初めてのパリ観光の場合、どのような移動手段があるのか分からず、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで、当記事では実際にパリへ行ったことのある筆者が、パリの移動手段について紹介します。これからパリへ行く予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね。(トップ画像出典:筆者撮影)
パリの移動手段は何があるの?
初めてパリへ行くという方は、どのような移動手段があるのか分からず不安に感じますよね。なので、パリの移動手段について紹介しますね。
パリの移動手段は、地下鉄メトロ・RER(電車)・バス・タクシー・ヴェリブ(レンタサイクル)の5つがあります。
次の章から、各移動手段について詳しく説明していきますので、読み進めてくださいね。当記事を読めば、パリの移動手段について理解することができますよ。
パリの移動手段①地下鉄メトロ
1つ目に紹介するのは、地下鉄メトロです。パリの地下鉄メトロは、東京と同じように縦横無尽に走っています。路線は1〜14号線まであり、全14路線が運行しています。
途中で乗り換えをすることで、様々なところにアクセスすることができます。パリで1番メジャーな移動手段は、地下鉄メトロでしょう。
切符はパリ市内の移動なら全線均一料金で1回券は1.9ユーロ(227円)、10枚セットの回数券は14.9ユーロ(1,773円)です。
8回以上利用する方は、回数券かあとで紹介するnavigoがおすすめですよ。
地下鉄メトロも次で紹介するRERも、1回券が基本となります。改札を出るタイミングを1回とカウントし、パリ市内の移動ならどこを行くにしても均一料金ですよ。
パリの移動手段②RER
2つ目に紹介するのは、RERです。RERは高速郊外鉄道であり、パリ市内の移動や郊外への移動をするときに便利です。ベルサイユ宮殿やシャルル・ド・ゴール空港などへ行くときにも役立ちます。
路線はA〜E線まであり、全5路線が運行しています。終点がいくつか枝分かれしているので、どの駅に止まるのか確認してから乗車しましょう。止まる駅はホームの電光掲示板で確認することができますよ。
切符はパリ市内の場合、1回券が1.9ユーロ(227円)、10枚セットの回数券は14.9ユーロ(1,773円)です。パリ市外へ行く場合は、目的地までの切符が必要になります。
パリの移動手段③バス
3つ目に紹介するのは、バスです。パリ市内に70ルートほど路線があるので、目的地の近くまで行くことができますよ。路線が複雑なので、ある程度の土地勘が必要になります。
地下鉄と違い、風景を楽しみながら移動できるというメリットもありますよ。
切符は地下鉄メトロと共通であり1回券が1.9ユーロ(227円)、10枚セットの回数券は14.9ユーロ(1,773円)です。最初に刻印機を通してから90分以内なら、自由に乗り降りすることができますよ。
車内でも切符を購入することはできますが、2ユーロ(238円)と少し割高になります。さらに、1度降りると90分以内であっても再び乗車することはできません。
そのため、地下鉄メトロの券売機であらかじめ購入しておくのが、おすすめです。
パリの移動手段④タクシー
4つ目に紹介するのは、タクシーです。タクシーは時間帯によってA・B・Cの料金に分けられています。初乗り運賃は2.6ユーロ(310円)であり、1kmごとに加算されます。加算される料金は、下記の通りです。
料金 | 時間帯 | |
A料金 | 1.06ユーロ(127円) | 月〜土:10〜17時 |
B料金 | 1.32ユーロ(158円) | 月〜土:17〜10時、日:7〜24時、祝日:0〜24時 |
C料金 | 1.58ユーロ(189円) | 日曜:0〜7時 |
時間帯によって1kmごとに加算される料金が異なるので、注意してくださいね。
また、トランクに荷物を入れる場合2個目から1ユーロ(119円)が、5人目の乗客から4ユーロ(476円)が加算されます。
最低運賃が7.1ユーロ(845円)なので、近場の場合でも最低7.1ユーロ支払う必要があります。
タクシーの中には無許可タクシーがあるので、屋根にランプを付けていないタクシーには乗らないようにしましょう。
パリの移動手段⑤ヴェリブ
5つ目に紹介するのは、ヴェリブです。ヴェリブとは、レンタサイクルのことです。パリ市内に約1,800の自転車置き場があり、観光客でも登録手続きを行えば利用することができますよ。
自転車置き場に登録手続きができる機械が置いてあるので、そこで手続きをしましょう!クレジットカードを登録する必要があり、現金しか持っていない人は利用できないので注意してくださいね。
1日パスの基本料金は5ユーロ(595円)、1週間パスの基本料金は15ユーロ(1,785円)です。基本料金の他に、利用した時間に応じて金額が加算される仕組みとなっています。
時間ごとに加算される料金は、下記の表の通りです。ヴェリブを利用したいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
1日パス・一般自転車 | 1日パス・電動自動車 | 1週間パス・一般自動車 | 1週間パス・電動自転車 | |
基本料金 | 5ユーロ(595円) | 5ユーロ(595円) | 15ユーロ(1,785円) | 15ユーロ(1,785円) |
最初の30分 | 無料 | 1ユーロ(119円) | 無料 | 1ユーロ(119円) |
30〜60分 | 1ユーロ(119円) | 2ユーロ(238円) | 1ユーロ(119円) | 2ユーロ(238円) |
60分以降 | 30分ごとに1ユーロ(119円) | 30分ごとに2ユーロ(238円) | 30分ごとに1ユーロ(119円) | 30分ごとに2ユーロ(238円) |
空港に着いたらnavigoを買おう!
