やすたび
どこよりも、誰よりも安く良い旅を。女性のための旅行メディア
歴史・近代建築 PR

世界に誇る安藤忠雄の建築物9選。一生に1度は見たい作品を紹介!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

元プロボクサーという異色な経歴を持ちながらも、世界的に有名な建築物を作り出してきた安藤忠雄

彼は打ち放しコンクリートと呼ばれる手法を使い、自然との共生をコンセプトにした建築物を世に送り出しました。安藤忠雄の手掛けた建築物は世界中から愛され、例年多くの観光客が見学するほどです。

そんな彼の建築物を「一生に1度でもいいから訪れてみたい…。」と考えていませんか?

そこでこの記事では、安藤忠雄の世界的に有名な建築作品を9つ厳選したうえで紹介します。ぜひ、最後までご覧くださいね。

アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/284712?title=%E5%85%89%E3%81%AE%E6%95%99%E4%BC%9A&searchId=86425175

安藤忠雄の建築物は世界中から愛され続けている

元プロボクサーという経歴を持ちながら建築学をいちから独学し、建築の道へと足を踏み入れた安藤忠雄(1941年9月13日生まれ)。

主に安藤忠雄は、住宅や教会、ホテル、公共施設などの設計を手掛けています。

彼の手掛けた建築日本だけでなく海外からも支持され、世界的に有名です。安藤忠雄の建築物の特徴は4つ挙げられます。それぞれの特徴は次の通りです。

建築物の4つの特徴
  1. 【造形】幾何学的なデザインを追求した打ち放しコンクリート造
  2. 【光】建築物の内部に光が差し込むようになっている
  3. 【余白】あえて何もない空白部分を作ることで人が集まるようにしている
  4. 【共生】周辺の自然環境と一体化し、建築物の個性を引き立たせるようにしている

打ち放しコンクリートと呼ばれる手法を使い、建築物は極限にまでシンプルになっています!そして、自然と建築物を共生させていることによって、美しいシルエットが浮かび上がります。

彼が手掛けた作品は、日本建築学会賞作品賞をはじめ、建築会のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞など11もの賞に選ばれました。

そんな、安藤忠雄の原点とも言える作品を次の章で紹介しますね。

安藤忠雄の原点とも言える建築物。住吉の長屋

1976年、安藤忠雄が初期の頃に手掛けた建築物として知られているのが「住吉の長屋」。大阪市住吉区の一角にある住宅です。

狭い道に住宅が密集する下町風景の中で、コンクリート造でできた家が1つあり、異彩を放っています。

「住吉の長屋」の特徴は、入り口にある採光のための窓がなく、中庭を作ることで風の通り道や採光を確保している点です。そのため、台所や2Fの寝室に行くためには中庭を通る必要があります。

住宅の便利さを徹底的に削ぎ落とし、人が生活できるための最低限のものを追求した住宅です。「住吉の長屋」は、安藤忠雄の手法であるコンクリート打ち放しを世に広めた建築物です。

「住吉の長屋」は、今も人が住んでいる一般住宅のため住所は公開されていません。見学はできないので、あらかじめご了承ください。

安藤忠雄の教会3部作の中で最も有名な建築物。光の教会

安藤忠雄が手掛けた建築物の中には、教会3部作と呼ばれるものがあります。教会3部作とは、「光の教会」と「水の教会」、「風の教会」の3つで、中でも特に有名な教会が「光の教会」です。

「光の教会」は、大阪府茨木市にある日本キリスト教団(茨木春日丘教会)に属している教会です。

コンクリート打ち放しによる壁構造になっていて、礼拝堂の背面には十字架の窓が設置されています。

薄暗い屋内に光の十字架が差し込み、光が強調された教会として世界的に知られています。

基本情報
  • 【住所】大阪府茨木市北春日丘4丁目3-50
  • 【電話番号】072-627-7716
  • 【営業時間】「新型コロナウイルス」が終息するまで見学不可
  • 【公式サイト】茨木春日丘教会

大自然のやすらぎを感じさせる建築物。水の教会

次に紹介する教会3部作の1つは、「水の教会」です。北海道勇払郡占冠村の「星野リゾート トマム」内にある礼拝堂です。

「水の教会」は、通常、教会にあるステンドグラスや祭壇がありません。その代わり、正面に絶え間なく流れるが教会内部から見られるようになっていて、祭壇の役割を果たしています。

そして、水面の上には十字架がそびえ立っています。トマムの森林、清らかな水の音、柔らかな陽の光、風のささやきなど、大自然を感じさせるかのような教会ですよ。

基本情報
  • 【住所】北海道勇払郡 占冠村中トマム
  • 【電話番号】0167-58-1111
  • 【営業時間】10:00~17:00
  • 【公式サイト】水の教会

六甲山上にある建築物。風の教会

兵庫県神戸市にある日本三百名山にも選ばれている六甲山。そんな、六甲山上にある建築物が「風の教会」です。別名、「六甲の教会」とも呼ばれています。

コンクリート打ち放しの構造でできた塔と、礼拝堂へ続く半透明のガラスで覆われた廊下が特徴的です。教会内部は無機質なコンクリート造になっていて、黒い床が敷きつめられています。

また、壁面には黒い十字架がかけられ、礼拝堂の一番後ろには黒いオルガンが置かれています。山中の静かな自然環境と、教会の静寂さが融合した建築物です。

「風の教会」は、例年開催されている「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」の作品展示会場としても使われています。開催期間中は、様々なアート作品を楽しめますよ。

基本情報
  • 【住所】兵庫県神戸市灘区六甲山町西谷山1878-78
  • 【電話番号】公式サイトのお問い合わせのみ
  • 【営業時間】原則、期間限定公開
  • 【公式サイト】風の教会

