旅が大好きなあなたに贈る、思わず旅に出たくなる本のご紹介です。今、海外旅行をするには、ちょっと厳しい時期ですね。私も大好きな東南アジアへの旅はしばらくおあずけの状態です。
こんな時こそ、『旅にでたくなる本』を読んでみませんか? 国内旅行なら遠方も近場も、今でも行けるところがたくさんありますよ。
海外旅行は流石に今は無理ですが、いつかまた海外旅行ができる日が来るでしょう。そんな日のために、『旅に出たくなる本』を読んで、イメージの旅を楽しみながら、いつか行きたいところをチェックしましょう。
「国内海外の絶景」や「東京の町」「アジアのリゾートホテルと日本の宿」などに関する本のご紹介を書きました。これを読めば、きっと旅に出たくなりますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね。
旅に出たくなる本『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』
『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』 著者:詩歩 出版社:三才ブックス(2014年)
まず、最初にご紹介するのは、思わず旅に出たくなるような、絶景写真が載っている本です。
東山魁夷の名画のような写真
詩歩さんの写真はとても絵画的です。「御射鹿池」を撮影した写真は、日本画家、東山魁夷も愛したところです。まるで東山魁夷の名画『緑響く」を見ているような写真を眺めることができるでしょう。
夜空に咲く曼珠沙華の花のような写真
夜空をキャンパス に描いた曼珠沙華(まんじゅしゃげ)の花のような「大曲の花火』は、画面いっぱいに広がる花火の朱色がとても美しく印象的な写真です。
他にも、日本にはこんな場所があるのだと、思わず感動してしまう写真がいっぱいです。この本を見ると、きっとあなたの行きたい場所がみつかりますよ。
『いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500』
『いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500 著者:イアン・アレクサンダー他 出版社:日経ナショナルジオグラフィック社(2009年)』
『いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500』は、世界各地の行ってみたくなるようなワクワクする写真が満載です。
迫力ある美しい写真
アラスカとカナダ国境の川を、水しぶきを上げながら行くラフティングツアーの写真は迫力満点です。
雄大なアメリカの山岳地帯を走る「カンブレス・トルテック鉄道」の蒸気機関車を見ていると、アメリカの西部開拓時代にタイムリップしたような気分になります。
他にも迫力のある写真、美しい写真がいっぱいですよ。写真が高品質として定評のある、ナショナルジオグラフィックス社が出版しているので満足することでしょう。
写真集であり実用書
『いつかは行きたい一生に一度だけの旅BEST500』では、写真の美しさだけではなく、写真の場所への行き方やベストシーズンも書いてあって、とても便利です。
写真集でありながら実用書でもあります。いつかは行ってみたいと思える場所がきっと見つかりますよ。
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『地球の歩き方 東京』は基本のガイドブック
普段見慣れた東京の街もこの本を読めば新しい発見がありますよ。ご紹介するのは『J01 地球の歩き方 東京 2021~2022』 出版社:ダイヤモンド・ビッグ社 です。
東京の街を旅するのが、今ブーム
今、東京都内を旅するのがちょっとしたブームです。『地球の歩き方 東京 2021~2022』はアマゾン国内旅行ガイド部門、堂々のベストセラー1位です。
交通費もかけず、時間もかけず、でも十分に楽しめる、そんな東京都内への小さな旅がしたいあなたにお勧めの本です。
東京ガイドブックの基本の一冊
内容は東京23区が重点的に書かれています。流行りのお店ばかりを紹介したガイドブックではなく、昔からあるスタンダードな観光名所や老舗どころの飲食店などしっかり抑えています。
また、江戸の文化である、江戸切子や江戸藍染の体験のできるお店もご紹介しています。
東京の街のお散歩コースの紹介が充実していて、例えば、大江戸お散歩コースでは「浅草寺二天門」や、「浅草寺六角堂」など、あまり知れらていない浅草の文化財をめぐることができますよ。
『地球の歩き方 東京』を読めば、東京の街をじっくり歩けます。東京のガイドブックの基本の1冊となる本です。
