あなたは【日本三名瀑】という言葉を聞いたことはありますか?日本三大○○や日本三景などは聞いたことはあるけど…という方もいるでしょう。今回は【日本三名瀑】の魅力を取り上げました。
仕事や勉強で疲れて、自然の中でリフレッシュしたい!という方に日本三名瀑周辺のオススメスポットも併せて紹介します!
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2438976?title=%E8%8F%AF%E5%8E%B3%E3%81%AE%E6%BB%9D)
日本三名瀑(にほんさんめいばく)とは?
日本三名瀑という文字を見た時、私は何の場所か全くわかりませんでした!【瀑】という漢字が何を示しているかわからなかったのです。日本三名瀑を調べる前は、イメージでこんな場所かなと思っていました。
- 水がある
- 水の音が大きい場所(瀑という文字が爆音と似たような意味と思いました)
- 岩場が大きい
この【瀑】(ばく)という文字は、【滝】を意味します。滝の名所のことを指しているんですね。つまり、日本三名瀑=日本の三大滝なんです。
日本三名瀑はどこ?
日本三名瀑は正式にどこからか認定を受けているのではなく、一般的に「この3カ所は日本全国で素晴らしい滝だ!」と言われている場所なんです。日本の滝100選から出てきたのが日本三名瀑とされています。
2カ所は全国でも有名な華厳の滝と那智の滝です。しかし、もう一カ所は、地方によって見解がわかれるようで…。今回は【日本三名瀑】と言えば一般的にはここ!と言われる場所を紹介します。
- 華厳の滝:栃木県 日光
- 那智の滝:和歌山県 熊野
- 袋田の滝:茨城県 奥久慈(おくくじ)
後ほど、「袋田の滝は日本三名瀑の1つではない!私達の町にある滝が日本三名瀑だ!」と自称(?)している所も紹介します。
日本三名瀑①華厳の滝(けごんのたき)
1カ所目は日光にある華厳の滝です!定番の観光スポットで、修学旅行で行った!という方も多いでしょう。高さ97mの高さから落ちる様子は、見ていて圧倒される光景です。
華厳の滝が観光名所となったのは、滝の近くに展望台の元である茶屋(喫茶店やカフェのような休憩所)が出来たのがきっかけと言われています。
茶屋で滝を間近で見られるようになり、日本全国を旅する作家が本などで魅力を紹介するようになってから、名前が多くの人に知られるようになりました。
1年通じて様々な様子(新緑や雪)が見られるので、飽きることなく楽しむことが出来ます。展望台にはエレベーターで行けますので、滝の近くで音や水しぶきを体感しましょう!(運が良ければ虹が見られるかも!?)
華厳の滝は、中禅寺湖から流れています。中禅寺湖は、日本で一番高い標高(1,296m)にある湖として有名ですね。
華厳の滝周辺のオススメスポット
華厳の滝の周辺観光スポットは日光や鬼怒川などたくさんありますが、今回はきれいな空気を吸ってリフレッシュ出来るような場所を取り上げました。
- 中禅寺湖
- 戦場ヶ原
中禅寺湖では遊覧船に乗船が出来、湖の上から日光周辺の自然を見ることが出来ます!また、カヌーでも中禅寺湖周辺を散策出来ます。私は修学旅行で行きましたが、改めて見ても湖と思えない大きさですね…。
自然の中を歩き回りたい人には戦場ヶ原はいかがでしょうか?歩道が整備されており、高低差が少ないので軽装でも問題ありません!(ただしクマなどの大型動物もいるので、注意しましょう!)
華厳の滝へのアクセス
華厳の滝は、周辺が世界遺産の名所でもあるため、交通手段が充実しています。営業時間は、展望台へのエレベーターの時間になりますので、早めに行くようにしましょう。
【住 所】 | 栃木県日光市中宮祠 |
【営業時間】 | ①3月~11月 8:00~17:00②12月~2月 9:00~16:30 |
(エレベーターの営業時間になります。季節や天候により変更あり。) | |
【料 金】 | 大人550円 子ども330円 |
【アクセス】 | 《電車の場合》東武日光駅/JR日光駅から東武バス乗車→中禅寺駅下車→徒歩5分 |
《車の場合》東北自動車道→浦和IC→日光IC→清滝IC |
令和1年10月1日より、料金の変更があります。大人570円、子ども340円となります。10月に観光予定がある人は、料金に注意してください!
日本三名瀑②那智の滝(なちのたき)
2カ所目は那智の滝です。世界遺産の熊野古道にあり、古くから信仰の対象として崇められていました。133mの落差で水が勢いよく落ちる様子は圧巻ですね。
近くには熊野那智大社があり、日本書紀や古事記に登場する伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀っています。毎年7月9日と12月27日には滝を崇める行事(神事)が行われます。
【那智の滝】は滝1つを指すのではなく、那智山にある滝の中で、修行で使われたものを48カ所を総称して【那智の滝】と呼ぶそうです。
那智の滝周辺のオススメスポット
那智の滝周辺は、神社等含めた三重県、奈良県、和歌山県に渡る世界遺産となっています。動植物の生態が崩れないよう自然が保存されているので、ルールを守って散策を楽しんでください。
- 熊野古道(大門坂~那智大社・那智の滝)
- 熊野那智大社
熊野古道は、初心者から上級者向けまで用意されており様々なルートを楽しむことが出来ます。観光しながら大自然も楽しみたい人は、大門坂から2時間ほどで那智の滝に行ける初心者向けのコースはいかがでしょうか?
