「香港での移動手段は何があるんだろう?」
このように、香港旅行で観光したい場所が決まったけど移動手段がよくわからないことが多いですよね。
慣れていない場所なので、なるべく簡単に移動できる方法を事前に調べておく必要があります。
そこで、香港での主な移動手段を7個紹介していきます!また移動に便利なオクトパスカードについても詳しく説明しますよ。
目的地まで行くのに適した移動手段を考える際に、ぜひ参考にしてください!
【香港の移動手段①】エアポートエクスプレス
エアポートエクスプレスは空港と香港市内を結ぶ最速の交通手段で、香港国際空港から香港駅まで移動するのに約24分しかかかりません。
なので、エアポートエクスプレスを利用すれば空港から香港市内へ簡単にアクセスできます。
停車駅
停車駅は以下の5つです。その中で、香港国際空港の最寄り駅は機場駅になります。
- 博物館駅(AsiaWorld-Expo)
- 機場駅 (Airport)
- 青衣駅 (Tsig Yi)
- 九龍駅 (Kowloon)
- 香港駅 (Hong Kong)
運行時間
エアポートエクスプレスは、早朝6時くらいから深夜1時くらいまで運行しています。また、約10分間隔で運行しているので、目の前で逃したとしても大丈夫です。
料金
エアポートエクスプレスに乗るには、智能車票(Smart Ticket)かオクトパスカード(後述)が必要です。智能車票とは香港版の切符、オクトパスカードとは香港版のICカードのようなものです。
香港国際空港から各駅までの大人と子供の片道料金をそれぞれ比較してみました。
到着駅 | 大人(12歳以上)の片道料金 | 子供の片道料金 |
青衣駅 | 70HK$ | 35HK$ |
九龍駅 | 105HK$ | 52.5HK$ |
香港駅 | 115HK$ | 57.5HK$ |
エアポートエクスプレスには「エアポートエクスプレス・トラベルパス」というお得なセット料金もあります。
- MTR3日間乗り放題+エアポートエクスプレス片道:250HK$
- MTR3日間乗り放題+エアポートエクスプレス往復:350HK$
どちらもデポジット50HK$込みの料金です。カードを返却すれば払い戻しされます。
香港国際空港から香港市内にアクセスする際に利用すると非常に便利です!
【香港の移動手段②】MTR
MTRは香港の地下鉄で、たくさんの観光スポットを周るのに最も手軽な移動手段です!なぜなら、MTRは香港すべての主要地を網羅しているからです。
路線
MTRは全部で10個の路線で構成されています。路線の豊富さは東京メトロに似ています。
- 機場快線
- 迪土尼線
- 東鉄線
- 港島線
- 観塘線
- 馬鞍山線
- 将軍澳線
- 荃湾線
- 東涌線
- 西鉄線
特に、機場快線は香港国際空港から香港市内へ、迪土尼線は香港ディズニーランドへ行く際に乗車するため、利用する機会が多い路線になります。
料金
MTRに乗車する際には單程票(シングルチケット)を購入するかオクトパスカードが必要です。料金は区間で異なるので公式サイトから確認しましょう。
さらに、旅行者向けに1日乗車券も販売されているので、1日のうちに2カ所以上の観光地をまわりたい方にはオススメです!
- 大人(12歳以上):65HK$
- 子供(3~11歳):30HK$
日本の地下鉄のように乗れるので、最も手軽に移動できます!より移動が楽になるようにオクトパスカードを購入することをオススメします!
【香港の移動手段③】トラム
トラムとは香港の路面電車です。街中を走っているので、手軽に利用できる移動手段です。
トラムは二階建てになっているので、二階から街の景色を眺めながら移動するのもおすすめです!
