美肌と健康にとっても良いと、20代の女性に人気急上昇の栄養ドリンク、甘酒。
この記事では、東京の甘酒のお店のご紹介と、製造者へのインタビュー、話題のお菓子『ポッキー<東京甘酒>』について、書きました。
これを読めば、甘酒の美味しいお店がみつかりますよ。そして、甘酒の面白さ、奥深さについてよくわかりますよ。
甘酒の名店が知りたいあなた、甘酒を美容と健康に活かしたいあなたは、ぜひ最後まで読んでくださいね。
老舗『天野屋」江戸時代から続く東京の甘酒の名店
美味しい甘酒を探して、東京の甘酒店を巡るのは楽しいですね。甘酒屋さんにはいろんなタイプの甘酒のお店がありますが、まず最初は、甘酒をゆったりとした気分でいただける、甘酒の名店をご紹介します。
老舗の名物は冷やし甘酒
千代田区の御茶ノ水にある『天野屋』は、創業1846年の甘酒の老舗です。このお店には、100年以上前に造られた麹室(こうじむろ)という麹造りの専用の部屋があります。
『天野屋』の甘酒は、古来からの伝統製法で作られた、麹と米だけで出来た甘酒です。
『天野屋』は温かい甘酒もありますが、冷やし甘酒、氷甘酒が有名です。甘酒は俳句では夏の季語になっているように、江戸時代では、冬の飲み物ではなく、夏の飲み物だったんですね。
冷たい甘酒が名物というのも、江戸時代から続く老舗のお店らしいですね。さっぱりとして、優しいコクのある甘さが評判です。冷やし甘酒のお値段は450円です。
お店は文化財
場所は千代田区の神田明神の鳥居のすぐそばで、指定有形文化財のお店の建築も見応えがありますよ。
- 〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目18−15
- 10時00分~16時00分 (土・日 休み)
- 03-3251-7911
- URL:天野屋
東京の名庭園・六義園の吹上茶屋でいただく風流な甘酒
つぎにご紹介するのは、美しい日本庭園を眺めながら、美味しい甘酒をいただける駒込の『六義園・吹上茶屋』です。六義園は、徳川五代将軍、徳川綱吉の側用人だった、柳沢吉保が造園した庭園です。
池のほとりの『吹上茶屋』はロケーションが良いです。お庭を散策して、『吹上茶屋』で一休みしてください。
四季折々のお花や木々を眺めながらいただく甘酒は最高ですよ。おすすめは、季節の生菓子とお抹茶と甘酒のセットです。上品な生菓子とほろ苦い抹茶、ほんのり甘い甘酒の組み合わせがとても良いです。
- 〒113-0021 東京都文京区本駒込6丁目16−3
- 9時00分~16時45分 無休
- 03-3941-2222
東京の甘酒横丁で食べ歩きを楽しもう♪
次にご紹介するのは、テイクアウトのお店です。甘酒を飲みながら、食べ歩きをを楽しみたいあなたにおすすめのお店は、甘酒横丁の『とうふの双葉』です。
『とうふの双葉』はお豆腐屋さんですが、甘酒も有名です。双葉の甘酒は米麹100%の甘酒。甘ったるくなく、すっきりとしたお米本来の甘みを味わえますよ。お値段は200円です。
甘酒横丁は、人形町駅から明治座まで続く、400mほどの商店街です。明治初期、通りの入り口に「尾張屋」という甘酒屋があったのが、甘酒横丁の名前の由来だそうです。
甘酒横丁は人形焼や草加煎餅、ソフトクリームなどのお店が軒を連ね、食べ歩きには楽しいところです。甘酒を飲みながら食べ歩きを楽しんでくださいね。
- 〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目4−9
- 7時00分~19時00分 (日曜日は18時00分まで) 無休
- 03-3666-1028
- URL: とうふの双葉
『のレンMURO』東京で日本全国の甘酒を楽しむ
甘酒大好き、いろんな甘酒に出会いたい、そんなあなたにおすすめの甘酒専門店は、新宿区神楽坂にある甘酒専門店の『のレンMURO』です。
全国の甘酒90種類
このお店では、ノンアルコールの米と麹で作られた甘酒を販売しています。『のレンMURO』の特徴は北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の甘酒を取り扱っていて、その数は90種類もあること。
また国産の材料を使っており、味の特徴を5段階で表記しています。さらにスタッフがあなたの好みに合わせて甘酒を提案してくれますよ。
試飲ができる!
