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まるでヨーロッパ♪近代建築の父・ジョサイアコンドルの作品を紹介!

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「日本近代建築の父」ジョサイアコンドルの建築は、まるでヨーロッパにいるような趣を感じさせてくれます。

忙しい日常を忘れて、日本近代建築でヨーロッパの雰囲気を味わってみませんか?

そこで今回は、ジョサイアコンドルの設計した建築を紹介していきます。見どころ満載ですので是非参考にしてくださいね。

建築家「ジョサイアコンドル」とは?

まずは、ジョサイアコンドルとはどのような人物なのか、紹介していきます。一言で言うと「日本初の建築家を育てた人」です。

ジョサイアコンドルは、「西洋の文化を積極的に取り入れる」という明治政府の方針の元、政府お雇いの建築家として来日しました。

また、「建築家」という職業がまだなかった日本で、建築家を育てる教育者としても活躍し、教え子には辰野金吾片山東熊曾禰達蔵佐立七次郎と、明治時代を代表する建築家がいます。

数々の名建築、名建築家を残した、日本建築において欠かせない人物がジョサイアコンドルなのです。

ジョサイアコンドルの建築

ジョサイアコンドルはロンドンで建築を学んだことから、彼が設計した建築は本格的な西洋建築となっています。

お雇い外国人(海外技術を取り入れるために明治政府が雇った外国人)として、「鹿鳴館」など政府関連の建物の設計を多く手掛け、また後には民間で建築設計事務所を設立し財界関係者の邸宅も数多く設計しています。

明治時代の建物”、そして”西洋建築”という2つがジョサイアコンドルの建築の特徴で、足を踏み入れるとレトロな雰囲気外国にいるかのような感覚を味わえるのが魅力です。

この記事で紹介していくジョサイアコンドルが手掛けた建築はこちらです。

今回紹介するジョサイアコンドル設計の建築
  • 三菱一号館美術館
  • ニコライ堂(東京復活大聖堂)
  • 綱町三井俱楽部
  • 旧岩崎邸
  • 旧古河邸
  • 六華苑

ジョサイアコンドルの建築『三菱一号館美術館』

まず初めに紹介するのは、丸の内にある『三菱一号館美術館』です。1968年に姿を消した「旧三菱一号館」が、「三菱一号館美術館」として原設計に基いて復元されました。

丸の内に建設された最初の洋風オフィス事務所建築で、銀行、商社、郵便局などが入居していた煉瓦造の建物です。

洋風な赤レンガの建物内には、レトロな雰囲気が漂うカフェ素敵な中庭と、一際目を引く素敵な空間ですよ。

基本情報
  • 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
  • 電話番号:050-5541-8600
  • 営業時間(定休日):10:00~18:00(毎週月曜※祝日の場合は営業)
  • 入場料金:展覧会により異なる
  • 公式サイト:https://mimt.jp/

ジョサイアコンドルの建築『ニコライ堂(東京復活大聖堂)』

続いて紹介するのは、お茶の水にあるビザンティン建築様式の教会『ニコライ堂(東京復活大聖堂)』です。

関東大震災で被害を受けた後、1927年から1929年にかけて、岡田信一郎の設計により構造の補強と修復が行われ、外観が一部変更されましたが、雰囲気は明治時代そのものです。

内部はやはり厳かな空気があります。ロープが張ってあり奥にあるステンドグラスや祭壇、装飾などは遠くから見るのみですが、目を見張るものがありますよ。

まるで海外のような雰囲気を漂わせ、見るもよし、写真を撮るもよしのスポットですよ。(内部の写真撮影はNG)

基本情報
  • 住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-1
  • 電話番号:03-3295-6879
  • 営業時間(定休日):夏季4月~9月:13:00~16:00 冬季10月~3月:13:00~15:00(毎週月曜、年末年始)
  • 入場料金:高校生以上300円、中学生100円、小学生以下無料
  • 公式サイト:http://nikolaido.org/