そんなトラムの路線や料金、乗車方法について説明していきます。
路線
トラムの路線はぜんぶで6路線となっています。さらに、トラムには東行きと西行きがあるので、停留所に「E(East)」「W(Westbound)」と書いてあります。
- Western Maeket(上環、西港城)⇔ Shau Kei Wan(筲箕灣)
- Happy Valley(跑馬地)⇔ Shau Kei Wan(筲箕灣)
- Shek Tong Tsui(石塘咀) ⇔ North Poing(北角)
- Shek Tong Tsui(石塘咀)⇔ Causeway Bay(銅鑼湾)
- Kennedy Town(堅尼地域)⇔ Happy Valley(跑馬地)
- Kennedy Town(堅尼地域)⇔ Shau Kei Wan(筲箕灣)
料金
トラムの料金は区間や距離に関係なく、一律料金です。運賃は年齢によって異なるので下の表を参考にしてください。
大人(12歳以上) | 2.3HK$ |
子供(3~11歳) | 1.2HK$ |
高齢者(65歳以上) | 1.1HK$ |
支払いは現金かオクトパスカードで支払いできます。ただ、現金だとお釣りが出ないのでオクトパスカードがおすすめです!
乗車方法
乗車方法は路面電車と似ていますが、利用する前には確認しておきましょう。
- トラムの行き先を確認する。(車両の前方後方左右に書いてあります)
- 車両の後方から乗車する。
- 前方で運賃を支払い、降車する。
【香港の移動手段④】ピークトラム
ピークトラム(山頂欖車)とは、山の麓から頂上を目指して、全長1.4kmの急勾配を駆け上がる電車です。主に、100万ドルの夜景を楽しむために山頂へ行く際の移動手段として有名です。
なので、山頂に行くときは移動中も急勾配によるスリルが楽しめるピークトラムを利用することをオススメします!では、どうやってピークトラムに乗ったらよいのか紹介していきます。
ピークトラムへのアクセス
ピークトラム乗り場行きのバスは香港島の中環(セントラル)にあるセントラル・フェリー・ピアから乗ることができます。バス停はフェリーピア6番のすぐ前にあり、バス路線番号「15C」が目指しましょう。
- 平日 10:00~23:40 約15~20分おきに発車
- 土日祝 10:00~23:40 約10~20分おきに発車
- 大人(12歳以上):4.2HK$
- 子供(3~11歳):2.1HK$
- 高齢者(65歳以上):2.1HK$
※支払いは現金またはオクトパスカードで支払うことができます。
ピークトラム乗り場
中環(セントラル)からバスで10分ほどで、ピークタワーの真下にあるピークトラム乗り場に到着します。ピークトラムに乗車する際にもオクトパスカードを利用することができます。
乗り場では、乗車券以外にもピーク・タワーにある展望台「スカイ・テラス」への入場券もセットになったチケットも販売されています。
トラム乗車券
片道チケット | 往復チケット | |
大人(12歳以上) | 28HK$ | 40HK$ |
子供(3~11歳) | 11HK$ | 18HK$ |
高齢者(65歳以上) | 11HK$ | 18HK$ |
トラム&スカイ・パス
片道チケット | 往復チケット | |
大人(12歳以上) | 53HK$ | 65HK$ |
子供(3~11歳) | 24HK$ | 31HK$ |
高齢者(65歳以上) | 24HK$ | 31HK$ |
ピークトラムで行くべき観光スポット
下にまとめた香港の100万ドルの夜景を見ることができる観光スポットに行く際に、ピークトラムを利用することをオススメします!
