ミュンヘンの観光スポットを巡るとなると「どんな移動手段があるのかな?」と気になりますよね。ミュンヘン観光を楽しむためには、移動手段を把握しておくことが大切です。
本記事では、ミュンヘンの主要な移動手段を5つ紹介します。各交通機関の特徴やチケットの料金、利用時の注意事項も紹介するので、是非参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/メトロ-ミュンヘン-トラフィック-2253623/)
ミュンヘンの主要な移動手段
ミュンヘンには5つの主要な移動手段があり、これらを利用すればミュンヘン各地に移動することができます。
- Sバーン(近郊鉄道)
- Uバーン(地下鉄)
- トラム(路面電車)
- バス
- タクシー
「Sバーン」「Uバーン」「トラム」「バス」は共通チケットで利用することができます。各交通機関の特徴を紹介した後、チケットの種類・料金について解説していきます。
また、上記の交通機関に欠かせない「ゾーン」「打刻」についても解説するので、必ず目を通すようにして下さい。
ミュンヘンの移動手段①Sバーン
「Sバーン(S-Bahn)」は、ミュンヘン市内と郊外を結ぶ近郊鉄道です。S1〜S8までの8路線にS20を加えた全9路線が運行しています。
ミュンヘン市内を移動するだけではなく、「ミュンヘン中央駅」「ミュンヘン空港(MUC)」間も移動することが可能です。
各路線によって色分けされているので、利用する路線の色を覚えておくと乗り間違えることもありません。
また、乗り場には「緑の看板」に「白のS」の文字が表記されており、路線を確認する時も「S」も文字が目印となります。
ミュンヘンの移動手段②Uバーン
「Uバーン(U-Bahn)」は、ミュンヘン市内を網羅している地下鉄です。U1〜U8の8つの路線が運行しており、乗り場には「青色の看板」に「白色のS」の文字が表記されています。
Sバーンに比べると移動範囲は狭いですが、駅や運行数が多いので、ミュンヘン市内を移動するのに大変便利です。
Uバーンも各路線によって色分けされていますが、駅によっては複数の路線が走っていたり、Sバーンと同じ駅名もあったりするので乗り間違えないよう注意が必要です。
ミュンヘンの移動手段③トラム
「トラム」とは、ミュンヘン市内を運行している路面電車であり、ドイツ語では「Staßenbahn(シュトラッセンバーン)と言います。
青色の車体が特徴であり、停留所には「黄色の背景」に「緑のH」の文字が表記されています。ミュンヘン市内を隈無く走っている上、運行数も多いので、観光時にも使い勝手の良い移動手段です。
また、Sバーン・Uバーンよりも小回りが利いており、目的地によってはピンポイントに移動することも可能です。
例えば、観光スポットの「ニュンフェンブルク宮殿」へ行きたい方は「17番」の路線に乗れば、宮殿のすぐ近く(徒歩約5分)まで行くことができます。
地図上では路線ごとに色分けされていますが、車体からは区別が付かないので、利用する路線番号・行き先を確認してから乗車しましょう。
ミュンヘンの移動手段④バス
「バス」とトラムは似たような移動手段であり、小回りが利くのが特徴です。また、トラムと兼用になっている停留所もあるので、目的地によって使い分けることも可能です。
バスの路線番号は「54」「185」のように比較的大きい数字が多いですが、全ての番号が運行している訳ではありません。
他の交通機関で事が足りてしまいますが、「アルテ・ピナコテーク」「ブラントホルスト博物館」「バイエルン・ナショナル博物館」などへ行く際には重宝する移動手段です。
ミュンヘンの移動手段⑤タクシー
観光で歩き疲れてしまったり、荷物が多くなったりした場合、「タクシー」を利用することもあるでしょう。料金の詳細は以下のようになります。
- 初乗り:3.70ユーロ(444円)
- 追加料金①(1km毎):5kmまで1.90ユーロ(228円)
- 追加料金②(1km毎):5〜10kmまでは1.70ユーロ(204円)
- 追加料金③(1km毎):10km以降は1.60ユーロ(192円)
- 大きな荷物(1個):0.60ユーロ(72円)
- 待ち時間(1時間):28ユーロ(3,360円)
- チップ:移動料金の10〜15%が目安
ミュンヘンの正規タクシーは、車体が「白色(クリーム色)」であり、屋根には「TAXI」のサインが付いています。
基本的にはタクシー乗り場から乗車しますが、電話で予約したり、流しのタクシーを止めたりすることも可能です。
高額紙幣は受け付けていないので、現金で支払う場合は予めお金を崩しておきましょう。
ミュンヘンの交通機関ついて①ゾーン
