「東京から沖縄に行きたいのだけれど、できるだけ安い移動手段を使って、沖縄を思いっきり満喫したい!」と考える方は多いと思います。
この記事では、3種類の移動方法を説明し、それぞれにかかる費用と時間を比較しています。
沖縄旅行を計画中の方はもちろん、いつかは行ってみたいと思っている方も参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/airport-transport-woman-girl-2373727/#content)
東京から沖縄へ行く安い手段は何がある?
東京と沖縄は直線距離で約1,600km離れており、誰もがご存じの通り本州と沖縄は海で隔てられています。そのため、飛行機かフェリーを利用することでしか沖縄へ渡ることはできません。
飛行機の場合だと、羽田空港か成田空港を利用することになり、フェリーの場合だと、本州と沖縄を結ぶ船便は鹿児島からしか出ていない(2019年9月現在)ため、鹿児島まで移動する必要があります。
次の章から、飛行機とフェリーを利用した際の価格と、所要時間をお伝えしていきますので、旅行プランに合った方法を選んでみてくださいね。
【飛行機】を利用した東京―沖縄移動
東京から沖縄へ移動すると言ったら、真っ先に思い浮かぶのは飛行機ではないでしょうか。最近はLCCが増えてきたため、上手く使えば安く飛行機に乗れるようになってきました。
移動手段を飛行機にした場合、次に決めることは「LCCか、一般航空会社か」です。これによって使用空港(羽田、成田)が変わります。さらに、飛行機代も変わってきます。
LCCとは、「ピーチ・アビエーション」や「ジェットスター・ジャパン」などの、格安航空会社のことです。ここで、格安航空会社を利用する際のメリットとデメリットを紹介します。
- 基本的には一般航空会社(ANAやJAL)と比べて価格が安い!
- 機内サービス(食事、飲み物、ブランケット貸し出し、新聞、等)が有料
- 預ける荷物に別料金が発生する
- 空港内で搭乗口までが遠く、バス移動が必要な場合もある
- 機内の座席が狭い
- チケットの変更やキャンセルなどで、払い戻しをしてくれないことが多い
- マイレージが付かない
デメリットばかりだと思うかもしれませんが、このデメリット(企業努力?)のお陰で費用が抑えられているのです。
私自身はLCCがある航路であれば必ずLCCを利用します。最初はサービスの無さに戸惑いましたが、今は飛行機は移動するだけの手段と割り切っているため、苦ではありません。
LCCは成田空港から出ている
成田空港~沖縄の那覇空港は、「ピーチ・アビエーション」と「ジェットスター・ジャパン」の2社が就航しています。価格をそれぞれ比較してみましょう。
- ピーチ・アビエーション:5,540~37,990円 2時間40分
- ジェットスター・ジャパン:5,590~43,020円 2時間40分
なんで最低金額と最高金額がこんなに違うの?と思うでしょうが、これが格安航空会社の特徴です。JALやANAなどの一般航空会社と違い、運賃は曜日やフライト時間によって大きく違ってくるのです。
例えば、金曜日であれば、土曜日の朝から旅行先で活動するためには金曜日から移動するでしょうし、単身赴任のお父さんが家族に会うために仕事終わりに飛行機に乗ることが考えられます。
土曜日であれば、土日の1泊2日旅行のため、午前の便で出発することが考えられます。日曜日は週明けから仕事をするため帰省客が多くなります。
- 金曜日の夜
- 土曜日の朝
- 日曜日の夕方~夜
上記のような時間帯は利用者が多くなる傾向にあり、飛行機の値段が多少高くても売れるのです。
つまり、平日や、週末の中でも利用者が少なくなる時間帯は値段が安くなりやすい傾向にありますし、公共交通機関が動いていない早朝や深夜便も安くなる傾向にあります。
LCC以外は羽田空港から
一般航空会社のJAL、ANA、SKYMARKは羽田空港~那覇空港間を就航しています。価格をそれぞれ比較してみましょう。
- JAL:46,090円 2時間20分
- ANA:46,090円 2時間20分
- SKYMARK:24,190円 2時間20分
SKYMARKだけ2万円ちょっと安いですよね?それには理由があります。SKYMARKは利益が確実に取れる路線(旅客数が多いメジャーな路線)でしか運行していないことが最大の理由です。
預け荷物が20kgまで無料であることや、座席の幅はJALやANAと変わりありませんが、機内サービスはLCCと同様に有料になります。
東京から成田・羽田空港へ行く安い方法