- ヴィクトリア・ピーク
- ピーク・タワー
- 獅子亭展望台
- スカイ・テラス
【香港の移動手段⑤】バス・ミニバス
香港のバスには路線バスとミニバスの2種類があります。それぞれの違いについてみていきましょう。
路線バス
路線バスは香港のほぼ全域を網羅しています。バスの種類は、運行している地域や行き先によって異なります。
離島を除いて香港島と九龍半島では以下の3つの路線があるので、目的場所に合ったバスを利用しましょう。
- 九巴 (カオルーン・モーターバス)⇒九龍半島を網羅している
- 城巴 (シティ・バス)⇒香港島を網羅している
- 新巴 (ファースト・バス)⇒香港島を網羅している
どのバスも2階建てバスとなっており、移動中も景色を楽しむことができます。しかし、色によってバスが区別でき、九巴はゴールド、城巴は黄色、新巴は白とオレンジのツートンカラーです。
料金はセント単位まで表示され、現金またはオクトパスカードで支払うことができます。ただ、現金の場合はおつりが出ないのでオクトパスカードを持っておくことをオススメします。
ミニバス
ミニバスは約16人乗りの小型バスで、緑色のミニバスと赤色のミニバスの2種類があります。
緑色のミニバスは特定の路線を一律料金で運行しています。支払いについては、路線バスと同様です。なので、おつりが出ないように現金を準備しておくか、オクトパスカードで支払います。
赤色のミニバスは、決まった路線はなく、禁止されている場所以外であれば自由に乗り降りできます。運賃も後払いで、少額であれば両替することも可能です。
ただ、降りる場所は車掌さんに伝えないといけないので、広東後が話せる必要があります。さらに、満員の場合は他の乗客が下りるまで停車してくれません。なので、初心者は緑色のミニバスを利用するのが無難です。
景色を楽しみながら移動したい方にはバスがオススメです!支払いを楽にするためにオクトパスカードを持っておきましょう!
【香港の移動手段⑥】フェリー
香港市民の足として利用されているフェリーは、スターフェリーが有名です。主に、九龍半島から香港島へ移動する際にオススメです。
スターフェリーからの夜景はとても綺麗で、旅の思い出にもなります!時間に余裕がある方はぜひスターフェリーを利用しましょう!以下では、それぞれの乗り場と料金について紹介します。
九龍半島の乗降場所はチムサーチョイの1カ所なのですが、香港島には2カ所にあります。なので、九龍半島から香港島へ行くスターフェリーのルートは「尖沙咀⇔中環」と「尖沙咀⇔湾仔」の2つです。
九龍半島の尖沙咀(チムサーチョイ)
九龍半島の尖沙咀のスターフェリー乗り場は時計台が目印になっていて、下の地図の位置になります。
香港島の中環(セントラル)セントラル
香港島の中環にあるスターフェリー乗り場は下の地図の位置になります。徒歩圏内に世界一長いエレベーターがあります。
香港島の湾仔(ワンチャイ)
香港島の湾仔にあるスターフェリー乗り場は下の地図の位置になります。
料金
平日か土日祝によって料金が異なります。また、二階建てになっているので上層階と下層階でも運賃が変わります。しかし、一番高くても3.7HK$つまり日本円では約52円という破格の安さです。
大人(13歳以上)料金 | 平日 | 土日祝 |
上層階 | 2.7HK$ | 3.7HK$ |
下層階 | 2.2HK$ | 3.1HK$ |
子供料金 | 平日 | 土日祝 |
上層階 | 1.6HK$ | 2.2HK$ |
下層階 | 1.5HK$ | 2.1HK$ |
ただ、「尖沙咀⇔湾仔」のスターフェリーは1階建てなので、上層階の料金のみとなります。景色を楽しみたい方は中環から乗ることをオススメします!
香港の定番夜景スポット「ビクトリアハーバー」や「ビクトリアピーク」に訪れる人はスターフェリーに乗ることをオススメします!