安藤忠雄はかの有名な建築物、表参道ヒルズを手掛けていた

東京都渋谷区にある表参道を代表する建築物、「表参道ヒルズ」。実は、「表参道ヒルズ」を設計した人物は安藤忠雄です。

安藤忠雄は、歴史ある表参道の景観と調和をコンセプトに「表参道ヒルズ」を設計しました。

表参道と言えば、大通りを連なるケヤキ並木。そんなケヤキ並木の景観と調和させるために地上部分を3階に抑え、地下3階とあわせて6階分のフロアにしています。

そして、表参道の坂の傾斜とあわせて、床をスロープ状に傾斜する工夫を施しています。表参道の穏やかな坂道をそのまま建物内に取り入れた、斬新な建築物です。

基本情報
  • 【住所】東京都渋谷区神宮前4丁目12−10
  • 【電話番号】03-3497-0310
  • 【営業時間】11:00~21:00
  • 【公式サイト】表参道ヒルズ

安藤忠雄が手掛けた建築物。川との調和を果たしたTIME’S

京都市中京区三条の木屋町筋沿いを流れる高瀬川。高瀬川を流れる敷地の横には、安藤忠雄が手掛けたコンクリート打ち放しの商業施設があります。それが「TIME’S」です。

通常、建築物の設計は川と建物を切り離して考えられますが、安藤忠雄は川を建築に取り入れるという逆転の発想をしました。

「TIME’S」は川に対して平行ではなく斜めに建築されていることから、周りの環境に上手く馴染んでいる点が特徴的です。

また建物内部は複雑に入り込んでいるので、まるで迷路のようになっています。春には、モダンな建物のデザインと満開の桜とのコラボレーションが楽しめますよ。

基本情報
  • 【住所】京都府京都市中京区中島町92
  • 【営業時間】9:00~23:00

淡路島の自然と一体になった建築物。淡路夢見舞台

兵庫県淡路市の海が一望できる高台に、安藤忠雄が手掛けた複合文化リゾート施設があります。それが、「淡路夢見舞台(あわじゆめぶたい)」

「淡路夢見舞台」は光・風・陸・空・山・海など、日常で見過ごしてしまいがちな自然を感じ取れるように設計されました。

敷地内には、「百段苑」と呼ばれる山の斜面に沿って階段状に並ぶ100個の花壇や、西日本最大級を誇る温室「奇跡の星の植物館」などがあります。

他にも、円形フォーラムや楕円フォーラム、海回廊、山回廊など開放的な空間で自然を満喫できる場所もあります。淡路島の四季折々の大自然と海を堪能できるため、観光客から人気です。

基本情報
  • 【住所】兵庫県淡路市夢舞台2−番地
  • 【電話番号】0799-74-1000
  • 【公式サイト】淡路夢見舞台

安藤忠雄が手掛けた自然とアートが融合した地中美術館

香川県直島には、安藤忠雄が手かげた美術館があります。「自然と人間を考える場所」として設立された建築物、それが「地中美術館」です。

瀬戸内の美しい海が広がる景観を損ねないように、建物の大半が地下に埋設されるように作られました。

館内には著名な芸術家であるクロード・モネやジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が公開されています。

地下に美術館はあるものの、内部に自然光がさすように作られているので、時間帯によって作品の異なる趣を楽しめますよ。自然とアートの融合を楽しめる美術館として人気です。

基本情報
  • 【住所】香川県香川郡直島町3449-13
  • 【電話番号】087-892-3755
  • 【営業時間】10:00~17:00(季節によって異なる。月曜休館・祝日の場合は翌日開館、翌日休館)
  • 【入場料金】2,100円(15歳以下無料)
  • 【公式サイト】地中美術館

美術館とホテルが一体になった建築物。ベネッセハウス

安藤忠雄が「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルを一体化させた建築物が「ベネッセハウス」

「ベネッセハウス」は、ミュージアムとオーバル、パーク、ビーチの宿泊4棟やレストラン、カフェなどで構成されています。共有スペースや客室など、至るところに作品が展示されています。

また「ベネッセハウス」は、瀬戸内海国立公園の環境に溶け込むように設計されました。そのため、客室から瀬戸内海の美しい風景を一望できます。

例年、多くの外国人観光客が訪れ、自然と建築、美術作品が上手く溶け込んでいることから人気となっています。

基本情報
  • 【住所】香川県香川郡直島町 琴弾地
  • 【電話番号】087-892-3223
  • 【チェックイン/チェックアウト時間】15:00~/~11:00
  • 【公式サイト】ベネッセハウス

【まとめ】世界中から愛され続けている安藤忠雄の建築

ここまで、安藤忠雄が手掛けた代表的な建築物を9つ紹介しました。

コンクリート打ち放しや自然との共生をコンセプトにした彼の建築は、洗練された雰囲気を漂わせています。

安藤忠雄の建築物をすぐにでも見たいなら、比較的行きやすい「表参道ヒルズ」がおすすめですよ。建築物と自然との調和がどのようなものかを全身で実感できます。

ぜひ、安藤忠雄が設計した建築物を見学して、彼の世界観を堪能してみてはいかがでしょうか?

ABOUT ME
ふぉむ
介護職兼、Webライターやメディア運営・編集を行っているお魚さん。 20種類以上のジャンルに渡る記事を書き、クライアント様や自前メディアで上位表示を達成した記事多数。 各メディアのテイストに合わせたSEOライティングを得意とします。 自前メディアでは、水族館の魅力を伝える情報サイト「ふぉむすい」を運営しています。 「読者の想いに応える記事を書く」をモットーに活動中です。