飛行機の国内線で初めて旅行する時は不安になりますよね。特に荷物は、預かり荷物と持ち込み荷物のルールを知らないと出発前に、中身を整理したり、せっかくカバンに詰めたものを捨てることになります。
今回は国内線で旅行する人に向けて、荷物の持ち込みルールを取り上げました。この記事を読めば、国内の航空会社5社の手荷物のルールを知ることが出来るので、国内線での旅行は問題なく出来るでしょう!
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1503761?title=%E7%BE%BD%E7%94%B0%E7%A9%BA%E6%B8%AF%20%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%B7%9A%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB)
初めて飛行機で旅行…どんなルールがあるの?
この記事を読んでいるあなたは、飛行機に初めて乗るけど、何を注意したらいいかわからない…という不安を持っていませんか?
飛行機に乗る時は、ルールを知っておかないと、予約した飛行機に乗れない…なんて事態が起きてしまいます。せっかくの旅行がルールを知らないせいで台無しになってしまった、ということは防ぎたいですね。
初めて飛行機に乗る人は、次の3つを事前に確認しておきましょう。
- 搭乗する航空会社
- 検査場のルール
- 荷物の持ち込みルール
1.搭乗する航空会社
成田空港など国内線・国際線が日々行き来する巨大な空港では、航空会社によって第1ターミナル、第2ターミナル…など搭乗する場所が決まっていることが多いです。
例えば成田空港では、ANAは第1ターミナル、JALは第2ターミナルから出発と決まっています。航空会社を確認しておかないと、直前でターミナルが違っていたことに気づいて慌てて移動…ということもあります。
チケットを予約した時点で、どの航空会社を利用するか確認しておきましょう。また、チェックインする場所も併せて確認しておけば、搭乗前に慌てずに済みますよ。
2.保安検査のルール
空港に到着した、チケットもある、すぐに飛行機に乗れる…わけではありません。飛行機に乗る前に、保安検査(手荷物検査と身体検査)を受ける必要があります。
空港では、【○○線に搭乗する方は、出発15分前までに検査を受けてください】などのアナウンスが流るので、出発15分から30分前に、保安検査を通過しないと搭乗口が閉められて飛行機に乗ることが出来ません。
手荷物検査では、飛行機に持ち込む荷物の中に危険物が無いか確認されます。普段使っているものでも、空港側が危険と判断した場合は、その場で廃棄か、別の方法で現地に輸送するなど指示に従わなければいけません。
身体検査では、ゲートを通って金属を身につけていないか確認します。時計やスマホ、ベルトなど金属と思われるものはすべて外しておかないと、何度も検査されることになります。
3.荷物の持ち込みルール
飛行機に持ち込める荷物は2種類あり、機内まで持込める手荷物と、空港のカウンターで預かってもらう預かり荷物です。預かり荷物は、搭乗する飛行機に積まれて、到着した空港で受け取ることになります。
荷物は、航空会社ごとに大きさや重量に決まりがあり、機内に持ち込めない荷物や、預かり荷物に出来ないものなど細かく決められています。日用品でも旅行には持参出来ないものもあるので、注意しましょう。
今回は、国内線の手荷物のルールを取り上げましたので、荷造りをする時の参考にしてください。
飛行機は持ち込み出来る荷物に制限があり!