熊野那智大社は317年に今の場所に創建され、焼失や再建、修復を繰り返して現在まで残っています。境内には、サッカー日本代表のロゴでもある八咫烏(やたがらす)の石像があり、交通安全の神様とされています。
那智の滝へのアクセス
紀伊山地(那智の滝周辺)は、滝や岩などに神がいるという信仰が昔からありました。そのため、自然をあるがままに残して祀っているので、不思議な空間になっています。神秘的な体験がしたい人にベストな場所ですね!
那智の滝周辺には、キャンプ場やホエールウオッチング、遊覧船乗車などを体験出来る場所がたくさんあるので、1日、2日では時間が足りないくらいですよ!
【住 所】 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山 |
【営業時間】 | 7:00~16:30 |
【料 金】 | 大人300円 中学生以下200円 |
【アクセス】 | 《バスの場合》紀伊勝浦駅から熊野交通路線バス「那智山行き」30分→「那智の滝前」バス停下車→徒歩5分 |
《車の場合》国道42号線より県道入口(25分) |
日本三名瀑➂袋田の滝(ふくろだのたき)
疑惑の3カ所目は袋田の滝です…。華厳の滝と那智の滝は、周囲が世界遺産で有名ですが、袋田の滝は一気に知名度が落ちるようです。
袋田の滝の特徴は、高さ120m、幅が73mの大きさがあり、水が4段に分かれて落ちる様子から【四度(よど)の滝】とも呼ばれています。写真で見ると段差が4個あるのがわかりますよね。
秋になると、紅葉の色が素晴らしいグラデーションになり、滝の風景と合わさって絶景の撮影スポットになります。
私は、幼いころに袋田の滝に行きましたが、滝の風景はあまり覚えていません…。あゆの塩焼きが非常においしかった記憶があります。(袋田の滝のキャラクターにも、あゆの絵が描かれています)
袋田の滝周辺のオススメスポット
袋田の滝周辺には、世界遺産はありませんが…、その代わりに登山やキャンプ場、あゆのつかみ取りなどアウトドア好きにはたまらない場所がたくさんあります!
- 奥久慈憩いの森
- あゆのつかみ取り
奥久慈憩いの森は、【森林浴を楽しむ】を目的に作られた施設です。47ヘクタール(東京ドーム10個分です…!)の広さに遊具や研修施設、宿泊施設などがそろっているので1日飽きることがありません。
バードウォッチングや施設内のハイキングも出来ますので、全身で自然を思いっきり満喫できますよ!
あゆのつかみ取りでは、川の一部をせき止めて魚をつかまえる「やな漁」を体験できます。あゆを自分の手でつかまえてみたい!という人は挑戦してはいかがでしょうか?
※やな漁は9月~10月がシーズンですが、シーズン外でもつかみ取りの体験ができるので、事前に大子町(だいごまち)のホームページを確認しましょう!
袋田の滝へのアクセス
袋田の滝までは、駅からのバスの本数が少ないため、タクシーを利用した方がスムーズに移動できます。
先に紹介した「華厳の滝」と「那智の滝」よりは、メジャーな観光スポットは少ないですが、週末に自然の中でリフレッシュしたい!という方には向いている場所ですね。
【住 所】 | 茨城県久慈郡大子町大字袋田3−19 |
【営業時間】 | ①8:00~18:00(5月~10月)②9:00~17:00(11月から4月) |
【料 金】 | 大人300円 子ども150円 |
【アクセス】 | 《バスの場合》JR水郡線 袋田駅下車→徒歩約42分(バス・タクシー利用7~10分) |
《車の場合》常磐自動車道 那珂IC→国道118号線(50分) |
袋田の滝以外の日本三名瀑の候補地は?
日本三名瀑は最初に説明した通り、正式に団体などから認定を受けてるものではありません。
華厳の滝、那智の滝に続く3カ所目は袋田の滝ではなくここだ!袋田の滝は、日本三名瀑と認めん!
自称(?)日本三名瀑と宣伝している所もあります。袋田の滝以外で滝の名所をあげてみました。もし滝に興味がある方は、こちらも行ってみてくださいね。
- 布引の滝(ぬのびきのたき):兵庫県神戸市
- 称名滝(しょうみょうだき):富山県中新川郡
- 秋保大滝(あきうおおたき):宮城県仙台市
- 安倍の大滝(あべのおおたき):静岡県静岡市
布引の滝は、新神戸駅から近く徒歩で行ける便利な立地にありますよ。私が間近で見てみたい!と思ったところは、称名滝です。ここは350mの高さから水が落下する迫力満点の場所ですね!
まとめ
今回は、日本三名瀑って何?どんなところ?を中心に紹介しました!日本には滝が2,500程あり、その中でも絶景と評価される場所なので、1度は行ってみたいですよね。
春は桜が開花し、夏には新緑、秋になれば山全体が紅葉色に染まり、冬になれば滝の水が凍る…こんな一年通して表情が変わる滝を楽しめるのは、日本ならではです!
何度行っても飽きない魅力を持つ日本三名瀑へぜひ行ってみてくださいね!