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【明治の天才軍人】日露戦争勝利に貢献した児玉源太郎ゆかりの地5つ

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今回の記事は、児玉源太郎ゆかりの地を5つ紹介する内容となっています。児玉源太郎は、教科書にはあまり登場することはありませんが、知る人ぞ知る100年に1人の戦略家と呼ばれるほどの名参謀です。

日本の存亡をかけた日露戦争の陸戦の総指揮をとり見事勝利に導いた彼の存在は、日本の近代歴史を語る上では外せません。

この記事の前半には、児玉源太郎の主な略歴や功績も紹介していますので、児玉源太郎のことがよく知った上でゆかりの地を楽しめるはずです。ぜひ最後まで目を通してください。

児玉源太郎の主な略歴

児玉源太郎の主な略歴
  • 1852年・・・長州藩(現在の山口県)の支藩徳山藩の中級武士の家に生まれる。
  • 1870年・・・軍曹として陸軍に入隊。
  • 1877年・・・西南戦争に従軍し、熊本城籠城戦に参加。西郷隆盛率いる薩摩軍の激しい攻撃から熊本城を守り抜く。
  • 1895年・・・日清戦争に勝利。大日本帝国は台湾を植民地化する。
  • 1898年・・・台湾総督に就任する。
  • 1904年・・・日露戦争に陸軍の参謀次長として活躍する
  • 1906年・・・脳溢血で死去。享年55。

児玉源太郎は、日露戦争時の満洲軍総参謀長であり、明治を代表する政治家です。

卓越した軍略の才政治手腕をもって知られ、陸軍大臣・陸軍大学校長・文部大臣・内務大臣・台湾総督等、国家の要職を歴任しました。

児玉源太郎顕正会のホームページにアクセスするともっと詳しい略歴が紹介されていますよ。

児玉源太郎の大きな功績①台湾の近代化に成功

この見出しからは、児玉源太郎の大きな功績を2つ紹介します。まず、1つ目は台湾の近代化に成功したことです。

日清戦争における大日本帝国の勝利によって、台湾は日本の統治下となりました。

児玉が台湾の総督に就任すると、後藤新平を右腕に起用し、鉄道・道路・港湾・電信・建築物といった社会インフラの整備と拡張に力を入れ、大胆で急進的な台湾の近代化に成功。

また、約17万人いたといわれるアヘン中毒患者の撲滅にも積極的に取り組みました。

児玉源太郎の大きな功績②二○三高地の占領に貢献

児玉源太郎の大きな功績の2つ目は、二〇三高地(にひゃくさんこうち)の占領に貢献したことです。二〇三高地とは、現在の中国北東部の遼東半島南端に位置する旅順にある丘陵です。

日露戦争(1904年〜1905年)の「旅順の戦い」で、大日本帝国がこの二〇三高地を占拠することで、頂上からの砲撃で旅順港にあるロシア戦艦殲滅に成功しました。

元々、軍を率いる乃木希典が旅順の攻略を試みるも、多くの死傷者を出しながら、成果無しという困難な状況でした。

この総攻撃は、1904年8月〜12月にかけて計3回あり、この3回目に児玉源太郎が作戦に介入することによって、4時間で二〇三高地を占拠することができたと言われています。

児玉源太郎ゆかりの地①児玉神社(藤沢市江ノ島)

ここからは、児玉源太郎ゆかりの地を5つ紹介していきますよ。まず最初は、藤沢市江ノ島にある児玉神社です。

児玉神社は、神奈川県藤沢市江ノ島にある神社と、次の見出しで紹介する山口県周南市にある神社の二つあるため、区別して理解しておいてください。

埼玉県にも児玉神社がありますが、こちらの神社は児玉源太郎と全く関係がないのでご注意ください。

1918年に創建された藤沢市江ノ島の児玉神社は、児玉源太郎を祀った神社として、彼の苗字がそのまま神社の名前になっています。

児玉は日清戦争後に、台湾総督として台湾の近代化に貢献しました。その縁により台湾の有志から贈られた口の中の玉が回る狛犬が設置されています。

児玉源太郎は台湾の近代化に貢献したとして、児玉神社には児玉を慕った台湾からの観光客も多いんですよ。

joyman2020さん
joyman2020さん

日露戦争で勝利をもたらした児玉源太郎は、勝運の神様と言われていますよ。勝負ごとに勝ちたいときに、参拝してみては?

参考サイト:https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1021277-d3428568-r348131339-Kodama_Shrine-Fujisawa_Kanagawa_Prefecture_Kanto.html

 

児玉神社(藤沢市江ノ島)の基本情報
  • 住所:神奈川県藤沢市江の島1丁目4−3
  • アクセス:江ノ島電鉄「江ノ島駅」徒歩22分
  • 電話番号:0466-22-2410
  • 公式サイト:https://www.kodamajinja.or.jp/

児玉源太郎ゆかりの地②児玉神社(周南市)

2つ目に紹介する児玉源太郎ゆかりの地は、山口県周南市にある児玉神社です。重ねて述べますが、児玉源太郎に由来する同じ名前の神社はもう1つあって、江ノ島の児玉神社もあるのでご注意ください。

