北海道にある「摩周湖」は、日本屈指の透明度の高さ・美しい景観を有することから、観光スポットとして人気を博しています。
いざ摩周湖へ行くとなると、摩周湖の魅力やビューポイントについて気になるのではないでしょうか?
この記事では、摩周湖の魅力や摩周湖を眺望できる3つの展望台を紹介します。また、摩周湖周辺にある3つのおすすめスポットや摩周湖までのアクセスも紹介するので、是非最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/水-青-表面-海-液体-空-768745/)
【北海道】摩周湖はどんな湖?
北海道川上郡弟子屈(てしかが)町にある摩周湖は、日本屈指の透明度を誇る美しい湖です。北海道遺産にも指定されており、観光スポットとしても高い人気を誇ります。
過去には日本で1番目、世界でもバイカル湖に次いで2番目の透明度の高さを記録したこともあり、吸い込まれそうなほど深い青色の湖水は「摩周ブルー」とも呼ばれています。
また、急峻な壁に囲まれている摩周湖は、アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれる神秘的な場所です。
尚、摩周湖周辺は国立公園の特別保護地区に指定されており、現代においても美しい自然・景観が保たれています。
住所:北海道川上郡弟子屈町
【北海道】摩周湖のデータ
この章では、大きさ・水深・透明度など摩周湖に関するデータを紹介します。
- 大きさ:19.6k㎡(周囲約20km)
- 水深:平均水深138m(最大水深212m)
- 透明度:15〜32m(1931年には41.6mを記録)
- 湖面標高:351m
1931年に記録された「41.6m」という透明度は、当時において世界一の記録となります。近年は透明度の低下が懸念されており、はっきりとした要因も未だ解明されておりません。
今も尚、多くの人を惹き付ける美しい湖ですが、今後の透明度の変化にも注目しておきたいところです。次の章では、摩周湖の魅力について紹介します。
【北海道】摩周湖の魅力
摩周湖の美しい青さも魅力的ですが、訪れる時期によって見られる景色が変わるのも魅力の1つです。
摩周湖といえば「霧」が有名であり、「霧の摩周湖」という歌が作られるほど摩周湖と霧は密接な関係にあります。
観光シーズンである5〜10月の半年間で、摩周湖が1日中見える日は約100日・時々見える日は約50日・全く見えない日は約25日ほどであり、特に6〜8月頃にかけて霧が多く発生します。
澄み切った空気の中に映える摩周ブルーもおすすめですが、霧が創る幻想的な世界もおすすめです。また、冬になれば結氷・霧氷が発生し、白銀世界の中で摩周湖を楽しむことができます。
【北海道】摩周湖を望む展望台①摩周第一展望台
この章からは、摩周湖を望める3つの展望台の特徴を紹介して行きます。まず紹介するのは、3つの展望台の中で最もポピュラーな「摩周第一展望台」です。
展望デッキからは、「摩周ブルーの湖」「カムイシュ島(摩周湖内にある島)」「カムイヌプリ(摩周岳)」を満遍なく要望することができます。
レストハウスやトイレもあり、観光がてら休憩もできるのでおすすめです。また、美しい星空を見られる名所としても有名です。
尚、駐車場は有料(バイク200円・乗用車500円)となり、冬季の11月〜4月頃は休業となります。(休業中は無料開放されているので、駐車することは可能です。)
住所:北海道川上郡弟子屈町字弟子屈原野
【北海道】摩周湖を望む展望台②摩周第三展望台
続いては、3つの展望台の中で最も高い「摩周第三展望台」について紹介します。
川湯温泉方面から摩周湖へ向かうと、最初に現れるのが摩周第三展望台であり、摩周第一展望台とは異なる角度から摩周湖の表情を楽しめます。
「カムイシュ島」を間近に望め、摩周湖を背にすると、「硫黄山」「屈斜路湖(くっしゃろこ)」「藻琴山(もことやま)」など屈斜路カルデラの景色を一望できる絶景スポットです。
尚、無料駐車場が用意されていますが、11月〜4月頃まで冬季封鎖されます。(売店・トイレなし)
住所:北海道川上郡弟子屈町
【北海道】摩周湖を望む展望台③裏摩周展望台
