日本人であれば誰もが知っているであろう大手「リクルート」。そのリクルートの名前が付いている「リクルートカード」は、クレジットカードの中でもポイントの還元率が非常に高いと注目を集めています。
ただ、注目すべきは「1.2%のポイント還元率」だけではありません。当然、ポイントの還元率以外にも魅力的な特徴がいくつもありますよ。
今回は、良い面・悪い面両方に触れながら、リクルートカードの特徴を10個紹介していきます。
(トップ画像出典:https://recruit-card.jp/)
リクルートカードの特徴①1.2%の高いポイント還元率
まず何と言っても特筆すべき特徴は、1.2%という圧倒的に高いポイント還元率です。
クレジットカードの中でも名前の知られている「楽天カード」は1%、「EPOSカード」は0.5%ですから、いかにリクルートカードのポイント還元率が高いかがわかりますよね。
ポイント還元率の違いによって、どれくらい獲得ポイントに差を生まれるのか、具体例を挙げて紹介していきます。
リクルートカード、楽天カード、EPOSカードで、それぞれ¥10,000、¥30,000、¥50,000を使った場合に獲得できるポイントを表にまとめてみました。
¥10,000 | ¥30,000 | ¥50,000 | |
リクルートカード(1.2%) | 120ポイント | 360ポイント | 600ポイント |
楽天カード(1%) | 100ポイント | 300ポイント | 500ポイント |
EPOSカード(0.5%) | 50ポイント | 150ポイント | 250ポイント |
支払う金額が高くなればなるほど、リクルートカードを利用した場合に獲得できるポイントが、他の2枚のカードに比べて多いことがよくわかりますよね。
また、当サイト「やすたび」にて紹介している旅行にオススメのクレジットカード、「Bookin.comカード」や「ハマカード」は両者共にポイント還元率が0.5%です。
ポイントの還元率を見てみると、圧倒的にリクルートカードがおすすめですよ。
クレジットカードによっては、毎月の利用金額や利用回数に応じてボーナスポイントがもらえる制度を設けていることがあります。
ポイントに関する詳しい内容は、以下の記事にて紹介しているので併せてご覧ください。
リクルートカードの特徴②ポイント還元率1.2%以上も可能
リクルートカードは1.2%という高いポイント還元率が非常に魅力なのですが、実は提携しているサービスを利用・経由することで、さらに高いポイント還元率になるんです。
なお、利用・経由することでポイント還元率が高くなる提携サービスは以下の通りです。
- ポンパレモール
- じゃらん
- ホットペッパービューティー
- ホットペッパーグルメ
上記4つの提携サービスを利用・経由することで、ポイントの還元率が3.2%~4.2%にまで跳ね上がります。単純に計算すると、¥10,000の利用で320~420ポイントが獲得できることになるのです。
なお、「ポンパレモール」内には、ポイント還元率20%が設定されている商品もあり、その商品を購入すると21.2%分のポイントが付与されることになります。実質20%OFFの値段で購入できるのと同じですね。
ホットペッパービューティーやホットペッパーグルメなど、普段使いできるサービスもあるので、提携サービスを上手く活用するとポイントがザクザク貯まっていきます。
リクルートカードの特徴③提携サービスに魅力を感じない
こちらは「悪い」特徴にはなってしまいますが、上述した「提携サービス」に魅力を感じられないと話している人がいました。
特に、「ポンパレモール」に対して「品揃えが悪い」や「Amazon・楽天に見劣りする」という内容の評判が多く見られました。
後述しますが、貯まったポイントは他社ポイントに交換できず、「ポンパレモール」や「ローソン」などで使うしかありません。
ですので、使い道が限定される上、品揃えが悪いとなると確かに提携サービスに魅力を感じなくなるでしょう。
リクルートカードの特徴④他社ポイントに交換できない
前章の最後で触れましたが、リクルートカードに貯まったポイントは他社ポイントに交換することができません。
例えばEPOSカードであれば「Amazonポイント」や「ANAマイル」に交換できるのですが、リクルートカードのポイントは、ポンタポイントに交換するか、提携サービスで使うしか方法がないのです。
ポイントの還元率が、通常でも1.2%と非常に高いのは確かに魅力的です。
ただ、貯まったポイントの使い道が限定されてしまうので、「ポンパレモール」や「ホットペッパービューティー」を使わない人は、リクルートカードはおすすめできません。
