世界最大の都市であるニューヨーク。初めて行く人は治安について気になりますよね。
この記事では、ニューヨークの治安について2020年3月現在の状況を紹介していきます。
最低限意識しておけば、犯罪に巻き込まれることなく、安全にニューヨーク生活を楽しむことができますのでぜひ参考にしてください。(トップ画像:https://www.pakutaso.com/20200329086post-26346.html)
ニューヨークの治安はどうなのか?
「ニューヨークは治安が悪い」というイメージを持つ方もいるかと思いますが、それは一昔前(1970-1990年頃)の話です。
1990年代に市長のジュリアーノ氏が警察官を増やし、治安改善に努めました。その結果、年間2,000件あった犯罪件数を300件以下に減らすことができ、ここ2、3年も低い件数で推移しています。
犯罪が起こっている場所も旅行者が訪れる場所から離れているので、まだ安心できます。
心配な人は犯罪が発生した場所をエリアごとにまとめたニューヨーク犯罪マップを見るとどの場所が危険なのか分かるので参考にすると良いでしょう。
ニューヨークの治安が良い場所は?
ニューヨーク犯罪マップを確認すると、マンハッタンやクイーンズなどの色が塗られていない(=または薄い)場所は比較的安全だということが分かります。
警察官による警備体制も観光地は特に厳重で、大きな銃を持って監視している警察官に驚く観光客は多いです。怪しい人がいないか常に見ているので安心して町を歩くことができます。
また、昔は地下鉄も危険な場所として見られていましたが、今ではかなり安全に乗り降りすることができます。24時間運行しており、夜は会社帰りの人や遊び帰りの人で混みあうこともあります。
タイムズスクエアやマンハッタンなどの一般的な観光地を回る予定ならば、そこまで緊張しすぎる必要はないでしょう。心配な方は、観光地に近いホテルに泊まるのがおすすめです。
ニューヨークの治安が悪い場所は?
マップを見ると、セントラルパークより南にあるエリアは色が濃く塗られているのが分かります。基本的に濃い色で塗られている場所は犯罪が多い危険なエリアなので近づかないようにしましょう。
場所としては、イーストハーレム一部やサウスブロンクス、ブルックリン南部などのエリアが危険とされています。
元々工業地帯で低所得者が多く住んでいる場所のため、旅行者は狙われやすいです。また、麻薬や売春などの犯罪が横行しています。防弾ガラスにしているお店など、地元の人も近づかない場所もあります。
それでは、旅行客が被害に遭いやすいトラブルを4つ紹介します。最低限理解して備えておけば大丈夫なのでしっかり確認してください。
ニューヨークの治安情報①違法タクシーに注意
1つ目に紹介するのは、「違法タクシー」に注意することです。ニューヨークのタクシーは日本とほとんど同じ仕組みで乗ることができますが、中には法外な金額を請求される場合があります。
「白タク」と呼ばれるタクシーで、空港内で客引きをしていることがあります。もちろん親切なタクシーもあるかと思いますが、タクシー乗り場で待っている公式のタクシーを利用しましょう。
公式のタクシーは「イエローキャブ」や「グリーンキャブ」と呼ばれている、黄色や黄緑色のタクシーです。
タクシー以外で、「UBER」を使うのも良いですよ。アプリ上でドライバーの信用度が分かるのでトラブルは少なく、チップも無いのでタクシーより安く乗れます。以下よりダウンロードしておきましょう。
ニューヨークの治安情報②強引な路上販売に注意
2つ目に紹介するのは、「強引な路上販売」です。マンハッタンなどの観光地で、路上で物を売っている人を見かけると思います。
欲しくないものであれば、相手にしないでください。実際に「無料だから」と言われて受け取った瞬間にお金を請求されたケースがあります。
最初の時点ではっきりと「要らない!」と意思表示をすることが大切です。迷っていると思われると、しつこく付きまとってくるので大変ですよ。
ニューヨークの治安情報③地下鉄のカードすり替えに注意
3つ目に紹介するのは、「地下鉄のカードすり替え」です。地下鉄の改札を通るときにカードが上手く通せないことがあります。
そのときに「代わりに通してあげるよ」と親切な人が現れますが、気を付けてください。いつの間にか期限切れのカードにすり替えられている場合があります。
次に地下敵を利用するときに気付いても既に時すでに遅しです。必ず第三者へは渡さずに、駅員さんに通してもらいましょう。
ニューヨークの治安情報④スリや置き引きに注意
4つ目に紹介するのは、「スリや置き引き」です。これはニューヨークに関わらず海外全般に言えることだと思います。
マンハッタンやタイムズスクエアなどの観光地で旅行客を狙ったスリは、実際に発生しています。日本にいるときと同じように歩いていると格好の標的となってしまうので注意が必要です。
荷物は前に抱えたり、荷物を置くときはそのままにせずに誰かに見てもらうか、持ち歩くかしたりしておくことが必要です。
日本のように落としたものが戻ってくることはほぼないです。事前にしっかりと対策しておきましょう。
トラブルに遭わない・困らないために
トラブルを未然に防ぐためにも最低以下の2つの準備をしておきましょう。
- ポケットWi-Fiを契約しておく
- 海外保険に加入しておく
ポケットWi-Fiを契約
ニューヨークは主要施設(空港、ホテルや大型ショッピングセンターなど)しかフリーWi-Fiが使えないため、ポケットWi-Fiを契約しておくことをおすすめします。
マップを見たり、トラブル対応時に調べたりと様々な状況で役立ちます。ポケットWi-Fiの契約についてはこちらの記事を参考にしてください。
海外旅行保険に加入
トラブルに遭って病院を利用したときに、保険未加入だと高額な医療費にびっくりしてしまいます。万が一のために必ず加入してください。
クレジットカードにも付帯されている場合があるので、カード会社に確認しましょう。
トラブルに遭ってしまったら?
万が一、トラブルに遭ってしまった場合は、近くにいる警察官か電話で「911」に助けを求めましょう。
「ジャパニーズ プリーズ」と言えば日本語が話せる人と変わってもらえるので詳細を伝えてください。
日本と違ってアメリカは、警察・消防などは電話番号が統一されており、警察はニューヨークポリスデパートメント(NYPD)と呼ばれています。
スムーズに対応するため、パスポートのコピーを持ち歩くことをおすすめします。
まとめ
ニューヨークの治安について紹介しました。不安に感じてしまう人もいるかもしれませんが、比較的治安のよい安全な都市です。
ただ、日本に比べると治安が悪いので、注意しておかないとトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。
自分が旅行客ということを自覚し、本記事を参考に万全の準備をしておきましょう。
大きなトラブルに遭うことなく、充実したニューヨークを過ごせてもらえれば嬉しいです。