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新海誠監督作品「言の葉の庭」美しいロケ地6選

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「言の葉の庭」の映画を観た方は、雨の日にロケ地へ出かけてみたくなった方も多いのではないでしょうか。今回は物語の中に溶け込むべく魅力的な世界をご紹介します。

この記事から、あえて晴れの日でなく雨の日の、「言の葉の庭」の美しいロケ地に行ってみたい!と感じて頂けると幸いです。

(出典:http://www.kotonohanoniwa.jp/)

「言の葉の庭」の世界

「言の葉の庭」あらすじ

ロケ地を巡る前にストーリーを思い出して頂くため、あらすじを簡単におさらいしましょう。主人公はタカオとユキノ。二人が雨の日に同じ場所で出会うところから、物語は始まります。その現場が今回のロケ地です。

タカオは、靴職人を目指すため、雨の日の午前中は学校をサボり、公園で靴のデッサンを描く高校一年生の男子。一方でユキノはスーツを着ているのに、朝からビール片手にチョコを食べている不思議な大人です。

そんな二人は徐々に雨の日の朝を共に過ごすのがお互い楽しみに変わっていきます。タカオとユキノはお互いの立場をきちんと理解し、交際に発展させるようなことはしません。

しかし、二人の今後の可能性を残す形でストーリーは完結します。そのためか、雨のシーンが多いお話ですが、終わる頃には雨上がりのような晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるのです。

デジタル時代の映像文学。

現代の東京を舞台にした恋の物語のため、ロケ地は比較的まわりやすいでしょう。各章のタイトルにもしつこいほどに書きましたが、舞台は本当に「ほぼ、新宿御苑」なのです。

ただ、それ以前に”孤悲”の物語であると公式ウェブサイトでは表現されています。東京を舞台にした恋物語なんて陳腐な表現では足りないのです。

この孤悲という言葉。作品内のキーワードのひとつでもある『万葉集』において、現代で言うところの恋に孤悲という字が当てられていることによります。しかし意味は一般的に皆さんが思い浮かべる恋とは異なるのです。

「孤(ひと)り悲しむ」という気持ちが「恋」の1つの側面である。

「恋」を男女の情に限定して使うのは現代的で、本来は理想に対する孤独な悲しみを「恋」という。そして、その苦悩と忍従に対する強さを「恋」が示す。そういうものであるということだろうと思います。

引用元:https://kourousakki.com/moji/1945/

映像の美しさはさることながら、現実的ですぐそこにいそうな登場人物と非現実的で心を揺らす数々の出来事。

まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマを、アニメーションでしか為し得ない表現で紡ぎだす。(引用:https://www.kotonohanoniwa.jp/page/product.html)

一度は雨の日に出かけたくなる。言の葉の庭の世界。

雨の日が引き立てる情景。言の葉の庭の世界観は、主に「靴」、「万葉集」、「日本庭園」、そして「雨」が題材となっています。アニメ映画にしては題材からして大人びた湿った雰囲気を感じますね。

中でも「雨」は、地雨、夕立、天気雨、豪雨…さまざまな姿で登場人物たちの複雑な心情を丁寧且つダイナミックに表現しています。セリフや音楽と合わせて、見ている者に効果的に、大きく訴えかけてくるのです。

また、ユキノが何者であるかを示すヒントとなる、万葉集の短歌の上の句。後に重要なキーワードとなるこの短歌ですが、ひとつの伏線として作用しており、最後にすべてが繋がるのは圧巻です。

映像から想いが、言葉から情景があふれ出す。(引用:https://www.kotonohanoniwa.jp/page/product.html)

言の葉の庭ロケ地①ほぼ、新宿御苑。-新宿門-

それでは早速、ロケ地巡りを開始しましょう。各章のタイトルから分かる通り、この作品の舞台は、『ほぼ、新宿御苑』の中です。その新宿御苑内で完結するストーリーも、広い公園ですから各エリア毎にご紹介します。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=jtNoN_pHwnA

まず、各章のタイトル通りロケ地が『ほぼ、新宿御苑』になっているので、その入り口でもある新宿門も多く描かれています。公園内も街の風景も、とにかく再現度が高く、細部まで描かれているのが圧巻です。

上がアニメーションで、下が実際にロケ地巡りをした方の撮影した新宿門です。ややアングルは異なるものの、石造りの門のところやその周辺の木々に至るまで、細部に渡り描かれていることが見て取れます。

