「飛行機を予約したけど、予定が合わなくなってしまい、違う便に変更もできない」なんてこと、ありますよね。そうなった場合は、飛行機をキャンセルするしかありません。
この記事では、飛行機をキャンセルする方法、キャンセル料について、購入方法別に解説しています。なかにはキャンセル料が必要のない場合もあるので、自分が該当していないか確認してみてくださいね。
この記事では、天候不順などの欠航によるキャンセルではなく、予約者自身の理由からキャンセルする場合の方法について紹介しています。
(トップ画像出典:https://www.pakutaso.com/20110544141post-136.html)
飛行機をキャンセルするときの鉄則
飛行機のキャンセルをする場合の鉄則は、キャンセルすることが決まった段階ですぐにキャンセルすることです。なぜかというと、キャンセルするタイミングによってキャンセル料が大きく変わってくるからです。
当日、公共交通機関が遅延して搭乗に間に合わなくなった場合も、なるべく早めにキャンセルの連絡を入れましょう。
予約した便によっても変わってきますが、出発時間前と出発時間を過ぎた後ではキャンセル料が変わります。「当日だから」と考えず、キャンセルの連絡はきちんとしましょう。
飛行機のキャンセルはどうやってやるの?
キャンセルの仕方は電話、インターネット、カウンターの3つがあります。それぞれのキャンセル手順を紹介してきます。
電話でキャンセルする
航空会社の予約に関することを扱っている部署に電話してキャンセルします。キャンセルしたい飛行機の便名や氏名、予約番号などを伝えることでキャンセルできます。
当日に公共交通機関が遅延した場合などは、電話でのキャンセルが早くて確実なのでおすすめです。
インターネットでキャンセルする
航空会社の公式サイトからキャンセルする方法です。公式サイトのトップページから、「予約の変更・取り消し」などと書かれたページにアクセスしてください。
自分の予約した便名や予約番号などを入力し、自分の予約した内容が表示されたら「取り消し」ボタンを押します。これでキャンセルが完了します。
細かいページ名などは各航空会社によって違うので、公式サイトで確認して下さい。
カウンターでキャンセルする
空港のカウンターでキャンセルする方法です。空港に出向く必要があるので、ほかの方法よりも手間がかかります。
空港のカウンターで予約を取り消す旨を伝え、スタッフの指示に従って予約番号などを伝えてキャンセルの手続きをしてください。
ここまで3つのキャンセル方法をお伝えしましたが、チケット代の支払い方法や予約した会社によってはキャンセル方法が違う場合があります。次章以降で詳しく紹介していきますね。
コンビニで飛行機チケットを購入した場合のキャンセル方法
コンビニで支払った場合のキャンセル手続きは、電話か航空会社の公式サイトから行ってください。キャンセル手続きをするには、予約した便名などが必要になりますので、手元に用意しておいてくださいね。
また、返金してもらう際には、コンビニで料金を支払った時に受け取った受領証が必要になることがあります。受領証は料金を支払った証明になるものですので、大切に保管しておきましょう。
飛行機の予約を旅行会社でした場合のキャンセル方法
HISやJTBなどといった旅行会社でチケットを購入した場合は、原則として購入した旅行会社でしかキャンセルできません。空港に問い合わせても、キャンセルできませんので注意してくださいね。
また、旅行会社からの購入であっても格安航空会社のチケットの場合は、キャンセルを受け付けていない場合があります。
旅行会社でチケットを購入した場合のキャンセル方法は、購入した旅行会社に電話で問い合わせるか、旅行会社の公式サイトでキャンセルしましょう。
体調不良によるキャンセルは手数料が必要ない!
急な体調不良でのキャンセルの場合は、キャンセル料が必要ないこともあります。体調不良によるキャンセルをする場合には、医師の診断書を提出します。
飛行機に乗る前に体調を崩した場合は、病院に行って医師に診断書を書いてもらってください。診断書がない場合は、通常のキャンセルと同様にキャンセル料がかかってしまいますので注意しましょう。
電話か窓口で「体調不良でキャンセルをしたい」旨を伝えてください。乗る予定だった便から30日以内の別の便へ変更、もしくは、手数料なしで払い戻しが可能です。
体調不良の場合は手数料が不要になるので、「自分の都合だから」と思わずにしっかりとその旨を伝えましょう。
料金の支払いが済んでいない場合のキャンセル方法
料金の支払いが済んでいない場合のキャンセル方法は、2つあります。
- 予約キャンセルの電話を入れる
- 支払いをせずに支払期日を超える
おすすめは2つ目の、支払いをせずに支配期日を超える方法です。料金の支払いが期日以内に終わらない場合、その予約は自動的にキャンセルされるのです。キャンセルに手間がかかりません。
予約をしたものの都合が合わず行けなくなってしまった場合には、支払いがまだ完了していなければ、支払わずに支払い期日を迎えるようにしましょう。
飛行機代金の返金方法は?
