台北での観光を考えていると「移動手段って何があるんだろう?」と疑問が出てきますよね。また、交通機関を使うとなると、料金や利用する上での注意点も気になるでしょう。
この記事では、台北観光において主要となる移動手段を3つ紹介します。観光前に料金システム・注意点をチェックしておけば、移動時に困惑することも少なくなります。
また、観光時に便利な交通系ICカードについても紹介するので、是非最後までご覧下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/台北-台湾-夜-u-シティ-1219340/)
台北の主要な移動手段
台北市内を観光する上で主に利用する移動手段は3つとなります。各移動手段によって特徴が異なり、目的に応じて使い分けることでスムーズに移動することができます。
- 地下鉄(MRT)
- バス
- タクシー
上記の移動手段を利用すれば、有名な観光地だけではなく、台北各地に移動することが可能です。各移動手段の特徴や料金を紹介した後、台北観光に便利な「Easy Card」について紹介します。
台北の移動手段①地下鉄(MRT)
まず紹介するのは、初めての台北観光でも利用しやすい「地下鉄(MRT)」です。2020年4月現在、台北市内を循環する6路線と「桃園国際空港」と台北市内を結ぶ1路線が運行しています。
- 文湖線:BR(ブラウン)
- 淡水信義線:R(レッド)
- 松山新店線:G(グリーン)
- 中和新蘆線:O(ブラウン)
- 板南線:BL(ブラウン)
- 環状線:Y(ブラウン)
- 桃園機場捷運線(空港MRT)
路線ごとに色分けされているので、利用する路線も確認しやすく、初めての方でも迷うことが少ないでしょう。
また、車内や駅構内での飲食・喫煙が禁止となっているので、清潔な環境の中で移動することができます。
台北市内を縦横無尽に運行する地下鉄は、台北観光において欠かせない移動手段です。下記の公式サイトから、地下鉄(MRT)の路線図・運行スケジュールを確認することができます。
地下鉄(MRT)の料金
台北の地下鉄は、日本と同じように目的地までの距離によって料金が変動します。料金の範囲はNTD20〜65(約72〜234円)です。
今回は、観光客が主に利用する「片道乗車券」と「ワンデーパス」について紹介します。
種類 | 料金 | 内容 | 購入場所 |
片道乗車券 | NTD20〜65 (約72〜234円) |
1回(片道乗車)のみ利用可能 |
|
ワンデーパス | NTD150 (約540円) |
当日の終電まで無制限に利用可能 (使用開始日が選択可能) |
※6歳未満・身長115cm未満の子供は、料金が無料になります。
台北の片道乗車券は、紙ではなくプラスチック製の「ICトークン(硬貨の形)」となっており、改札を通る時はセンサーにタッチをする形になります。
上記の種類以外にも「48時間券」「72時間券」といった様々なフリーパスがあるので、観光プランに合わせて購入を検討するのも良いでしょう。
乗車券の種類・詳細については、下記の公式サイトから確認することができます。
台北の移動手段②バス
地下鉄に続いて紹介するのは、台北市内を網羅している「バス」です。地下鉄では行き届かない場所にも行くことができ、バスを利用すれば広範囲に渡り移動することができます。
但し、地下鉄に比べると料金システムが複雑であり、慣れるまでは戸惑うことが多い移動手段です。また、停留所には時刻表がないため、スケジュールの詳細はアプリなどで確認することになります。
乗車方法も日本と異なり、目的のバスが来たら手を挙げて乗車する意思を示すことが必要です。合図をしなけばバスは停車してくれないので注意しましょう。
次の章からは、複雑なバスの料金システムについて詳しく解説していきます。
- 公式サイト(中国語・英語表記):台北BUS
- アプリ「BusTracker Taipei」:Google Play・App Store
バスの料金区分
台北のバスの料金区分は、主に3つのパターンに分かれています。日本人には馴染みのないルールなので、バスの利用を検討している方はしっかりと覚えておきましょう。
- 一段票(NTD15=約54円):支払いが1回
- 二段票(兩段票)(NTD30=約108円):支払いが2回
- 三段票(NTD45=約162円):支払いが3回
料金区分は、乗車・降車する駅によって異なります。基本的には「一段票」「二段票(兩段票)」となりますが、利用区間が短くても「三段票」となる場合もあるので注意が必要です。
上記の料金区分に加え、料金を支払うタイミングにもいくつかのパターンがあります。支払いのタイミングについては、次の章で紹介します。
台北のバスはお釣りが出ないので、予め小銭を用意しておくことが必要です。支払いに便利な交通系ICカード「Easy Card」については、後ほど紹介します。