ローソンによく行く人や、提携しているサービスをよく利用する人にとっては、リクルートカードのポイントは非常に使い勝手がいいでしょう。
リクルートカードの特徴⑤電子マネーチャージでポイントが貯まる
コンビニや駅構内での利用頻度が多くなってきている、nanacoや楽天Edyをはじめとした電子マネー。リクルートカードは、電子マネーにチャージをするだけでもポイントが貯まります。
クレジットカードの種類によっては、電子マネーへのチャージでポイントが貯まらない場合もあります。当サイト「やすたび」でも紹介しているBooking.comカードやハマカードはポイントが貯まりません。
電子マネーのチャージは、お金を支払っているわけではなく、ただ「移動」させているだけとも捉えることができますので、実質タダでリクルートカードのポイントを獲得しているようなものですよね。
電子マネーへチャージをする際も、チャージ金額の1.2%分がポイントとして還元されます。
リクルートカード1枚につき、月間のチャージ金額¥30,000がポイント還元の上限です。¥30,001以上のチャージは、ポイント還元の対象にはなりません。
リクルートカードの特徴⑥ポイント付与対象電子マネーが限られる
電子マネーにチャージすることでポイントが付与されるリクルートカードですが、チャージをするだけでポイントが付与される電子マネーの種類には限りがあります。
国際ブランド(JCBやVisaなど)によっても異なるのですが、ポイント還元の対象となる電子マネーは以下の通りです。
- JCB:nanaco、モバイルSuica
- Visa、マスターカード:nanaco、モバイルSuica、楽天Edy、スマートイコカ
全ての電子マネーがポイント付与対象となるわけではないので、注意してください。
リクルートカードの特徴⑦新規入会でポイントがもらえる
リクルートカードは、発行するだけでポイントが付与されるという大きな特徴があります。
通常は6,000ポイント付与される(これだけでも十分かもしれませんが・・・。)のですが、週末になると8,000~10,000ポイントも付与されるんです。
リクルートカードの発行を考えているのであれば、”圧倒的”に週末に申し込んだ方がいいでしょう。ポイントがたくさん付与されますよ。
厳密には、リクルートカードを発行し、リクルートカードを支払いに利用し、電話料金も支払うという手続きを踏むことで6,000~10,000ポイントが付与されます。
「リクルートカードの発行だけ」しかしていない場合には、1,000ポイントしか付与されないので、注意してください。
リクルートカードの特徴⑧海外旅行保険
当サイト「やすたび」で紹介しているクレジットカードは、「旅行」に関する紹介をしているサイトですので、当然このリクルートカードにも、旅行におすすめな理由・特徴があります。
リクルートカードの旅行におすすめな理由・特徴の1つが、付帯されている「海外旅行保険」です。最大で2000万円まで保証される海外旅行保険が付帯されているので、海外に行く時には必ず持っていきましょう。
リクルートカードに付帯されている海外旅行保険に関する詳しい内容は、以下の記事にて紹介しているので併せてご覧ください。
リクルートカードの海外旅行保険は利用付帯
ただ注意して欲しいのが、リクルートカードの海外旅行保険が「利用付帯」であるということ。
利用付帯とは・・・旅行時に使う公共交通乗用具の支払い時に、当該クレジットカードを利用することで保険の適用対象となります。
中には持っていくだけで保険の適用対象になる「自動付帯」のクレジットカードもありますが、リクルートカードは利用付帯です。利用付帯と自動付帯の違いを把握した上で、海外へ持っていくようにしましょう。
ハマカードの海外旅行傷害保険は、「自動付帯」となっています。
家族カードも本カード同様の保険が適用される
リクルートカードは、本カードを持っている人の家族は「家族カード」を作ることができます。
18歳以上(高校生を除く)でなければ、家族カードを作ることはできません。
家族カードを持っている場合には、家族カードを持っている人に本カードと同様の保険が適用されますので、海外旅行保険の付帯されているクレジットカードを持たせたい場合には、リクルートカードがおすすめです。
リクルートカードの特徴⑨1人で複数枚のカードを保有できる
前章にて「家族カードを作ることができる」と紹介しましたが、リクルートカードは1人で複数枚の本カードを保有することができます。
なぜ1人で複数枚のクレジットカードを作ることができるのか、詳しく紹介しましょう。
リクルートカードは国際ブランドが、3種類あります。「JCB」「Visa」「マスターカード」の3種類、全て聞いたことがあるのではないでしょうか?
