取り出せるようにすることを忘れないように気を付けましょう。
気を紛らわすのではなく、そもそもの飛行機嫌いを克服したい、と考えている方も多いのではないでしょうか。
次からは、飛行機が怖いという思いを克服するための方法を2つ紹介していきます。
『飛行機が怖い』を克服するための方法①慣れる
長期的な方法になりますが、飛行機に乗ることに対して慣れてしまうのは苦手を克服する方法の一つです。ただし、その場合は嫌な思いを押し殺して無理に乗り続けては意味がありません。
無理に乗り続けてしまうと、逆に嫌だと思う気持ちが膨らんでしまい、より飛行機嫌いが悪化してしまう可能性があります。
飛行機に慣れたい場合は国内線のフライトがおススメです。国内線は飛行距離が短いだけでなく、揺れも少なく飛行機内のアナウンスも日本語なので海外線よりも安心だと感じられるでしょう。
強引に慣らしていくのではなく、徐々に飛行機が安全な乗り物だと自覚していけるようにしましょう。
『飛行機が怖い』を克服するための方法②医師に相談
『飛行機が怖い』と酷くストレスを感じる場合は、医師に相談してみるのもいいでしょう。
あまり知られていないかもしれませんが、「先端恐怖症」や「高所恐怖症」と同じように『飛行機恐怖症』と呼ばれる恐怖症も存在しています。
耐えられないほどの恐怖を感じる場合は、もしかしたら『飛行機恐怖症』の可能性があります。精神科の受診を検討してみましょう。
しかし中には、「精神科には行きにくい」と感じている方もいるでしょう。病院によっては内科でも相談に乗ってくれるところもあるので、他の場所を診てもらうついでに相談してみるのも一つの方法です。
『飛行機が怖い』と感じる人がやってはいけないこと
飛行機が怖い、と感じる人がフライト中にやってはいけないことは次の二つです。
- カフェインを多量に摂取すること
- 大量に飲酒すること
カフェインには、神経を明敏にする作用があるため、大量に摂取してしまうと恐怖心や振動などをより感じやすくなってしまいます。コーヒーや紅茶は、特に飲み過ぎに気を付けましょう。
また、お酒もカフェインと同様に神経を明敏にする作用があります。上記では、眠気を誘うためにアルコールが有用だと説明しましたが、あくまでも少量でほろ酔いになる程度に抑えましょう。
まとめ
今回は飛行機が怖いと感じている人のストレスを和らげる方法を3つと、恐怖心を克服する方法を2つ紹介してきました。
日本では、約30年以上も飛行機事故を起こっていません。飛行機が怖い、と感じている方は飛行機が安全な乗り物であることを知りましょう。
それでも怖い、と感じるのであればフライト中は寝て過ごしたり、他のことに集中して気を紛らわせたりしましょう。
あまりにも飛行機に対する恐怖心が強い場合は『飛行機恐怖症』という恐怖症である可能性もあります。病院に相談してみましょう。