パリの移動手段について5つ紹介しましたが、パリで地下鉄メトロやRER、バスを利用するなら「navigo」を購入するのがおすすめですよ!
navigoとは有効期限内なら地下鉄メトロやRER、バスが乗り放題になる磁気カードです。
どのゾーンを利用するかにより値段は異なりますが、1〜5ゾーンの利用で1週間パスが22.8ユーロ(2,713円)です。(ゾーンについては次の章で説明します)
navigoは月曜始まりなので、到着する日によってはあまり活用できない場合もありますが、乗り放題なので毎回切符を買うよりも便利ですよ。カード作成時に手数料として5ユーロ(595円)と顔写真が必要です。
毎回切符を買うストレスもなく、交通費を気にせず移動できるので、筆者的にはnavigoが重宝しました。
月曜から日曜までを1週間としているので、パリ到着日によっては買うか迷うかもしれません。そんな時は、1日に電車やバスを使用する回数を計算して、1日券を買うのとどちらが良いか考えると良いですよ。
また、navigoは3cm×2.5cmの顔写真が必要です。空港でも写真を撮ることはできますが、日本で準備しておく方が楽ですよ。
メトロやRERのゾーンとは?
navigoの説明時に「ゾーン」という言葉を使用しました。ゾーンが分からないという方のために、この章で説明しますね。
ゾーンはパリ市内を中心に1から5まで円状に伸びている範囲であり、パリから離れるほどゾーンの数字が大きくなっていきます。どのゾーンまで行ける切符かによって、値段が変わってくることもあります。
そのため、どのゾーンまで行きたいかを確認してからnavigoなどを購入するのがおすすめですよ。
例えば、1ゾーンの中しか移動しないのに、1〜5ゾーンまで移動できるnavigoなどを購入するのは勿体ないです。
ゾーン | 主な観光地・施設 |
1ゾーン | エッフェル塔・ルーブル美術館・凱旋門・オペラ座・オルセー美術館 |
2ゾーン | ヴァンセンヌ城 |
3ゾーン | グランダルシュ |
4ゾーン | ヴェルサイユ宮殿・オルリー空港 |
5ゾーン | シャルルドゴール空港 |
パリ市内はすべて1ゾーンです。そのため、パリ市内しか観光しない場合は、1と2ゾーン内を移動できるものを選択すると良いですね。
navigoは、ゾーン1のみという設定がありません。そのため、1と2ゾーン内を利用できるものを選択しましょう。
番外編!観光しながら移動できるクルーズ船を利用しよう
パリの移動手段について紹介してきましたが、時間に余裕があればセーヌ川をクルージングしながら移動するのもおすすめですよ。
電車などに比べてスピードは遅いですが、景色や食事を楽しみながら移動するので楽しいですよ。料金はクルーズによって異なりますが、セーヌ川を渡るので基本的にコースは似ています。
サービス内容などを比べながら、どのクルーズ船を利用するか決めてくださいね。セーヌ川沿いの景色を楽しみながら、クルージングを満喫しましょう!
パリの移動手段まとめ
パリの移動手段について紹介しました。主な移動手段は、地下鉄メトロ・RER・バス・タクシー・ヴェリブの5つです。
パリは交通量が多いため、バスやタクシーの場合渋滞に巻き込まれる可能性が高いです。そのため、地下鉄メトロかRERを利用するのがおすすめですよ。
行き先によって、地下鉄メトロとRERを使い分けると良いでしょう!到着する曜日によって使用できる日数は異なりますが、パリに来たのなら空港でnavigoを購入するのがおすすめですよ。