海外旅行の際にときおり必要となる「トランジット」とは何か、知っていますか?なんとなくは分かるけど、細かい意味は分からない、という人もいるでしょう。
そこで、この記事では、トランジットについて紹介していきます。トランジット中の過ごし方や注意点も紹介していくので、参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%A9%BA%E6%B8%AF-%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F-%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4-3511342/)
トランジットとは?
トランジットとは、長時間フライトするときに、途中の空港で飛行機を乗り継ぐことを言います。燃料の補給や客席の清掃などを目的としてトランジットを行っているんですよ。
トランジットの際は、飛行機を乗り換える場合と乗り換えない場合があります。飛行機を乗り換える場合と、乗り換えない場合で、その後にしなければいけないことが変わってきます。
もしトランジットが必要になった場合は、どちらのケースなのかをきちんと確認しましょう。
トランジットの後にやらなければならないことについては後述します。次章以降は、トランジットと間違えやすい「トランスファー」と「ストップオーバー」について解説します。
トランジットと間違えやすい用語①トランスファー
トランスファーは、長時間のフライトの際、途中の空港で飛行機を乗り換えることを言います。
トランジットも乗り換える場合に使われることがありますが、多くの場合は「トランジット=乗り換えなし」「トランスファー=乗り換えあり」として使われています。
それぞれの意味が重複する部分があるので、間違えやすい用語です。意味を捉え違えてしまうと、空港で自分の乗るべき飛行機に乗れなくなってしまうため、ここでしっかりと覚えておきましょう。
トランジットと間違えやすい用語②ストップオーバー
トランジットと間違えやすいものに、「ストップオーバー」という用語もあります。ストップオーバーは、長時間のフライトをする際、途中の空港で24時間以上の空き時間がある場合を指します。
乗り継ぎをするという点ではトランジットと同じですが、トランジットの空き時間は24時間以内です。空き時間の長さによって使う用語が変わるので、注意してください。
ストップオーバーでは、24時間以上も時間が空いてしまうので、ホテルに宿泊する必要があります。
自分で空港に近いホテルを選ぶこともできますし、航空会社が行っている宿泊付きのストップオーバー向けツアーに参加することもできますよ。
航空会社によっては、24時間以上の時間が空かなくても、日付をまたぐ場合や一度空港の外に出る場合はストップオーバー扱いになる場合があるので注意してください。
トランジットで飛行機を乗り換えるのかどうか
ここでは、飛行機を乗り換える場合と乗り換えない場合に分けて、やらなければいけないことを紹介していきます。
まず、飛行機を乗り換える場合は以下の3つの点に気をつけてください。
- 預け荷物を受け取る必要があるか
- 航空券を発行する必要があるか
- 入国審査が必要かどうか
預け荷物、航空券、入国審査が必要あるかどうかは、ケースバイケースです。この3つに関しては次章以降で解説していきます。
- 観光をするかどうか
飛行機を乗り換えない場合は、トランジットで立ち寄っている国の観光をするのかどうかがポイントになります。観光をする場合は、入国審査が必要になるからです。
詳しい内容は次章以降で解説していくので、ここでは箇条書きしたポイントだけ抑えてもらえれば大丈夫です。
次章では、トランジット中の預け荷物について解説します。預け荷物を受け取る必要がある場合と、預けっぱなしで良い場合があるので、間違えないようにしてくださいね。
トランジットでは預け荷物はどうなる?
ここでは、トランジットする際に飛行機へ預けた荷物はどうなるのかについて解説していきます。トランジットの際は、出発時に手渡された航空券によって預け荷物の取り扱いが変わります。
目的地までの航空券がある場合
もし、出発時に目的地までの航空券が渡されている場合は、預け荷物を受け取る必要はありません。自動的に目的の空港へ運んでくれますよ。
目的地までの航空券がない場合
出発時に乗り継ぎで立ち寄る空港までの航空券しか受け取っていない場合は、預け荷物を一度受け取って預けなおす必要があります。また、航空券も発行する必要があるので忘れないでください。
フライト中にトランジットする予定がある場合は、出発時に預け荷物や航空券の扱いがどうなるのかも確認しておくと安心ですよ。次章では、トランジットする時の入国審査について紹介します。
トランジットする時に入国審査は必要?
