シンガポールへの旅行を考えていると、「移動手段って何があるのかな」と疑問が出てきますよね。また、交通機関を使うとなると、乗り方や料金も気になってくるのではないでしょうか。
この記事では、シンガポールで主要となる3つの移動手段について紹介します。各移動手段の乗り方や料金、注意点についても紹介するので、シンガポールへ行く予定の方は是非参考にしてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/シンガポール-市-現代-4041073/)
シンガポールの主要な移動手段
まずは、シンガポール観光において主要となる移動手段を紹介します。主に利用する移動手段は、以下の3つとなります。
- 電車(MRT)
- 路線バス
- タクシー
市街地を中心に走行する「電車」・全域を網羅する「路線バス」・ピンポイントで移動できる「タクシー」を利用すれば、シンガポール各地へ移動することが可能です。
次の章からは、各移動手段の乗り方や料金について詳しく解説していきます。
シンガポールの主要な移動手段①電車(MRT)
まず紹介するのは、市街地のぼぼ全域を走行している「電車(MRT)」です。正確な時間でスムーズに移動することができ、シンガポール観光において強い味方となる移動手段です。
現在(2020年6月時点)も路線拡張・延伸工事が行われており、今後も新路線・新しい駅が増設していく模様です。
- 券売機・窓口でチケットを購入
- 改札機にチケットをかざす
- 目的のホームに向かい乗車する
電車の乗り方は、基本的に日本と一緒なので、初めての方でも気軽に利用することができます。尚、以下のサイトからは、MRTの路線図を確認することができます。
シンガポールの電車料金
シンガポールの電車料金は、日本と同様に移動距離によって変動します。
一般的に利用される「スタンダードチケット」であれば、おおよそS$1.4〜2.5(約108〜193円)の範囲で移動することが可能です。(S$1=77円で換算・小数は繰り上げ)
尚、シンガポールの電車で使用するチケットは、以下の3種類となります。
スタンダードチケット
スタンダードチケットとは、1枚につき最大6回乗車できるカード型のチケットです。使用する度に行き先を指定し、必要となる運賃を券売機でチャージしてから使用します。
購入時には10セント(約8円)のデポジットが必要であり、3回目の乗車時に10セント(約8円)の割引き(デポジット分を返金)、6回目の乗車時にも10セント(約8円)の割引きがあります。
スタンダードチケットは、駅にある券売機や窓口で購入することが可能です。
ez-linkカード
ez-linkカードとは、日本のSuicaのようなチャージ式のICカードです。
購入時するにはS$12(約924円)が必要となり、内訳は運賃S$7(約539円)+デポジットS$5(約385円)となります。
デポジットの返金はありませんが、カードを利用すればスタンダードチケットよりも安い料金で利用することができます。(約3〜4割引)
駅にある券売機などでチャージができ、券売機やセブンイレブンなどで購入することが可能です。(路線バスでも使用可能)
シンガポール・ツーリスト・パス
シンガポール・ツーリスト・パスとは、電車(MRT)と路線バスが乗り放題となるパスです。「チャンギ国際空港駅」「チャイナタウン駅」「ブギス駅」などの主要な駅で購入することができます。
- 1日券:S$20(約1,540円)
- 2日券:S$26(約2,002円)
- 3日券:S$30(約2,310円)
上記の各料金には、S$10(約770円)のデポジット料金が含まれています。駅にあるチケットオフィスにて購入後5日以内に返却手続きを行うと、デポジットが払い戻しされます。
シンガポールの主要な移動手段②路線バス
続いて紹介するのは、シンガポール全域に運行している「路線バス」です。電車ではアクセスしにくい場所へも移動することが可能です。
- バスが来たら手を挙げて「前方のドア」から乗車する
- 乗り放題パス・ICカードをリーダーにタッチする(現金の場合は料金箱にお金を入れる)
- 降車駅が近づいたら「STOPボタン」を押す
- 降車時も乗り放題パス・ICカードをリーダーにタッチする
- 「後方のドア」から降車する
路線バスでは両替えができないので、現金で支払う場合は小銭の用意が必要となります。また、目的地までの運賃が分からない場合は、運転手から確認するようにして下さい。
現金だと不便に感じることが多いので、頻繁に路線バスを利用する方は、「ez-linkカード」や「シンガポール・ツーリスト・パス」の利用がおすすめです。
シンガポールの路線バス料金
