日本でも大人気のソウルですが、いざ観光するとなると「移動手段って何があるのかな?」と気になりますよね。また、「料金は高いのかな?」と心配になっている方もいるでしょう。
この記事では、ソウル観光でおすすめの4つの移動手段について紹介します。各交通機関の特徴や料金、ソウル観光に便利な交通系ICカードについても紹介するので、ぜひ最後までご覧下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/電車-列車-地下鉄-韓国-2435279/)
ソウルの主要な移動手段
日本からも多くの観光客が訪れるソウルには、交通機関が網羅されており、観光中も移動に困ることはありません。特にソウル観光で利用することが多い移動手段は、以下の4つとなります。
- 地下鉄(首都圏韓国鉄道)
- バス
- タクシー
- 高速鉄道(KTX)
上記の移動手段を利用すれば、ソウル各地に移動することが可能です。各交通機関を紹介した後、支払い時に便利な「T-money」(交通系ICカード)について、詳しく解説します。
ソウルでおすすめの移動手段①地下鉄
ソウル市民の足であり、日本人観光客もよく利用するのが地下鉄(首都圏韓国鉄道)です。ソウル市内の観光であれば、市内中心部を網羅している1号線〜9号線の利用がメインとなります。
路線によって色分けされており、各駅には番号が振られているので、比較的利用しやすい交通機関となっています。
利用者 | 現金 | T-money |
一般(19歳以上) | 1,350ウォン(約135円) | 1,250ウォン(約125円) |
青少年(13〜18歳) | 1,350ウォン(約135円) | 720ウォン(約72円) |
子供(6〜12歳) | 450ウォン(約45円) | 450ウォン(約45円) |
6歳未満 | 大人1人が同伴で3人まで無料 |
※上記の料金は、10km以内の基本料金です。(日本円は1ウォン=0.1円で計算)
料金は移動する距離によって変動し、10〜50kmの間は5km毎に100ウォン、50kmを超えると8km毎に100ウォンが追加されます。(一部料金形態が異なる路線もあります。)
現金で利用する方は、駅の券売機で「1回用交通カード」の購入が必要です。プラスチック製のカードとなっており、購入時には保証金(500ウォン=約50円)が加算された合計金額で表示されます。
使用済みの1回用交通カードは、改札口付近に設置されている「換金機」に投入すれば、保証金の返金を受けられます。
ソウル市内の人気スポットには地下鉄で行くことが可能なので、地下鉄の駅近くにホテルを予約すると便利です。
ソウルでおすすめの移動手段②バス
地下鉄と同様に、ソウル市民の足となっているのがバスです。地下鉄では行き届かない所もカバーしており、ソウル市内を縦横に走行しています。
- 幹線バス(ブルー):都心部・副都心部と郊外を繋ぐ長距離バス
- 支線バス(グリーン):バスの停留所、地下鉄の駅を繋ぐバス
- 循環バス(イエロー):市内都心部・副都心部を循環するバス
- 広域バス(レッド):ソウルと京畿道(キョンギド)などの近郊都市を結ぶバス(急行バス)
- マウルバス(グリーン):支線バスの補助的役割をするバス
ソウルのバスは乗車の際に料金を支払いますが、車内には両替機が設置されていないので、予めお金を崩しておく必要があります。
基本的に5,000ウォン・10,000ウォン札が使えないので、現金で支払う場合は1,000ウォン札や硬貨を用意しておきましょう。
バスの種類 | 現金 | T-money | ||
一般(19歳以上) | 青少年(13〜18歳) | 子供(6〜12歳) | ||
幹線バス(ブルー) 支線バス(グリーン) |
1,300ウォン (約130円) |
1,000ウォン (約100円) |
450ウォン (約45円) |
1,200ウォン (約120円) |
循環バス(イエロー) | 1,200ウォン (約120円) |
800ウォン (約800円) |
350ウォン (約35円) |
1,100ウォン (約110円) |
広域バス(レッド) | 2,400ウォン (約240円) |
1,800ウォン (約180円) |
1,200ウォン (約120円) |
2,300ウォン (約230円) |
マウルバス(グリーン) | 1,000ウォン (約100円) |
5.500ウォン (約550円) |
300ウォン (約30円) |
900ウォン (約90円) |
※6歳未満の乳幼児は、大人1人が同伴すれば3人まで無料となります。
ソウルでおすすめの移動手段③タクシー
自由に市内を移動したい方は、タクシーの利用がおすすめです。日本と同様に、空車のタクシーであれば道沿いで拾うことも可能です。観光で主に利用するタクシーは、以下の2種類となります。
タクシーの種類 | 料金 | 特徴 |
一般タクシー |
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模範タクシー |
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模範タクシーは台数が多くないので、基本的には一般タクシーの利用が多くなります。
近距離の移動や目的地と反対方向から乗車をすると、乗車を拒否される場合があるので注意が必要です。
また、深夜帯のタクシーは割増料金となります。中には、メーターを利用しなかったり、遠回りをしたりするなど悪質なタクシーもいるので注意しておきましょう。
ソウルでおすすめの移動手段④高速鉄道
韓国の各主要都市を結ぶ高速鉄道(KTX)は、日本でいう新幹線のような移動手段であり、ソウル郊外や他の主要都市へ移動することができます。
ソウル市内だけではなく、他の都市への観光も考えている方におすすめの移動手段です。
目的地 | 所要時間 | 料金 |