東京から各空港へ行く公共交通機関としては、バス、電車があります。それぞれ価格を比較してみましょう。
- 成田空港行き
名前 | 種類 | 乗り場 | 価格 | 所要時間 |
東京シャトル | バス | 東京駅 | 900円 | 約1時間 |
THEアクセス成田 | バス | 東京駅 | 1,000円 | 約1時間 |
スカイライナー | 電車 | 日暮里駅 | 2,470円 | 36分 |
成田エクスプレス | 電車 | 東京駅 | 3,020円 | 51分 |
- 羽田空港行き
名前 | 種類 | 乗り場 | 価格 | 所要時間 |
エアポートリムジン | バス | 東京駅 | 930円 | 30分 |
京浜急行バス | バス | 東京駅 | 930円 | 40分 |
東京モノレール | 電車 | 浜松駅 | 640円 | 40分 |
京急線 | 電車 | 品川駅 | 580円 | 35分 |
成田空港行きは、価格が安いのはバスで、所要時間が短いのは電車、羽田空港行きは逆になりますね。
【バス+フェリー】を利用した東京―沖縄移動
飛行機以外で沖縄へ行く手段として、フェリーがあります。記事の始めでも書きましたが、本州と沖縄を結ぶ船便は鹿児島からしか出ていないため、鹿児島まで移動する必要があります。
この章では、バスを使って鹿児島まで移動し、そこからフェリーで沖縄へ行く方法をお伝えします。
2019年6月現在、東京~鹿児島間の直通高速バスの運行はありません。そのため、どうしてもバスで鹿児島まで行きたい方は福岡で乗り換える必要があります。
- はかた号(新宿~福岡博多):7,500~20,000円 14時間20分
- 桜島号(福岡博多~鹿児島):5,000円 4時間半
はかた号は夜行バスのため、良い席や、良い設備がある車両では価格が高くなります。完全個室でマッサージチェアの席は高くなりますが、カーテンでの仕切だけの少し背もたれが倒れる席だと安いです。
所要時間についてですが、はかた号と桜島号を合わせると、乗り継ぎ時間なしでも最低19時間ほどかかることになります。
次に、フェリーの価格と所要時間をみてみましょう。フェリーは鹿児島新港から那覇港まで行くことができます。
- 特等:36,950円
- 1等:29,640円
- 2等:15,030円
2つのバスとフェリーを利用した最低料金は27,530円で、所要時間は44時間もかかってしまうのです(待ち時間が無いものとして)。
【新幹線+フェリー】を利用した東京―沖縄移動
新幹線とフェリーを利用して沖縄に行く方法をみていきましょう。まずは、新幹線の価格です。
- 東京駅~鹿児島中央駅:29,860円 7時間
乗車時間は7時間です。この時間に、上の章でお伝えしたフェリーの乗船時間25時間を加えると、32時間かかります(待ち時間が無いものとして)。
さらにフェリー代を合わせると、最低でも44,890円かかります。フェリーを利用すると、飛行機を利用する場合と比較しても時間・所要時間ともに大幅にかかってしまうことになります。
東京ー沖縄移動で、安い時期はいつ?
沖縄に旅行に行く目的の多くは、沖縄の青い海と青い空を満喫しようと考える方が多いはず。そのため、そのシーズン以外は移動費や宿泊費が安くなり、とくに1月下旬、5月中旬、11月が最も安い時期となります。
1月
南国の沖縄にも冬があります。冬の沖縄は、晴れの日が少なく、南国に期待しているような青い海や青い空をあまり見ることができません。天候が悪い上に、気温が低く、時には防寒着が必要な日があります。
5月中旬
5月中旬になると沖縄は梅雨入りします。梅雨と言っても晴れの日も多いですが、連日雨が降ったり、豪雨になることがあります。
曇りや雨の日が続くと、気温や海水温が下がるため海水浴や屋外での活動が制限されることが予想されるため、あまり観光客が訪れないため、移動費や宿泊費が安くなる傾向にあるんです。
11月
この時期から沖縄は秋らしくなっていき、多くのビーチの営業が終了します。オフシーズンに入るため、旅行代金はピーク時の半額以下で行けることがあります。
安く行くベストシーズンは6月半ば~7月始め、10月
上記の1月、5月、11月よりは少し高くなりますが、夏らしさを満喫できて安いベストシーズンは、6月半ば~7月始め、10月です。
6月半ば~7月始めは梅雨が開け天候が安定し始めるため、旅行にうってつけです。旅行費が高くなるゴールデンウィークや夏休みを外しているため、安い時期となります。
また、10月は台風の心配が少なくなってくる時期です。海水浴シーズンも終盤に突入し、旅行客が減ってくるため、8月・9月に比べると飛行機代やホテル代が抑えられます。
東京ー沖縄移動で、安い時間ってあるの?