ミュンヘンの主要な移動手段である「Sバーン」「Uバーン」「トラム」「バス」は、ミュンヘン交通連合「MVV」が管理しています。そのため、上記の交通機関は共通チケットで利用することが可能です。
料金は利用する「ゾーン」の範囲によって異なり、ミュンヘン中心部はゾーン「M」、ミュンヘン近郊はゾーン「1〜6」に分かれています。
ミュンヘン市内の観光であれば、ゾーン「M」内で十分に楽しむことができます。また、ミュンヘン空港(MUC)はゾーン「5」になるので、市内と空港間の移動は「M-5」というチケットが必要です。
下記のリンクからゾーンの範囲が確認できるので、どのゾーンを移動するのか確認しておきましょう。次の章ではチケットの種類・料金について詳しく解説していきます。
ミュンヘンの交通機関について②チケットの種類・料金
主に観光で利用するのは「片道乗車券」「1日乗車券」となります。ミュンヘン各地を巡るのであれば、1日乗車券の購入がおすすめです。(下記の表は、1ユーロ=120円で計算)
ゾーン | 片道乗車券 | 1日乗車券(Single) | 1日乗車券(Gruppe) |
M(市内中心部)(※1) | 3.30€(396円) | 7.80€(936円) | 14.80€(1,776円) |
1-1/2-2/3-3/4-4/5-5/6-6(※1) | |||
1-2/2-3/3-4/4-5/5-6(※1) | |||
M-1/1-3/2-4/3-5/4-6(※2) | 5.00€(600円) | 8.90€(1,068円) | 16.10€(1,932円) |
M-2/1-4/2-5/3-6(※2) | 6.60€(792円) | 9.50€(1,140円) | 16.90€(2,028円) |
M-3/1-5/2-6(※2) | 8.30€(996円) | 10.60€(1,272円) | 19.60€(2,352円) |
M-41-6(※2) | 9.90€(1,188,円) | 11.80€(1,416円) | 21.90€(2,628円) |
M-5(※2) | 11.50€(1,380円) | 13.00€(1,560円) | 24.30€(2,916円) |
M-6(※2) | 12.90€(1,548円) | 14.00€(1,680円) | 25.90€(3,108円) |
チケットによって有効期限が異なり、片道乗車券(※1)が2時間・(※2)が3時間・1日乗車券は翌日の朝6時までとなります。
一日乗車券「Gruppe(グループ)」は、最大5名まで同じ乗車券で同乗することが可能です。(6〜14歳の子供は、2人で大人1人分のカウント)
上記の料金は一般料金であり、5歳以下は無料、6〜14歳は子供料金となります。ドイツ語・英語表記となりますが、下記のリンクからチケットの詳細を確認することができます。
ミュンヘンの交通機関について③チケットの購入方法
チケットは駅構内や停留所付近にある「自動券売機」から購入できます。自動券売機には「赤色」「黄色」「青色」などの種類がありますが、チケットの種類・料金に違いはありません。
但し、購入する場所によっては使用できる紙幣・硬貨・クレジットカードが異なるので注意が必要です。
- Sバーン・Uバーンの駅にある自動券売機
- バス・トラムの停留所付近にある自動券売機(車内でも購入可能)
自動券売機は英語を始め、他国の言葉に変換することが可能であり、青色の自動券売機は日本語にも対応しています。また、ドイツ語・英語表記となりますが、オンラインからもチケットを購入できます。
ミュンヘンの交通機関について④注意事項
交通機関を利用する上で最も注意したいのが、チケットへの「打刻」です。チケットに打刻をせず乗車した場合、不正乗車と見なされ、罰金を支払わなければなりません。
打刻する方法は簡単で、Sバーン・Uバーンは乗車ホーム付近、バス・トラムは車内の打刻機にチケットを通すだけです。
時折、車内でのチケット確認があるので、罰金を取られないためにも必ず打刻するようにしましょう。
「Gultig biz(有効期限)」「Guitig am(〜に従って有効)」と書かれた横に日付が記載されているチケットは、打刻する必要がありません。
ミュンヘンの移動手段まとめ
今回はミュンヘンの移動手段について紹介しました。ミュンヘン市内の観光であれば移動手段に困ることはなく、観光スポットの近くまで移動することが可能です。
特に使い勝手の良い「Uバーン」「トラム」を利用する機会が多く、この2つだけでもミュンヘン市内を回ることができます。
多くの観光スポットを巡るのであれば「1日乗車券」の購入がおすすめです。上記の章で紹介したように、チケットに打刻するのを忘れないように気をつけましょう。