「パリの観光ってどのくらいお金が必要?」「なるべく費用を抑えたい」と、悩んでいませんか?
今回は、パリの観光に必要な費用や観光前に知っておきたいフランスのお金事情について紹介していきます。
航空券・宿泊費・食費・観光費をメインに紹介していくので、パリの観光を考えている方は参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/アーク-triomph-パリ-2874511/)
パリ観光の費用
パリ観光の費用は、観光するスポットや宿泊するホテルによって大きく変動します。大まかな費用の内訳は以下のようになります。
交通費 | 4,000円 |
宿泊費 | 15,000円 |
食費 | 8,000円 |
観光費 | 4,000円 |
合計(1日の滞在費) | 31,000円 |
上記の金額は、ツアーではなく個人による観光を想定した金額です。(スタンダードクラスのホテル代、レストランでの外食、観光地スポットを2ヶ所回るイメージ)
この金額を元に、5泊3日のパリ観光を考えると次のようになります。
航空券(直行便) | 100,000円 |
3日間の滞在費(31,000円×3日) | 93,000円 |
お土産代 | 5,000円 |
合計 | 198,000円 |
少し余裕を持った計算となっています。ホテルのグレードを下げたり、レストランでの外食を減したり、工夫次第でかなり費用を抑えることができます。
海外やパリが初めての方はツアーがおすすめです。格安のツアーもありますが、設備の悪いホテルや乗り継ぎ便で時間が掛かるなどのデメリットもあるので、自分の観光プランにあったものを選びましょう!
航空券・交通費・宿泊費・観光費の詳細については、次の章から説明していきます。
お金はいくら必要?パリ観光における【航空券】
航空券は、シーズン・予約のタイミング・乗り継ぎ回数などによって価格が変動します。時間を優先する方は直行便、移動費を抑えたい方は経由便・乗り継ぎ便がおすすめです。
直行便
日本からパリへは直行便があり、往復航空券の相場はおよそ10万円からとなります。
直行便は、成田空港・羽田空港・関西国際空港から乗ることができ、所要時間は約12時間30分です。
乗り継ぎ便
乗り継ぎ便を利用すれば、往復7万円ほどでパリに行くこともできます。
しかし、所要時間は約14時間と長くなります。中には20時間以上掛かる便もあるので、観光時間を長くしたい方は直行便がおすすめです。
航空券を安く購入するポイント
「直行便を使用したいけど、値段が高くて迷っている」という方のために、航空券を安く購入するポイントを紹介します。
- 早めに予約をする
- 需要が高い時期を避ける(ゴールデンウィーク・年末年始など)
- 週や曜日をずらしてみる
航空券を早期に予約するのと間近に購入するとでは、数万円の差があります。1万でも安くできれば、パリの食事やお土産にお金を回すことができます。
なるべく早めに計画を立て、割引率の高い早割の航空券を予約したいですね!
また、パリ行きの飛行機は、月曜日発が安くなります。スケジュールが調整できる方は、ぜひ検討してみて下さい。
お金はいくら必要?パリ観光における【宿泊費】
パリのホテルは、グレード・立地条件・宿泊人数によって料金が変動します。おおよそ1万円から1万5,000円をみておけば、スタンダードクラスのホテルに宿泊できます。
1万円を切る安価なホテルもありますが、治安が悪いエリアや設備の悪いホテルも多いです。料金も1つの目安として考え、自分の観光に相応しいホテルを探しましょう!
