2020年3月から放送され、各所で大絶賛されているNHKドラマ『エール』。このドラマに出てくるロケ地をご存知ですか?
この記事では、オープニングで裕一がピアノを弾いているシーンや、SNSでも非常に評判が高かった「ハーモニカ倶楽部」の演奏会をするシーンのロケ地などを紹介しています。
この記事を読んだ後に『エール』を見れば、今までとはまた違った楽しみ方ができますよ。オープニングのロケ地から話数順に紹介していくので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%AB-%E9%9F%B3%E6%A5%BD-%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF-352734/#content)
『エール』のロケ地①:伊古部海岸
『エール』のオープニングにて本作の主人公である裕一とヒロインである音が二人で走り、砂浜に音符を書くシーンのロケ地に選ばれたのが「伊古部海岸」です。
愛知県豊橋市にある「表浜」という海岸線の一部分で、アカウミガメの産卵場所としても知られる海岸ですよ。夏場になると、各地からサーファーが訪れるスポットでもあります。
今年(2020年)8月2日には「エールオブジェ」が設置されました。このオブジェは高さと幅が3,6メートル、奥行き60センチの巨大オブジェです。
”応援”をテーマに、柔らかな曲線が描かれており、オブジェの上部は「吹き出しマーク」の形でくり抜かれていますよ。豊橋市の新たな観光スポットとして、注目を集めています。
- 住所:愛知県豊橋市伊古部町枇杷ケ谷57
- 電話番号:0532-54-1484(豊橋観光コンペンション教会)
- 営業時間:年中無休
- 駐車場:あり
『エール』のロケ地②:日本聖公会 福島聖ステパノ教会
『エール』のオープニングで裕一がピアノを弾いているシーンや、裕一と音が初めて出会うシーンのロケ地に選ばれたのが「日本聖公会 福島聖ステパノ教会」です。
明治38年(1905年)、立教大学の第3代校長で建築家でもあったジェームズ・マクドナルド・ガーディナーと、イギリス人宣教師のスマートによって設計されました。
キリスト教の教派である聖公会が、東北で宣教するために使用したこの教会。築115年になる聖堂は、歴史と伝統のある由緒正しき教会として、地元の人に愛されています。
窓から差し込む光がとても優しく、『エール 』撮影時にもその雰囲気を存分に活かして撮影されていますね。
- 住所:福島県福島市置賜町8-29
- 電話番号:024-522-5345
- 主日聖餐式:第1・第3日曜日 10:30〜
- み言葉の礼拝:第2・第4日曜日 10:30〜
- 朝の祈り:毎日 7:00〜(※牧師滞在時のみ)
- 夕の祈り:毎日 18:00〜(※牧師滞在時のみ)
- 公式サイト:http://nskk-tohoku.com/church/fukushima/
『エール』のロケ地③:旧門谷小学校
幼き日の裕一が通っていた福島師範学校付属信夫小学校。その小学校でのシーンのロケ地に選ばれたのが「旧門谷小学校」です。
大正時代、愛知県新城市に建築されたと言われている旧門谷小学校は、当時の雰囲気をそのまま感じさせる木造平屋建てになっております。
40年ほど前に廃校となりましたが、現在ではアートイベントやワークショップなどが時々開かれていますよ。
自然豊かな場所に建っているので、鳥の声や木が風に揺れる音などを感じながら、人々が交流する場所になっています。
- 住所:愛知県新城市門谷字宮下26
- 電話番号:0536-29-0829(新城市観光協会)
- 営業時間:不定期(イベント開催時のみ)
『エール』のロケ地④:旧上岡小学校
そして幼き日の音が通っていた小学校でのシーンのロケ地として選ばれたのが「旧上岡小学校」です。
明治12年(1879年)、茨城県久慈郡に建築されたこの小学校は、茨城県で2番目に古い小学校です。そして現地で保存されている小学校の中では、茨城県でもっとも古い校舎ですよ。
明治時代の木造校舎がそのまま残っているので、懐かしい小学校の風景(木造平屋・木のサッシにはめてある古い窓ガラス)を見ることができます。
平成13年(2001年)に廃校となりましたが、平成26年(2014年)に国登録有形文化財(建物)に登録されており、現在でも校舎内の見学をすることができますよ。
- 住所:茨城県久慈郡大子町大字上岡957-3
- 電話番号:0295-72-1138(大子町役場 観光商工課)
- 見学可能日:土・日曜日、祝日
- 見学時間:9:00~16:00
- 見学料:無料
- 公式サイト:http://idpc.jp/kyu-uwaoka/uwaoka/
『エール』のロケ地⑤:安積歴史博物館
裕一が通っていた福島商業高校。その高校でのシーンのロケ地として選ばれたのが「安積歴史博物館」です。
明治22年(1889年)に建築され、元々は福島県尋常中学校の本館として使われていました。昭和52年(1977年)には、国の指定重要文化財にも指定されています。
昔ながらのランプや、シャンデリアを備え付けている講堂が残っており、いわゆる「映える空間」として現代の写真家に愛されています。
