台湾の首都「台北」への旅行を計画していると、楽しみな気持ちがある反面、「台北の治安ってどうなんだろう」と気になりますよね。
特に台北名物である「夜市」での観光を考えると、「夜の台北って危ないのかな」と不安になる方もいるでしょう。
そんな悩みに答えるために、本記事では台北の治安や観光時の注意点を5つ紹介していきます。他にも、防犯対策や緊急時の連絡先も紹介するので、台北に行く予定の方は、是非参考にして下さい。
台湾・台北の治安はどう?
台湾の治安は比較的良いと言われており、「NUMBEO」というデータベースサイトでは、世界でも3番目に高い安全性指数を誇っています。(2020年時点:東京は31番目)
しかし、外務省の海外安全ホームページでは、「スリ」や「悪質タクシー」などへの注意喚起がされているので用心しておくのが無難でしょう。
また、警察当局の統計(2016年)によれば、台北における殺人・強盗などの刑法に規定する犯罪の認知件数は「新北市(シンペイシ)」に次いで2番目に多いとされています。
一概に危険・安全とは言い切れませんが、より快適に観光するためには台北の治安について認識しておくことが大切です。次の章からは、台北観光での注意点を紹介していきます。
- データベースサイト:NUMBO
- 安全対策基礎データ:外務省 海外安全ホームページ
【台北の治安】観光時の注意点①スリ
まず紹介するのは、日本人も被害に遭いやすい犯罪である「スリ」です。現金だけではなく、「クレジットカード」「パスポート」が盗まれる場合があり、デパートなどで不正利用される事件が発生しています。
台北の楽しみの1つである「夜市」や人気スポットの「台北101」でもスリが多発しているので、観光中も荷物に気を配ることが大切です。
特に夜市の人混みの中では人と接触することもあり、荷物に触れられても気づかない場合があります。ポケットに貴重品を入れるのは避け、荷物は体の前方で所持した方が安全です。
【台北の治安】観光時の注意点②タクシー
台北観光においてトラブルに巻き込まれやすいのが「タクシー」です。大手会社のタクシー(台湾大車隊など)であれば比較的安全に利用できますが、稀に悪質なドライバーもいるので注意が必要です。
- メーターの悪質な操作
- 遠回り
- 短距離客の乗車拒否
- 女性の連れ去り・暴行
トラブルを避けるためには、車体が綺麗であり、客引きを行っていないタクシーを利用することが重要です。
また、正当なタクシーであれば車内前方に「運転者登録証」が提示されているので、乗車時に確認するようにしましょう。
特に夜間のタクシー利用はトラブルに巻き込まれやすいので、夜間に外出するのなら「地下鉄」や「バス」での移動も検討しておくと良いでしょう。
【台北の治安】観光時の注意点③性犯罪
先程の章でも少し触れましたが、台北では女性を狙った「性犯罪」が発生しています。明らかに悪質な行為からトラブルに発展しかねない行動も起きているので注意が必要です。
歓楽街やクラブでは女性が声を掛けられることもあり、ナンパをきっかけに性犯罪へ発展する場合があります。極力1人で行動するのは避け、ナンパ・勧誘に対してははっきりと断ることが大切です。
また、台北には足つぼマッサージを筆頭に、多くのマッサージ店が軒を連ねています。悪質な店による「セクハラ被害」が報告されているので、口コミや店舗情報を確認してから入店するようにしましょう。
【台北の治安】観光時の注意点④交通事故
台北を観光する上で最も注意したいのが「交通事故」です。台北の交通に対する評判は悪く、台北を観光した人の中には「犯罪よりも気をつけた方が良い」という人もいます。
- 基本的に歩行者優先ではない
- 赤信号を無視することがある
- 交通量が多く、運転が荒い
- 歩行者の近距離を走行することがある
身の安全に関わることであり、場合によっては命を落としてしまう可能性があります。交通事故を免れるためには、周囲に注意を払い、自分自身で安全を確保するしかありません。
スリなどの犯罪にも注意が必要ですが、行き交う車両にも目を配り、安全な経路で観光しましょう。
【台北の治安】観光時の注意点⑤夜間の外出
台北観光の注意点として「スリ」「タクシー」「性犯罪」「交通事故」の4つを紹介しましたが、特に「夜間」の外出時には注意が必要です。
台北には「夜市」「マッサージ店」「歓楽街」など、夜間でも楽しめる要素が沢山あり、地元の人から観光客まで夜間に外出することが多いです。
台北観光において夜の外出は楽しみの1つでもありますが、危険が伴っていることを認識しておく必要があります。特に1人での行動は、狙われやすく助けを求めにくいので、極力控えた方が良いでしょう。
また、夜間になると視界が悪くなるので、交通事故に遭う可能性も高くなります。自分の身は自分で守ることが基本なので、自ら危険な環境に足を踏み入れないようにしましょう。
台北の治安が悪いエリア
この章では、台北において治安が悪いとされるエリアについて紹介します。どのエリアも近寄れないほど危険ではありませんが、「スリ」などが多発しているので注意が必要です。
- 台北駅
- 台北101
- 士林夜市
- 龍山寺
- 林森北路
「林森北路」は、日本でいう「歌舞伎町」のようなエリアであり、キャバクラやスナックなどが集まる歓楽街です。
しつこい勧誘やぼったくりをする悪質な店もあるので、トラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。
防犯対策
比較的安全と言われる台北ですが、快適に観光するためには防犯対策をしておくことが必要です。以下の対策をするだけでもリスクを軽減することができます。
- 夜間は1人で出歩かない
- 人気のない・暗い道を歩かない
- 周囲の状況を確認する(特にスリや車両に注意)
- 荷物は体の前方で所持する
- 高級品・多額の現金を持ち歩かない
- 勧誘されても相手にしない
台北観光で最も注意したいのが「スリ」と「交通事故」です。観光となると気が抜けてしまいがちですが、危険が潜んでいることを認識し、周囲の確認を怠らないようにしましょう。
緊急時の連絡先
どんなに注意を払っていてもトラブルに巻き込まれてしまう場合があります。万が一のために備えて、緊急時の連絡先を確認しておきましょう。
- 警察:110
- 消防・救急車:119
- 日本台湾交流協会:(市外局番02)-2713-8000(領事室内線:2100、2102)
台湾には日本国大使館や領事館が存在しないため、「日本台湾交流協会」が領事業務を担っています。
パスポートの盗難や紛失した際は、日本台湾交流協会で手続きを行うので、必ず連絡先を控えておきましょう。
台北の治安まとめ
今回は、台北の治安や観光時の注意点について紹介しました。比較的安全とは言われていますが、スリの頻度や交通状況を考えると油断は禁物です。
特に「夜間」のトラブルが多いので、夜市や繁華街へ出掛ける際は十分に注意しましょう。また、性犯罪の危険性もあるので、女性の方は1人での行動・夜間の外出は極力控えるようにしましょう。
台北での思い出作りも大切ですが、1番大切なのは身の安全です。危険が潜んでいることを認識し、周囲に注意を払いながら台北観光に臨みましょう。