参考までに、3つのエリアに分けて治安とホテル代の目安を紹介します。
パリ中心街
パリの中心部には、エッフェル塔・凱旋門・ルーブル美術館など有名な観光スポットが集まっています。主要なスポットを巡りたい方にはおすすめのエリアです。
治安はそれほど悪くありませんが、観光客を狙ったスリ・ひったくり・詐欺が発生しているので警戒は必要です。
人気エリアなだけにホテルの料金も高くなります。目安としては2万円から3万円となるので、お金に余裕のある方は検討してみて下さい。
パリ北部(特に17区から10区)
ホテルの料金は1万円を切るところも多く、他のエリアよりも比較的安く泊まれます。しかし、パリの北部は移民地区であり、民族間の抗争があるような治安が悪いエリアです。
特にモンマルトル地区の評判は悪く、スリやミサンガ売りによる詐欺の被害も報告されています。身の安全を考えると、あまりおすすめできないエリアです。
パリ南部(セーヌ川より南)
パリの南部は治安が良く、ホテルの料金も1万円前後とお手頃です。観光地から少し離れますが、パリの街はあまり大きくないのでそれほど苦になりません。
治安と料金の面を考えれば、他のエリアよりも断然おすすめです。
お金はいくら必要?パリ観光における【交通費】
まずは、パリの玄関口「シャルド・ド・ゴール空港」からパリ市内へ向かう交通手段を紹介します。
交通機関 | 目的地 | 運賃 | 所要時間 | |
空港バス | LE-BUS Direct LINE2 (ル・ビュス・ディレクト) |
凱旋門 エッフェル塔 | 18ユーロ | 約1時間 |
LE-BUS Direct LINE4 (ル・ビュス・ディレクト) |
リヨン駅 モンパルナス駅 | 18ユーロ | 約1時間 | |
Roissy Bus (ロワシー・バス) |
オペラ座 | 11.5ユーロ | 約1時間 | |
RER B線 (高速郊外鉄道) |
シャトレ駅 パリ北駅 | 10ユーロ | 約30分 | |
タクシー | パリ市内 | 50/55ユーロ | 約1時間 | |
空港送迎サービス | 各サービスによる | 各サービスによる | 約1時間 |
快適・安全に移動したい方は、タクシーや空港送迎サービスを利用しましょう。送迎サービスを行なっているホテルもあるので、予約する際は確認してみて下さい。
交通費を安くしたい方は、空港バスがおすすめです。RERは運賃が安く所要時間が短いですが、治安が悪いことで知られているので注意が必要です。
続いてパリ市内の交通手段を紹介していきます。主な交通手段は、メトロ(地下鉄)・RER(高速郊外鉄道)・トラム(路面電車)・バス・タクシーとなります。
交通費
- メトロ・RER・トラム・バス:1.9ユーロ(10回分回数券:14.5ユーロ)
- タクシー:7ユーロ(最低支払い料金)
メトロ・RER(ZONE1のみ)・トラム・バスは、共通のチケットで乗車することができます。
※ZONE:パリの交通機関は、中心部から距離ごとにZONE(ゾーン)で区分されています。ちなみにZONE1は、パリの1区〜20区です。
回数券や1日乗車券もおすすめ
多くの観光スポットを巡る方は10回分の回数券「Carnet(カルネ)」を購入しましょう!
パリには観光スポットが点在しているので、移動を繰り替えしている間に使い切ってしまいます。
また、複数人で観光する時も回数券はおすすめです。回数券はシェアすることができるので、効率的に使用することができますよ!
他にも、回数を気にせずに使える1日乗車券(7.5ユーロ)もあるので、自分の観光プランに合ったものを選択しましょう。
お金はいくら必要?パリ観光における【食費】
パリ観光の楽しみといえばグルメですよね!美味しい物をたくさん食べたいですが、パリのお店は高く、出費もかさみます。
食費(レストランでの外食費)
お店によって値段も変わりますが、パリの外食費の目安は以下の通りです。
- ブレックファースト:10ユーロ
- ランチ:15〜20ユーロ
- ディナー:20〜35ユーロ
日本の飲食店なら、1,000円だけでも選択肢が豊富にあり、それなりに美味しい物も食べられます。
パリの食事は、サンドウィッチ+飲み物だけでも1,000円近くになることが多いです。
安く済ませたい方は、レストランでの外食を控えるのも1つの手ですよ!