写真をそのまま切り取ったような、この再現性と情景の美しさこそが新海監督作品の素晴らしい魅力と言えます。

言の葉の庭ロケ地②ほぼ、新宿御苑。-楓の葉-

冒頭でも登場しますが、作中のところどころで、この、水面すれすれに揺れる楓の葉が同じカットで登場します。本作品の聖地巡礼をする方は、必ず行くべき場所だと言えます。

このカットが出てくるシーンが本当に美しく、また全く同じ場所が現実世界にあると知ると、探しに行ってみたくなりませんか?!本当に映画で観たままの角度、色合い、水面など全てが逆再現されているんです。

本当はアニメーションの方が再現なのですが、今回は映画を観た方々がロケ地を巡るというのがコンセプトなので、あえて逆再現というような表現にしてみました。

言の葉の庭ロケ地③ほぼ、新宿御苑。-太鼓橋-

タカオとユキノが最初に出会う東屋に行くまでの道のりで、必ず出てくるのがこの太鼓橋でしたね。

本来ならば全く接点のない2人の懸け橋となるかのように、池の端から端を緩いカーブを描いて結ぶ太鼓橋。水面にうつる円形部も、しだれ柳も実物通りに再現されています。

映画の中ではこの橋を渡るシーンも雨が降っています。橋の下が池になっているので波紋すらも美しく感じますし、雨の日に渡りたくなりますね。

言の葉の庭ロケ地④ほぼ、新宿御苑。-東屋-

ついに二人が出会う場所、二人だけの朝の時間を過ごす場所に辿り着きます。『ほぼ、新宿御苑』の中でも特に『ほぼ、東屋』と言ってもいいほどに何度も登場するスポットですね。

色々な角度やシーンごとに東屋は描かれていますが、この場所は一番ベースにもなっている場所なので写真を撮る方も多いですし、撮る角度によっても楽しめるスポットになっています。

どの角度から見たり撮影したりしても世界観を感じられる場所になっているので、「言の葉の庭」のロケ地巡りは、この東屋を目指す巡礼といっても過言ではありません。

雨の場面が基本多い映画ですが、梅雨明けのシーンもありますから、東屋はファンの方々にとってはどちらの天候で行っても楽しめる最高のロケ地になります。

言の葉の庭ロケ地⑤ほぼ、新宿御苑。-藤棚とその周辺-

藤棚は、タカオが誰にも話してこなかった自分の夢を、ユキノに打ち明けた場所であり、のちにユキノの正体をタカオが認識することとなる重要な場所でもあります。

彼の夢は靴職人になること。作中では藤棚には藤の花が咲いており、ユキノは傘もさしています。

彼の将来の夢への熱い気持ちや実際に靴づくりに取り組んでいることを知ったユキノが、東屋で足のスケッチをとるタカオに、自身の足をモデルとして触らせるシーンは印象的ですね。

また、ユキノの正体に気づいたタカオが万葉集の短歌の返歌を詠うのもこの場所です。映画の中の重要なポイントは、この藤棚の下に詰まっているのです。

言の葉の庭ロケ地⑥駅の描写。-JR新宿駅とJR千駄ヶ谷駅-

新宿御苑内を一通りまわったので、二人が利用している新宿駅と千駄ヶ谷駅も見てみましょう。

関東にお住まいの方は新宿はある程度把握されている方も多いかもしれませんが、わたしを含め、あまり土地勘がないけれどロケ地巡りをしたい方にとっては新宿駅は迷路です。

でも、新宿駅と千駄ヶ谷駅も外せないロケ地。タカオは新宿駅から、ユキノは千駄ヶ谷駅から新宿御苑に向かっているからです。

反対方向から傘をさして歩いてくる2人が真ん中で出会うところを、ユキノの回想として上空から描いているシーンがありますが、なんだかロマンチックですよね。万葉集の短歌に対する返歌が沁みます。

言の葉の庭ロケ地を巡るにあたって

以上が本作品のおすすめロケ地でしたが、例えば辛いことがあったとき、何かから逃げたくなったとき、ひとり雨の日にビールとチョコレートをもって出かけてみてはいかがでしょうか。

タカオとユキノの恋は成就しませんが、二人とも前向きなかたちで完結します。それは、『ほぼ、新宿御苑』の中で、誰にも邪魔されることなく自分自身と向き合うことができたからかもしれません。

