飛行機の航空券を購入していたが、行けなくなってしまったら払い戻しができるのでしょうか。手続きの仕方はどうしたらいいのでしょうか?
台風や天候の急変によっては、予定していた飛行機が欠航なんてこともあります。払い戻しは、どんな時でも同じ扱いなんでしょうか。気になりますよね。
この記事では、飛行機の払い戻しの方法や無料になる場合とそうでない場合などをご紹介していきます。もしもの時のためにこの記事で事前に勉強しておきましょう。
飛行機の航空券の払い戻しには手数料はかかるのか?
飛行機の航空券を購入したのに乗れなかった場合は、運賃の払い戻しを受けられます。しかし、払い戻し金額は飛行機に乗れなかった理由にもよります。
飛行機に乗れなかった理由によっては払い戻し時に手数料が必要な場合と必要でない場合があります。
- 手数料が必要ではない場合:台風や天気の急変などが原因で、飛行機が欠航になった場合。
- 手数料が必要な場合:あなた自身の体調不良や、急な予定が入ってしまったりと利用者自身の都合で飛行機に乗ることができない場合。
なお、手数料が必要な場合でもチケットの種類によって手数料の値段は変動します。
利用者の都合で払い戻しの場合は?
もしも、あなたの都合が悪くなってしまって予約していた飛行機に乗れない場合は、手数料を支払えばチケットを払い戻すことが可能です。
大手のJAL、ANA、スカイマークや中堅航空会社の航空券なら、すべて手数料を差し引いて払い戻しをしてくれます。しかし、LCCでは払い戻せない航空券もあるのです。
LCCとは、「格安航空会社」です。さまざまなサービスやコストをカットすることで格安料金を実現した航空会社を『LCC』といいます。国内の代表的な航空会社には次の4つがあります。
- ピーチ
- ジェットスター
- バニラエア
- 春秋航空
飛行機に乗れなくなったら、予約便の出発時刻までに取消手続きをしましょう。予約便の出発までに取り消さないとキャンセル料(取消手数料)の値段が上がってしまいます。
取消手続きは、航空会社のホームページ、電話予約センター、空港カウンターで行うことができます。
LCCの払い戻し不可の航空券は、お金が戻ってきませんので手続きをしてもあまり意味がありません。
飛行機が欠航になった場合にはどうすればよいか?
搭乗予定だった飛行機が欠航した場合、どんな航空券でも手数料無料で払い戻されます。LCCでも全額払い戻しが原則です。
当日払い戻し手続きも可能ですが、当日以降の場合は10日以内なら手続きをすれば払い戻されます。払い戻し手続きは、航空会社の電話予約センター、空港カウンターで行っています。
欠航になり空港カウンターが混雑しているのは、払い戻しの手続きだけでなく振替の相談も対応しているからです。そのため、払い戻しをしてもらう場合には当日以降がおすすめです。
悪天候が原因で飛行機が欠航・遅延の時は振替も可能!
台風などの悪天候時の時にはJALやANAといった一般航空会社や、LCCのジェットスターやバニラエア、ピーチなどでも振替便への変更ができます。もちろん振替の手数料はかかりません。
天候による欠航の場合は、予約した航空会社の振替便が利用できます。割引運賃の航空券でない場合なら、連帯運送を行っている他社便を利用できる場合もあります。
振替便の利用で注意する点があります。一般航空会社で振替ができた場合なら、本数が多いので当日に乗れる可能性が高いです。
LCCの場合だと本数が少ないため、当日に乗れず、後日別の便に乗ることになる場合もあるので注意が必要です。
悪天候が原因で飛行機が欠航・遅延の時は払い戻しも可能!
搭乗予定の飛行機が台風や吹雪のなどの不可抗力な悪天候で欠航した場合には、どの航空会社でも振替だけでなく払い戻しも対応してくれます。払い戻しの場合は、どんな航空券でも手数料無料で払い戻されます。
もちろん、LCCでも全額払い戻しが原則です。当日に払い戻し手続きをすることができますが、払い戻し手続きは当日以降10日以内に済ませる必要があります。そのため、なるべく早く行いましょう。
払い戻し手続きは、航空会社の電話予約センター、空港カウンターで行うことができます。
飛行機の航空券の払い戻しに必要なものは?
飛行機の航空券の払い戻しに必要なものをまとめておきます。悪天候が原因で欠航するケースが多いので覚えておくと安心です。
- 搭乗者の氏名と搭乗予定だった便名と予約時の番号(予約番号や確認番号など)
- 購入時に使用したクレジットカード(※クレジットカードを使用して購入し、クレジットカードでの返金を希望する場合)
- 「お客様控え」のレシート(※コンビニエンスストアで航空券を購入した場合)
飛行機の航空券の払い戻しの手続きの仕方は?
飛行機の航空券の払い戻しの手続きは、航空会社のホームページ上か電話予約センターにて行うことができます。
航空会社のホームページから払い戻しの手続きをするなら「予約・確認」などのタブから、必要情報を入力し予約を取り消せば払い戻し手続きは完了です。その後返金手続きに進みます。
また、電話予約センターの場合は電話をして便名や予約番号などを伝えると、キャンセル・払い戻し手続きを受け付けてくれますよ。
その場合は所定の払戻手数料・取消手数料が差し引かれた金額が後日返金されますので、念のため覚えておきましょう。
飛行機の航空券の払い戻し期間はいつまで?
航空券の払い戻しは期間が決まっています。航空券の払い戻しができるのは、予約便の出発日から10日以内です。これをすぎると、払い戻しに応じてくれなくなりますので注意が必要です。
航空券の有効期間内および有効期間満了日の翌日から起算して10日以内
引用:https://www.jal.co.jp/dom/change/normal.html
予約変更ができる運賃で購入した場合だと、予約便の出発前に予約を取り消した場合航空券の有効期間満了日の翌日から10日以内まで払い戻し可能です。
航空券の有効期間は一般的に90日となっていますが、各旅行会社によって異なりますので確認が必要です。JAL、ANAの場合ですと有効期限は1年です。
予約便出発前までに取り消された場合
- 発行日:2019年12月1日
- 搭乗日:2019年12月15日
- 有効期間:2020年12月1日
- 払戻有効期間:2020年12月11日
航空券の購入方法によって払い戻しの期間が違いますので、購入方法を確認しておく必要があります。
病気の場合は航空券の払い戻しが手数料無料になる場合もある?
もしも、利用者の病気が理由で旅行が不可能になってしまったら、航空会社では払戻手数料・取消手数料を適用せず全額払い戻しをする特例があります。
この手続きには、医師の診断書の提出などが必要です。また、予約の変更・取り消しは、当該便の出発前までに行わなければなりません。
ほとんどの航空会社にこの「病気特例」がありますが、ピーチなどLCCの一部では「旅行の延期」は認めても返金は認められません。
まとめ
航空券の払い戻しについてご紹介してきました。払い戻しはあなた自身の理由の場合には手数料は発生してしまいます。LCCや割引料金航空券の場合には払い戻しができない場合もあります。
しかし、台風などの悪天候が原因で飛行機が欠航した場合にはどの航空会社でも手数料は無料です。
そういった場合に慌てず対応できるよう覚えておくといいでしょう。払い戻しには期限があったり、必要なものもありますのでチェックしておくと手続きはスムーズに進むはずです。