【香港の移動手段⑦】タクシー
香港では、タクシーが至る所で走っているので、比較的利用しやすい移動手段です。
複数人での利用や荷物が多いときにはタクシーを使うのも良いでしょう。
しかし、海外のタクシーを利用することは不安だと感じる方もいると思うので、香港のタクシーについて説明していきます。
種類と料金
香港のタクシーは赤・緑・青の3種類あり、それぞれ料金も異なります。
赤色のタクシー
ランタオ島南部を除く香港全域を走っており、初乗りは2キロまで22HK$です。
緑色のタクシー
新界エリアのみ走っており、初乗りは2キロまで18.5HK$です。
青色のタクシー
ランタオ島のみ走っており、初乗りは2キロまで17HK$です。
支払いは基本的に現金です。一部のタクシーではクレジットカードやオクトパスカードで支払い可能のようですが、ほぼないと思っておいた方が良いです。
利用の際の注意点
トラブルが発生してしまう可能性があります。そのため、以下のことに気を付けておきましょう。
- 目的地の住所と名前を漢字で紙に書いて運転手に見せる
- 万が一のために降車の際には、必ずレシートを受け取るようにする
- 100$や500$という高額紙幣での支払いはお釣りが返ってこない可能性が高いので、高額紙幣での支払いは避ける
- シートベルトは必ず着用する
香港での目的別の移動手段
観光地の場所や目的地によっては移動手段が限られてしまう可能性があります。そこで、目的別に移動手段をまとめてみました。
香港市内と空港間の移動手段
香港市内と空港の移動はエアポートエクスプレスか空港直行便のバス、またはタクシーがあります。
- 早く移動したい方⇨エアポートエクスプレス
- 安く済ませたい方⇨空港直行便のバス
- 楽に済ませたい方⇨タクシー
エアポートエクスプレスは短時間で香港市内へ行くことができるので、1番オススメします!
香港市内での移動手段
香港市内から他の観光地への移動にはMTRがおすすめです。もしも予定の乗車時刻に間に合わなかったとしても、本数が多いので10分後には次の電車が来ます!
また、香港市内での移動には、街の景色が楽しめるトラムもおすすめです!トラムは料金が一律なので、料金の支払いも簡単ですよ。
香港島への移動手段
香港島への移動手段にはMTRとスターフェリーがあります。MTRの方が簡単で早く移動できますが、時間がある方には景色も楽しめるスターフェリーがおすすめです!
香港の移動には必需品!オクトパスカード
オクトパスカードは香港のICカードです。日本でいうと、SuicaやPasmoのようなものです。
香港の地下鉄MTRはもちろん、エアポートエクスプレス、バス、スターフェリー、トラムの運賃支払いやセブンイレブンでの商品購入の際にも利用できます。
購入方法・料金
エアポートエクスプレスやMTRにある客務中心(Customer Service Center)の窓口にて、現金またはクレジットカードで購入できます。料金は年齢によって異なり、以下の通りです。
- 大人(12~64歳):150HK$
- 子供(3~11歳):70HK$
- 高齢者(65歳以上):70HK$
上記のオクトパスカードの料金には保証金として50HK$が含まれており、この保証金は払い戻し(後述)が可能です!
チャージ
チャージ方法はMTRの駅にある増殖機(Add Value Machine)という券売機のようなところで簡単にできます。
有効期限
オクトパスカードの有効期限は最後にチャージした日から1000日です。日本のICカードと同じですね。
もしも、有効期限が切れてしまった場合は、客務中心(Customer Service Center)の窓口で簡単な手続きをすると再び使うことができます。
払い戻し
発行から90日以内であれば、保証金とカード内にチャージしている残額を払い戻すことが可能です。ただし、払い戻す際に9HK$かかります。
使い方も仕組みも日本のICカードと似ていて使いやすいので、持っておくと非常に便利です!
香港の移動手段のまとめ
今回は香港での移動手段について7個紹介しました!自分に合った移動手段は見つかりましたか?
電車やバス、タクシーなどの移動手段以外にも、景色が楽しめるトラムやフェリーを利用することで香港旅行をより一層楽しむことができるでしょう。
香港での移動手段には色んな種類がありましたが、タクシー以外の支払いには現金よりもオクトパスカードでの支払う方が簡単なのでオクトパスカードを作ることをオススメします!
スムーズに移動できるように計画を立てる際には、この記事を参考にして移動手段を決めてみてくださいね!