飛行機に搭乗する時に注意してほしいのが、機内に持ち込める荷物に制限があることです。今回調べた航空会社は、すべて「手荷物の持ち込みは2個まで、重量と大きさの制限あり」でした。
手荷物の持ち込みが出来るのは、例えばハンドバック+スーツケースの組み合わせです。スーツケース(ボストンバッグ)2個は、重量制限にかかる可能性があるため、荷物を航空会社に預かってもらう必要があります。
手荷物の重量が制限を超えた場合は、荷物の中身を調整する、または捨てるなどの対応が必要になるので注意しましょう。
手荷物の大きさは事前に測定できますが、重量の測定は難しいでしょう。各空港には手荷物の大きさと重量を測定出来る器具が設置してありますので、事前に図っておいた方が、搭乗前に慌てずに済みますよ。
国内線で持ち込みが禁止・制限されているもの
最近はテロなど凶悪事件を防ぐ目的で、国内線でも持ち込みが禁止されているものが多くなっています。普段使っているものでも、機内への持ち込みが禁止されているものは入れないようにしましょう。
また、機内に持ち込みが出来ないなら、スーツケースに入れて預けてもらえれば…と思うかもしれませんが、持ち込み、預かり荷物の両方とも禁止されているものもあります。
持ち込みが禁止されているものは主に次のようになります。手荷物で当てはまるものがあれば、事前にカバンから出して確認しておきましょう。
- 爆発物、火薬、引火物:ライター(喫煙用で1個のみ持ち込み可)、スプレー缶、クラッカー、花火、お弁当の発熱材
- 充電式のヘアアイロン(コード式であれば、持ち込み可)
- 刃物など【凶器】になるもの:ナイフ、ハサミ、カッター
- 漂白剤、カビ取り剤
- 医薬品・化粧品(持ち込み量の制限あり):薬、化粧水、乳液、ヘアスプレー、育毛剤
機内に持ち込み不可でも、預かり荷物に出来るものもあります。眉毛用のハサミやカミソリも持ち込み不可となるケースがあります。特に女性は、普段使用しているものが持ち込めないことが多いので注意しましょう。
大手とLCCでは、持ち込みルールも違います
大手航空会社(JALやANA)と格安航空(ピーチ、ジェットスターなど)では、機内に持ち込み出来る荷物のルールが違います。LCCの方が荷物の大きさや重量の制限が厳しいです。
ここでは、大手航空会社とLCCの中でも利用者が多い航空会社の手荷物ルールをまとめました。今回調べた航空会社は次の5社です。
- ANA
- JAL
- スカイマーク
- ピーチ
- ジェットスター
航空会社ごとにルールが似ていても、細かい部分が異なるので注意してください。国内だから同じだろうと思って荷物を持ち込んだら検査に引っかかった、なんてことが起きないように確認しておきましょう。
飛行機(国内線)の持ち込みルール①:ANA
1社目は国内大手のANAです。仕事で出張が多い人は、ANAのマイルを貯めている人も多いですよね。
手荷物の個数 | 身の回りのもの(ハンドバッグ、財布、傘など)+1個(スーツケースなど) |
手荷物の大きさ | 【搭乗する飛行機が100席以上】3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内 (55cm × 40cm × 25cm以内) |
【搭乗する飛行機が100席未満】3辺(縦・横・高さ)の和が100cm以内 (45cm × 35cm × 20cm以内) |
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重 量 | 10㎏以内 |
備 考 | キャリーバッグ、ベビーカー、麻袋、係員が判断した荷物は貨物室へ移動する場合有 |
規定サイズを超える荷物を機内へ持ち込む際は、特別旅客料金を支払い、座席を1名で2席確保する必要があります。どうしても自分の手元に置いておきたい荷物がある場合は、利用しましょう。
規定内の荷物でも、貨物室へ移動させられることがあります。ANAの公式サイトによると、次の商品は持ち込みの際、注意が必要です。
三脚、楽器、水漏れの可能性がある荷物(海産物など)、ライター、子ども用携帯、電子タバコ
手荷物の大きさの制限は、飛行機の座席数により変わります。100席以上または未満を見分ける方法は、飛行機の機種です。予約した飛行機の機種がどちらにあてはまるか確認が必要です。
【100席以上の機種】 | 773、772、777、789、78P、78R、76P、763、32A、32F、738、73H、73L、73P、737、73D、73X、735 |
【100席未満の機種】 | Q4A/Q84、Q82、CR7 |
100席未満の機種は少ないため、基本は100席以上の機種で荷物の準備をして問題はないでしょう。
飛行機(国内線)の持ち込みルール②:JAL
