今回の記事では、おすすめのブラックツーリズム5つを厳選して紹介している内容となっています。
観光はレジャーの一つなので、楽しむことがメインですよね。しかし、ブラックツーリズムでは、楽しむことよりも歴史の良い面と悪い面を学ぶことに重きが置かれた新しい観光スタイルなんですよ。
ブラックツーリズムって何?と思う方にもわかりやすく説明してお伝えしていますので、ぜひ最後まで目を通してください。
ブラックツーリズムとは?
まず最初にブラックツーリズムについて説明していきます。ブラックツーリズムとは、一般的に、災害被災跡地、戦争跡地など人類の死や悲しみを対象とした観光のことを指しています。
また、ダークツーリズムや悲しみのツーリズムと呼ばれることも多いです。
観光とは、娯楽を楽しむレジャーの一つですが、ブラックツーリズムは、人類が辿った負の歴史を振り返る学習機会と捉えることができますね。
ブラックツーリズムには、人災的ブラックツーリズムと災害天災的ダークツーリズムの2種類に分かれています。
ブラックツーリズムの意義とは?
戦争や災害を始めたした、人類の死や悲しみの記憶を振り返る旅として定義されることが多いブラックツーリズム。
1990年に欧米発祥の観光スタイルとなっているブラックツーリズムですが、歴史の闇をほじくり回して楽しむ活動にも見えてしまい批判的に捉える人もいるかもしれません。
しかし、歴史的な出来事や地域には必ず光と闇の二つがあり、その闇があるからこそ光があります。
”観光”とは、”光を観る”を書きますが、従来の観光では見逃されがちな、光の当たらない闇の部分に向き合ってみると、その地域の魅力や歴史をより深く学ぶことができるに違いありません。
日本のブラックツーリズム5つ紹介します
今回の記事では、日本におけるブラックツーリズムを5つ紹介しています。紹介する観光地は以下の通りです。
- 東日本大震災跡地(福島県)
- 人と防災未来センター
- 広島平和記念資料館
- 端島(軍艦島)
- ひめゆり平和記念館
世界に目を向けると、ポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所やウクライナのチェルノブイリ原子力発電所がブラックツーリズムと呼ばれています。
歴史の負の側面を知る最初のステップとして、まず我々が住む日本のブラックツーリズムを知ることをおすすめします。次の見出しからは、日本のブラックツーリズム5つを厳選して紹介していきますよ。
【東日本大震災跡地(福島県)】震災の爪痕が今も残る
1つ目に紹介する日本のブラックツーリズムは、福島県にある「東日本大震災跡地」です。記憶に新しい2011年に発生した東日本大震災。
悲しいことに約1.6万人もの人が亡くなったとされています(2020年6月時点、警視庁調べ)。マグニチュード9.0の地震と津波、そして福島第一原子力発電所の原発事故の3つの複合的な災害に見舞われました。
地震で住宅が崩壊したり、津波で流されたりして多くの人々の命が失われただけではなく、原発事故により、現在も約4.4万人もの方が避難を余儀なくされています(2020年4月時点、復興庁調べ)。
国や民間事業団体が、様々な形で復興ツアーを催しており、地域でお金を使い経済的に支援するだけではなく、被災地をめぐることで震災の悲惨さを実感することができますよ。
- ツアー名:福島第一原発20km県内ツアー
- 住所:福島県相馬市石上字南白髭320
- 電話番号:0244-26-8437
- 端島見学施設利用料:ガイドブック料500円、寄付金としてガイド料7000円
- ツアー運行時間:要相談で予約制
- 公式サイト:https://nomado.info/20km/
【人と防災未来センター】阪神淡路大震災の教訓を学べる
2つ目に紹介する日本のブラックツーリズムは、兵庫県にある「人と防災未来センター」です。こちらの施設は、阪神淡路大震災の被害と復興までの道のりが展示されています。
1995年に発生した阪神淡路大震災は、兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の地震によってもたらされ、死者6,434名、負傷者43,792名でした(兵庫県県庁HPより)。
2011年に発生した東日本大震災では、津波による被害が甚大でしたが、阪神淡路大震災は、大都市直下型の地震で、建物の倒壊とそれに伴う火災が深刻な被害をもたらしたことが特徴です。
悲惨な災害を風化させず、次くるかもしれない災害に対して「もし地震が起きたらどう安全を確保しようか…」と教訓を生かして考えさせられる施設ですよ。
- 住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5−2
- 電話番号:078-262-5050
- 施設利用料:【大人】600円【大学生】450円【高・中・小学生】無料
- 営業時間:9:30~17:30(入館は16:30まで)ただし、7~9月は9:30~18:00(入館は17:00まで)金・土曜日は通年9:30~19:00(入館は18:00まで)
- 定休日:毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌平日)年末年始の12月31日と1月1日
- 公式サイト:http://www.dri.ne.jp/
【広島平和記念資料館】原子爆弾が投下された広島を学べる
3つ目に紹介する日本のブラックツーリズムは、広島県にある「広島平和記念資料館」です。広島県は世界で初めて原子爆弾による被害を受けました。
この1発の原子爆弾によって、当時の広島市の人口約35万人のうち9万〜16.6万人が被爆から4か月以内に死亡したとされています。
この平和記念資料館では、被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や資料を収集・展示するとともに、広島の被爆前後の歩みや核時代の状況などについて紹介されています。
広島平和記念資料館は、日本の戦後建築物としては初めて国の重要文化財に指定されましたよ。
- 住所:広島県広島市中区中島町1-2
- 電話番号:082-241-4004
