魅力的なスポットが多いミュンヘンですが、観光するにあたりいくつかの注意点があります。日本とは文化・ルール・気象など異なることが多いので、ミュンヘンを楽しむためには注意点を認識しておくことが大切です。
この記事では、ミュンヘン観光において特に注意してほしいポイントを9つ紹介します。どれもミュンヘン観光に役立つものばかりなので、是非参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ミュンヘン-オクトーバーフェスト-56745/)
ミュンヘン観光での注意点①窃盗犯罪
ミュンヘンで最も被害に遭いやすいのが「窃盗犯罪」です。比較的治安が良いとされるミュンヘンですが、「スリ」や「ひったくり」などの犯罪が東京の約10倍以上も発生しています。
- レストラン
- イベント会場
- 電車
- 駅
観光客が狙われるケースもあるので、警戒心を持ちながら観光を楽しみましょう。また、バッグに入れているから安心という訳ではなく、中身を盗まれたり、バッグごと奪われたりする場合もあります。
基本的に体に密着できるポーチや目が届く位置で荷物を持つことが大切です。車やバイクでの犯行も起きているので、ミュンヘンを散策する時は車道側で荷物を持たないようにしましょう。
ミュンヘン観光での注意点②デモの暴徒化
ミュンヘンだけではありませんが、ドイツ国内では大規模な「デモ」や「集会」が頻繁に行われており、対立するグループによって騒動に発展する場合があります。
また、ドイツは難民の受け入れに積極的な国であり、反移民・難民派によるデモの暴徒化も起きています。負傷者や逮捕者も出ているので、うかつに近寄るのは危険です。
騒動に巻き込まれないためにも、渡航前にドイツ情勢を確認しておくことが大切です。もし、デモ集団と居合わせてしまった場合、不用意に近寄らないようにしましょう。
ミュンヘン観光での注意点③テロ事件
2016年、ドイツでは多くの死傷者を出した「テロ事件」が発生しています。以降、大規模なテロ事件は発生していませんが、「無差別襲撃事件」が散発的に起きているのも事実です。
特に「ショッピング・モール」「駅」「広場」など、人が集まる場所で発生する傾向があります。観光中も利用する場所なので、周囲の状況に注意を払い、不審な人や物を見掛けたら速やかにその場から離れましょう。
また、テロを計画した容疑者やイスラム過激派が摘発・逮捕されるなど、依然としてテロの脅威にさらされています。デモと同様、ニュースや外務省のホームページなどで最新情報を確認しておくことが大切です。
ミュンヘン観光での注意点④現金・クレジットカード
ミュンヘンを観光する際は「クレジットカード」だけではなく、必要最低限の「現金」も持ち歩きましょう。ドイツではクレジットカードに対応していない店も多く、現金がないと不便な場合も多いです。
ユーロ紙幣に両替する際は、利用する機会が多い5ユーロ札・10ユーロ札・20ユーロ札を多めにしておきましょう。50ユーロ以上の高額紙幣は断られる場合があり、タクシーの支払いでも受け付けてくれません。
また、小銭は使い切らず、常に持ち歩いておくのが賢明です。特に「有料トイレ」や「交通機関」を利用する際は、50セント・1ユーロ・2ユーロなどの小銭が重宝します。(有料トイレについては後ほど解説します。)
1つ目の章でも紹介したように、ミュンヘンでは「窃盗犯罪」が多発しています。現金は分散して保管し、必要以上に持ち歩かないなど予め対策をしておくことが大切です。
ミュンヘン観光での注意点⑤チケットへの打刻
ミュンヘンの主要な移動手段として「Sバーン(近郊鉄道)」「Uバーン(地下鉄)」「トラム(路面電車)」「バス」の4つが挙げられます。
観光でも利用する機会が多く、上記の交通機関は共通のチケットで乗車することができます。交通機関を利用する上で特に注意したいのがチケットへの「打刻」です。
基本的にミュンヘンの駅には改札がないので、乗車前または乗車時に専用の打刻機へチケットを通す必要があります。
