旅するレストランと銘打った「52席の至福」は、東京の都心部と埼玉の秩父を結ぶ大人気のレストラン列車です。
一流のシェフが料理を監修しており、お手頃な価格で絶品料理を楽しむことができます。列車という移動する空間で、豪華な料理を楽しみながら至福の一時を過ごしてみませんか?
この記事では、52席の至福の魅力やコース内容についても紹介していきます。また、料金や予約方法なども紹介するので、是非最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/4ipNSvtkPIM※写真はイメージです。)
52席の至福とは?
西武鉄道が運行する「52席の至福」は、東京の池袋駅・西武新宿駅と埼玉の西武秩父駅を結ぶ、車内で本格的な料理が楽しめるレストラン列車です。
その名の通り座席数は52席のみとなっており、有名店・一流シェフ監修の料理を味わいながら至福の一時を堪能できます。
車両デザインは新国立競技場のデザインも手掛けている隈研吾さんが担当しており、外観には秩父の四季が表現され、内観には柿渋和紙や優良木材・西川材などが使用されています。
一流の料理も楽しみですが、旅情をグッと高めてくれる車両にも注目です。次の章では、52席の至福の車両編成について紹介します。
52席の至福の車両編成
52席の至福は4両編成で運行しており、客席は2号車・4号車となります。もはや列車とは思えないような空間となっており、まるで高級レストランにいるような錯覚に陥ります。
- 1号車:多目的スペース
- 2号車:オープンダイニング
- 3号車:厨房車両(オープンキッチンスペース)
- 4号車:オープンダイニング
3号車はオープンキッチンとなっているので、シェフの華麗な手捌きを間近で見ることができますよ。調理や盛り付けを見られるのも52席の至福の醍醐味です!
次の章からは、52席の至福が提供するコースについて紹介していきます。
52席の至福のコース
52席の至福には2種類のコースが用意されており、池袋・西武新宿発、西武秩父発によって利用できるコースが変わります。
- ブランチコース:池袋・西武新宿発
- ディナーコース:西武秩父発
各コースには沿線の食材が随所に使用されており、旬の味わいを楽しめるコースとなっています。
季節ごとにメニューが入れ替わるので、そのときにしか味わえないという特別感も満喫できます。
また、料理だけではなく、52席の至福のロゴがあしらわれた「コースター」や「敷紙」も人気です。
可愛いデザインのコースターは、記念に持ち帰ることもできますよ!次の章からは、各コースのメニューについて紹介していきます。
52席の至福の「ブランチコース」のメニュー
まずは、池袋・西武新宿発のブランチコースについて紹介します。メニューは季節ごとに変わるので、この記事では執筆時にあたる2020年7月のメニューを紹介します。
- 前菜:夏の秩父を感じる夏野菜の4種盛り
- 椀もの:鶏つくねとジャンボなめこの薄くず仕立て
- メイン:ローストビーフと季節の魚の味噌柚庵焼 もろこしご飯添え
- デザート:秩父名物“味噌ポテト”ジェラートとあずきカステラ
- お飲み物:よこぜのおいしい紅茶またはコーヒー・カフェラテ
上記のメニューは、日本料理の名店「賛否料理」店主・笠原将弘氏が監修した料理となります。列車の中で名店の料理が味わえるなんて、まさに至福の時間ですよね!
尚、公式サイトには「当月のメニュー」「アレルギー表示」「アルコール飲料(有料)」について掲載されているので、詳細についてはそちらをご覧ください。
52席の至福の「ディナーコース」のメニュー
続いて、西武秩父発のディナーコースについて紹介します。ブラントコースと同様に、以下のメニューは2020年7月のメニューとなります。
- アミューズ:CHICHIBUアミューズ(ハム・チーズを盛り付けたバケットなど)
- 前菜:フォアグラソテーとたまねぎのフラン
- 肉料理:南仏風イベリコ豚のトマト仕立て ポレンタを添えて
- リゾット:夏野菜と温泉卵、生ハムの夏リゾット
- デザート:スイカの泡でドレッセした至福のパンナコッタ
- お飲み物:よこぜのおいしい紅茶またはコーヒー・カフェラテ
- ※ディナーコースには「ウェルカムドリンク」「お土産」も付いてきます。
上記のメニューは、「Kotaro Hasegawa<DOWNTOWN CUISINE>」のオーナーシェフとして活躍中の長谷川幸太郎氏が監修した料理となります。
ディナーコースの方がブランチコースよりも品数が多いのが特徴です。「どっちのコースにしようかな…」と迷っている時間も、ある意味至福の時間かもしれませんね。
52席の至福の運行スケジュール
この章では、各コースの運行スケジュールについて紹介します。52席の至福は土日を中心に運行しており、「池袋ー西武秩父間」または「西武新宿ー西武秩父間」を2時間30分から3時間かけて走行します。
- 池袋10:53発→西武秩父13:58着
- 西武新宿10:47発→西武秩父13:58着
- 西武秩父17:42発→池袋20:04着
- 西武秩父17:42発→西武新宿20:02着
また、祝日に運行をする場合もあるので、運行スケジュールの詳細については公式サイトをご覧ください。次の章では、各コースの料金について紹介します。
52席の至福の料金
52席の至福は、選択するコースによって料金が変動します。(料金は大人・子供も同一です。)
料金:10,000円
料金:15,000円
※上記の料金には、「乗車チケット」「西武線1日フリーきっぷ」「コース料理」「諸税」が含まれています。
ディナーコースの方が5,000円ほどアップしますが、料理の量も多く、ウェルカムドリンクやお土産も付いているので満足感は十分にあります。
お手頃な価格となっているので、友人と休日を楽しんだり、大切な人と記念日を祝ったりするのも良さそうですね!次の章では、52席の至福の予約方法について紹介します。
52席の至福の予約方法
52席の至福は、公式サイトにある予約ページから行えます。尚、予約人数は2〜4名となっており、5名以上の場合は席ごとに複数回の予約が必要となります。
52席しかない客席はすぐに埋まってしまうので、早めに予約するのはベターです。申し込みの受付は、乗車日の3ヶ月前(第2木曜日)から開始されます。
また、11日前以前のキャンセルは無料となりますが、それ以降はキャンセル料が発生するのでご注意ください。
52席の至福を利用して秩父も楽しもう!
ここまで52席の至福について紹介してきましたが、楽しみは列車だけではありません。
せっかく秩父へ行くのなら現地観光も楽しみましょう。以下の3つは、秩父観光でも特に人気があるスポットです。
- 宝登山神社:ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの1つ星に選ばれた長瀞(ながとろ)の名所
- 秩父神社:秩父三社(秩父神社・宝登山神社・三峯神社)の1つ・美しい彫刻が見られる神社
- 祭りの湯:2017年にオープンした温泉・食事を楽しめる施設・地元のお土産も販売
また、冬になると芦ヶ久保駅周辺で「あしがくぼの氷柱」が見られます。自然に囲まれている秩父では、四季折々の景色も楽しむことができますよ!
52席の至福のまとめ
今回は、西武鉄道のレストラン列車「52席の至福」について紹介しました。モダンな内装の列車では豪華な食事を楽しめ、車窓からは移りゆく景色を楽しめます。
また、乗降時にはレッドカーペットを敷いてお出迎え・お見送りをしてくれるなど、より特別感を演出してくれるのも魅力の1つです。
10,000〜15,000円という手が届きやすい価格なので、自分へのご褒美やサプライズのプレゼントにもおすすめです。わずか52席という限られた席で、至福の時間をご堪能ください。