戦国大名を語る上で欠かすことのできない、甲斐の虎・武田信玄。現在の山梨県や長野県には、信玄のゆかりの地として、彼の遺したさまざまな遺跡や建築物があります。
今回は武田信玄にまつわる観光スポットを厳選して8カ所紹介していきます。
武田深淵巡りをしたい方はぜひこの記事を読んで、参考にしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/750500?title=%E6%A1%9C%E3%81%A8%E4%BF%A1%E7%8E%84%E5%83%8F)
戦国最強の騎馬部隊を率いた名将・武田信玄
武田信玄は甲斐の戦国大名で、武田家の全盛期を築き上げた名将です。「戦国最強」と周りの大名から恐れられた騎馬隊を率い、あの信長でさえ遅れたほどです。
また、三方ヶ原の戦いで若きころの徳川家康の軍を壊滅させ、ギリギリのところまで追い詰めたというのは有名な話です。
その勢いのまま京都へ向かい、織田信長を討とうとしていた矢先に、病に倒れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまいます。次からはそんな信玄にゆかりのあるスポットを紹介していきます。
武田信玄ゆかりの地① 武田神社
まず最初に紹介するのは、武田信玄を祭り神として祀っている武田家の総本山、「武田神社」です。
武田神社は、信玄の父・信虎から勝頼まで三代の本拠地であった躑躅ヶ崎館の跡地に建てられており、甲斐の国を見守ってくれています。
武田信玄が祭り神になっているだけあって、この神社のご利益はもちろん「勝運」です。
勝負事だけでなく、「人生そのものに勝つ」、「自分自身に勝つ」という意味もあるそうです。ぜひ参拝に行ってみてくださいね。
- 住所 〒400-0014 山梨県甲府市古府中町2611
- 電話番号 +81552522609
- 営業時間 24時間
- 入場料金 無料
- 公式サイト http://www.takedajinja.or.jp/1_jinja.html
武田信玄ゆかりの地② 信玄公墓所
あの徳川家康を三方ヶ原の戦いで再起不能なまでに叩きのめし、勢いそのままに上京を目指していた武田信玄ですが、その道中で体調が急変し亡くなってしまいます。
「信玄の死」という事実はあまりにも影響力が大きすぎるため、死後3年間は公表せず、隠していたと言われるほどです。
3年後に葬儀が行われたのは恵林寺ですが、隠していた3年間の間、葬られていたのがこの信玄公墓所です。
地域の住民からはここが信玄公の墓として、親しまれています。また春には満開の梅が咲くことから人々の憩いの場になっているので、ぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒400-0013 山梨県甲府市岩窪町217
- 電話番号 055-237-5702
- 営業時間 24時間
- 入場料金 無料
- 公式サイト https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/rekishi/yukari.html
武田信玄ゆかりの地③ 円光院
臨済宗の寺院である円光院は、武田信玄が定めた「甲府五山」の一角で、信玄の正室・三条夫人の眠る菩提寺として知られています。
禅の考え方を大切にしていたとされる信玄。ここ円光寺では、座禅体験をすることができます。座禅体験は毎週日曜日のAM6:00から開催されるので気になる方は一度参加してみてくださいね。
円光寺の境内からは眼下に広がる甲府の街並みを一望することができ、さらに一面に広がる南アルプスを見渡すことができます。ぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒400-0013 山梨県甲府市岩窪町500−1
- 電話番号 055-253-8144
- 営業時間 終日
- 入場料金 無料
- 公式サイト http://www16.plala.or.jp/enkoin/
武田信玄ゆかりの地④ 恵林寺(えりんじ)
山梨県甲州市塩山にある恵林寺(えりんじ)は、武田信玄の菩提寺として地元の人々に親しまれています。
恵林寺には信玄の墓があるため、毎年4月12日の命日には「信玄公祭り」といって、信玄の法要が執り行われます。
地元では「しんげんさん」と親しまれている人気のお祭りなのでぜひ足を運んでみてくださいね。
また、恵林寺は禅宗のお寺なので「座禅」の体験をすることができます。毎週日曜日のAM6:00から本堂で無料で開催していますので、興味のある方はぜひ体験してみてくださいね。
- 住所 〒404-0053 山梨県甲州市塩山小屋敷2280