一度は泊まってみたい♫『アジアのリゾート、日本の宿』
『Casa BRUTUS特別編集 アジアのリゾート、日本の宿』 出版社:マガジンハウス (2017年)
アジアのリゾートと日本の宿に泊まることが好きなあなたに、おすすめのムックです。
ページをめくると、思わずこんな宿にとまりたい!と思うようなアジアのエキゾチックなリゾートホテルや、日本の落ち着いた宿が200件、美しい写真で掲載されていますよ。一部ご紹介しますね。
自然の風が吹き抜けるホテル
アジアンリゾートの祖と言われる、ジェフリー・バワの手掛けてた、「ルヌガナンガのリゾート」は、スリランカ南西海岸の湖畔にあります。
門の向こう、ホテルの敷地は木々に囲まれていて、空中に浮かんでいるような設計の客室には、窓から自然の風が吹き抜けていきます。森の小鳥やリスたちも遊びにきますよ。
このホテルには、シェフリー・バワ自らが選んだアンティークがさり気なく置かれていて、落ち着いたお洒落な空間を演出しています。周囲の自然ともよく調和したこのホテルでは、まるで森の隠れ家のようです。
まるで南ヨーロッパのホテル
長崎県の五島列島のリゾートホテル・マルゲリータは、国民宿舎をリノベしたホテルです。
中通島の高台に、海を見下ろすように立つこのホテルは、天井が高く白を基調としたロビーは明るくて、南ヨーロッパのリゾートホテルのようです。
客室からは東シナ海が見渡せて、開放感がいっぱいですよ。「マルゲリータ」というのは、イタリア語で「マーガレットの花」。春にはホテルの前庭は、可愛らしいマーガレットの花でいっぱいになりますよ。
他にも素敵なホテルがいっぱい掲載されています。お茶でも飲みながら、優雅なホテルの写真を見て、楽しい一時を過ごしてくださいね。
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『食べて、祈って、恋をして』人生の岐路で旅に出た女性の本
『食べて、祈って、恋をして』 著者:エリザベス・ギルバート 早川書房(2020年)
次にご紹介する本は、人生のターニングポイントで旅に出た女性の話です。夫と別れ生活が壊れ、旅に出た著者がイタリア、インドネシアそしてインドを旅し、自己再生を果たす話です。世界的ベストセラーになりました。
「人生、どうしたらいいかわからない」と自分の生き方に、悩んでいる女性の心に響く本ですよ。著者は、決して禁欲的ではなく、結構わがままに自分が何を求めているのかを追求していきます。
「自分らしく生きたい!」そう切実に願う女性には共感できる旅の本ですよまた、ジュリア・ロバーツ主演で映画にもなったので、映画鑑賞もあわせてしてみてはいかがでしょうか?
『台湾 旅人地図帳』台湾への旅に出たくなる本
『台湾 旅人地図帳 ―台湾在住作家が手がけた究極の散策ガイド 』 著者:片岡圭史・片岡真理 出版社:ウェッジ(2019年)
アジアの国々を旅したいあなたに、次にご紹介する本は台湾の地図張です。
超マイナーな台湾の街もカバーしている
この本は、台湾在住のご夫妻が、台湾各地を丹念に取材し、詳細な地図とコメントと写真で、約80のエリアやスポットを紹介しています。
「社頭」「朴子」「美」「恒春」など、名前も知らないようなマイナーな街もカバーしています。
旅人が自分で旅の楽しさを創造する本
「台湾 旅人地図帳」は1つの駅周辺の地域について、地名とその地域の紹介文と、簡素な白地図に近い地図と写真が載っています。中には、スポット名だけでなんの施設かわからないところもあります。
あまり、完璧な本を作るより、旅人が自分で旅の楽しさを創造できた方が良いという著者の意向があり、「台湾 旅人地図帳」は疑問に思うところはあなたが自分で調べなければいけません。
ガイドブックとしてはとても不親切な本ですが、ツアー旅行で行く以外の台湾に出会いたい人、自分で街を手探りで散策したい人には面白い本ですよ。
台湾は日本からも近くて気軽に行けるアジアの国。いつか訪れてみてはいかがでしょうか。
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面白くて読みやすい『あの日、僕は旅に出た』
『あの日、僕は旅に出た』 蔵前仁一 出版社:幻冬舎(2016年)
『あの日、僕は旅に出た』はガイドブックではありませんが、旅に出たくなる本です。
蔵前氏の自伝的な本
著者は同僚の何気ない一言で、インドへ行ったはいいけれど、騙されたり、裏切られたり、散々な目にあいます。インドは著者の常識を一瞬にして粉砕してしまうのでした…。
「旅行人」創業者の蔵前仁一氏、その30年にも及ぶ旅の始まりがこの、最低最悪の経験をしたインドへの旅でした。バックパッカーの教祖と言われる蔵前氏の自伝的な本です。
