決して他人事とは言えない「環境問題」。日頃の生活だけではなく、旅行へ行くときも「どうすればエコな旅行にできるのかな…」と考えることもありますよね。
また、世界中では「エコツーリズム」という旅行スタイルが注目されていますが、日本では「言葉は聞いたことあるけど、いまいち内容が分からない…」という方も非常に多いです。
今回は、環境や経済にも貢献できる「エコツーリズム」について分かりやすく解説していきます!また、誰でもできるエコな旅行の楽しみ方も5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/人-女性-旅行-アドベンチャー-2591874/)
「エコツーリズム」ってどんな旅行なの?
「そもそもエコツーリズムが良く分からない…」という方のために、まずはエコツーリズムについて簡単に解説しますね!
エコツーリズムとは、「エコロジー(自然環境保護)」と「ツーリズム(観光)」を組み合わせた造語で、環境省では以下のように定義しています。
エコツーリズムとは、地域ぐるみで自然環境と歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。
出典:https://www.env.go.jp/nature/ecotourism/try-ecotourism/about/index.html
尚、エコツーリズムの基本理念としては、「自然環境の保全」「観光復興」「地域復興」「環境教育の場としての活用」の4つが挙げられています。
つまり、エコツーリズムとは“旅行を通じて正しい情報を共有し、より暮らしやすい環境を作り上げる”という仕組みなんです!
世界の旅行者が「エコツーリズム」に注目している理由
世界的に注目を集めている「エコツーリズム」ですが、「何でそんなに注目されているの?」と気になるところですよね!主な理由として以下の3つのことが挙げられます。
心も体も満たされてリフレッシュできる
エコツーリズムでは、ハイキングツアーへの参加など運動できるプランを取り入れ、健康的に旅行を楽しめます。
適度な運動や自然の中で体を動かすグリーンエクササイズは、ストレス軽減やリフレッシュ効果を期待することができます。
更に運動してお腹を空かせれば、ご飯もより美味しくなるに違いないでしょう!
旅行を楽しみながら知識を深められる
エコツーリズムは、ツアーガイドの話を聞いたり、実際にレジャー体験をしたりして地域の文化や環境問題について理解を深めることができます。
新しい発見は自分の成長に繋がり、今までのライフスタイルも見直すことができるでしょう。
また、ユニークな体験をすることで、旅行の思い出がより濃い物になるのも魅力の1つですね!
大切な自然や生命が失われつつあるから
テレビやネットを見ていると、「温暖化による氷河の減少」や「〇〇が絶滅危惧種に指定」といった情報をよく目にしますよね。
近年は自然や生態系の変化に関心を持ち、エコツーリズムに興味を持つ方も増えてきています。
ガイドの貴重な話を聞いたり、直接足を運んで観察したりと、旅行を通じて環境問題について学べることもエコツーリズムの魅力の1つですね!
エコツーリズムによって正しい知識を持つ人が増えていけば、より環境問題への関心も深まることでしょう。
観光旅行にはないエコツーリズムの特徴とは?
エコツーリズムの仕組みについて理解を深めたところで、観光旅行にはないエコツーリズムの特徴について紹介していきます。主な特徴として以下の3つのことが挙げられます。
環境に優しい旅行ができる
エコツーリズムの大きな利点として挙げられるのが、環境保全への貢献です。
例えば、植林のように直接環境保全に携わったり、自然保護区に訪れて間接的に貢献することもできます。
尚、自然保護区における入場料は、「自然保護活動」や「生物の研究」などに充てられます。また、自然保護区内で自然の状態を観察すれば、環境問題などについて理解を深められるでしょう。
「旅行に使う時間やお金が環境保全に繋がる」と考えると、一般的な旅行よりも満足度が高まりますね!
旅行者だけではなく現地にもメリットが生まれる
自分がエコツーリズムを楽しむことで、実は現地の人たちにもメリットがあるんです!
例えば、旅行者が現地の文化に触れることで、地域の文化や風習について理解を広めることができます。
また、旅行者が文化や風習の情報を共有すれば、より関心を持たれやすくなるでしょう。現代にはSNSという便利なツールがあるので、拡散される可能性も十分に考えられますね!
地域の文化・風習への関心が高まれば、地域復興や観光復興にも期待することができるでしょう。
貴重な体験をすることで素敵な思い出を作れる
通常の旅行も楽しいですが、エコツーリズムでは一味違う体験ができ、より素敵な思い出を作ることができます!
例えば、「絶景で写真を撮る」を「自然の景色を楽しみながら動物の生態を観察」、「ビジネスホテルに宿泊」を「ペーパーレスのエコ活動を行うエコホテルに宿泊」というプランに変えてみるのも良いでしょう。
何となく景色を見たり、ホテルに泊まったりするのではなく、少し「エコ」を意識するだけで一味違った旅行を楽しめます。
普段味わえないような体験をすることで、より思い出が濃くなるのもエコツーリズムの魅力ですね!
誰でもできる環境に優しい旅行の楽しみ方!
この章からは、誰でもできる環境に優しい旅行の楽しみ方を紹介していきます。
以下のポイントを意識すれば、今すぐあなたもエコツーリストになれるでしょう!