チケット代は、基本的に料金を支払った方法で返金されます。現金での支払いなら現金、クレジットカードで支払ったのであればクレジットカードに返金されます。毎月の引き落とし分に返金額が相殺される形です。
返金額が引き落とし額よりも大きい場合は、クレジットカード会社が引き落とし口座に差額分を振り込んでくれます。
また、コンビニでの支払いをした場合は、電子マネーや現金の支払いのどちらであっても、後日銀行に振り込まれるのが基本的な形です。
返金方法は各航空会社によって違うので、キャンセル手続きをする際にどのような方法によって返金されるのか確認しておくといいでしょう。
キャンセル料の仕組み
飛行機の搭乗をキャンセルすると、場合によってはキャンセル料が発生します。キャンセル料には、取り消し手数料と払い戻し手数料の2つがあります。
つまり、「チケット代-取り消し手数料-払い戻し手数料=返金額」となります。
取り消し手数料
取り消し手数料は、チケットの購入を取り消す際にかかる手数料です。早割などを利用したかどうかや、購入した席のグレードによっても異なってきます。
基本的には取り消すタイミングによって金額が大きく変動する仕組みになっているので、繰り返しになりますが、キャンセルはなるべく早めに行いましょう。
払い戻し手数料
払い戻し多数料とは、チケット代を返金する際にかかる手数料のことです。払い戻し手数料は一律であることが多く、ANAは440円、JALは430円となっています
飛行機のキャンセル料はいくらくらいになる?
では、実際のキャンセル料はいくらくらいかかるのでしょうか?各航空会社の公式サイトを参考に紹介していきます。
国内線のキャンセル料
ANAにおける取り消し手数料の代表的な算出方法は下記の表のとおりです。割引が適応されているチケットを買った場合は、手数料が異なりますので注意して下さい。
解約日時 | 取消手数料 |
航空券購入後〜搭乗日55日前 | 取消手数料はかかりません
(払戻手数料はかかります) |
搭乗日54日前〜搭乗日45日前 | 運賃の約30%相当額 |
搭乗日44日前〜搭乗日28日前 | 運賃の約40%相当額 |
搭乗日27日前〜搭乗日14日前 | 運賃の約50%相当額 |
搭乗日13日前〜出発時刻前 | 運賃の約60%相当額 |
出発時刻以降 | 運賃額の100%
※旅客施設使用料(PFC)のみ返却 |
参照HP:https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/guide/charge.html
取り消しが遅くなればなるほど、取り消し手数料が高くなっていますね。
JALの取り消し手数料は区間によっても変動し、複雑なためここでは割愛させていただきます。なお、JALの公式サイトでは取り消し手数料を算出できるページがあるので参考にしてください。
国際線のキャンセル料
国際線のキャンセル料は、出発する国や到着する国、座席のグレードなどによってバラバラです。
ただ、国内線よりも高い傾向にあり、だいたいは2万~3万ほどで、運賃によっては払い戻しがないものもあります。
キャンセル料の金額は、各航空会社の運賃一覧から確かめることができます。自分が予約した空路を選び、キャンセル料を確認してみてください。
格安航空会社のキャンセル料
格安航空会社のキャンセル料はANAなどの一般航空会社に比べて、割高になっています。また、搭乗する便によってはキャンセルが不可な場合も多々あります。
チケットが格安である分、キャンセルを受け付けていなかったり、キャンセル料が高くなっているのです。例としてピーチのキャンセル料を載せておきますね。
- シンプルピーチの場合: 払い戻し不可
- バリューピーチの場合: 1,100円(1区間お一人様あたり)
- プライムピーチの場合: 不要
格安航空会社を利用する際は、キャンセル料が高くなることを理解したうえで利用するようにしましょう。
飛行機のチケットは人に譲れる?
自分が乗るつもりだった飛行機に乗れなくなってしまった場合、チケットを人に譲ろうと考える人もいるでしょう。しかし、チケットの譲渡や転売は禁止されています。
搭乗者の変更がある場合は、変更する人の予約をキャンセルした後に再度チケットを購入する必要があります。これはグループ旅行での利用でも同じです。
人に譲ればキャンセル手続きを省けそうですが、禁止されていることなので、一度キャンセルして再度購入しなおすようにしてください。
まとめ
飛行機のキャンセルについて、キャンセル方法、キャンセル料について購入方法別に紹介してきました。
飛行機のキャンセルは航空会社や国際線か国内線かによって、様々なパターンがあります。そのため、キャンセル料については一概にいくらとは言えません。
自分の購入した飛行機について航空会社や旅行会社の公式サイトで調べたり、問い合わせて確認してくださいね。