最近になって話題になりつつある「マルチハビテーション」という言葉。意味はなんだかよく分からないけど、耳にする機会が多くなってきたという人もいるでしょう。
意味が分からないままだと、マルチハビテーションという言葉を聞くたびにモヤモヤしますよね。そこで、この記事ではマルチハビテーションについて詳しく解説していきます。
言葉の意味はもちろん、歴史や課題、実践する方法なども合わせて紹介していくので、参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%88%A5%E8%8D%98-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB-%E8%B3%83%E5%80%9F-610118/)
マルチハビテーションとは?
マルチハビテーションとは、生活の拠点を複数持つことを言います。「マルチ」は、「複数の」や「多様な」という意味があり、「ハビテーション」は「住宅」という意味です。
マルチハビテーションは、定住と観光の中間というニュアンスがあるので、日本語では「交流居住」と表現されることもあります。
具体的な形としては、平日は都市部の拠点に住んで会社に通勤し、週末は郊外の自然豊かな拠点で静かにリラックスして過ごすなどといった形です。
生活にメリハリを付けたいという人に、採用されている生き方の一つなんですよ。
マルチハビテーションは時代の変化で生まれた
マルチハビテーションは、時代の変化によって生まれました。人類の歴史から考えれば、古代においては住む場所を決める基準として、水や食料の確保が第一優先事項でした。
4大文明が水のある川沿いで繁栄したことを考えても明らかですよね。時代は流れて飽食の時代になると、住居を選ぶ基準として職場に通いやすいという点が主流になってきます。
通勤時間を減らして自分自身が使える時間を増やそうという考え方ですね。この基準は共感できる人も多いでしょう。そして、さらに時代は流れて現代はインターネットやプログラミングの時代です。
これらが発展してきたことで、パソコンさえあればどこでも仕事ができるようになりました。仕事によって住む場所を選ぶ必要がなくなり、マルチハビテーションという考え方が生まれたのです。
マルチハビテーションは理想のライフスタイルを叶えてくれる
マルチハビテーションを生活に取り入れれば、理想のライフスタイルを実現することができます。そう考えるとワクワクしてきませんか?
たとえば、都会でバリバリ仕事をしている人であれば、週末に緑豊かな場所でのんびり過ごし、平日の仕事の疲れを癒すことができます。
逆に郊外に住んでいる人は、都市部に新たな拠点を持ち、週末は話題のお店に通ったり、最新テクノロジーに触れてみたり、することができますよ。
場所を変えると気分をガラッと変えることができるので、仕事と私生活をしっかりと区切ってメリハリのある生活が可能です。仕事にとらわれて気疲れしてしまう真面目な人には特におすすめですよ。
マルチハビテーションをするうえで注意すること
ここまで、マルチハビテーションの言葉の意味や、マルチハビテーションをするとどんな生活になるのかを紹介してきました。マルチハビテーションを始めたいなという人も多いのではないでしょうか。
しかし、マルチハビテーションを急に始めると生活が上手くいかなくなってしまうケースもあります。ここではマルチハビテーションを実践する時に注意すること2つについて紹介していきます。
安くても急に物件を購入しない
マルチハビテーションをしたいと思った時は、新たな拠点となる物件を探すことになります。その中で、良さそうな安い物件が見つかったとしてもすぐに購入することは避けたほうが良いです。
どうしてかというと、住んでからでないと分からないことがたくさんあるからです。引っ越しをしたり、職場を変えたりした時のことを考えると納得がいくかと思います。
職場は住居と違って住みませんが、生活の拠点の一つとなる点では同じです。実際に通ってみたら通勤電車や道路がものすごく混んで予想以上に大変だということに気づくかもしれません。
そして、物件を購入してしまうと、たとえ使わなかったとしても税金などの維持費がかかります。そのため、まずは賃貸から始めてみるといいでしょう。
今の拠点から遠い物件はよく考えて
マルチハビテーションをするのであれば、今の拠点とは全く違った場所に拠点を持ちたい人が大半です。たとえば、「都市に住んでいるから田舎に拠点が欲しい」などといった具合です。
