日本三名園という言葉は聞いたことがあるものの、どの庭園が三名園に選ばれているのか知らないという方もい多いのではないでしょうか。
日本三名園は、どの庭園のことを指しているのか分からない!という方のために、日本三名園について説明します。アクセス方法や見どころも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2738523?title=%E7%B4%85%E8%91%89%E3%81%AE%E5%85%BC%E5%85%AD%E5%9C%92)
日本三名園とは?
日本三名園とは、石川県金沢市にある兼六園・茨城県水戸市にある偕楽園・岡山県岡山市にある後楽園の3つの庭園のことを指しています。
三名園の特徴は大名が所有していた「大名庭園」である点と、池を中心とし散策が可能な「池泉回遊式」の庭園という点です。
では、いつから日本三名園と言われるようになったのでしょうか。1番古い書物では、1899年に「日本三名園之ー後楽園新圖にて、日本三名園という言葉が使われています。
次の章から、日本三名園それぞれの特徴とアクセス・料金について紹介していきますね。
日本三名園・金沢の兼六園
兼六園は、石川県金沢市にある日本庭園です。加賀藩の歴代藩主の手によって、長い年月をかけて形つくられてきました。
歴代藩主によって作られてきた兼六園ですが、庭園造りの思想は一貫としていました。その思想とは、みずからも仙術によって仙人になることを願った神仙思想です。
池を大海に見立て、池の中に不老不死の神仙人が住むと言われる島を配置しているところからも、神仙思想が伺えますよ。
日本三名園・兼六園の見どころをチェック!
兼六園の見どころといえば、四季折々の風景や夜のライトアップです。春には桜を、夏にはカキツバタを、秋には紅葉を、冬には雪化粧を鑑賞することが出来ますよ。
夏のライトアップが行われている日は入園料が無料になり、ミニコンサートなども開催されますよ。なお、ライトアップ開催日については不定期なので、公式HPを確認しましょう。
その他の見どころは、ことじ灯籠です。兼六園を代表する景勝であり、曲水に架かる虹橋と一体になって、美しい風景となっていますね。
兼六園へのアクセス方法・料金
兼六園へのアクセス方法や料金について説明します。兼六園は、金沢駅からバスで「兼六園」を下車してすぐ、または金沢駅からタクシーで10分ほどです。
車を利用する場合は、金沢西ICから約30分・金沢東ICから約30分・金沢森本ICから約20分です。駐車場は有料のものが482台分あります。
- 【名前】兼六園
- 【住所】石川県金沢市小将町1-53
- 【電話】076-263-1814
- 【営業】3月1日~10月15日 7:00~18:00、10月16日~2月末日 8:00~17:00
- 【料金】大人:310円、6歳~18歳未満:100円
日本三名園・水戸の偕楽園
偕楽園は、茨城県水戸市にある日本庭園です。1842年に水戸藩主・徳川齊昭によって造園されました。
徳川氏は「領民の民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という想いから造りました。偕楽には、「多くの人々と共に楽しむこと」という意味が含まれているので、庭園名からも想いが伝わってきますね。
偕楽園の入口は表門・御成門・東門・西門・南門の5つがありますが、正規ルートは表門からの入場です。
竹などが生い茂る「陰の世界」から、好文亭などがある見晴らしの良い「陽の世界」を感じることが出来ます。
日本三名園・偕楽園の見どころをチェック!
偕楽園は梅の名所としても有名であり、園内に咲き誇る約100種・3,000本の梅が見どころです。なお、梅の見ごろを迎える2月中旬から3月末まで、毎年梅まつりを行っています。
梅まつり期間中の日曜日は茶会や水戸黄門一行と写真が撮れるサービス、太鼓の演奏が行われています。梅まつり期間中に訪れるとより楽しめますよ。
また、地形の高低差を利用して集水した湧水泉である吐玉泉も見どころの1つです。
偕楽園へのアクセス方法・料金
公共交通機関を利用する場合、水戸駅からバスで20分乗り好文亭表門から徒歩5分、偕楽園東門・偕楽園前から徒歩3分で到着します。
車を利用する場合は、水戸IC・茨城町東IC・水戸南ICから約20分で到着します。無料の駐車場が791台分、有料の駐車場が369台分あります。
しかし、梅まつり期間中は無料の駐車場も有料になっているので、注意しましょう。
- 【名前】偕楽園
- 【住所】茨城県水戸市見川1-1251
- 【電話】029-244-5454
- 【営業】2月20日~9月30日 6:00~19:00、10月1日~2月19日 7:00~18:00
- 【料金】大人:200円、子供:100円(子供が何歳までなのか記載なし)
日本三名園・岡山の後楽園
後楽園は岡山県岡山市にある日本庭園です。岡山藩藩主・池田綱政の手によってやすらぎの場として造られました。
歴代藩主の好みや社会事情によって、庭園は手を加えられてきました。倹約のため田畑を芝生に変えたこともありましたが、その後すぐに田畑へと戻っています。
庭園の中に田畑があるのは驚きですが、現在でも毎年6月の第2日曜日にお田植え祭りを行っています。
お田植え祭りとは、「さげ」と呼ばれる太鼓と田植歌にあわせて、「早乙女」が田植えを披露する伝統的なお祭りです。
日本三名園・後楽園の見どころをチェック!
後楽園の見どころは、廉池軒です。戦火を免れた数少ない建物であり、池越しに見る松林や曲水、池の段差など起伏に富んだ景観を眺めることが出来るので飽きることがないでしょう。
池にかかる石橋や対岸の小島なども、姿を変えることなく建っていますよ。
また、毎年8月には夜間特別開園のため、21:30まで開園しています。ろうそくや照明のライトアップにより、幻想的な庭園を楽しめるので8月に行くのもオススメです。
後楽園へのアクセス方法・料金
後楽園は岡山駅から徒歩20分のところにあります。路線バスを利用する場合は、岡山駅から15分ほど乗ったところの「後楽園前」を下車してすぐにあります。
車の場合は、岡山ICから約20分です。駐車場は有料のものが、570台分あります。
- 【名前】後楽園
- 【住所】岡崎健岡崎市北区後楽園1-5
- 【電話】086-272‐1148
- 【営業】3月20日~9月30日 7:30~18:00、10月1日~3月19日 8:00~17:00
- 【料金】大人:400円(410円)、65歳以上:140円、高校生以下:無料(カッコ内の金額は2019年10月1日以降の料金です)
日本三名園のまとめ
日本三名園とは、石川県金沢市にある兼六園・茨城県水戸市にある偕楽園・岡山県岡山市にある後楽園の3つの庭園のことを指しています。
日本三名園の特徴は、大名が造った「大名庭園」であること、池を中心に庭園の中を散策できる「池泉回遊式」であることです。
季節によって様々な表情を見せる三名園を散策するのは、とても気持ちが良いですよ。また、お祭りやライトアップなどもしているので、この時期を狙って観光をするのもオススメです。