ドバイ旅行を計画していると、「ドバイって治安は良いのかな」と気になりますよね。中東に位置していることもあり、テロに対して不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ドバイの治安について詳しく解説していきます。他にも、宗教上の注意点・ドバイ特有のルール・防犯対策についても紹介するので、ドバイへ行く予定の方は是非参考にしてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ダウンタウン-ドバイ-4045037/)
ドバイの治安
中東と聞くと治安が悪いイメージを持つ方も多いですが、ドバイの治安は比較的良いとされています。
とはいえ、外務省のホームページでは「性犯罪」への注意が促されており、少なからず軽犯罪も発生しています。この点を踏まえると、予め用心しておくことが無難と言えるでしょう。
また、「中東=テロ」と連想してしまう方も多いかと思いますが、近年のドバイではテロ事件は発生していません。但し、近隣のアブダビが「ISIL」の攻撃対象にされているなど、テロの可能性は否定できません。
ISIL:イスラム過激派組織(「イスラム国」とも呼ばれる)
より安全に観光するするためには、ドバイの治安や情勢を認識しておくことが必要です。ドバイの治安・情勢に関する最新情報は、外務省のホームページから確認することができます。
次の章からは、ドバイ観光において最低限注意しておきたいポイントを紹介します。
【ドバイの治安】観光時の注意点①スリ
治安が良いとされるドバイですが、外国人観光客が多いこともあり、「スリ」に対して警戒しておくことが必要です。
ドバイには、スーク(市場)や大型ショッピンモールが充実しており、多くの人が集まるスポットが点在しています。このような場所は死角が多くなり、狙われる可能性が高くなるので注意が必要です。
「貴重品をファスナー付きのカバンに入れる」「余分な現金を持ち歩かない」といった対策をしておくと、被害のリスクを抑えることができるでしょう。
【ドバイの治安】観光時の注意点②置き引き
スリと同様に注意したいのが「置き引き」です。治安が良いということに安心し、荷物管理が疎かになってしまうと被害に遭う可能性が高くなってしまいます。
特にショッピング時や休憩中、レストランで席を外す時など、油断している時こそ狙われやすいので荷物への気配りを忘れないようにしましょう。
荷物を置く時は、目に見える位置・手が届く場所で管理するのが基本です。治安が良いとはいえ、日本とは同じ環境ではないことを認識しておくことが大切です。
【ドバイの治安】観光時の注意点③性犯罪
ドバイを観光する際は、痴漢などの「性犯罪」にも注意が必要です。主な事例としては、タクシー運転手による性的暴行などが挙げられます。
タクシーを利用する際は後部座席を利用し、また、ヒッチハイクなどで見知らぬ人の車に乗車するのは避けましょう。
また、ドバイがあるアラブ首長国連邦の国教は「イスラム教」であり、女性の方は肌を隠す風習があります。
過度な露出(タンクトップ・ショートパンツなど)は犯罪リスクを高める恐れがあるので、節度ある服装で観光に臨みましょう。(半袖の方も多いですが、ストールや薄手のシャツを持参することをおすすめします。)
【ドバイの治安】観光時の注意点④交通事故
交通量の多いドバイでは「交通事故」が多発しています。主な原因としてスピード違反・急な車線変更・割り込み運転などが挙げられます。
運転が荒いドライバーが多いので、ドバイを観光する際は車両にも注意を払うことが必要です。歩行者信号が青の場合でも車が突っ込んでくる可能性もあるので、周囲を確認してから横断するようにしましょう。
ちなみに横断歩道がない場所を渡ると、罰金を課せられる場合があるので注意してください。このようなドバイ特有のルールに関しては、次の章で紹介します。
ドバイのルールにも注意が必要!
郷に入れば郷に従えというように、ドバイを観光する際は現地のルールを守ることが必要です。以下のことをしてしまうと、罰金や重い処罰を受けることになるので注意してください。
- 婚姻関係のない男女の性的行為
- 女装・男装
- 指定された場所(レストランやバーなど)以外での飲酒
- 交通機関内(バス・メトロなど)での飲食
- メトロでの居眠り
- 他人を無断撮影
- 信号無視
- 横断歩道のない道を横断
- 他人を侮辱するジャスチャー(中指を立てるなど)
上記のルールは一部であり、他にもドバイ特有のルールが存在しています。渡航前に1度ドバイのルールを確認しておくと良いでしょう。
ドバイを観光する際は「宗教」への配慮が必要!
ここまでドバイ観光の注意点を紹介してきましたが、ドバイを観光する際は「宗教」への配慮も必要となります。
ドバイの国教は「イスラム教」であり、日本とは異なる風習が根付いています。治安とは少し異なりますが、宗教に敬意を払わないことでトラブルに発展してしまう可能性もあります。
- 過度な肌の露出は避ける(タンクトップ・ショートパンツなど)
- 写真撮影・大声を出すのは控える(特にモスク内や礼拝中の方が近くにいる場合)
- ラマダン(断食)中は公共の場(公園や路上など)での飲食は避ける
ラマダンはヒジュラ暦の第9月に行われるため、毎年時期が異なります。(2021年は、4月12日〜5月11日となる見込みです。)
上記の注意点は、ドバイ観光において最低限のマナーとなります。快適にドバイを観光するためには、宗教への知識も深めておくことが大切です。
防犯対策
様々な観光時の注意点を紹介してきましたが、以下の防犯対策をすることで犯罪へのリスクを抑えることができます。
- 多額の現金・高級品は持ち歩かない
- 荷物は目が行き届く・手が届く位置で管理する
- タクシーは後部座席を利用する・見知らぬ車に乗車しない
- 過度な肌の露出を控える
どんなに注意を払っていてもトラブルに巻き込まれてしまうことがあるので、次の章で紹介する緊急時の連絡先も確認しておきましょう。
緊急時の連絡先
前述した防犯対策を行なっていても、トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。万が一のために備えて、緊急時の連絡先をメモしておきましょう。
- 警察:999(国内共通)
- 救急:998(アブダビ首長国・フジャイラ首長国・コールファッカン市以外は警察と同番号)
- 消防:997(国内共通)
- 在ドバイ日本国総領事館:+971-4-293-8888
尚、パスポートを紛失した場合は、「在ドバイ日本国総領事館」にて手続きを行います。手続きの詳細は、以下の公式サイトから確認することができます。
ドバイの治安まとめ
今回は、ドバイの治安や観光時の注意点を紹介しました。比較的治安の良いドバイですが、より快適に観光するためにはドバイの治安・情勢を認識しておくことが大切です。
また、ドバイには日本と異なるルールや風習が存在します。日本では当たり前のことであっても、ドバイでは迷惑行為あるいは違反となってしまうこともあるので注意が必要です。
この記事で紹介したことを参考にして頂き、安全にドバイ観光をお楽しみください。