ここでは、トランジットする時に入国審査は必要かどうかについて紹介していきます。入国審査についても、ケースバイケースです。
入国審査が不要なケース
飛行機内で待機する場合や、トランジットエリアと呼ばれる、トランジット中の乗客が過ごすスペースで過ごすのであれば入国審査は必要ありません。
入国審査が必要なケース
トランジット中にその国を観光したい場合は、入国審査を受けて空港を出る必要があります。また、預け荷物を1度受け取って預けなおす際も、入国審査が必要です。
入国審査が必要かどうかは、トランジット中の過ごし方によって変わってくるので、どうやって過ごすのか事前に決めておくといいでしょう。
トランジット中の過ごし方については、次章以降で解説していきます。入国審査が必要ない場合と、必要な場合に分けて解説していますよ。
トランジット中の過ごしかたとは?①飛行機内などで過ごす
ここでは、入国審査が必要のないトランジット中の過ごし方について紹介していきます。
トランジットの時間が短い場合は、飛行機内で過ごしたり、トランジットエリアと呼ばれる場所で休憩したり、搭乗口前の免税店で買い物したりして過ごしましょう。
飛行機内で過ごす
飛行機内で過ごす場合は、フライト中と同様に過ごせば問題ありません。ただ、トイレはトランジット中に済ませておくと良いでしょう。
また、座り疲れもありますので、軽くストレッチなどを行っておくとその後のフライトも快適に過ごせますよ。
トランジットエリアで過ごす
トランジットする乗客が過ごせるスペースとして、トランジットエリアと呼ばれるスペースが設けられている場合があります。トランジットエリアの案内があった場合は、ここで過ごしましょう。
飛行機を降りる際は、貴重品を必ず持ってくださいね。同じ飛行機に乗る場合は、手荷物を置いていっても大丈夫ですが、清掃の邪魔にならないよう、頭上の荷物置きに入れましょう。
飛行機を乗り換える場合は、手荷物もすべて持って降りてくださいね。
空港の施設で過ごす
トランジットの時間が長い場合は、空港内の入国手続き前のエリアで過ごすこともできます。ラウンジでお茶をしても良いですし、免税店で買い物を楽しむのも良いでしょう。
ただし、再度手荷物検査がある場合は、買いすぎや手荷物検査に入れることができないものを買わないように注意してくださいね。
また、飛行機の外に出る場合は、貴重品を忘れずに持っていきましょう。乗り換えがなく、手荷物を機内において置く場合は、頭上の荷物置きにしまいます。
乗り換えがある場合は、手荷物も忘れずに持って行ってくださいね。
トランジット中の過ごしかたとは?②入国して観光
ここでは、入国審査が必要なトランジットの過ごし方について紹介していきます。トランジットの時間がかなり長い場合は、入国審査を受けて観光をすることができます。
ただし、ビザが必要な国もあるので注意が必要です。到着した空港ですぐに発行できる「アライバル・ビザ」であれば問題ありませんが、国によっては出発時の空港で手続きが必要なケースもあります。
長時間のトランジットである場合は、事前にトランジット中の過ごし方を決めておきましょう。入国して観光する場合は、ビザについても調べておくことをおすすめします。
次章以降では、トランジットする時の注意点を紹介していきます。
トランジットする時の注意点とは?①案内に従う
トランジットする時は、放送や床に書いてある案内に従って行動するようにしてください。床の案内に従う場合は、「Transfer」の文字をたどってください。
同じ飛行機に乗っている人の中には、トランジットせずにその国に入国する人もいます。他の人が行く方向になんとなく流されていたら、入国審査場に行ってしまうこともあるので注意しましょう。
ちなみに、トランジット中に入国して観光する場合は、「Passport Control」の文字案内に従ってくださいね。
トランジットする時の注意点とは?②航空券があるか確かめる
トランジットする時には、目的地までの航空券があるかどうかを確かめてください。トランジットする空港までの航空券しかない場合は、トランジット中に目的地までの航空券を発行する必要があります。
また、預け荷物を一度受け取る必要もあるので、預け荷物を受け取ったら航空カウンターへ航空券を発行しに行きましょう。
トランジットする必要のある場合は、出発前に航空券の取り扱いはどうなるのかを事前に確認しておくと安心ですよ。
トランジットとは? まとめ
トランジットについて、間違えやすい用語やトランジットする際の注意点などを紹介してきました。記事の内容をまとめると以下の通りです。
- トランジットとは、飛行機を乗り継ぐこと
- トランスファーは飛行機を乗り換えること
- ストップオーバーは24時間以上空き時間があること
- 預け荷物を受け取る必要がある場合もある
- 航空券の発行が必要な場合もある
- 貴重品は肌身離さない
以上の点をしっかりと覚えておきましょう。また、実際にトランジットする時に慌てないよう、トランジットする予定があるときは出発前に航空券の発行は必要かなど、確認しておくと良いですよ。