ジョサイアコンドルの建築『静嘉堂文庫美術館』

続いて紹介するのは、世田谷区にある『静嘉堂文庫美術館』で、ジョサイアコンドルが設計したのはこの庭園内にある『廟(納骨堂)』です。

1900年代前半のイギリスをイメージして作られた文庫や庭園は美しく、厳かな雰囲気があります。

また、静嘉堂文庫美術館は2022年に東京・丸の内への移転が予定されているため、美しい木々に囲まれて静かにたたずむ現在の姿を楽しめるのもあと僅かですよ。

基本情報
  • 住所:〒157-0076 東京都世田谷区岡本2丁目23
  • 電話番号:03-3700-2250
  • 営業時間(定休日):10:00~16:30(毎週月曜、展覧会期間以外は休館)
  • 入場料金:一般1000円、大高生700円、中学生以下無料
  • 公式サイト:http://www.seikado.or.jp/

ジョサイアコンドルの建築『旧岩崎邸洋館』

続いて紹介するのは、台東区の旧岩崎邸庭園内にある、国の重要文化財『旧岩崎邸洋館』です。併置された和館とのバランスは世界でも稀有な建築とされています。

三菱財閥岩崎家の邸宅・迎賓館として1896年に竣工したこの建物は、さすが岩崎家といった豪華な佇まいに圧倒されます。

緑いっぱいに囲まれた広大な庭園の中に優美な洋館趣ある和館は、贅沢な気分を味わえる素敵な空間ですよ。

基本情報
  • 住所:〒110-0008 東京都台東区池之端1丁目3-45
  • 電話番号:03-3700-2250
  • 営業時間(定休日):9:00~17:00(年末年始)
  • 入場料金:一般400円、65歳以上200円

ジョサイアコンドルの建築『旧古河邸』

続いて紹介するのは、東京都北区にある『旧古河邸』です。大正6年に竣工したこの建物はジョサイアコンドルの最晩年の設計で、洋館内に和室を取り込んだ珍しい設計が特徴です。

洋風庭園は見もので、特に5月の春バラ、10月11月の秋バラは人気となっています。また、春には梅や桜、12月には紅葉と、日本庭園も魅力的です。

館内には喫茶室となっている箇所があり、ケーキお茶等を楽しむこともできますよ。

基本情報
  • 住所:〒114-0024 東京都北区西ケ原1丁目27-39
  • 電話番号:03-3910-0394
  • 営業時間(定休日):〈庭園〉9:00~17:00、〈本館〉10:30~16:30(月曜定休)、〈喫茶室〉11:00~16:30
  • 入場料金:〈庭園〉一般150円、65歳以上70円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

ジョサイアコンドルの建築『六華苑』

最後に紹介するのは、三重県桑名市にある『六華苑』です。ジョサイアコンドル設計の洋館は国の重要文化財に、庭園は国の名勝に指定されています。

洋館と直結する和館池泉回遊式庭園が特徴的で、明治時代にタイムスリップしたかのような気分になります。

ジョサイアコンドルが設計した現存建物で唯一東京以外に存在するのがこの六華苑です。

基本情報
  • 住所:〒511-0009 三重県桑名市大字桑名663-5
  • 電話番号:0594-24-4466
  • 営業時間(定休日):9:00~17:00(入苑は16:00まで)(月曜休業)
  • 入場料金:〈庭園〉一般460円、中学生150円、小学生以下は無料
  • 公式サイト:https://www.rokkaen.com/

ジョサイアコンドルの教え子たちの代表的な建築

最後に、ジョサイアコンドルの教え子たちの有名な作品を簡単に紹介していきます。これらの作品も、コンドルと同様に西洋風な造りで雰囲気のある建物になっています。

東京駅

ジョサイアコンドルの教え子、辰野金吾の集大成とも言われるのが『東京駅』です。レンガ造り瓦屋根唐破風(屋根の形の一種)という和洋折衷なデザインが特徴です。

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迎賓館赤坂離宮

片山東熊が設計したのが『迎賓館赤坂離宮』です。本格的な西洋のネオバロック様式でありながら、装飾は和を感じさせる独特な様式で、明治期最大の記念建築とされています。

まとめ

今回はジョサイアコンドルの設計した建築について紹介してきました。彼の建築は「西洋化」を大いに感じることができ、歴史的な背景を思いながら見学することでより深く楽しむことができますね。

ジョサイアコンドルの作品は震災や戦争、また当時の「文化財保護という意識がなかった」ことによる取り壊しなどにより残っているものは少なくなっています。

今回紹介した建築はどれも貴重なものですので、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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くすのき
猫派なのに犬を飼ってる人です。得意なことは鼻呼吸です。 ライター、ブロガー、現役大学生