そして、この国際ブランドによって、発行しているクレジットカード会社が違うことが、複数枚保有できる理由の1つなのです。どの国際ブランドをどのクレジットカード会社が発行しているのか、見ていきましょう。
- JCB:株式会社ジェーシービー
- Visa、マスターカード:三菱UFJニコス株式会社
JCBとVisa、マスターカードとで、発行しているクレジットカード会社が違うことがわかりましたね。
国際ブランドによってクレジットカード会社が違うため、JCBブランドで1枚、Visaまたはマスターカードブランドで1枚のリクルートカードを作ることができるわけです。
リクルートカードのFAQには以下のような記載がありましたので、ご覧ください。
※リクルートカード(リクルートカードプラスも含む)は、お一人様につき各発行カード会社(Mastercard(R) / Visa:三菱UFJニコス株式会社、JCB:株式会社ジェーシービー)1枚ずつしか発行ができません。
出典:https://help.recruit-card.jp/s/article/000011392
リクルートカードの公式サイト上にも記載がある通り、リクルートカードを2枚持つことができるのです。
そして、リクルートカードの本カードを持っている家族がいれば、家族カードを作ることもできるので、国際ブランドの違うクレジットカードで2枚、家族カードで1枚の合計3枚作ることができました。
複数枚のリクルートカードを作ることができると、海外旅行保険を活用する際に大活躍してくれるんですよ。
ややこしいので詳細は省きますが、「複数枚持っていると海外旅行保険で大活躍してくれる!」と覚えておいてください。
リクルートカードの特徴⑩年会費・入会費が無料
最後に紹介するリクルートカードの特徴は、年会費や入会費が一切かからず無料であるという点です。
上述してきた1.2%という高いポイント還元率や海外旅行保険の付帯、電子マネーへのチャージでポイントが貯められるリクルートカードは、年会費も入会費も無料なんです。
例えば、保険会社の海外旅行保険に加入しようとすると、旅行1回につき数百円~数千円かかることがありますよね。その点リクルートカードは年会費が無料なので、実質海外旅行保険も無料で利用できます。
リクルートカードの海外旅行保険は「利用付帯」なので、旅行時に使う公共交通乗用具の支払いを、リクルートカードで行わないと、保険は適用されません。
1.2%という高いポイント還元率、海外旅行保険など、魅力いっぱいのリクルートカードは年会費無料ですので、作っておく価値は十分にあるでしょう。
まとめ
リクルートカードの特徴を10個、良い点悪い点も踏まえながら紹介してきました。リクルートカードを作ろうかどうか迷っているのであれば、最大の特徴である「ポイント」の部分をしっかりと吟味しましょう。
1.2%という高いポイント還元率は、ポイントは貯めやすいものの、貯めたポイントの使い道が限られたり、提携サービスの品揃えが悪いなど、魅力的ではない一面も持ち合わせています。
電子マネーへのチャージでもポイントが貯まるという特徴がありますが、貯めることだけではなく、「ポイントの使い道」をあらかじめ考えた上で、リクルートカードの発行をすることをおすすめします。