人は時として厳しい現実から逃げたくなるものです。しとしとと水面に波紋を広げる雨粒やそれに揺れる美しい緑が、あなたに前に進む勇気を与えてくれるかもしれません。そっと優しく包み込んでくれる気がしませんか。

一緒に巡りたい!その他の作品ロケ地

新海誠監督の作品は東京都内を舞台に描いている作品が比較的多いことでも知られており、「言の葉の庭」のロケ地を巡る際には、是非ほかの同監督作品のロケ地も見に行っていただきたいと思います。

一気に火が付いた!「君の名は。」有名ロケ地3選

カフェ ラ・ボエム 新宿御苑:主人公の瀧がアルバイトをしていたカフェレストランです。お洒落な外観と内装、美しいお料理の数々、雰囲気も大変素敵です。忠実に描かれたロケ地を見るだけでなく、純粋に空間を楽しみに行くことも期待できますね。

信濃町駅と駅前歩道橋:滝と三葉がお互いに連絡を取り合おうとするシーンで登場する場所となる為、ファンの間では人気のスポットとなっています。ここから須賀神社もすぐ近くにあるため、一緒に歩いてまわれるのが良いですね。

東京四谷総鎮守「須賀神社」:ラストシーンやポスターでお馴染みの、高い人気を誇る、あの赤い手すりの階段のある神社です。名前も知らない探していた相手と出会う、あの運命の場所。江戸初期より鎮座する由緒ある神社は必見ですよ。

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短編3部構成作品「秒速5センチメートル」有名ロケ地2選

※本記事では主に都内のロケ地を紹介しており、作品の構成上、第二話”コスモナウト”ロケ地が東京都内ではない(第二話の舞台は鹿児島県の種子島です。)ため、第一話と第三話のロケ地をご紹介させて頂きます。

代々木公園:第一話”桜花抄(おうかしょう)”にて、まだ小中学生だった頃の主人公、貴樹と明里がふたりで立つ1本の桜の大木。桜の花びらが落ちる速度の知識を、「知ってる?」と明里が呼びかける場面は大変印象的であり、そこで「へぇそうなんだ」と同じように初めて知った方も多いのではないでしょうか。この有名なタイトルコールの桜の木、公園内のどの木がモデルとなった木か探すのも楽しいですね。ヒントは中央広場です!

小田急三宮橋3号踏切:第三話”秒速5センチメートル”。映画のタイトルが最後の第三話でも使用されます。貴樹の、東京で社会人になってからの生活を描いています。小学生時代の思い出が残る土地の踏切という場所。前に進めずにいる貴樹と前に進んだ明里が間接的に再開する場所。初恋の儚さを物語るラストとなり、胸が締め付けられます。

最新作!「天気の子」有名ロケ地3選

高円寺氷川神社(気象神社):天気によって御朱印が変わったり、下駄を飛ばすことで天気を占っていたことに由来する下駄絵馬で有名。気象予報士の受験者が合格祈願に訪れるそうです。

東海汽船・さるびあ丸:主人公帆高が、離島(神津島)から家出してくる際に乗船したのがこのさるびあ丸です。また、須賀との出会いの場としても描かれています。申し込みは電話やインターネットより可能です。

六本木ヒルズ屋上スカイデッキ:映画予告のラストを締めくくる背景として用いられている場所です。映画「天気の子」といえばここ、とも言える場所です。そのため、こちらの場所は特に、まだ当分は混みそうですね。

さいごに

今回は、”新海誠監督作品『言の葉の庭』美しいロケ地6選”としてご紹介しました。映像が美しいため実際の訪問者の期待を全く裏切らないのか、元々の景色が美しくその再現度が高いから映像が美しいのか。。。

どちらなのかわからないほどに、切り取った景色をそのまま堪能できることが、新海監督作品の大きな魅力であることが、今回写真とともにロケ地紹介をしたことで、おわかりいただけたのではないでしょうか。

実際に足を運んでみることで、完全再現の世界を堪能してみて下さい。もちろん金麦とGhanaチョコレートと一冊の本を持って。

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COCO
恋愛・婚活をメインとして、フリーランスを目指し日々奮闘しています。素直に明るく前向きに!がモットー。 小学生の頃から現在まで日記をつけています。中身はほぼ恋の話。自身の経験・多くの方から受ける相談内容と、徹底調査・分析に基づいた情報を読者の皆さんにリアル且つ役に立つかたちで提供したいと思っています。 最近起きた自虐ニュースは『婚約破棄』です(笑)!めげずに頑張るぞー!!