ローマには多くの観光スポットが存在しており、観光プランを練っていると「どの移動手段を使って行けば良いんだろう?」と悩みますよね。
また、交通機関を使うとなると「料金はどれくらいするのかな?」と気になる方もいるでしょう。
この記事では、ローマ観光におすすめの移動手段を4つ紹介します。各交通機関の特徴や料金、ローマ観光に便利な「ローマパス」についても紹介するので、是非最後までご覧下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ローマ-セントピーターズ-2261190/)
ローマの主要な移動手段
この章では、ローマ市内の観光においてメインとなる移動手段を4つ紹介します。各移動手段を使い分けることで、ローマ各地へ移動することができます。
- 地下鉄
- バス
- トラム(路面電車)
- タクシー
上記の移動手段のうち、「地下鉄」「バス」「トラム」は『ATAC』という会社が運営しており、どの交通機関も共通チケットで利用することが可能です。
各交通機関を紹介した後、共通チケットの購入場所や料金について詳しく解説していきます。
ローマ観光におすすめの移動手段①地下鉄
まず紹介するのは、観光スポットへの移動に便利な「地下鉄」です。ローマ中心部にある「テルミニ駅」を起点に運行しており、現在は3路線が運行しています。(2020年4月時点)
- A線(Metro Linea A):テルミニ駅を起点に北西・南東に運行
- B線(Metro Linea B):テルミニ駅を起点に北東・南西に運行
- C線(Metro Linea C):サン・ジョヴァンニ駅を起点に東西へ運行
A線は「バチカン美術館」「スペイン広場」「トレヴィの泉」、B線は「コロッセオ」「フォロ・ロマーノ」へ行く際に便利です。
C線は一部の区間のみしか運行しておらず、ローマ観光において利用する機会が少ない路線となります。
現在も延伸工事・新路線の建設が行われていますが、ローマの地下には遺跡が多いため、工事の中止や計画の変更が度々起きています。
ローマ観光におすすめの移動手段②バス
地下鉄と併用して使いたいのが、ローマ市内を網羅している「バス」です。路線数が多いので、初めてのローマ旅行では戸惑うことがよくある移動手段です。
バスを利用することができればローマ各地へ移動することができ、観光スポットによってはすぐ近くまで移動することが可能です。
ローマの観光名所である「サン・ピエトロ寺院」「真実の口」は停留所が目の前にあり、「パンテオン」「ナヴォーナ広場」もバス停から徒歩3分で移動することができます。
路線数が多いので、使い慣れるまでは「路線図」や「アプリ」を活用すると良いでしょう。
- 公式サイト・路線図のダウンロード:ATAC
- Rome Busのアプリ:App Store・Google Play
ローマ観光におすすめの移動手段③トラム
ローマ市内を中心に運行しているのが「トラム(路面電車)」です。かつてはイタリア国内において最大の路線網を誇っていましたが、現在は6路線のみの運行となっています。(2020年4月時点)
地下鉄やバスによる移動で事が足りてしまうため、最も利用する機会が少ない交通機関です。但し、「コロッセオ」や「ヴェネチア広場」のすぐ側まで行けるので、目的地によっては重宝する移動手段となります。
また、路線数が少ないので、初めてのローマ観光においては利用しやすい移動手段です。
ローマ観光におすすめの移動手段④タクシー
ローマ市内を自由に移動したい場合は、「タクシー」の利用が便利です。タクシー料金はメーター制となっており、初乗り料金は曜日によって異なります。
- 平日:6:00〜22:00まで€3.00(約360円)
- 日曜・祝日:6:00〜22:00まで€4.50(約540円)
- 夜間:22:00〜6:00まで€6.50(約780円)
ローマにはチップの習慣がありますが、義務ではないので必ずしも払う必要はありません。もし、チップを支払うのなら、おつりの端数を渡すぐらいで良いでしょう。
また、ローマには「白タク」(営業許可を得ていないタクシー)があります。
客引きをするタクシーや正規ではないタクシーの利用は避け、正規タクシーを利用しましょう。正規タクシーの特徴は以下の通りです。
- 車体が「白色」
- ドアに「ローマ市の市章」「タクシー番号」を提示
- 屋根に「TAXI」のサイン
チケットの購入場所
各交通機関の特徴を知ったところで、「地下鉄」「バス」「トラム」で利用できる共通チケットの購入場所について紹介します。共通チケットは以下の場所から購入することができます。
- 駅構内の券売機
- 駅の窓口
- タバッキ(タバコ屋:「T」の文字が目印)
「イタリア語が分からない」「話すのが苦手」という方は、券売機からの購入がおすすめです。日本語には対応していませんが、英語表記に変換することができます。
チケットの料金
チケットの料金は、乗降車する場所によって決まるのではなく、チケットの有効期限によって変動します。チケットの種類は5つあるので、観光プランに合わせて選択すると良いでしょう。
種類 | 料金 | 内容 |
BIT | €1.50 (約180円) |
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Roma 24H | €7.00 (約840円) |
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Roma 48H | €12.50 (約1,500円) |
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Roma 72H | €18.00 (約2,160円) |
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CIS | €24.00 (約2,880円) |
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※大人が同伴する場合、10歳未満の子供は無料となります。チケットの詳細は、下記のATAC公式サイトから確認することができます。
内容の欄に記載している「打刻」については、次の章で解説します。
バス・トラムの利用には「打刻」が必要!