- 電話番号 055-333-3011
- 営業時間 8:30~16:30
- 入場料金 大人:300円 子ども:100円
- 公式サイト https://erinji.jp/
武田信玄ゆかりの地⑤ 甲斐善光寺
「牛に引かれて善光寺参り」ということわざがありますが、これは長野県にある善光寺のことを指します。
甲斐善光寺は、1558年に武田信玄によって建設されました。その理由としては、川中島の戦いの戦場のすぐ近くにある信濃善光寺が消失することを恐れて避難させるためでした。
その際に、信濃善光寺にあった仏像や鐘までも甲斐善光寺に移したと言われています。現在でも信濃善光寺の物品が展示されているのでぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒400-0806 山梨県甲府市善光寺3丁目36−1
- 電話番号 055-233-7570
- 営業時間 9:00~16:30
- 入場料金 大人500円 子供250円
- 公式サイト http://www.kai-zenkoji.or.jp/
武田信玄ゆかりの地⑥ 海津城
長野県北部にある海津城は、武田信玄が山本勘助に命じて築城させた、武田家を代表する名城です。
武田信玄を語る上で欠かすことのできない因縁の宿敵・上杉謙信。彼と5度にわたって激闘を行った川中島の戦いの重要拠点として海津城は築城されました。
武田家滅亡ののちは、大河ドラマ「真田丸」でも話題になった真田家に引き継がれ、「松代城」と改名され江戸時代まで生き残りました。
現在、天守閣などはありませんが、立派な石垣や内掘を見ることができるので、ぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒381-1231 長野県長野市松代町10
- 電話番号 026-278-2801
- 営業時間 24時間
- 入場料金 無料
- 公式サイト http://www.matsushiro-kankou.com/modules/sightseeing/index.php?action=FacilityView&facility_id=3
武田信玄ゆかりの地⑦ 川中島古戦場史跡公園
先ほども少し触れましたが、武田信玄を語る上で絶対に欠かすことのできないのが、宿敵・上杉謙信と激闘を繰り広げた「川中島の戦い」です。
川中島の戦いは5度も行われ、両軍に多大な被害をもたらしました。中でも第4次川中島の戦いでは、武田信玄と上杉謙信の一騎討ちが行われたという逸話も残っています。
激戦の跡地にできた川中島古戦場史跡公園には、写真のような一騎討ちの銅像や、川中島の戦いにまつわる展示がされています。ぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒381-2212 長野県長野市小島田町1362
- 電話番号 026-224-8316
- 営業時間 24時間
- 入場料金 無料
- 公式サイト https://www.city.nagano.nagano.jp/site/toshikouen/11379.html
武田信玄ゆかりの地⑧ 中尾山温泉 松仙閣
「中尾山温泉 松仙閣」は、川中島の戦いで武田軍が陣を敷いた茶臼山の麓に位置し、武田信玄と家来たちが戦いの疲れや傷を癒すために愛用していたとされる歴史ある名湯です。
中尾山温泉の名物は「お見合い風呂」です。男女別の露天風呂の間に仕切りがあり、紐を引くと仕切りが上がって顔を合わせてお話しできる、という仕組みになっています。
仕切りは女性側からしか操作をすることができないので、男性側はひたすら待つという形になります。もしかしたら運命的な出会いがあるかも!?ぜひ行ってみてくださいね。
- 住所 〒381-2225 長野県長野市篠ノ井岡田3241−630
- 電話番号 0120-031264
- 営業時間 12:00~20:00
- 入場料金 一般大人680円 小学生250円 乳幼児100円
- 公式サイト https://www.shyosenkaku.co.jp/
まとめ
ここまで、武田信玄にゆかりのある墓や寺、古戦場や温泉などを合わせて8カ所紹介しました。
戦国最強と呼ばれ、あの織田信長に恐れられ、徳川家康を窮地に追い込んだ名将・武田信玄。果たして信玄はどんな人生を生きて、何を現代の私たちに遺したのでしょうか?
信玄の本拠地であった甲斐、そして宿敵・上杉謙信と激闘を繰り広げた信濃の地に行けば、きっと信玄の人生を垣間見ることができることでしょう。
ぜひ行ってみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。