3つ目は、清里町と中標津(なかしべつ)町の境に位置する「裏摩周展望台」について紹介します。
裏摩周展望台は、摩周第一・第三展望台よりも標高が低く、霧の影響を受けにくいのが特徴です。また、視界はそれほど広くありませんが、湖面を近くで見られるのも特徴の1つです。
訪れる人が少ないので、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと景色を堪能することができます。尚、無料駐車場が用意されていますが、11〜4月頃は冬季封鎖されます。(夏季のみ売店・トイレあり)
住所:北海道斜里町清里町
【北海道】摩周湖周辺おすすめスポット①神の子池
この章からは、摩周湖と併せて行きたいおすすめのスポットを紹介します。1つ目に紹介するのは、神秘的な自然スポットとして人気を集めている「神の子池」です。
摩周湖の伏流水が沸いていると言われる神の子池は、周囲220m・水深約5mの小さな池ではありますが、エメラルドグリーンに輝く水が神秘的な世界を創り上げています。
水温が年間を通して低いこともあり、倒木が池の中で腐ることなく、化石のように沈んでいます。摩周湖とは異なる自然の魅力が詰まっているおすすめのスポットです。
住所:北海道斜里郡清里町字清泉
【北海道】摩周湖周辺おすすめスポット②道の駅 摩周温泉
続いて紹介するのは、阿寒湖と摩周湖を結ぶ所にある道の駅「摩周温泉」です。摩周温泉には、源泉掛け流しの足湯が設置されており、ドライブや観光で疲れた体を癒すことができます。
施設内では弟子屈町の「特産品」や「工芸品」を販売しているので、足湯で体を癒した後にお土産を購入するのも良いでしょう。
また、テイクアウトコーナーでは「エゾシカバーガー」「摩周そば」といった軽食メニューも販売しているので、食事も楽しむことができます。
尚、摩周温泉には観光案内所が設置されているので、観光で何か困った時は立ち寄ってみると良いでしょう。
- 住所:北海道川上郡弟子屈町湯の島3-5-5
- 電話番号:015-482-2500
- 営業時間:8:00〜18:00(5〜10月)・9:00〜17:00(11〜4月)
- 公式サイト:道の駅 摩周温泉
【北海道】摩周湖周辺おすすめスポット③渡辺体験牧場
3つ目に紹介するのは、70ヘクタールの土地と120頭の乳牛を有する「渡辺体験牧場」です。
渡辺体験牧場では、「乳搾り」「エサやり」「アイスクリーム・バター作り」など様々な体験プランが用意されていおり、大自然の中で酪農を楽しむことができます。
酪農体験プランは、「コースメニュー」「単品メニュー」が用意されているので、観光プランに合わせて選択することが可能です。(各体験プランの詳細確認・申し込みは、下記の公式サイトから行えます。)
また、北海道名物「ジンギスカン」や弟子屈町の特産品「牛のおっぱいミルク」など、北海道・牧場ならではの味を堪能できるおすすめのスポットです。
- 住所:北海道川上郡弟子屈町原野646-4
- 電話番号:015-482-5184
- 営業時間:9:30〜15:30
- 公式サイト:渡辺体験牧場
【北海道】摩周湖へのアクセス
最後に摩周湖へのアクセスについて紹介します。摩周湖へ行くには車の利用が便利であり、最寄りの空港「中標津空港」から「摩周第一展望台」までは約1時間です。(「釧路空港」からは約1時間30分)
また、摩周湖の近くにあるJR「摩周駅」からは「摩周・屈斜路周遊バス」が運行しており、約20分ほどで「摩周第一展望台」に到着します。
アクセスが良いとは言えませんが、それでも見に行きたくなるのが摩周湖の魅力です。日常の喧騒から離れ、神秘的な自然の中でゆったりとした時間を過ごしてみましょう。
摩周湖まとめ
今回は、北海道にある摩周湖の詳細や周辺の観光スポットについて紹介しました。過去に世界一の透明度を記録したことのある摩周湖ですが、その美しさは今もなお多くの人たちを魅了し続けています。
湖水の「摩周湖ブルー」はもちろん、ありのままの姿をしている「自然環境」や幻想的な世界を創る「雲海」も見所の1つです。
見に行く時期や大気の状態によって景色が変わるので、どんな姿を見られるのか楽しみですね。摩周湖でしか味わえない自然美があるので、興味のある方は是非1度足を運んでみてください。