ソウル→釜山(プサン) | 約2時間40分 | 59,800ウォン(約5,980円) |
ソウル→木浦(モッポ) | 約2時間35分 | 53,100ウォン(約5,310円) |
ソウル→慶州(キョンジュ) | 約2時間10分 | 49,300ウォン(約4,930円) |
ソウル→大邱(テグ) | 約1時間50分 | 43,500ウォン(約4,350円) |
ソウル→全州(チョンジュ) | 約1時間45分 | 34,600ウォン(約3,460円) |
ソウル→江陵(カンヌン) | 約2時間00分 | 27,600ウォン(約2,760円) |
※上記の料金は、大人の片道料金です。列車によって停車駅が異なるので、所要時間は目安として参考にして下さい。
乗車券は、 KTXの駅にある窓口や自動券売機から購入できます。また、公式サイトから予約・決済をすることができますが、予約完了後に乗車券を印刷する必要があります。
自動券売機での購入は、クレジットカードが主体となっており、現金が使用できない券売機もあるので注意が必要です。
KTXは「信用乗車方式」となっているため、駅に改札がありません。車内で乗車券を確認するので、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
KTXは基本的に座席指定となります。乗車券に記載されている「号車」「座席番号」を確認してから席に着くようにしましょう。
ソウルの交通系ICカード【T-money】
ソウルの交通機関を利用する上で便利なのが「T-money」です。日本でいう「Suica」のような交通系ICカードであり、カードにお金をチャージして利用します。
- 地下鉄(首都圏韓国鉄道)
- バス
- タクシー(T-moneyのマークがあるタクシーのみ)
- 高速鉄道・急行列車(KTXなど)
※一部利用できない車両・路線もあります。高速バスや郊外を走行する鉄道(KTXなど)は、発券窓口にてT-moneyを利用することが可能です。
他にも、T-moneyに対応している「コンビニ」や「飲食店」、「スーパーマーケット」などでも利用することができます。次の章では、T-moneyの購入場所について紹介します。
T-moneyの購入場所
ソウル観光で便利なT-moneyは、以下の場所で購入することができます。
- 地下鉄の駅構内
- コンビニ(T-money加盟店)
- 街頭販売店
T-moneyは、「カード型」「ストラップ型」などの様々な種類があり、購入する場所によってデザインが異なります。また、購入するT-moneyの種類によって、金額も変動します。
- 一般的なカード型:3000ウォン(約300円)
- キャラクターデザイン等があるカード型:4000ウォン(約400円)
- 携帯ストラップ型:6,000〜8,000ウォン(約600〜800円)
T-moneyのチャージ方法
まず、T-moneyを利用するためには、カードにお金をチャージしなければなりません。チャージが出来る場所は、以下の通りです。
- 地下鉄の券売機
- コンビニ(T-money加盟店)
- 街頭販売店
- 一部のATM
T-moneyへのチャージは、ウォンの現金のみ使用可能であり、1,000ウォン単位でチャージすることができます。
1回1,000〜90,000ウォン(約100〜9,000円)、合計500,000ウォン(約50,000円)までチャージすることが可能です。
T-moneyの利用方法
各交通機関・ショッピングでのT-moneyの利用方法は、以下のようになります。
- 地下鉄:乗降車時に改札にあるカードリーダーへタッチ
- バス:乗降車時に車内にあるカードリーダーへタッチ
- タクシー:支払い時に車内にあるカードリーダーへタッチ
- 鉄道:チケットを購入できる発券窓口で利用可能
- コンビニ:商品と共にT-moneyを渡す
特に注意したいのが、T-moneyの残高です。支払い金額よりも残高が少ない場合、現金と併用して利用ができないので注意が必要です。
T-moneyの残高は、「地下鉄の窓口」や「コンビニ(T-money加盟店)」などで確認することができます。
また、「T-Money Balance Check」などのアプリでも残高を確認することが可能です。
T-moneyは、地下鉄の窓口やコンビニ(T-money加盟店)にて払い戻しができます。払い戻しの詳細については、下記のサイトから確認することができます。
- T-moneyの詳細:KONEST・韓国観光公社公式サイト
- T-moneyの残高確認アプリ:T-Money Balance Check
T-moneyのメリット
最後に、T-moneyのメリットについて紹介します。T-moneyの主なメリットは、以下の通りです。
- 地下鉄・バスの料金が安くなる
- チケットを購入する手間が省ける
- 細かいお金を用意する必要がない
- 乗り換え割引が受けられる
T-moneyを利用すると、地下鉄(首都圏韓国鉄道)・バス間で乗り換えを行う際に割引が適用されます。
割引が適用されるのは、降車してから30分以内(21:00〜翌日7:00までは1時間以内)となり、4回まで乗り換えが可能です。
乗り換えの詳細については、以下のサイトから確認することができます。
降車時にT-moneyをカードリーダーにタッチしていない場合、乗り換え割引を受けることができません。
ソウルの移動手段まとめ
今回は、ソウル観光に便利な移動手段を紹介しました。紹介した移動手段を利用すれば、ソウル各地に移動することが可能です。
特に地下鉄は利用しやすく、ソウル市内を網羅しているので、地下鉄の駅近くのホテルを予約すると移動も楽になります。
最後に紹介した「T-money」は、観光客もよく利用する交通系ICカードです。お金を崩したり、チケットを購入したりする手間が省けるので、交通機関を多用する方には特におすすめです。