多くの旅行者は、土日を利用して連休を取得し、その前後で移動するでしょう。つまり、週末の仕事終わりの夕方あたりに飛行機に乗り、帰りは日曜の昼から夕方の時間に移動することが想定できますね。
そのため、金曜日から日曜日には多少料金が高くても飛行機に乗る人が多いため、料金も高めに設定されているのです。
曜日による料金の違いもありますが、時間帯による違いも出てきます。旅行者が少ない平日でも、出張目的で午前中に出発する人がいるため、午後からの方が安くなる傾向にあります。
とにかく安い運賃で移動したい方は、早朝便と深夜便が狙い目です。
早朝便・深夜便は、公共交通機関が利用時間外である可能性があるため、空港へどのように移動するか、どのように自宅へ帰るのかは確認が必要です。
沖縄本島での移動手段は
沖縄での公共交通機関は、モノレールと、バスがあります。モノレールは渋滞の心配はありませんし、那覇空港から出発し、那覇の繁華街である国際通りや、観光地として有名な首里城へと行くことができます。
空港からの始発は6:00から、終電は23:30ですので、東京⇔沖縄便全て(2019年10月時点)に対応しており、渋滞もなく便利で安心です。
バスは渋滞することがあるため、移動時間の予測がつきにくいですが、モノレールより路線網が発達しているため細かい移動が可能です。
那覇バス1日乗り放題パスポート(660円)と、「バスモノパス」という、那覇市内のバス移動とモノレール全線が1日乗り放題なるチケット(1,000円)があるため、安くて便利です。
沖縄本島から行ける安い離島は?
沖縄本島からフェリーで行ける離島について見てみましょう。フェリー代と移動時間について比較してみます。
悪天候の場合はフェリー運行が中止になることが考えられます。
離島から本島へ戻る日と、飛行機で東京へ帰る日は同じにしない方が、「ちゃんとフェリー動くかな」ですとか「飛行機に間に合うかな?」という不安も必要なく、離島で過ごすことができるでしょう。
伊是名島
- 料金(往復):3,440円
- 使用港:運天港
- 所要時間:1時間
- 本島からの出発時間:10:30、15:30
- 本島への到着時間:9:55、14:25
阿嘉島
- 料金(往復):5,970円
- 使用港:泊港
- 所要時間:50~70分
- 本島からの出発時間:9:00、16:00
- 本島への到着時間:11:10、18:10
久米島
- 料金(往復):6,450円
- 使用港:泊港
- 所要時間:3時間
- 本島からの出発時間:9:00、14:00
- 本島への到着時間:12:30、17:00
北大東島
- 料金(往復):1,700円
- 使用港:泊港
- 所要時間:15時間
- 本島からの出発時間:17:00
- 本島への到着時間:7:30
那覇空港から運天港まで
やんばる急行バスを利用することになり、片道料金は2,000円、所要時間は約2時間40分かかります。
那覇空港から泊港まで
ゆいレール(モノレール)と徒歩による行き方が、渋滞がなく予定時間が設定しやすいです。300円で美栄橋駅に到着し、徒歩10分で港に着きます。
【まとめ】東京から沖縄へ行く安い方法比較
東京から沖縄へ移動する方法と、それぞれの料金について説明しました。費用的にも時間的にも効率を考えれば、東京から沖縄までの移動は飛行機一択になります。
時期や時間を考慮すると、海でのアクティビティーを楽しみたい方は6月後半か、10月の平日出発がベストで、観光メインの方は1・5・11月の平日出発が最安値です。
ピーチ・アビエーション
- 5,540~37,990円
行き | 帰り | ||
成田 発 | 那覇 着 | 那覇 発 | 成田 着 |
8:50 | 11:55 | 10:10 | 12:55 |
14:40 | 17:45 | 18:35 | 21:20 |
- 受託手荷物(1個につき20kgまで、3辺の和が203cmまで)1個につき1,700円
ジェットスター・ジャパン
- 5,590~43,020円
行き | 帰り | ||
成田 発 | 那覇 着 | 那覇 発 | 成田 着 |