館内を見学することもできるので、裕一が授業を受けていた教室を探してみるのも一興ですね。
- 住所:福島県郡山市開成5-25-63
- 電話番号:024-938-0778
- 開館日時:火曜〜日曜日
- 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 入館料:一般300円 高・大学生200円 小・中学生100円
- 公式サイト:https://anrekihaku.or.jp/
『エール』のロケ地⑥:土浦一高・旧本館
そして音が通う東京帝国音楽学校。その校舎のロケ地として選ばれたのが「土浦一高・旧本館」です。
明治37年、茨城県土浦市に建築された土浦一高・旧本館は、山形県出身の建築家・駒杵勤治(こまぎねきんじ)によって設計された、ゴシック様式を基調としたデザインの建造物ですよ。
昭和51年(1976年)には、旧制中学校の建造物として全国で初めて国の重要文化財に指定されています。
春になると、地元の人から「一高の枝垂れ桜」と呼ばれている美しい桜が咲き誇り、多くの人が訪れる場所ですね。
- 住所:茨城県土浦市真鍋4丁目4-2
- 電話番号:029-822-0137(土浦第一高校)
- 一般公開時期:不定期
- 公式サイト:http://www.tsuchiura1-h.ibk.ed.jp/index.php?page_id=311
『エール』のロケ地⑦:ワープステーション江戸
裕一が銀行員時代を過ごした福島県川俣町。その町並みシーンのロケ地として選ばれたのが「ワープステーション江戸」です。
株式会社NHKエンタープライズが運営するこの「商用撮影施設」は、茨城県つくばみらい市にありますよ。
5.5haもの広大な土地に時代劇用のセットが立ち並んでおり、戦国〜昭和まで幅広い時代での撮影が出来ます。お城の入り口である門や路面電車があるので、ここで撮影できない時代劇はないでしょう。
以前は一般の人にも施設が公開されていましたが、今年(2020年)3月31日に公開が終了しました。今後はイベント開催時などに施設が公開される予定です。
- 住所:茨城県つくばみらい市南太田1176
- 電話番号:0297-47-6063
- 営業時間:入場不可
- 公式サイト:https://www.warpstationedo.com/
『エール』のロケ地⑧:旧広瀬座
本作の主人公である裕一が、第13話にて「ハーモニカ倶楽部」の演奏会をするシーンのロケ地に選ばれたのが「旧広瀬座」です。
明治20年(1887年)、福島県伊達郡(現:伊達市)の広瀬川岸に建築された旧広瀬座は、その当時唯一の大衆娯楽施設でした。
しかし、何回も氾濫する広瀬川の川幅を広げる工事をするため、1990年に解体されてしまいます。その後1994年には、福島市の民家園に移転されました。
1998年には国の重要文化財に指定されており、上記の演奏会シーン撮影時には、多くの伊達市民がエキストラとして参加していました。
- 住所:福島県福島市上名倉字大石前地内(福島市民家園内)
- 電話番号:024-593-5249(福島市民家園)
- 入場料:無料
- 開園日:9:00~16:30
- 休演日:毎週火曜日、12/29~1/3
- 公式サイト:https://minka-en.com/shisetsu/shisetsu_6/
『エール』ロケ地⑨:吉田城
裕一が文通相手であった音に会うため、豊橋まで行った翌日に豊橋見物をするシーンのロケ地に選ばれたのが「吉田城」です。
16世紀ごろに築城されたと言われており、現在は豊橋公園として整備されていますよ。また、歌川広重の『東海道五十三次』に描かれている場所でもあります。
吉田城の石垣には、多くの大名家の家紋が刻まれていますよ。その中でもはっきり確認できるものとして、土佐藩の印があります。
敷地の大きさとしては、同じ愛知県にある国宝「名古屋城」よりも大きいですね。豊橋でロケ地巡りをするときには、ぜひ候補地に入れてみましょう。
- 住所:愛知県豊橋市今橋町3番地
- 電話番号:0532-51-2430(豊橋市役所産業部観光 振興課)
- 開館日:火曜〜日曜日
- 開館時間:10:00~15:00
- 休館日:月曜日、12/29〜1/3
- 公式サイト:https://www.city.toyohashi.lg.jp/6568.htm
まとめ
NHKドラマ『エール』のロケ地を紹介しました。この記事で紹介したロケ地をまとめるとこうなります。
- 伊古部海岸
- 日本聖公会 福島聖ステパノ教会
- 旧門谷小学校
- 旧上岡小学校
- 安積歴史博物館
- 土浦一高・旧本館
- ワープステーション江戸
- 旧広瀬座
- 吉田城
裕一のモデルとなった古関裕而さんの出身地である福島県や、音のモデルとなった内山金子さんの出身地である愛知県がロケ地としてよく選ばれてましたね。
筆者は吉田城で、石垣に刻まれた家紋を見たことがあります。風化して見えにくいものもありましたが、見つけた時の感動もひとしおでした。
現在はコロナの関係でロケ地巡りをしにくい状況ですが、巡るときにはぜひこの記事を参考にしてくださいね。