飛行機に乗る際には、持っていける荷物の大きさが気になりますよね。しかし、規定は航空会社によって違うし、1つ1つ調べるのは手間がかかってしまいます。
この記事では、飛行機を利用する際の手荷物の大きさについて、機内持ち込みの場合と預け入れの場合に分けて、各航空会社の規定を紹介していますよ。
規定を超過した場合にどうなるのかについても紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事では、ANA、JAL、ピーチ、ジェットスターについて扱っています。その他の航空会社については扱っていないので、予めご了承ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/airport-airplane-aircraft-fly-3511342/)
飛行機の手荷物には2種類ある
飛行機を利用するときの手荷物は、持ち込み手荷物と預ける手荷物の2つがあります。持ち込み手荷物は、飛行機内に持っていける手荷物で、貴重品や機内で使うものを入れておきます。
預ける手荷物は、チェックイン時に空港のカウンターで預ける荷物です。預ける手荷物には、衣類などの旅行先で使うけれど機内では使わないものを入れます。
次章からは、各航空会社の持ち込み手荷物と預ける手荷物の大きさについて紹介していきますね。
飛行機内持ち込み手荷物の大きさ①ANA・JAL100席未満
ANAやJALは飛行機の座席が100席未満か以上かによって、機内に持ち込める手荷物の大きさが変わってきます。ここでは、100席未満の場合の手荷物の大きさについて紹介しています。
- 3辺の和:100cm以内
- 1辺の長さ:45cm×35cm×20cm以内
- 重量:10㎏以内
縦・幅・奥行の3辺の合計が100cm以内、かつ、1辺の長さが45cm×35cm×20cm以内でなければいけません。
合計が100cmをオーバーしたり、1辺でも長さを超過すると機内に持ち込めないので注意しましょう。
手荷物の重量にも制限があり、10㎏を超えると追加料金がかかったり、預ける手荷物にしなければならなくなるので、あわせて確認しておいてください。
飛行機内持ち込み手荷物の大きさ②ANA・JAL100席以上
ここではANAやJALで機体の座席が100席以上の場合の、機内持ち込み手荷物の大きさについて紹介しています。
- 3辺の和:115cm以内
- 1辺の長さ:55cm×40cm×25cm以内
- 重量:10㎏以内
座席が100席未満の場合よりも、大きな荷物を機内に持ち込むことができます。ただ、こちらも規定を一つでもオーバーしてしまうと、持ち込みができないので注意しましょう。
規定をオーバーしてしまった場合はどうなるのかについての詳細は、後述していますので参考にしてみてください。
ちなみに、ANAやJALの国際線についても、国内線の100席以上の場合と同じ規定になっています。
飛行機内持ち込み手荷物の大きさ③格安航空会社
格安航空会社の場合は、ANAやJALといった一般航空会社に比べて持ち込める手荷物のサイズは小さくなっています。
航空会社によって規定が違うので、ここではピーチとジェットスターの機内持ち込み手荷物について紹介します。
- 3辺の和:115cm以内
- 重量:手荷物合計7.0kg以内
ピーチの場合は、1辺の長さについては規定がありません。重量が7㎏以内と、少なくなっているので注意してくださいね。また、国内線も国際線も上記の規定となっています。
- 1辺の長さ:56cm×36cm×23cm
- 重量:7㎏以内
ジェットスターの場合は、3辺の和についての規定はありません。ピーチと同じように、重量制限が7㎏以内になっているので注意してくださいね。また、国内線も国際線も上記の規定となっています。
預ける手荷物の大きさ①ANA
ここではANAの預ける手荷物ついて紹介していきます。国内線の利用と国際線の利用で規定が違うので、分けて紹介しますね。
- 3辺の和:203cm以内
- 重量:20㎏以内(普通席)、40kg以内(プレミアムクラス)
国内線の場合は、1辺の長さについての制限はありません。また、手荷物の重さについては普通席が20㎏まで、プレミアムクラスが40kgまでと規定が分かれています。
- 3辺の和:158cm以内
- 重量:1個あたり32kg(ファーストクラス)、1個あたり32kg(ビジネスクラス)、1個あたり23kg(プレミアムエコノミー・エコノミークラス)