おすすめは、『のレンMURO』のオリジナル、神楽坂甘酒です。自然でスッキリした味わいですよ。神楽坂甘酒はお店で試飲ができます。
神楽坂の甘酒試飲とは別に、ときどき甘酒試飲会のイベントがあります。甘酒のメーカーさんも参加して、いろんな甘酒を楽しめますよ。
開催する時はInstagramで告知されるので、興味のある方はフォローしてくださいね。
- 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂1丁目12−6
- 11時00分~19時00分 無休
- 03-5579-2910
- URL: のレンMURO
『米はな』体に優しい東京大田区の自然派の甘酒のお店
つぎにご紹介するのは、大田区、糀谷の自然食、発酵食のお店『米はな』です。『米はな』の甘酒は無農薬のお米を使った麹甘酒です。体に優しくて、すっきりとした自然な甘さが美味しいと評判です。
『米はな』はテイクアウト専門のお店で、無添加、無農薬、天然の食材を使い、体に優しい食品を販売しています。甘酒の他、沢山の発酵食品やお弁当がありますよ。
- 住所 〒144-0034 東京都大田区西糀谷4-13-13
- 電話番号 03-3745-0061
- 営業時間 10時00分~18時00分 休日無し
- URL:米はな
今回、『米はな』のシェフに甘酒のお話を伺うことができましたので、ぜひ読んでくださいね。
東京の甘酒店『米はな』シェフの不思議な麹の話
甘酒ファンのあなたに、甘酒の不思議な話をお届けします。これを聞けば麹菌の神秘にあなたもびっくりで、もっと甘酒が好きになりますよ。
お話を伺ったのは、『米はな』のシェフ、大日向 (おびなた)さんです。
今日は、甘酒や麹菌のお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
これは以前、私が大日向さんに伺ったお話ですが、甘酒って、同じ麹を使っても作った人、作った場所で味わいが変わって来るんですよね?
そうです。甘酒は米と水と麹菌でつくるんですが、菌って、空中に浮遊しいるじゃないですか。だからその土地の土着の菌とか、作っている人の菌も合わさって、同じ麹菌を使っても味わいが微妙に違ってくるんですよね。
面白いですね。麹菌の他に、人の菌や空気中の菌が加わって、個性のある甘酒になるんですね。
面白いことに麹菌って日本にしかないんですよ。日本酒だけでなく、日本食の調味料、味噌、みりん、醤油などすべて麹菌を利用して作られていますが、麹菌は外国では通常は生息できないようですね。
外国に麹菌と非常によく似た菌があるのですが、それは毒なんです。
だから、麹菌を使う食べ物は、基本的に日本でしか作れないんです。味噌もどき、醤油もどきは作れても、外国では本物は作れないんです。だから、麹菌は日本の『国菌』なんです。
『国菌』ですか! 国花は桜と菊、国鳥はキジ、みたいな感じで、麹は日本の『国菌』なんですね。面白いですね、日本の風土でしか生息できない菌なんて。
日本酒、甘酒、味噌、醤油、みりん、全て日本の風土にあった食べ物なんですね。
麹菌にもいろいろありますが、特にこの麹菌が良いってあるのですか?
麹菌に悪いものはないですよ。生でも、乾燥でもどちらも良いです。麹菌というのは、とても弱い菌で、添加物を入れたら死にますから。だから麹菌を選ぶなら、良い悪いではなく好みの問題ですね。
それから、甘酒には、麹甘酒と酒粕甘酒があります。今は、麹甘酒の方が健康に良いと言われているようですが、酒粕甘酒も麹甘酒にはない栄養価があり良いですよ。
ただ、便秘解消とか、ダイエットの目的で飲むのであれば、砂糖が入っていない麹甘酒の方が良いですね。
酒粕甘酒は甘みに砂糖を入れます。でも、酒粕にはレジスタントプロテインというのがあって、砂糖を排出する働きがあるんですよ。どれくらい排出するかは、わかりませんが、そういう働きが酒粕にはあるんですよ。
だから酒粕甘酒と麹甘酒、どっちが良いかっていうのは、あまり決めつけなくてもいいと思うんです。それぞれに良いところがあるから。
酒粕も不思議な力があるのですね。やはり麹は奥が深いです。今日はどうもありがとうございました。
麹菌ってなんだかとっても不思議な菌ですね。繊細で人に優しくて、日本の風土が大好きで。
麹甘酒は炊飯器やヨーグルトメーカーがあれば手軽に作れます。あなたのお気に入りの麹菌を見つけて、あなただけの麹甘酒を作ってみるのも楽しいですよ。
話題のお菓子『ポッキー<東京甘酒>』どこで売っているの?