8:15 | 11:10 | 7:25 | 9:50 |
15:15 | 18:25 | 12:30 | 14:55 |
19:00 | 22:05 | 15:40 | 21:55 |
- 受託手荷物料金(~15kg)3,500円
- 超過手荷物料金(1kgごと)800円
ANA
行き | 帰り | ||
羽田 発 | 那覇 着 | 那覇 発 | 羽田 着 |
6:10 | 8:50 | 8:00 | 10:20 |
6:40 | 9:15 | 10:00 | 12:25 |
7:35 | 10:15 | 11:05 | 14:40 |
8:35 | 11:20 | 12:10 | 14:35 |
9:20 | 12:05 | 12:55 | 15:20 |
10:45 | 13:30 | 14:25 | 16:55 |
11:30 | 14:20 | 15:05 | 17:40 |
12:55 | 15:40 | 16:30 | 18:55 |
14:30 | 17:10 | 18:10 | 20:35 |
15:45 | 18:20 | 19:15 | 21:40 |
17:15 | 19:50 | 20:10 | 22:35 |
20:00 | 22:35 | 20:50 | 23:10 |
- 3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内で20kgまで無料。個数制限なし。
- 割引:早割
JAL
行き | 帰り | ||
羽田 発 | 那覇 着 | 那覇 発 | 羽田 着 |
6:20 | 9:00 | 7:25 | 9:40 |
7:40 | 10:20 | 9:55 | 12:10 |
8:15 | 10:55 | 11:20 | 13:35 |
8:55 | 11:35 | 12:40 | 15:00 |
10:50 | 13:35 | 13:20 | 15:40 |
11:20 | 14:05 | 14:25 | 16:45 |
12:20 | 15:00 | 15:05 | 17:30 |
12:55 | 15:35 | 15:45 | 18:10 |
15:00 | 17:40 | 16:20 | 18:45 |
16:10 | 18:50 | 18:40 | 20:55 |
17:10 | 19:50 | 19:55 | 22:10 |
19:40 | 22:10 | 20:45 | 23:00 |
- 3辺(縦、横、高さ)が50cm×60cm×120cm以内で20kgまで無料。個数制限なし。
- 割引:先特割引
SKYMARK
行き | 帰り | ||
羽田 発 | 那覇 着 | 那覇 発 | 羽田 着 |
6:30 | 9:15 | 8:55 | 11:20 |
8:40 | 11:35 | 10:25 | 12:55 |
12:50 | 15:40 | 13:20 | 15:50 |
15:35 | 18:20 | 17:05 | 19:35 |
17:05 | 19:50 | 19:30 | 21:55 |
18:20 | 20:55 | 20:30 | 22:55 |
- 3辺(縦、横、高さ)が50cm×60cm×120cm以内で20kgまで無料。個数制限なし。
- 20kgを超えた手荷物については、10kgあたり1,000円の超過料金がかかる
- 割引:いま得、たす得
さいごに
各航空会社の受託手荷物料金と便数、割引についてまとめました(2019年10月現在)。LCCは安い分、預ける荷物が多いとどんどん値段が高くなりますし、便数は少なめです。
逆に一般航空会社は、預ける荷物を1個20kg以下にすれば何個でも無料で預かってくれますし、便数が多いため、細かい旅行計画が建てられそうです。
飛行機代に関しては、必ずしもLCCが安くなるわけではありません。上記のように荷物の数や重さで料金が変わってきますし、時期による値段の幅も大きくなります。
各航空会社でたくさんのキャンペーンをしているため、旅行時期が決まれば全航空会社をチェックしてみましょう。