周南市の児玉神社は、1923年に地元有志の発起により、児玉源太郎を祀る神社として創建されました。

社殿は、神奈川県江ノ島に建設されていた児玉神社の神殿と附属建物を移し、旧邸址(児玉源太郎の屋敷跡地)に建立されました。

山口県は、児玉源太郎の出生地でもあるので、この児玉神社を含め複数のゆかりの地が点在していますよ。

児玉神社(周南市)の基本情報

児玉源太郎ゆかりの地③児玉公園

3つ目に紹介する児玉源太郎ゆかりの地は、山口県周南市にある児玉公園です。

元々存在していた児玉公園でしたが、そこに、児玉源太郎の生誕160年を迎える節目の年(2011年)に公園の一角に建てられた児玉源太郎の像が、この公園では最も有名です。

元々国立台湾博物館に展示されている児玉の銅像を参考に制作されたレプリカとなっています。

また、この公園には、毎年6月ごろに見頃を迎えるジャカランダの木が植えられています。山口県内でここまで大きく育ったジャカランダの木は珍しいそうですよ。

児玉公園の基本情報

児玉源太郎ゆかりの地④児玉家屋敷跡

4つ目に紹介する児玉源太郎ゆかりの地は、山口県周南市にある児玉家屋敷跡です。この屋敷は、児玉源太郎が誕生した屋敷として、ゆかりの地とされています。

当時使用されていた井戸が保存されており、「児玉大将産湯之井戸」の標石が設置されています。井戸を含めた生家跡地は現在駐車場となっていて、個人的には少し残念です。

駐車場の片隅に、「児玉家屋敷跡」と書かれた小さな石碑がありますので、ここを訪れた際は駐車場の中まで入って探してみてください。

児玉家屋敷跡の基本情報

児玉源太郎ゆかりの地⑤国立台湾博物館

最後に紹介する児玉源太郎ゆかりの地は、日本ではなく台湾にある国立台湾博物館です。

日本統治時代の1908年に台湾総督府の博物館として設立された台湾最古の博物館となっています。

第四代台湾総督だった児玉源太郎と、民政長官の後藤新平を記念して設けられた台湾総督府博物館が前身となっており、博物館内には児玉源太郎と後藤新平の銅像が設置されています。

カウンターのスタッフさんの中には日本語が堪能な方もいるようなので、安心して観光できますよ。また、日本語対応の音声ガイドもあるので、台湾統治時代の歴史もじっくりと知ることができます。

hosakinさん
hosakinさん

日本語の説明書きやパンフレットも充実しています。博物館の3階には、児玉と後藤の銅像があり台湾近代史の奥深さを知ることができると思いますよ。

参考サイト:https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g13808853-d2284097-r186376739-National_Taiwan_Museum-Zhongzheng_District_Taipei.html

国立台湾博物館の基本情報
  • 住所:台北市襄陽路2号
  • アクセス:JR徳山駅より徒歩14分
  • 電話番号:(02)2382-2699
  • 営業時間:火曜日~日曜日 午前9:30~午後5:00
  • 定休日:毎週月曜日、旧暦の大晦日と旧暦の元旦(春節)は休館
  • 入場料:大人30元(約110円)、子ども15元(約55円)
  • 公式サイト:https://www.ntm.gov.tw/(日本語サイトあり)

児玉源太郎が登場する映画・ドラマ

児玉源太郎のことをよく知るには、彼が登場する映画やドラマを見ることが一番の近道です。筆者がおすすめしたい映画・ドラマを1つずつ紹介します。

映画『二百三高地』

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映画『二百三高地(にひゃくさんこうち)』は、1980年に公開された古い映画ですが、180分ほどの超大作となっています。

日露戦争の戦いの中でも、二○三高地の攻略計画がよく分かる映画となっていて、映画の後半で児玉源太郎が登場しますが、彼の登場による日本軍の快進撃がよく描かれていますよ。

テレビドラマ『坂の上の雲』

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『坂の上の雲』のテレビドラマは、NHKで3年にわたって、全13話で放送されました。原作は、作家司馬遼太郎が10年の歳月をかけて書き上げた日露戦争を題材とした物語『坂の上の雲』です。

日露戦争前後の物語が描かれているため、日本海海戦後の日露戦争終結までよくわかるドラマとなっていますよ。

【まとめ】児玉源太郎ゆかりの地

今回の記事では、児玉源太郎ゆかりの地を5つ紹介しました。児玉源太郎ゆかりの地を訪れた際により楽しむためには、彼がどんな人物でどんな功績を残したかは、最低限知っておいた方が良いでしょう。

彼が生きていた時代背景や軍功を知ると、きっと児玉源太郎がいかに、日本の勝利に貢献したかがよりわかるはず。

今回の記事を参考にして、児玉源太郎ゆかりの地を訪れてみてくださいね。また、彼の登場する映画も必見ですよ。最後まで読んでいただきありがとうございました。

日露戦争について描いたドラマ「坂の上の雲」では、児玉源太郎も陸軍の名参謀として出てきます。児玉源太郎について、もっと知りたい方は、ドラマを見るのもおすすめですよ。

すでに、坂の上の雲を見たことがある方で、ドラマのロケ地を巡りたいと思っている方は以下の記事もチェックしてくださいね!

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ひろき
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