2社目はANAと並ぶ大手のJALです。JALの国内線での手荷物ルールは、ANAとほぼ同じです。ANAで問題なく搭乗出来ていれば、JALも問題なく乗れるでしょう。
手荷物の個数 | 身の回りのもの(ハンドバッグ、財布、傘など)+1個(スーツケースなど) |
手荷物の大きさ | 【搭乗する飛行機が100席以上】3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内 (55cm×40cm×25cm以内) |
【搭乗する飛行機が100席未満】3辺(縦・横・高さ)の和が100cm以内 (45cm×35cm×20cm以内) |
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重 量 | 10㎏以内 |
備 考 | ベビーカーは機内で使用できないが、規定サイズであれば持ち込み可 |
JALもANAと同様に、飛行機の座席数により手荷物の大きさの制限があります。ANAより機種は少ないので、見分けはつきやすいですね。
【100席以上の機種】 | 773/772(777)/359/789/788/767/738(73H) |
【100席未満の機種】 | E70/E90/SF3/DH4/ATR/AT7 |
飛行機(国内線)の持ち込みルール③:スカイマーク
3社目はスカイマークです。ANA、JALに続いて国内3位の航空会社ですが、2社と比較して料金が安い所が魅力です。手荷物のルールは大手2社とほぼ一緒でした。
手荷物の個数 | 身の回りのもの(ハンドバッグ、財布、傘など)+1個(スーツケースなど) |
手荷物の大きさ | 55cm×40cm×25cm、3辺の合計が115cm以内 |
重 量 | 10㎏以内 |
備 考 | 特になし |
公式サイトの【問い合わせの多いもの】は、手荷物、預かり荷物のどちらに該当するのか詳細に記載してあり、参考になります。
「この荷物は持参できるかな?」と確認したいと思ったら、スカイマークのサイトを見ることをおすすめします。
飛行機(国内線)の持ち込みルール④:ピーチ
4社目の格安航空会社の中でも有名なピーチですが、大手に比べて持ち込み出来る荷物の制限が厳しいです。また、私はピーチの飛行機に乗ったことがありますが、機内がかなり狭い印象があります。
手荷物の個数 | 身の回りのもの(ハンドバッグ、財布、傘など)+1個(スーツケースなど) |
手荷物の大きさ | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内 (40cm×50cm×25cm以内) |
重 量 | 7㎏以内 |
備 考 | 特になし |
ピーチはANAやJALのように、飛行機の座席数により手荷物の大きさのルールが変わることはありません。
また、重量制限も7㎏以内と厳しくなるため、ANAやJALと同じように荷物を持っていったら重量制限に引っかかってしまった…なんてことが起きるかもしれません。
重量制限を超えた場合は、有料になりますが、手荷物を空港カウンターで預かってもらうことが可能です。
飛行機(国内線)の持ち込みルール⑤:ジェットスター
5社目のジェットスターですが、スーツカバーの大きさにもルールがありました。結婚式や葬儀でスーツやドレスを持っていくときは、大きさが規定内に収まっているか注意しましょう。
手荷物の個数 | 身の回りのもの(ハンドバッグ、財布、傘など)+1個(スーツケースなど) |
手荷物の大きさ | キャリーケース(高さ56cm×幅36cm×奥行23cm以内) |
スーツカバー(高さ114cm×幅60cm×奥行11cm) | |
重 量 | 7㎏以内 |
備 考 | ジェットスターが運行するQ300型機の場合は、キャリーケースの大きさが(高さ48cm×幅34cm×奥行23cm)になる |
ジェットスターに搭乗する時は、飛行機の機種に注意してください。Q300型機の場合は、キャリーケースの大きさが他のLCCよりも厳しくなります。スーツカバーは、どの機種でもルールは変わりません。
しかし、機種がQ300型機でも、荷物が規定内【高さ56cm×幅36cm×奥行23cm、7㎏】であれば、搭乗する時に無料で預かってくれるそうです。事前にジェットスターのカウンターで確認しましょう。
まとめ
今回は国内線の手荷物で持ち込み出来るものや、各航空会社のルールを取り上げました。初めての飛行機で旅行する時は、誰でも不安になりますよね。
私も初めて飛行機に乗る時、検査の手順など確認しないで空港に行ったので、身体検査ですごい慌てて並んでいた後ろの人に迷惑をかけた記憶があります。
空港に行ってから気づいて慌てるより、事前に情報を確認して準備するようにしましょう。あれもこれもと積み込んでしまって、検査場に行ったら重量制限で荷物を捨てることはしたくないですよね。
せっかくの旅行ですから、楽しい思い出になるようにルールを確認してから出発しましょう!