今回紹介する「ローカルツーリズム」は旅行の一種です。日常と旅行のコラボを楽しむことができますよ。
この記事では「ローカルツーリズム」について知らない人、名称を知っていて深くまでは知らない人向けにその魅力を記載しています。ぜひ参考にして、ローカルツーリズムを楽しんでくださいね!
「ローカルツーリズム」とは?
ローカルツーリズム(Local Tourism)とは、地域に根ざした歴史文化や日常を体験したり生活したりする旅行スタイルです。
いわゆる、旅行先の暮らしを体験しつつ旅をしていく意味でもあります。直訳通り、地方の観光も指しています。
文化や工芸品、歴史に触れ合うことで、知らなかったり気づいていない地域独自の魅力はもちろん、隠された日本の文化を見つけることができますよ。
旅行目的によっては「第二の故郷」を見つける機会です。将来のUターンの候補にもできて、住まいを決める方法の一つに入ります。
「ローカルツーリズム」の楽しみ方1 地域の方との交流
ローカルツーリズムの醍醐味は、地域の方との交流です。地域のお祭など交流できるイベントに積極的に参加をして地元住民を巻き込んでみましょう。そうすると、関係や交流がより強くなって文化を楽しめます。
また、普段は気にも留めないような景色で楽しくなったり、今までにない刺激を味わうことができます。更に穴場の観光地を見つけたり世間では得られない地域限定の未公開情報を取得できる可能性もありますよ。
非現実な日常の中、加点方式のように楽しみ見つけられればローカルな魅力を感じられます。
「ローカルツーリズム」の楽しみ方2 ぶらりとお散歩してみる
散歩して、地域の自然の風景を眺めてみましょう。初めて訪れる土地の景色を眺めているだけでも、楽しいですよ。時間帯や季節によって見える光景が変わってきます。
今まで見たことにない景色やを日常の延長線という感覚で旅をしているあなたの五感に記憶として残してくれます。そして、インターネットで載っていない情報や魅力的な店や建物、イベントに遭遇するでしょう。
また、サイクリングで地域を巡るのもおすすめです。徒歩より景色の流れは速くなるものの、一日の行動範囲が広くなる利点があります。
「ローカルツーリズム」の楽しみ方3 SNSを活用する
最近ではブログやホームページだけではなくSNSから情報収集する人が増えています。情報化社会によって手軽に情報を探せる環境が増えたからだと考えられます。
SNSでネットサーフィンしながら調べて旅行の写真を見てまるで行った気分もいいですね。しかし、実際地域に行かないのと行ってみるのとでは雰囲気が大きく異なります。
調べても発見できなかった実体験の感想や印象など新しい情報を見つけられてまた行きたくなることもあるでしょう。
地域によっては少ない情報量の所もあるので、誰にも発見されていない魅力的な物を探してみるのもおすすめですよ。
「ローカルツーリズム」の実例
実際には、富山を知ってもらうための県を周る旅行「LOCAL TOURISM TOYAMA」、2019年6月に岩手県の北上市で開催された縄文時代の暮らし体験があります。
富山では「自然」、「食」、「産業」の体験です。一方、岩手では、「歴史」を体験しています。地域の地形や状況によっては楽しめる環境が異なります。
他に海外では、ドイツとスイス、オーストリア、ベルギー、チェコなどの近隣諸国の50以上の都市で、地域の歴史ガイドツアーが開催されています。
自然は自由でも、モノとして楽しむことが限られるでしょう。その中でも楽しみを見つけていくと、気づきが生まれます。
「ローカルツーリズム」のできる観光地2選
ここでは、実際にローカルツーリズムができる観光地を2つ紹介します。
奈良県明日香村
都市開発が行われていない地域の一つです。豊かな自然、広々とした田園風景が特徴になっています。また、村にはいくつか遺跡(藤原宮跡など)があり、まるで博物館のようです。
かつては、日本の中心がここ藤原京だったのを想像すると、過去と現代との世界観のギャップを感じさせます。昔の日本の歴史を味わってみるのもおすすめですよ。
近鉄線の橿原神宮前駅または飛鳥駅から遺跡まで徒歩で行くと30分以上と時間がかかってしまうので、公共交通機関のかめバスを使うことをお勧めします。
ただし、かめバスは明日香村全ての遺跡や歴史館に行けないので、徒歩または自転車(貸出)を利用してみましょう。寧ろ、歩き・自転車の方が村の風景の流れをゆっくり眺められていい運動にもなりそうですね。
新潟県の下越地域
下越は、新潟県の北方に位置します。特におすすめな地域が「塩谷(村上市)」、「乙(胎内市)」、「胎内(胎内市)」、の3つです。ここで3つ簡潔に紹介していきます。
塩谷には、日本一小さい山として存在している稲荷山があります。頂上には神社があり、階段にはたくさんの鳥居があります。誰でも簡単に頂上までたどり着けるのですぐにお参りができます。
次に乙(きのと)エリアは、代表格である「乙宝寺」が有名です。ガイド付き散策が11月の毎週水と土曜日の11時から13時まで開催されています。参加費は、一人当たり税込み1200円です。
胎内ではリゾートホテルのキャンプ場がキャンプ初心者におすすめです。1泊1人大人2000円、小人1000円です。他にも、サイクリング場やバーベキュー場等周辺施設があります。
「ローカルツーリズム」の見つけ方
「ローカルツーリズム」は検索しても情報が少なく発見しづらいことがあります。逆に観光地への行きと帰りの中で見つかる可能性があります。
途中の経由地、観光地の周辺地域等が見つかりやすいです。見つけ方の特徴としては景色が印象的、文化や歴史が魅力的、場所がSNS映えしそうな地域、ローカルツーリズムそのものを開催している地域です。
見つけ方の難易度はそこまで難しくなく、先ほどの特徴に基づき自分自身でローカルな旅をしてみたいのならば足を運んでみるのもいいですね。
新型コロナでの影響は?
2020年4月、コロナの影響で観光の訪問客は減少傾向にありました。よって、新型コロナの影響で観光を考えているほとんどの人が旅行を断念する事態になりました。
しかし、WACULによると、同年の6月からは「GO TO Trabel」の開始に伴い、訪問客が増えています。
その影響で地方方面への需要が増えることには間違いないでしょう。ただし、人との距離は一定に保った方が良いです。完全に感染予防できるとは限りません。
注意点
ローカルな旅も楽しいです。しかし、油断は禁物です。準備と対策は出来るだけやってみましょう。
そして、旅行時間に関してはなるべく余裕をもった配分にしましょう。場合によっては何らかの事情があって遅れる可能性もあります。
また、旅行先の環境問題や混雑状況、天候、気温、交通状況、お店の営業時間等に目を向ける必要があります。
特に山間地や海辺は天候に左右されやすく災害に要注意です。十分な準備をすることによって思い通りで充実した楽しみ方になります。
最後に
以上、ローカルツーリズムについてでした。色々な種類の楽しみ方や場所、特徴を理解できたかと思います。
筆者の私はその旅行を経験したことがありません。でも、調べていく中今の住まいから離れて気分転換に数日過ごしながら旅をしてみるのも悪くありません。
2021年に開催予定の東京オリンピックが控える中、地方では外国人観光客をターゲットとした有償ガイドが注目を集めています。海外の方との関係性と強めて外国の暮らしにに興味を持つのも良いですね。
有名な観光地とはあまり関係のない地域で文化や歴史等を体験して現実逃避をしてみてはいかがでしょうか?