北京への旅行を計画していると、「北京の気温ってどれくらいだろう」と気になりますよね?予め気温・気候を確かめておけば、余分な荷物を減らすことができ、服装選びに迷うこともないでしょう。
この記事では、北京の気温・気候について詳しく解説していきます。他にも、降水量・ベストシーズン・大気汚染についても紹介するので、北京へ行く予定の方は是非参考にしてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/中国-万里の長城-素晴らしい-746576/)
北京の気候
中国の首都・北京は「大陸性気候」に属しており、降水量が少なく、夏と冬の気温差(年較差)が大きいのが特徴です。
日本と同様に四季が存在しますが、春と秋が短く、夏と冬が長い傾向にあります。夏は酷暑となり、冬は厳しい寒さが続くので、季節に合った服装やアイテムが必要となります。
また、春には黄砂が発生することが多いので、渡航前に大気の状況を確認しておくことが大切です。次の章では、北京の気温について詳しく解説します。
北京の気温
月 | 北京の平均気温(℃) | 東京の平均気温(℃) |
1月 | -3.1 | 5.6 |
2月 | 0.2 | 7.2 |
3月 | 6.7 | 10.6 |
4月 | 14.8 | 13.6 |
5月 | 20.8 | 20.0 |
6月 | 24.9 | 21.8 |
7月 | 26.7 | 24.1 |
8月 | 25.5 | 28.4 |
9月 | 20.7 | 25.1 |
10月 | 13.7 | 19.4 |
11月 | 5.0 | 13.1 |
12月 | -0.9 | 8.5 |
上記の表は、北京の平均気温(平年値)と東京の平均気温(2019年の月平均値)を比較したものです。
データからも分かるように、北京の夏(6〜8月)は気温が高く、冬(12〜2月)は気温が低い特徴があります。特に冬の気温は東京よりもかなり低く、厳しい寒さとなります。
気温の面だけで考えると、4月・5月・10月頃が比較的過ごしやすいと言えるでしょう。次の章では、北京の降水量について解説します。
北京の降水量
月 | 北京の降水量(mm) | 東京の降水量(mm) |
1月 | 2.5 | 16.0 |
2月 | 4.4 | 42.0 |
3月 | 9.8 | 117.5 |
4月 | 24.8 | 90.5 |
5月 | 37.3 | 120.5 |
6月 | 72.1 | 225.0 |
7月 | 160.5 | 193.0 |
8月 | 138.9 | 110.0 |
9月 | 48.8 | 197.0 |
10月 | 23.1 | 529.5 |
11月 | 9.8 | 156.5 |
12月 | 2.3 | 76.5 |
上記の表は、北京の降水量(平年値)と東京の降水量(2019年の月合計値)を比較したものです。東京の降水量と比較してみると、北京の降水量は圧倒的に少ないことが分かります。
特に11〜3月はほとんど雨が降らず、気温が最も高くなる7月・8月は降水量が多くなる傾向にあります。
北京には梅雨の時期がなく、年間を通して雨が少ないので、日本と比べると雨の心配は少ないでしょう。次の章からは、各季節に合った服装について紹介していきます。
北京の春(3〜5月):気温と服装
3〜5月は北京の春にあたりますが、月ごとで気温の特徴が異なります。3月は最高気温が約12℃・最低気温が約2℃程なので、コートやジャケットなどの冬物が必要です。
4月になれば最高気温が20℃を超え、最低気温も10℃近くまで上昇します。5月は初夏のような気温となり、最高気温が25℃以上・最低気温も15以上となります。
日本の春と同様、半袖や長袖をベースにしてカーディガンなどを羽織ると良いでしょう。1日の寒暖差があるので、体温調整しやすい服装がおすすめです。
春は黄砂が発生することが多く、大気汚染への警戒が必要です。大気汚染への対策として、マスクを持参することをおすすめします。
北京の夏(6〜8月):気温と服装
北京の夏にあたる6〜8月は、非常に厳しい暑さとなります。最高気温は30℃を超え、最低気温も20℃を上回るので、熱中症・脱水症状には注意が必要です。
また、酷暑の日には40℃前後まで上昇するので、体調管理には十分に注意しましょう。日陰や屋内で休憩しながら観光に臨むようにしてください。
服装は、半袖にショートパンツといった夏の装いがベストです。日焼けが気になる方は、通気性の良いリネンやコットン素材の長袖を用意しておくと良いでしょう。
北京の夏は紫外線対策が必須なので、「日焼け止め」「帽子」「サングラス」などを準備しておきましょう。
また、1年の中で最も降水量が多い時期なので、雨具を携行しておくとより安心です。
北京の秋(9〜11月):気温と服装
徐々に肌寒い日が増えてくる北京の秋ですが、春と同様、月によって気温の特徴が異なります。9月頃は最高気温が20℃以上・最低気温も15℃以上となり、比較的過ごしやすい気温となります。
日中は半袖や長袖で過ごし、気温が低い時はカーディガンなどを羽織ると良いでしょう。10月になれば最高気温が約19℃・最低気温が約9℃、11月は最高気温が約10℃・最低気温が約1℃辺りまで低下します。
10月は長袖・長ズボンにジャケットを着るようなスタイルがおすすめです。少し冷え込む時もあるので、重ね着で調整すると良いでしょう。
11月は冬のような寒さとなるので、厚手のニットやコートなどを着用し、しっかりと防寒対策を行いましょう。
北京の冬(12〜2月):気温と服装
北京の冬は厳しく、日本以上に防寒対策が必要となります。12月は最高気温が約4℃・最低気温が約-5℃、1月の最高気温は約2℃・最低気温は-7℃、2月の最高気温は約5℃・最低気温は約-5℃となります。
12〜2月頃は厳しい寒さが続くので、厚手のコートやダウンジャケットが必須です。インナーも厚手のニットやウールセーターなどを着用すると良いでしょう。
また、体を冷やさないためにも、ニット帽・手袋・マフラーなども用意しておきましょう。
北京のベストシーズン
気温・気候を考慮した場合、「秋」がベストシーズンと言えるでしょう。中でも、穏やかな気温である10月頃がおすすめです。
11月は冬のような寒さとなるので、寒いのが苦手な方は10月あるいは9月頃の観光を検討してみてはいかがでしょうか?
また、10月下旬〜11月上旬にかけて紅葉の時期がやってきます。「万里の長城」や「香山公園」では綺麗な紅葉が見られるので、興味のある方は観光プランに加えてみてください。
北京の大気汚染について
最初の章でも少し触れましたが、中国への旅行となると大気汚染の問題は外せません。特に中国の首都である北京は、車・バイクなどの交通量も多く、霧がかかっているかのように視界が悪くなることもあります。
中国の大気汚染問題は、以前よりも改善されてはいますが、まだまだ安心できる状況とは言えないでしょう。
日本でもよく耳にする「PM2.5(微小粒子状物質)」は、気管支炎や呼吸器系の病気のリスクを高めると言われています。
渡航前や滞在中にも気象情報を確認し、マスクを着用するなどの対策を心掛けましょう。
北京の気温・気候まとめ
今回は、北京の気温・気候について紹介しました。北京も日本のように四季がありますが、春・秋は短く、夏・冬が長いのが特徴です。
また、夏は非常に暑く、冬は厳しい寒さとなるのも特徴の1つです。月によって気温・気候の特徴が異なるので、季節に合った服装・アイテムが必要となります。
また、中国への旅行となると大気汚染の問題は外せません。より良い旅行にするためにも、渡航前に気象情報を確認しておきましょう。