この記事は「源氏物語のゆかりの地を巡る旅行をお考えの人向け」の内容となっています。
源氏物語は、世界的にも有名かつ世界最古の長編小説としても有名です。実は、源氏物語は「京都」が舞台として描かれているのです。
源氏物語ファンの方ももちろん、いつもと違う角度で京都旅行を楽しみたい方にも必見の内容となっているのでぜひ参考にしてください。
源氏物語とは?
源氏物語は平安中期に作られた世界でも一番古い「長編小説」といわれています。理由としては11世紀初頭の段階では、短編小説しか存在しないと言われているからです。
主人公の光源氏が様々な姫君との恋愛を経ていく過程、政治的争い、繁栄と没落などが54巻のボリュームに渡って書かれています。
光源氏と恋に落ちていく姫君とのやり取りや、描かれているスポットの情景などが大変リアルなので、源氏物語ゆかりの地には今もなお多くの観光客・源氏物語ファンが多く訪れます。
作者「紫式部」はどんな人?
紫式部は父の知人である「藤原宣孝」の元に嫁ぎますが、夫に早く先立たれその寂しさを慰めるために源氏物語を書いたといわれています。
源氏物語は元々54巻にものボリュームになる予定ではなく、友人などごく身近な人で楽しんでいました。
しかし藤原道長にその才能を認められ、一条天皇の中宮である「彰子」の教育係として宮中に上がりました。
宮仕えしていた時までの記録は残っていますが、彼女の晩年についての記録はほとんどなく、謎の多い女性であることもまた神秘的に感じさせますね。
源氏物語ゆかりの地スポット一覧
源氏物語ゆかりの地でおすすめしたい観光スポットを一覧でご紹介していきます。
- 雲林院
- 廬山寺
- 京都御所
- 上賀茂神社
- 清水寺
- 野宮神社
今回ご紹介するスポットは、いずれの場所も京都観光で人気ですが、源氏物語にゆかりのある場所と思って巡ってみるとまた違った感覚で楽しめます。
歴史的価値の高い建築物やパワースポットなど、源氏物語の世界にどっぷりと浸かることが出来るので源氏物語ファンにはたまりません。1000年前の時代にタイムスリップして楽しみましょう!
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:雲林院
雲林院(うんりんいん)は紫式部が生まれ育った地域にある寺院で、紫式部の「紫」という名前も雲林院がある「紫野」に由来していると伝えられています。
それだけでなく雲林院は源氏物語にも登場しており、第十帖、光源氏が藤壺に拒絶されてしまった場面にも登場しています。
さらに、源氏物語にだけでなく枕草子や大鏡の話にも登場しているので、源氏物語だけでなく古典マニアにも大人気のスポットです。
- 住所:京都市北区紫野雲林院町23
- 電話番号:075-431-1561
- 入場料:無料
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:廬山寺(ろざんじ)
廬山寺(ろざんじ)は紫式部が源氏物語を執筆していた場所として知られます。境内の中庭は別名「源氏庭」と言われ、夏には紫式部ゆかりの朝顔、秋には桔梗が咲き誇り大変美しい情景が間近に見られます。
規模は小さいながらも曲線で覆われた苔がなんとも美しく、華やかさを好む平安貴族としては珍しく控えめな作りです。
源氏物語では、花散里の巻に源氏の心の支えである女性「花散里の屋敷」として登場しています。
なお、境内は庭園以外、撮影禁止となっているのでマナーを守って拝観をしましょう。
- 住所:京都府京都市上京区北之辺町397
- 電話番号:075-231-0355
- 営業時間:9:00~16:00
- 入場料:大人500円 御朱印300円
- 公式サイト:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:京都御所
源氏物語の場面で一番登場回数が多いのは「京都御所」です。光源氏の生活の舞台としても描かれていて、朝廷での栄光と没落の様がリアルに描写されている場面でもあります。
以前は予約をしないと拝観できませんでしたが、今は一般公開されています。
境内は広いのですべて回るだけでも3時間以上必要です。源氏物語ファン必見のスポットは「紫宸殿」と「清涼殿」です。
紫宸殿は、内裏の正殿で天皇の元服や即位礼などの大切な儀式で使われる建物です。清涼殿は天皇の日常的な居所で、一日の大半をこちらで過ごしたと言われています。
- 住所:京都府京都市上京区京都御苑3
- 電話番号:075-211-6364
- 営業時間:
拾翠亭参観時間/9:30~15:30
閑院宮邸跡参観時間/9:00~16:30(受付は~16:00) - 入場料:無料
- 公式サイト:http://www.musubi.tv/kyotogyoen-ja
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:上賀茂神社
上賀茂神社は、京都三大祭りの1つである「葵祭」が催される神社で、平安時代では「賀茂祭」と言われていました。
お祭りの当日は平安貴族たちが一斉に牛車で訪れ、その他地方貴族や京に住む庶民も一目見ようと大勢訪れて大変な賑わいになったとか。
源氏物語では、光源氏の元恋人である「六条御息所」と、正室の「葵上」が御禊の行事に参加した光源氏を見ようと場所争いを繰り広げたところとして有名です。
- 住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
- 電話番号:075-781-0011
- 営業時間:5:30~17:00
- 入場料:境内無料 特別参拝は500円
- 公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:清水寺
清水寺は京都の観光スポットでは定番中の定番ですが、源氏物語の舞台でも登場します。
光源氏のモデルは複数いるといわれていますが、その中の1人でもある「嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)」の別邸が清水寺です。
光源氏が須磨に左遷をされて、数年ぶりに京に戻った時に嵯峨に建てたお堂のモデルという説から古典マニアの間でも大変人気です。
光源氏が最も栄華を極めていた時期の舞台として描かれているので、こちらもぜひ足を運んで欲しいスポットといえます。
- 住所:京都府京都市東山区清水1丁目294
- 電話番号:075-551-1234
- 営業時間:6:00 ~ 18:00(春から夏の休日は18:30)
- 入場料:400円
- 公式サイト:https://www.kiyomizudera.or.jp/
源氏物語ゆかりの地おすすめスポット:野宮神社
野々宮神社は、源氏物語の女性ファンの間で大変人気のスポットです。野々宮神社は、源氏物語の第十帖「賢木」で光源氏が六条御息所のもとを訪ねるシーンで登場します。
そこでは野々宮神社の通りを「黒木の鳥居」と表現されていますが、これは日本最古の鳥居形式のことです。
野々宮神社内には源氏物語にちなんだ絵馬やお守り・おみくじなどもいただけます。縁結びや恋愛成就・進学祈願のご利益があるといわれているので、出会いが欲しい女性にもおすすめのスポットです。
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨野宮町1
- 電話番号:075-871-1972
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料:無料
- 公式サイト:http://www.nonomiya.com/
源氏物語ゆかりの地スポットまとめ!物語を追体験しよう!
今回ご紹介した源氏物語ゆかりの地おすすめスポットを一覧で挙げていきます。
- 雲林院
- 廬山寺
- 京都御所
- 上賀茂神社
- 清水寺
- 野宮神社
源氏物語がこの世に生まれてから1000年以上の時間がたっているのに、現在もそのままの姿で残っているスポットがたくさんありました。
作者である紫式部自身にゆかりのある場所の他に、源氏物語の舞台として登場したスポットなど豊富なので、源氏物語ファンの人はぜひ世界観を間近に感じられるスポット巡りを楽しんでください。
今回ご紹介したスポット以外にも、京都内には源氏物語ゆかりの地がまだまだありますよ。