安さならスーパーやパン屋がおすすめ
日本に比べると物価は高いですが、スーパーやパン屋などを上手く利用すれば食費を節約できます。
- 水(500ml):0.3〜0.5ユーロ
- ビール(500ml):1.5〜2ユーロ
- ボトルワイン:5〜10ユーロ
- トマト:2〜3ユーロ/kg
- パスタ:2ユーロ/kg
- キッシュ:2.5ユーロ
- クロワッサン(パン屋):1ユーロ
- サンドウィッチ(パン屋):5ユーロ
ファーストフード店もレストランに比べれば安いですが、日本人にとっては高く感じます。
ちなみに、マクドナルドのビックマックが4.5ユーロ、ポテトとジュースがセットで7ユーロほどです。
スターバックスのエスプレッソが2ユーロ、カプチーノやラテなどは4ユーロ前後となります。
お金はいくら必要?パリ観光における【観光費】
芸術の都・パリには、ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿など魅力的な観光スポットが溢れています。主要スポットの入場料金は以下の通りです。
ルーブル美術館 | 15ユーロ (オンラインチケット:17ユーロ) |
オルセー美術館 | 12ユーロ |
オランジュリー美術館 | 9ユーロ |
凱旋門 | 12ユーロ |
エッフェル塔 | 25.5ユーロ |
オペラ座 | 12ユーロ |
ヴェルサイユ宮殿+トリアノン | 20ユーロ |
ピカソ美術館 | 12.5ユーロ |
パンテオン | 9ユーロ |
フォンテーヌブロー城 | 12ユーロ |
多くの観光スポットを巡りたい方は、パリ・ミュージアム・パスがおすすめです。
パリ・ミュージアム・パスは、パリの観光スポット約60ヶ所が入場し放題になる観光パスです。(各施設への入場は1回)
- 2日間:52ユーロ
- 4日間:66ユーロ
- 6日間:78ユーロ
ほとんどの観光スポットで利用できますが、エッフェル塔・オペラ座など一部のスポットでは利用できません。
お金がいるの?日本人には不便【パリのトイレ】
パリにある一部のトイレは有料であり、利用料金は0.5ユーロほどです。(高級公衆トイレは1.5ユーロ)
お金が取られる上に、トイレ自体の数が少なく清潔度も低いです。日本のように、至る所で自由に利用できるわけではありません。
- 空港
- 美術館や観光名所
- 飲食店
- Sanisettes(サニゼット:無料公衆トイレ)
公衆トイレは、男女兼用かつ1人用であるため、観光地の近くでは混み合うことも多いです。
また、トイレットペーパーがなく便座が汚れていることも多いので、ポケットティッシュやウエットティッシュを携帯しておきましょう。
日本人にとっては不便なことだらけです。トイレに困らないようにするためには、こまめに立ち寄ることが大切です。
知っておきたいパリのお金事情①【クレジットカード】
パリ観光へ行く前に、必ずクレジットカードを作っておきましょう。カード社会であるフランスは、クレジットカードでの支払いが主流です。
レストラン・カフェ・スーパーなどほとんどの場所でクレジットカードが利用できます。地下鉄では、お札が使えない券売機もあるので、クレジットカードがあるとより便利ですよ!
また、クレジットカードは複数持っていくことをおすすめします。パリではスリやひったくりの事件が多いので、万が一クレジットカードを紛失した時の保険にもなります。
同じ場所に保管するのではなく、スーツケースなどに分けて保管しておきましょう。
知っておきたいパリのお金事情②【現金】
パリで使用するユーロ紙幣は、5・10・20・50・100・200・500ユーロ札があります。しかし、100ユーロ以上の紙幣を目にするのは非常に稀です。
一般的によく使われているのは、5ユーロ札から20ユーロ札です。フランスでは、偽造紙幣対策のため高額の紙幣を受け取らないお店もよくあります。
両替をする際は、5・10・20ユーロ札を多くしておきましょう。大きくても50ユーロ札にしておくのが無難です。
また、マルシェでの買い物やトイレの利用料金、カフェやパン屋を利用する時には硬貨があると便利です。フランスはクレジットカードが主流ですが、多少の現金も持ち歩いておきましょう。
義務ではありませんが、チップを支払う場合があるので現金があると便利です。
パリ観光のまとめ
今回は、パリ観光で必要なお金について紹介しました。工夫をすれば費用を抑えながらパリ観光を楽しむことができます。
まずは、滞在する日数や訪れたい観光スポットを明確にすることが重要です。
おおよその予算が算出でき、ホテルの位置やパリ・ミュージアム・パスの購入などを検討しやすくなります。
最初の章で1日の滞在費(31,000円)を紹介しましたが、ポイントを絞ればそこまで掛かることはありません。身の安全には注意して、安くて楽しいパリ観光にしましょう!