- 入館料:【大人(大学生以上)】200円 【高校生】100円【中学生以下】無料
- 営業時間:【3月~7月】8:30~18:00【8月】8:30~19:00(8月5日、6日は20:00まで)【9月~11月】8:30~18:00【12月~2月】8:30~17:00
- 公式サイト:http://hpmmuseum.jp/
【端島(軍艦島)】ブラックツーリズムらしい今は廃墟の産業島
4つ目に紹介する日本のブラックツーリズムは、長崎県にある「端島(軍艦島)」です。
端島は、1970年に栄えていた炭鉱が閉鎖されすべての人が島を去った後、近年になるまで放置されたため建物の老朽化が激しく廃墟と化してしまいました。
近年になるまで、建物の老朽化が激しいため安全を考慮し、島への上陸は禁止されていました。しかし、「近代化の遺産」として注目されるようになり、2009年からは、観光客の上陸が可能となっています。
端島は日本の近代化に多大な貢献をしたことが認められ、世界遺産に登録されていますよ。
実際に行ってみると、映画の世界のようなゴーストタウンです。かつては日本の近代化を支えた建物が廃墟と化した様をみると、闇を感じさせますよ。
端島に行くには、ツアー会社に事前に予約する必要があります。また、許可を受けた船でしか上陸できませんので、ご注意ください。
会 社 名 | コース | 出港時間 | 帰港時間 | 使 用 船 | 定員 | 料金 |
やまさ海運株式会社(出入港;長崎港) | 軍艦島上陸周遊コース | 9:00発 | 11:30着 | マルベージャ(97総トン) | 225名 | 【中高生以上】4500円 【子供】2250円 |
13:00発 | 15:30着 | マルベージャ3(87総トン) | 221名 | |||
軍艦島周遊コース | 臨時 | 臨時 | マルベージャ(97総トン) | 225名 | 【中高生以上】3300円 【子供】1650円 | |
臨時 | 臨時 | マルベージャ3(87総トン) | 221名 | |||
観光丸長崎港めぐり | 12:00発 | 13:00着 | 観光丸 | 300名 | 【中高生以上】2000円 【子供】1000円 | |
16:00発 | 17:00着 | 観光丸 | 300名 |
会 社 名 | コース | 出港時間 | 帰港時間 | 使 用 船 | 定員 | 料金 |
軍艦島コンシェルジュ(出入港;常盤桟橋) | ・軍艦島上陸コース | 10:30発 | 13:00着 | マーキュリー | 130名 | 【大人】3900円 【中高生】3200円 【小学生】1850円 【幼児】950円 |
13:40発 | 16:05着 | マーキュリー | 130名 |
会 社 名 | コース | 出港時間 | 帰港時間 | 使 用 船 | 定員 | 料金 |
シーマン商会(出入港;常盤2号桟橋) | ・軍艦島上陸コース | 10:30発 | 13:00着 | さるく号 | 45名 | 【大人】4200円 【中高生】3400円 【子供】2050円 |
13:50発 | 16:10着 | さるく号 | 45名 |
- 住所:長崎県長崎市高島町端島
- 電話番号:095-829-1314(長崎市観光推進課)
- 端島見学施設利用料:【大人】300円【小人】 150円※別途上陸ツアー料金・料金体系はツアー会社により異なります。
- ツアー運行時間:ツアーの運航時間は、ツアー会社により異なります
- 公式サイト:http://www.gunkanjima-nagasaki.jp/at/
【ひめゆり平和記念資料館】本土戦となった沖縄の歴史を学ぶ
5つ目の日本のブラックツーリズムは、沖縄県にある「ひめゆり平和記念資料館」です。沖縄県は、太平洋戦争で唯一本土戦が行われた地であり、米軍との直接戦闘で非常に多くの犠牲者が出ました。
中でも当時15歳〜19歳の女子学生が看護要員として戦場に動員され、亡くなっていった「ひめゆり学徒隊」の慰霊塔(ひめゆりの塔)が建てられています。
「ひめゆり平和祈念資料館」は、そのひめゆりの塔に隣接して1989年に開館した資料館です。沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒227名の遺影や遺品、生存者の証言映像や手記が展示されています。
また、ひめゆりの塔のそばのガマ(伊原第三外科壕)の模した内部を見ることが可能です。ひめゆり学徒隊の戦争体験を通して、太平洋戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶことができる平和学習の場になっています。
- 住所:沖縄県糸満市字伊原671-1
- 電話番号:098-997-2100
- 入館料:【大人】 310円【高校生】 210円【小・中学生】 110円
- 営業時間:9:00~17:25(入館は17:00まで)
- 公式サイト:http://www.himeyuri.or.jp/JP/top.html
日本と世界のブラックツーリズムが紹介された番組
さらに、ブラックツーリズムについて理解するためにおすすめしたいドキュメンタリー番組があります。それは、ネットフリックスのオリジナルシリーズである『世界の”現実”旅行』(日本語字幕あり)です。
こちらは、全8話なのですが、ラテンアメリカ・アメリカ・ヨーロッパ・日本・中央アジア・東南アジア・アフリカの地域のブラックツーリズムが紹介されています。
ブラックツーリズムについて深く知りたい方は、是非試聴してみてはいかがでしょうか?
日本のブラックツーリズムでは、世界有数の自殺名所である樹海(山梨県)が取り上げられています。
ブラックツーリズムまとめ
今回の記事では、日本のブラックツーリズム5つを厳選してお伝えしました。観光は娯楽の一つですが、歴史の光の部分だけでなく闇にもスポットを当てた学びの旅もたまには良いのではないでしょうか。
ブラックツーリズムとはそもそも何を指すのか、意義についても知ることで、より実際の観光地を訪れた際の学ぶが深くなるに違いありません。
なかなか、現地に足を運んで歴史を学ぶのが難しいという方は、ブラックツーリズムを紹介したネットフリックスオリジナルストーリーの『世界の”現実”旅行』もおすすめですよ。