拠点を違う場所に持って生活の幅を広げることは素敵なことですが、今の拠点からあまりに遠い場所になってしまうのは考え物です。
マルチハビテーションをする生活では、今の拠点と新しい拠点を行き来することとなります。最初は新しい生活にワクワクするので、長い移動距離も楽しく過ごせるでしょう。
しかし、それが日常となるとしんどさを感じてくるかもしれません。拠点同士が遠いと、時間もかかりますし、移動費用もかさみます。遠い物件にする場合はよくよく考えてから決めましょう。
セカンドハウスや別荘もマルチハビテーションの一種
マルチハビテーションというと全く想像もつかない生活のように思う人もいるかもしれませんが、別荘やセカンドハウスといったものは想像がつくでしょう。
「長期休暇にはセカンドハウスや別荘で過ごす。」これもマルチハビテーションの一つです。拠点を2つ以上持っていることになりますからね。拠点を行き来する頻度が違うだけです。
そう考えると、マルチハビテーションという言葉にも現実味が帯びてくるかと思います。マルチハビテーションは何も一部の人たちがする特別なことなのではなく、誰でも生活に取り入れられることなんです。
マルチハビテーションを手軽に実践できるサービス
住居を2つ以上持つと考えるとハードルが高いかもしれませんが、マルチハビテーションを手軽に実践できるサービスがあるんです。ここではそういったサービスを紹介していきます。
最近になって出てきたサービスなんですが、宿泊し放題の月額定額サービスというものがあります。これは、月額料金を支払えば、その会社が運営している拠点に泊まることができるサービスです。
つまり、自分で物件を契約する必要がないのです。また、ホテルや旅館などを毎回予約するよりも安価ですし、予約の手間も格段に省けますよ。
次章以降で泊まり放題になる月額定額サービス2つを紹介していきます。是非、参考にしてくださいね。
マルチハビテーションを実践!月額定額サービス①HAFH
紹介する月額定額サービスの一つ目は、「HAFH」(ハフ)です。HAFHは世界中に拠点を持っており、月額料金で世界中の拠点を利用することができるんですよ。
手軽に海外にも拠点を持てるのは嬉しいですよね。HAFHの料金プランは、利用頻度によって料金が変わり、月額3,000円から82,000円まで5つに分かれています。自分に合ったものを選んでみてください。
はじめての利用では、お得にHAFHを体験できるお試しプラン(月額3,000円)もあるので、少しでも興味がある人はまずはお試しプランから始めてみてくださいね。
マルチハビテーションを実践!月額定額サービス②ADDress
次に紹介する月額定額サービスは「ADDress」です。アドレスは月額4万円で、日本全国にある拠点に泊まり放題となるサービスです。
HAFHと違うのは、住所登録できるドミトリーと呼ばれる拠点があることです。ドミトリーに住所を置き、好きな時に他の拠点へ宿泊する形となります。
今の住居が賃貸物件の人や、日本国内だけでマルチハビテーションをしたいと考えている人におすすめです。月額4万円には、家賃、光熱費、通信費が含まれているのでかなりリーズナブルですよ。
移動にかかる費用と時間を抑えるために
ここまでマルチハビテーションについて、いろいろと解説してきました。実践するイメージも少しは湧いてきたのではないでしょうか。
ただ、やはりネックになるのは拠点と拠点の行き来にかかる時間と費用ですよね。記事の前半でも触れましたが、これがあまりに大きいと、続けることが嫌になってしまいかねません。
移動費用や時間を上手くやりくりするための方法は、この記事がある「やすたび」にたくさん掲載されています。是非参考にしてくださいね。
まとめ
マルチハビテーションについて、紹介してきました。記事の内容を一覧にまとめると、下記のようになります。
- マルチハビテーション=複数の拠点を持って生活すること
- 時代の変化によってマルチハビテーションが生まれた
- マルチハビテーションを始める時はすぐに物件を購入しない
- 拠点への移動も考慮して物件を決める
- HAFHやADDressなら気軽にマルチハビテーションを始められる
マルチハビテーションについていろいろな側面から紹介したので、自分がマルチハビテーションをするイメージが湧いたり、実際にしてみたいと思ったりした人もいるでしょう。
記事でも紹介した月額定額サービスを使えば、気軽に体験することができるので、少しでも興味がある人はお試しプランから始めてみてください。