つぎに、甘酒を使ったお菓子をご紹介します。今話題のお菓子は、その名も『ポッキー<東京甘酒>』です。地域限定販売の地元ポッキーの首都圏版ですね。
『ポッキー<東京甘酒>』は東京都産のお米とお水を使い、都内の蔵元「東京港酒造」と共同で企画した、甘酒のポッキーです。
甘酒の芳香な香りと、すっきりした甘みと旨味が特徴のポッキーですよ。販売店は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県内の駅や空港、大型小売店のお土産コーナーや、高速道路サービスエリアなどです。
ただ、どのお店にもあるわけではありません。念のために確認して行った方が良いですよ。
栄養満点・甘酒はスーパーフード
飲む点滴と呼ばれる甘酒。甘酒には、びっくりするようなの効能がたくさんありますよ。
脳のエネルギーブドウ糖
甘酒にはブドウ糖が含まれています。ブドウ糖は脳のエネルギーになります。
善玉菌を増やすオリゴ糖と食物繊維
オリゴ糖と食物繊維、これは腸内の善玉菌を増やす働きがあります。お腹の調子がよくなれば、お肌も綺麗になり、健康になりますね。
お肌がきれいになるビタミンB群
ビタミンB1、B2、B6、ナイアシンなどのビタミンB群は、タンパク質の合成や脂質の代謝に関わっています。
ビタミンB群は皮膚の粘膜や細胞を活性化してくれて、美肌に必要な栄養素です。
必須アミノ酸9種類
人の体はタンパク質でできています。そのタンパク質を作るのに必要なアミノ酸ですが、人体で合成できない必須アミノ酸9種類を全て含んでいます。
コウジ酸
シミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑えてくれるので、美肌効果あありますよ。抗酸化作用があり、老化も防いでくれます。
麹甘酒と酒粕甘酒の特徴
甘酒の作り方には2種類あります。米麹で作る米麹甘酒と、酒粕から作る酒粕甘酒がありますので、特徴をご説明します。
麹甘酒
米麹甘酒の特徴は、原料は米と米麹のみです。作り方は簡単で、おかゆを作り60度くらいにさまし、米麹を加えて発酵させます。
お砂糖を使わなくてもすっきりとした自然の甘さがあり、ノンアルコールなので、お酒が苦手な方でも大丈夫ですよ。
酒粕甘酒
酒粕から作られた酒粕甘酒は、麹菌による発酵と酵母菌による発酵が行われることで、栄養価が高いのが特徴です。
酒粕自体には、甘みがないので砂糖を加えます。また、酒粕甘酒は、少量ですがアルコール成分も含みます。
飲み過ぎに注意
甘酒は素晴らしい栄養ドリンクですが、糖分が多いので、飲み過ぎには注意しましょう。1日にコップ1杯くらいが良いでしょう。
東京の美味しい甘酒まとめ
甘酒の歴史はとても古く、古墳時代から甘酒のようなものはあったようです。奈良時代には庶民も、糟湯酒(かすゆさけ)という、酒粕を湯で溶かしたもの飲んでいたようですよ。
室町時代になると、大衆飲料として甘酒売りが出てきたようですが、江戸時代になると本格的な甘酒売りが登場し、庶民の間にも広く普及しました。
その甘酒を作る麹菌は、遥か昔から職人の手で育てられ、日本の食になくてはならないものでした。麹菌はまさに日本の菌ですね。
アミノ酸たっぷりで飲む点滴と言われ、美容と健康に良い甘酒です。お店で甘酒をいただくもよし、自分好みの甘酒を作るもよし、甘酒は私たちの食生活を豊かにしてくれる日本のスーパーフードですね。