シンガポールの路線バス料金は、乗車距離によって変動します。現金の支払いの場合、おおよそS$1.5〜2.6(約116〜200円)の範囲で移動することが可能です。
支払いに便利な「ez-linkカード」を利用する場合、現金よりも約3〜4割ほど料金が安くなります。頻繁に路線バスを利用するのであれば、「ez-linkカード」の利用をおすすめします。
また、電車料金の章でも紹介した乗り放題パス「シンガポール・ツーリスト・パス」も路線バスで利用可能です。利用する頻度を考え、目的に合った支払い方法を選択してください。
シンガポールの主要な移動手段③タクシー
最後に紹介するのは、目的地までピンポイントで移動できる「タクシー」です。日本に比べると料金がかなり安いので、観光中に利用する機会が多くなるでしょう。
- タクシー乗り場から乗車または流しのタクシーを止める
- 自分でドアを開ける(トランクを利用したい場合は運転手に声を掛ける)
- 目的地を伝える
- シートベルトを着用する
- 目的地に到着後、料金を支払う
- 自分でドアを開け降車する
タクシーの乗り方は、自分でドアを開閉する以外は日本と同じです。流しのタクシーを止める場合は、日本のように手を挙げてアピールします。
屋根に緑色の「TAXI」の表示があるのが空車の目印です。中心部では停車禁止区域が広がっているので、その場合はショッピングセンターやホテルなどにあるタクシー乗り場から乗車しましょう。
また、片言の英語でも目的地を聞き取ってくれますが、会話に自信のない方は目的地を記したメモやガイドブックを見せると良いでしょう。
シンガポールのタクシー料金
タクシーの料金システムは、「初乗り料金+メーター料金+追加・割増料金+その他(有料道路など)」となります。尚、シンガポールのタクシーは、チップの支払いが不要です。
- 初乗り料金:S$3〜3.9(約231〜300円)
- メーター料金:400m毎にS$0.22(約17円)
- 深夜・早朝料金(0:00〜6:00):基本料金から50%割増
- ピーク時の料金(月〜金6:00〜9:30・毎日18:00〜24:00):基本料金から25%割増
- 特定エリアでの乗降車:S$3〜5(約231〜385円)
- クレジットカード決済:手数料10%
※上記以外にも、様々な追加・割増料金が設定されています。料金システムが変更している場合もあるので、目安として参考にしてください。
特定エリアとは「チャンギ国際空港」や「マリーナベイ・サンズ」といった一部のエリアを指し、乗降車する場所によってはS$3〜5(約231〜385円)が加算されます。
また、高級車種のタクシー(主に車体が黒色・白色)は、一般のタクシーよりも3〜5割ほど料金が高くなります。
尚、クレジットカードに対応していないタクシーもあるので、現金も用意しておくと良いでしょう。
配車アプリの利用もおすすめ!
シンガポールを観光する際は、配車アプリの利用もおすすめです。シンガポールでは、東南アジアで普及している「Grab」という配車アプリを利用することができます。
アプリ内で目的地の指定や支払いを済ませられるので、運転手とのやり取りも最小限に抑えることが可能です。配車アプリを使いこなせば、観光の強い味方となるでしょう。
但し、アプリを使用するのでインターネットへの接続が必要となります。次の章では、各移動手段の注意点について紹介します。
インターネットを使用したい人には、Wi-Fiがおすすめですよ。どのWi-Fi機器をレンタルするか迷うという方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
各移動手段の注意点
公共交通機関を利用する際は、いくつか注意しなければならないことがあります。公共交通機関で以下のことをした場合、数万円の罰金が発生するので、くれぐれも違反しないように注意しましょう。
- 飲食
- 喫煙
- 危険物(可燃液体など)の持ち込み
- ドリアンの持ち込み
タクシーを利用する場合は、シートベルトを着用していないと罰金が科せられるので注意が必要です。
シンガポールには様々な罰金制度が定められているので、渡航前に1度確認しておくことをおすすめします。
シンガポールの移動手段まとめ
今回は、シンガポールの主要な移動手段について紹介しました。紹介した移動手段を利用すれば、シンガポール各地へ移動することが可能です。
どの移動手段も日本と利用方法が似ているので、初めて利用する方もそれほど迷うことはないでしょう。また、日本と比較しても料金が安いので、気軽に利用することができます。
最後に紹介したように、シンガポールでは様々な罰金制度が定められているので、罰金を科せられないように注意しましょう。