バスの料金を支払うタイミング
先程の紹介した料金区分に加え、料金を支払うタイミングも少し複雑です。日本のように統一されている訳ではなく、バスによって料金を支払うタイミングが異なります。
- 乗車時(上車収費)
- 降車時(下車収費)
- 乗車時・降車時の両方
※上記のタイミングは「一段票」「二段票(兩段票)」を想定したものとなります。「三段票」の場合は、運転手が支払いのタイミングを誘導してくれます。
車内のドア上部に「上車収費」「下車収費」のどちらかが表示されているので、乗車した際に必ず確認するようにしましょう。
利用する区間によっては乗車時が「上車収費(下車収費)」であっても、降車時が「下車収費(上車収費)」となることがあり、この場合は料金を2回支払わなければなりません。
バスの料金を事前に知る方法
何となくバスの料金についてイメージできたかと思いますが、「まだよく分からない」という方も多いと思います。以下の方法を使えば、事前に運賃・支払い回数を知ることが可能です。
- Google Map
- アプリ(BusTracker Taipei)
- バス停のインフォメーション
「Google Map」は日本人にも馴染みがあり、「ルート検索機能」を使えば料金が表示されるので、上記の方法の中では特におすすめです。
アプリ・バス停は中文表記となりますが、「収費」が「料金区分」・「分段・緩衝」が「支払いのタイミングが変更する地点」と覚えておけば、情報が読み取りやすくなるでしょう。
台北の移動手段③タクシー
最後に紹介する移動手段は、台北市内を自由に移動できる「タクシー」です。比較的料金が安いので、観光中も利用する機会が多くなるでしょう。
しかし、タクシーでのトラブルや日本と異なるルールがあるので、利用する際は以下のことに注意しましょう。
- ドアは手動(自分で開ける)
- シートベルトを必ず着用(警察に見つかると罰金)
- 不当な料金請求(悪質なメーター操作・遠回り)
- 短距離の乗車拒否
特に夜間帯はトラブルに巻き込まれることが多いので、地下鉄やバスの利用も検討しておくと良いでしょう。
また、安全面を考慮した場合、公式のタクシーを利用するのがおすすめです。台北の公式のタクシーは、車体が「黄色」であり、車内前部には「運転者登録証」が掲示されています。
日本語・英語が通じないことが多いので、行き先を伝える際は目的地のメモを見せると良いでしょう。
タクシーの料金
台北のタクシーの料金は、日本と同じように「メーター制」となっています。タクシーの料金システムは以下のようになります。
- 初乗り:NTD70(約252円)
- 1.25km以降:250m毎または時速5km以下で1分40秒毎にNTD5(約18円)
- 電話での呼び出し:NTD10(約36円)
- 後方トランクへの荷物積み込み:NTD10(約36円)※請求されないことが多い
※23〜6時・春節(旧正月)の時期は、初乗り・メーター料金にNTD20(約72円)がプラスされます。
クレジットカードに対応していないタクシーもあるので、現金を用意しておく方が安心です。また、お釣りを準備していないタクシーもいるので、細かく崩しておくと良いでしょう。
台湾の祝祭日は「旧暦」を使用しているため、毎年春節(旧正月)の時期が異なります。予めネットなどで春節の時期を確認しておくと良いでしょう。
尚、2021年は「2月12日」が春節となり、この時期はタクシー料金が割り増しとなります。(2020年の春節は「1月25日」)
台北の移動手段は「EasyCard」があると便利!
主に地下鉄・バスで移動するなら「Easy Card(悠遊カード)」があると便利です。Easy Cardとは、日本の「Suica」のような交通系ICカードであり、カードにお金をチャージして利用します。
- MRTのサービスカウンター
- コンビニ(一部の店舗のみ)
カード本体はNTD100(約360円)であり、上記の場所またはMRTの券売機にてチャージをすることが可能です。
地下鉄・バスにおける煩わしい料金計算・小銭の準備が不要になるので、購入しておくとスムーズに観光が行えます。
使い方もシンプルであり、地下鉄では乗降時に改札へタッチ・バスは乗降時に車内にある専用の機械へタッチするだけとなります。
台北の移動手段まとめ
今回は、台北の主要な移動手段を3つ紹介しました。どの移動手段も特徴が異なるので、目的地や観光プランによって使い分けると良いでしょう。
地下鉄・タクシーは日本人でも比較的使いやすいですが、バスにおいては戸惑うことが多いと思います。特に料金システムが複雑なので、慣れるまでには少し時間が掛かるでしょう。
地下鉄・バスの多用するのであれば、Easy Cardを購入しておくと便利です。他にも、様々フリーパスがあるので、観光プランに合ったものを購入するのもおすすめです。