- Sバーン・Uバーンの乗車ホーム付近
- バス・トラムの車内
打刻を忘れた場合、不正乗車と見なされるので注意が必要です。時折、車内でチケットの確認が行われ、打刻するのを忘れ他場合には罰金を支払わなければなりません。
購入時点で有効期限が印字されているチケットは、打刻機に通す必要はありません。
ミュンヘン観光での注意点⑥商業施設の営業日
日本では休日である日曜日こそ、ショッピングモールやアパレルショップなど商業施設が賑わいます。しかし、ミュンヘンの多くの商業施設は日曜日・祝日が休業日となります。
ドイツでは小売店の閉店時間を規制する「閉店法」が制定されており、原則日曜日と祝日は閉店しなければなりません。
映画館やミュージアムに関しては営業している所が多いですが、他の店が休業日ということもあり、混雑するケースが多いです。
もし、日曜日・祝日に観光する場合は、目的地へ行く前に営業状況を確認しておきましょう。
ミュンヘン観光での注意点⑦有料トイレ
ミュンヘンへ旅行となると「トイレ事情」が気になりますよね。日本とミュンヘンの大きな違いは、有料トイレが多いことです。
旅行者も利用する駅構内・ショッピングセンターなどにはトイレが設置されていますが、大抵のトイレが有料となります。料金は場所によって異なりますが、相場は50セント(約60円)〜1ユーロ(約120円)です。
無料でトイレを使いたい場合は、レストラン・カフェ・ホテルなどで済ませておきましょう。但し、サービスを利用していないと使用できない場合があるので注意が必要です。
緊急時の場合、トイレを貸してもらえるよう頼んでみましょう。トイレの料金が設定されていない場合、50セント(約60円)〜1ユーロ(約120円)のチップを渡すと良いでしょう。
ミュンヘン観光での注意点⑧気象の変化
ミュンヘンを観光するにあたり「気象の変化」には注意が必要です。特に「フェーン現象」が発生しやすく、気温が急に上昇することがあります。
フェーン現象とは、山越えをした気流が乾いた下降気流となって吹き下ろし、気温が上昇する現象です。フェーン現象によって体調を崩す場合もあり、特に「頭痛」の症状が多く見られます。
他にも夏に猛暑日を記録したり、冬には-10度を下回ったりする時もあります。近年は気象の変化が著しいので、必ず最新の気象情報を確認しましょう。
ミュンヘンは1日の温度差が大きく、昼間と夜間では10℃近く差が出る時もあるので、体調を崩さないよう注意しましょう。
ミュンヘン観光での注意点⑨冬の交通機関・公共施設
ミュンヘンの冬は寒冷であり、アルプス山脈に近いことから雪が降る日も多いです。そのため、交通機関が遅延することも多く、計画的に移動できない場合があります。
また、冬の時期は日照時間が短いため、公共施設(城や美術館など)によっては営業時間を短縮している所もあります。
冬のミュンヘン観光は、他の季節の観光よりも入念にプランを練ることが大切です。目的の施設の営業時間や交通状況を確認し、時間には余裕を持って行動しましょう。
ミュンヘンの注意事項まとめ
今回はミュンヘン観光で特に注意したいことを9つ紹介しました。日本では馴染みのないことも多いので、改めて簡単にまとめてみます。
- 窃盗犯罪(特にスリ)には注意が必要
- デモ集団にはうかつに近寄らない
- テロへの警戒・最新情報の確認が重要
- 現金・クレジットカードの両方を持ち歩く
- 交通機関のチケットへの打刻を忘れない
- 多くの商業施設は日曜日・祝日が休業日
- 有料トイレが多い
- 気象の変化には注意が必要
- 冬の交通機関の遅延・公共施設の営業時間短縮
中でも「スリ」には注意が必要であり、観光で気が緩んでいるときに被害に遭いやすいです。どこで狙われているのか分からないので、ミュンヘンの景観を鑑賞しつつ周囲にも警戒しておきましょう。
また、「気象の変化」により体調を崩してしまう可能性があるので、その日の天候や気温を確認し、体調管理に気を配りながらミュンヘン観光を楽しみましょう。