- 個数:3個まで(ファーストクラス)、2個まで(ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラス)
国際線の場合も、1辺の長さについては規定はありません。ただ、手荷物の重さや個数は座席のグレードによって変動がありますね。
料金を抑えるためにも、各グレードの規定をオーバーしないように荷造りしてみてください。
預ける手荷物の大きさ②JAL
この章では、JALの預ける手荷物について紹介していきます。国内線の利用なのか国内線の利用なのかで、規定が変わってきます。
- 1辺の長さ:50cm×60cm×120cm以内
- 重量:20㎏、45kg(ファーストクラス)
3辺の合計は特に規定がないようですね。重量はファーストクラスのみ45kgまで預けることが可能です。
- 3辺の和:203cm(ファーストクラス ・ビジネスクラス)
- 重量:32kg(ファーストクラス ・ビジネスクラス)、23kg(プレミアムエコノミークラス ・エコノミークラス)
- 個数:3個までファーストクラス ・ビジネスクラス)、2個まで(プレミアムエコノミークラス ・エコノミークラス)
国際線は座席のグレードによって、規定が細かく分かれています。3辺の和については、プレミアムエコノミーとエコノミークラスには規定がありません。
預ける手荷物の大きさ③格安航空会社
格安航空会社の預ける手荷物について、ピーチとジェットスターの規定を紹介していきます。
- 3辺の和:203cm以内
- 重量:20㎏以内
ピーチは一般航空会社のエコノミークラスと変わらない規定ですね。格安でチケットが購入できるのに、一般航空会社と変わらない規定なのでとてもお得感があります。
- 無料では預けられない
ジェットスターは、預ける手荷物は全て有料になります。チケットは格安ですが、大きな荷物を持っていきたい場合は避けたほうがいいかもしれません。
飛行機を利用する際に手荷物の大きさが規定外の場合
この章では、手荷物の大きさが規定をオーバーした場合にどうなるのかについて書いていきます。
機内持ち込み手荷物
機内持ち込み手荷物が、規定をオーバーした場合は、預ける手荷物にしてください。
預かりに手荷物がない場合は、超過料金なしで大丈夫ですが、すでに預ける手荷物がある場合は、追加料金を支払う必要があります。
事前に規定をクリアできているか、しっかり確認しておいてくださいね。
預ける手荷物
預ける手荷物の規定をオーバーした場合は、超過料金を払って預かってもらうことになります。
また、預ける手荷物は超過料金を払っても、預けられる荷物には制限があるので、持っていけない場合があります。たとえば、ANAの場合、合計100kgを超える場合は預け入れができません。
預けられない荷物に関しては、自分で宅配便などを手配して旅先に送る必要があります。手間も料金もかさんでしまうので、規定内に収まるように荷造りすることをおすすめします。
飛行機に載せられない手荷物を宅配便で送る場合の料金例
預け荷物の限度をオーバーしてしまった場合、自分で宅配便を手配して旅先に荷物を送ることになります。国内、海外に送る場合の、宅配便の料金例を挙げておくので、参考にしてください。
関東から九州
関東から九州に、3辺の和が160cm以内で20㎏以内㎏以内の荷物を送ると、2,510円かかります。
日本からアメリカ
日本からアメリカに、3辺の和が160cm以内で20㎏以内㎏以内の荷物を送ると、26,050円かかります。
空港には宅配サービスがある
空港には宅配サービスが受けられるブースが設置されています。たとえば、羽田空港の国際線ターミナルには2階と3階にブースがあるんですよ。
空港から旅行先や家に荷物を送ったり、家や旅行先から空港に届いた荷物を受け取ることができます。
事前に預け荷物が多くなることが分かっている場合は、早めに空港に行って宅配便を手配してしまうといいでしょう。
まとめ
飛行機を利用する際の手荷物の大きさについて、各航空会社の規定を紹介してきました。
手荷物の大きさについては航空会社によっても違いますし、国際線か国内線かによっても変わってくることが分かったかと思います。
規定をオーバーしてしまうと、搭乗前にバタバタしてしまいますし、予想外の出費が生じてしまいます。
飛行機を利用する際は、事前に規定を確認してスムーズに搭乗できるようにしましょう。