面白くて読みやすい本
ネパールがどこにあるのかも知らない、見ず知らずの日本人のおじさんに、仕事を辞めて長旅をしていることについて、「おしんを見ろ!」と説教されるあたりは笑ってしまいます。面白くて読みやすい本ですよ。
「おしん」は1983年から1984年にかけて放送された、NHKの朝ドラです。日本のみならず、アジアを中心に世界的にも人気を博したドラマです。
貧農の家に生まれた女性が、幼いころから奉公に出され、耐え抜いて、苦労の末に成功すると言う話です。
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バックパッカーの旅に出たくなる『深夜特急』
『深夜特急1−6巻』 著者:沢木耕太郎 出版社:新潮社(1985年〜2008年)
こちらはバックパックの旅が好きなあなたにおすすめの、バックパッカーのバイブルとも言える本です。
バックパックの旅は修行です
1970年前半当時、アジアからインドを周り、陸路でヨーロッパまで旅したバックパッカーの旅を知ることができます。
著者のバックパックの旅は決して楽ではありません。貧しくて、とても疲労していて、それが心や体を蝕みます。時には病気になり、それでも著者は旅を続けます。
足を掴んでくる路上生活者、「死の匂い」が日常生活と隔絶されていないインドの街、絶対的貧困の中で生きることもたちの笑顔。
『深夜特急』の著者の旅は、旅行というより修行に近いです。通常の観光では語ることができない濃密な旅の本です。
ドラマにもなった深夜特急
ドラマにもなった深夜特急は、「また1人で旅に出てみたい」バックパッカーをそんな思いにさせる本です。
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本物を見に旅に出たくなる本『名画の謎』
『名画の謎 旧約・新約聖書篇(2016年)・ギリシャ神話篇(2015年)・陰謀の歴史篇(2018年)』 著者:中野京子 出版社:文藝春秋
『名画の謎』は西洋美術が好きな方におすすめの1冊です。ヨーロッパには沢山の美術館、博物館、教会があります。
美術鑑賞はヨーロッパの旅の楽しみの一つですね、絵の意味がわかったら良いのに、そう思ったことはないですか?
しゃちこばらずに名画を楽しもう!
西洋の歴史や文化を知った上で美術鑑賞したら、名画を見るのがもっと楽しくなりますよ。
そのとき「しゃちこばって「芸術」を「鑑賞」する、と構える必要なない」と ドイツ文学者で作家の中野京子さんはいいます。
ひょっとして女神の裸体は貴族のポルノですか?
ギリシャ神話をモチーフにした絵は、王侯貴族や富裕階級のオーダーで、画家が描いたもの。
「神々の姿に擬して描かれる人間の肉体への讃歌……」だそうです。「それじゃ、豊満な女神の裸体は、要するに当時の貴族のポルノですか?」と私は思ってしまいました。
歴史や文化を知って、「娯楽」として気軽に名画を見れたらもっと名画鑑賞が楽しくなりますね。この本を読めが、きっと本物を実際見てみたくなりますよ。
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メキシコへの旅に出たくなる『極彩色メキシコ巡礼』
『極彩色メキシコ巡礼』 著者:小野一郎 出版社:昌文社(2001年)
『極彩色メキシコ巡礼』はアート作家、建築家、フォトグラファーの著者が、15年間に及ぶメキシコへの旅を元に書かれた紀行文&写真集です。
ウルトラバロックと呼ばれるゴテゴテの建築物は、インディオの文化と西洋カソリック文化が出会って生まれました。
『人間の心の奥深くにある濃密で混沌とした宇宙』メキシコの教会堂の写真は、魔物が出てきそうなゴテゴテに圧倒される一方、とても静かな印象があります。人間の深層心理に刺さってくるような作品です。
最初は誰も知らない無名の小さな教会も、小野一郎氏の写真が出た後で観光地になったらしいです。メキシコが好きな人、アートという切り口で旅を楽しみたい人にはワクワクする本でよ。
『旅に出たくなる本』まとめ
ここまで『旅に出たくなる本を』をテーマに「国内海外の絶景」や「東京の町」「アジアのリゾートホテルと日本の宿」などに関する本のご紹介を書きました。
本を読んだり、旅先のことを調べたりしている時間も、実はもうすでにあなたの旅ははじまっています。旅は心をワクワクさせてくれますよね。
ここにご紹介した作家さんの他の著書にも、読み応えがある素晴らしい旅の本がありますよ。
ぜひお気に入りの本が見つかったら、続けてその作家さんの別の本も見てくださいね。きっと旅の楽しさが広がっていきますよ。『旅に出たくなる本』を読んで、良い旅をしてくさいね。