「相撲を見てみたいけど、相撲のマナーがよくわからない……」と相撲を見るのを諦めてはいませんか?相撲のマナーは基本的なものも多く、注意していれば破ることはないものが多いんですよ。
今回は、相撲を観戦するときのマナーについて紹介していきます。ぜひ参考にして、気持ちのいい相撲観戦を行いましょう。
相撲のマナーってどんなものがあるの?
大相撲は、相撲ファンでなくとも、一度は見ておきたいものです。しかし、相撲の観戦には、いくつかのマナーがあります。
具体的なマナーは次で紹介するとして、ここでは大まかなマナーの一覧を紹介します。
- 入場制限がされる人
- 服装について
- 持ち込み禁止の荷物
- 飲食の注意点
- 撮影・携帯電話使用の注意点
- 取り組み中の席移動について
- 妨害行為について
- 応援の仕方について
それぞれについて、次から詳しく見ていきます。参考にしてくださいね。
相撲のマナー① 入場制限がされる人
他のイベント会場でも入場が制限されている人がいるように、相撲の会場でも入場が制限される人がいます。大抵は暴力団などの反社会勢力が対象ですが、入場制限でも注意しておくべきことがあります。
それは、泥酔している人は入場をお断りされる可能性があるということです。著しく酔っ払っている人には、自分をコントロールする力がありません。
なので、無意識に迷惑行為や、妨害行為をしてしまう可能性があります。そこで、泥酔している人は相撲の会場に入場できないのです。
相撲のマナー② 服装は自由だが……
相撲の会場では、基本的に服装は自由となっています。ですが、周囲の人が心地よく観戦できるように、服装にも気をつけるべき点があります。
まず、丈が短いパンツやフレアスカートを履いていくことです。短めのスカートを履いていくと、正座を崩した時に、周囲の客が目のやり場に困る事態に陥る場合があります。
そして、後ろの客の邪魔になるような帽子や髪飾りはつけていかないか、場内では外すようにしましょう。
相撲のマナー③ 持ち込みNGのものがある
相撲の会場には、持ち込み禁止のものがいくつかあります。例えば、花火などの危険物。また、座席仕様を変えてしまう座椅子なども持ち込み禁止です。
あとは、騒音の原因になりやすい缶やビンも持ち込み禁止です。そして、自席範囲(150cm)を超える大きな手荷物も、自由席での過度な座席とりにつながってしまうので、持ち込むことができません。
また、ものではありませんが、ペットの連れ込みをすることもお断りとなっています。
相撲のマナー④ 飲食ができない席もある
相撲の会場では、基本的には飲食自由です。しかし、溜席という土俵の近くの席では、飲食をすることができません。溜席は相撲に集中するための座席だからです。
一方で、枡席という座布団がある席や、椅子席では、飲食は自由です。お酒を飲むこともできますよ。特に椅子席には映画館のようなドリンクホルダーもあります。
溜席には相撲に集中したいときに座り、飲食をしながら相撲を観戦したいときには枡席や椅子席に座ることがおすすめです。
相撲のマナー⑤ 撮影・携帯電話の使用ができない席もある
相撲の会場では通話以外は携帯電話の使用も自由です。ですが、溜席(土俵の近くの席)では携帯電話の使用や撮影も禁止です。特に撮影は、相撲を取っている力士の集中を削ぐ可能性があり、やってはいけない行為です。
なお、枡席や椅子席では、撮影や携帯電話の使用もOKです。しかし、相撲会場は相撲を取る場所であることを忘れないでください。
携帯電話の使用や撮影はほどほどにして、相撲を楽しむようにするのが1番のマナーですね。
相撲のマナー⑥ 取り組み中の席移動はNG
相撲の取り組みが始まったら、席の移動をしてはいけません。なぜなら、観客の気を散らしてしまったり、観戦の妨げになったりしてしまうからです。
相撲の取り組みは一瞬で結果が決まります。その一瞬のために、観客は全神経を集中しているのです。そういった集中している状態で、目の前を人が横切ったとしたら、集中力が削がれてしまいます。
最悪の場合、周りの人が相撲の取り組みを見損ねてしまう可能性もあります。周りの迷惑にならないよう、取り組み中に席を移動するのはやめましょう。
相撲のマナー⑦ 妨害行為は絶対NG
相撲の会場では、妨害行為となる行為があります。例えば、フラッシュや光線の使用が、妨害行為にあたります。取り組み中にピカピカ光っているのを見ると、力士でなくとも気が散りますよね。
そして、奇声や騒音を発することも妨害行為として禁じられています。騒音などがあることで、力士の集中力が妨げられてしまうため、禁止されているのです。
同様の理由で、ヤジ・ブーイングもマナー違反といえます。ヤジ・ブーイングはかなりの騒音になることはもちろん、神聖な場所とされている土俵に対して恥ずべき行為ですよね。
相撲のマナー⑧ 応援の仕方にもマナーがある
相撲では、応援の仕方にもマナーがあります。まず、楽器などの鳴り物、横断幕、垂れ幕は使用できません。鳴り物は騒音の原因になり、横断幕や垂れ幕は幅を取るからです。
横断幕や垂れ幕の話とリンクしますが、応援幕やメッセージボードは、必ず1人で持つようにしましょう。幅を取る応援幕で、座席を占領するのは、マナー違反にあたります。
また、その他の応援用具も、自席からはみ出さないものにする必要があります。応援をするときには、自席以外の席を占領したり、他の人の迷惑になったりしないよう、注意が必要です。
相撲のマナーについてのまとめ
相撲観戦にはたくさんのマナーがあります。しかし、どれも日常生活で気をつけていればマナー違反になることが少ないものばかりです。
マナーを守ることは、一緒に相撲を見ている周囲の人が気持ちよく相撲を見るためだけでなく、自分が気持ちよく相撲を見るために必要なことです。
マナーを知っていることで、相撲を見るときの安心感が違います。ぜひとも今回紹介したマナーを参考に、周りも自分も気持ちのいい相撲観戦ができるようにしましょう。