バス・トラムを利用する際に忘れてはならないのが、チケットへの「打刻」です。
地下鉄には改札が設置されているので問題ありませんが、バス・トラムでは「信用乗車方式」が導入されており、自らチケットに打刻する必要があります。
チケットへの打刻は、乗車した時に車内にある専用の「打刻機」で行います。チケットを専用の打刻機に通すだけですが、打刻をしていないまま乗車していると不正乗車と見做されるので注意が必要です。
尚、既に打刻・刻印されているチケットであれば、改めて打刻機に通す必要はありません。
ローマを観光に便利!【ローマパス】
「ローマパス(ROMA PASS)」とは、対象施設の入場料無料・割引と地下鉄・バス・トラムの乗り放題がセットになったパスです。
購入場所
ローマパスは、ローマ市内にある「観光案内所」や主要駅である「テルミニ駅」などで購入することができる他、ローマパスの「公式サイト」からも購入することが可能です。
- ローマ市内の観光案内所
- テルミニ駅の24番線ホーム
- フィウミチーノ空港のCゲートにある観光案内所
- ローマパスが使用可能な美術館・博物館
- ローマパスの公式サイト(Roma Pass)
ローマパスの種類
パスの種類は「ROMA PASS 48hour」と「ROMA PASS 72hour」の2種類があり、料金や内容は以下のようになります。
種類 | 料金 | 内容 |
ROMA PASS 48hour | €28 (約3,360円) |
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ROMA PASS 72hour | €38.5 (約4,620円) |
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※対象施設は予約制ではなく、最初に訪れた場所が1箇所目としてカウントされます。そのため、入場料を無料にしたい場所から訪れる必要があります。
ローマパスの使い方はシンプルであり、交通機関では乗車時に改札・打刻機へパスをかざし、美術館・博物館などの対象施設では係員にパスを提示するだけとなります。
対象施設
ローマパスは全ての施設が対象ではありませんが、「コロッセオ」や「フォロ・ロマーノ」など人気観光スポットも対象となっています。観光客から人気のある主な対象施設は以下の通りです。
- コロッセオ
- フォロ・ロマーノ
- パラティーノの丘
- カラカラ浴場
- カピトリーニ美術館
- ローマ国立近代美術館
- サンタンジェロ城(国立博物館)
他にも数多くの施設がローマパスの対象となっています。対象施設・ローマパスの詳細は、下記の公式サイトから確認することができます。
ローマの移動手段まとめ
今回は、ローマの主要な4つの移動手段について紹介しました。どの移動手段も特徴が異なり、目的によって利用する交通機関も変わることでしょう。
中でも、路線が張り巡らせているバスを利用すれば、ローマ各地に移動することが可能です。最初は戸惑うこともあると思いますが、1度チャレンジしてみるのも良いと思います。
とはいえ、ローマの有名な観光地はローマの中心部に集まっているので、他の交通機関で行けるスポットも多いです。まずはどのスポットを巡るのかを明確にして、目的地に適した移動手段を選んでいきしましょう。