- ローカルなエリアやツアーを含めてプランを立てる
- 旅行の移動にはエコな交通機関を使う
- レンジャーやガイドと一緒に楽しむ
- 動物や自然に配慮したエコなアイテムを使う
- なるべく地元の料理を食べる
エコな旅行を楽しむためには、「時間」と「お金」の使い方が重要です。少し工夫をするだけで、より環境保全や地域復興に貢献することができます。
次の章からは、上記の5つのポイントについて具体的に解説していきますね!
①ローカルなエリアやツアーを含めてプランを立てる
1つ目のポイントは、ローカルなエリアやツアーを含めてプランを立てることです。
人気のエリアやツアーには、当然ながら多くの旅行者が集中するため、どうしても環境への負担が大きくなってしまいます。
また、近年では「ガイド不足」という問題もあり、せっかく足を運んでも満足な対応を受けられない場合もあるでしょう。
ローカルなエリアやツアーを練り込めば、環境や地域コミュニティーへの負担を減らせるので、エコな旅行をするのならプランの立て方にも拘りたいですね!
②旅行の移動にはエコな交通機関を使う
2つ目のポイントは、なるべく旅行での移動にエコな交通機関を使うことです。
交通機関から排出される「CO2(二酸化炭素)」が増えると、「温暖化」や「異常気象」を発生させる原因となるため、少しでも排出量を抑えられるように意識しておきたいところです。
尚、「東京都環境局」のサイトを見てみると、交通機関で1人を1km運ぶのに排出されるCO2の量が以下のように記載されています。
- 自家用乗用車:137
- 航空:96
- バス:56
- 鉄道:19
- 参考:東京都環境局
上記の数値を見る限りでは、特に「自家用乗車」「航空」のCO2排出量が多いことが分かります。
最近では、旅客機の利用を良くないとする「フライト・シェイミング」という言葉がトレンドにもなりました。
「絶対に乗ってはいけない!」ということはありませんが、環境への負担を減らす努力はしておきたいところですね!徒歩移動をしたり、電車を利用したりすれば、少しでも環境に優しい旅行ができますよ。
③レンジャーやガイドと一緒に旅行を楽しむ
3つ目のポイントは、自然保護区へ行くときは「レンジャー」を、知らない土地へ行くときは「ガイド」を付けて旅行を楽しむことです。
レンジャーやガイドという職業は、そのエリアにおけるプロフェッショナルであり、「自然」「生態系」「地域文化」などの知識も豊富です。
あるゆることを熟知しているので、自分だけで回るよりも正確な情報を得ることができます。勉強やスポーツもそうですが、プロの意見を聞くのが1番参考になりますよね!
また、エリアを回るときの注意点も教えてくれるので、知らずに環境に負荷を与えてしまうことも防げるでしょう。
④動物や自然に配慮したエコなアイテムを使う
4つ目のポイントは、環境に優しいアイテムを使うことです。エコな旅行を楽しむなら、使うアイテムにも拘っておきたいところですね!
例えば、海水浴を楽しむときに使う「日焼け止めクリーム」は、海を汚染している原因の1つです。
ハワイ州では、日焼け止めクリームによる珊瑚礁(さんごしょう)へのダメージを懸念し、一部の販売や成分を規制しています。
肌を守ることも大切ですが、だからと言って環境を汚すことは良くないので、エコなアイテムを使うように意識してみましょう!
また、「水筒を持参して余計なプラスチックゴミを減らす」「紙のガイドブックは使わずにアプリで情報を調べる」というように、少し工夫をするだけでゴミを減らすことも可能です。
このように使うアイテムに拘るだけで、環境保全に貢献することができますよ!
⑤なるべく地元の料理を楽しむ
5つ目のポイントは、なるべく地元の料理を食べることです。食事の仕方を変えるだけでも、エコや地域復興に貢献できます。
イギリスでは、なるべく地域内で生産された食糧を消費し、環境へ負荷を低減させる「フード・マイルズ運動」という市民運動が行われています。
フード・マイルズ運動:「Food Miles(食料の量×輸送距離)」を意識し、主にCO2削減を目的とした運動
また、地元の食材を食べることで、エコツーリズムの基本理念である「地域復興」に貢献することもできますよ!
地元の食材を味わうのは旅行の醍醐味でもあるので、食事を楽しみながらエコツーリズムに取り組んでみましょう。
環境に優しい旅行スタイル「エコツーリズム」のまとめ
今回は、エコツーリズムと環境に優しい旅行の楽しみ方を5つ紹介しました!少し意識を変えるだけで、エコな旅行を楽しめることに気付いて頂けたでしょうか?
大切なのは、完璧にこなそうとして無理をしないことです。最初から完璧にこなそうとすると、自分への負担が大きくなってしまい、旅行自体を楽しむことができなくなります。
まずは、「排気ガスが少ない交通機関を利用する」「環境に優しいアイテムを使う」「地元の料理を楽しむ」など、チャレンジしやすいところから取り組んでみましょう!
少しずつ行動を積み重ねていけば、自然とエコツーリズムを楽しめるようになり、環境保全や地域復興により貢献できるようになるでしょう。