釜山への旅行を計画していると「釜山の気温ってどれくらいだろう」と気になりますよね。事前に気温を知っておけば、服装選びに困ることはなく、無駄な荷物を減らすことが可能です。
この記事では釜山の気温や気候、季節に合った服装について紹介していきます。また、韓国で気をつけたい気象情報も紹介するので、是非参考にして下さい。
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釜山の気候
釜山は大韓民国南東部に位置する広域市であり、愛知県(名古屋市)とほぼ同緯度となります。「温帯夏雨気候(温帯冬季少雨気候)」に属しており、夏は降水量が多く、冬は乾燥しているのが特徴です。
かつては「温暖湿潤気候」の代表的な都市でしたが、夏季の降雨量の増加により温帯夏雨気候へと変化しています。
日本と同様に年間を通して気温が異なるので、季節に合った服装やアイテムが必要です。次の章では釜山の気温について詳しく解説します。
釜山の気温
月(2019年) | 平均気温(℃) | 最高平均気温(℃) | 最低平均気温(℃) |
1月 | 4.5 | 9.6 | 0.5 |
2月 | 6.6 | 11.3 | 2.7 |
3月 | 10.5 | 15.1 | 6.7 |
4月 | 13.4 | 17.3 | 9.9 |
5月 | 19.3 | 23.6 | 15.7 |
6月 | 21.1 | 24.7 | 18.3 |
7月 | 24.3 | 27.1 | 22.4 |
8月 | 27.0 | 30.1 | 24.6 |
9月 | 23.1 | 26.6 | 20.7 |
10月 | 18.6 | 22.8 | 15.5 |
11月 | 13.0 | 17.9 | 9.4 |
12月 | 7.0 | 11.7 | 3.4 |
上記の表は、釜山の月ごとの平均気温となります。このデータを見てみると、時期によって気温が異なり、日本と似たような気温ということが分かります。
日本と同様に夏は暑く、冬は寒くなるのが特徴です。最も暑くなる時期は8月であり、最高気温は30℃以上まで上昇します。
12月〜2月頃は1年の中で最も寒くなり、最低気温が氷点下を下回ることも度々あります。日中も寒さを感じることが多いので、防寒対策が必要です。
釜山の降水量
月(2019年) | 釜山の降水量(mm) | 東京の降水量(mm) |
1月 | 13 | 16 |
2月 | 52 | 42 |
3月 | 75 | 117.5 |
4月 | 85 | 90.5 |
5月 | 76 | 120.5 |
6月 | 324 | 225.0 |
7月 | 359 | 193.0 |
8月 | 156 | 110.0 |
9月 | 279 | 197.0 |
10月 | 140 | 529.5 |
11月 | 14 | 156.5 |
12月 | 51 | 76.5 |
上記の表は、釜山の降水量と東京の降水量となります。このデータを見る限りでは、釜山よりも東京の方が年間を通して雨が多いと分かります。
1つ目の章で紹介したように釜山は「温暖夏雨気候」に属しており、夏に降水量が多くなるのが特徴です。
データを見ても分かるように、気温が高くなる6月〜9月の降水量は東京よりもかなり多くなっています。中でも7月は雨が降る日が多く、東京と比較すると2倍近くの降水量となります。
釜山の春(3月〜5月):気温と服装
3月頃から春の兆しが見えてきますが、平均気温が約10℃と冬の寒さが残っています。初夏にあたる5月頃までは寒さを感じる日も多くあり、防寒対策も必要です。
冬に使う厚手のコートは必要ないですが、スプリングコートやトレンチコートのようなアウターがあると重宝します。
5月になれば平均気温が約19℃まで上昇し、日中は半袖で過ごすことができます。但し、1日の温度差があるので、薄手のアウターや長袖も準備しておくとより安心です。
釜山の夏(6月〜8月):気温と服装
6月からは夏の陽気となり、平均気温は約20℃・平均最高気温は約25℃まで上昇します。この時期から晩夏にあたる9月頃までは、気温が高い日が続きます。
7月・8月に関しては、半袖・半ズボン・スカートなど夏の装いで過ごすことが可能です。6月も夏の服装で構いませんが、雨が降ると肌寒く感じることがあるので、羽織るものを用意しておくと安心です。
夏の時期は降水量が多いので、外出する際は雨具を携行しておきましょう。また、湿度が高く陽が強いので、タオルや日焼け止めクリームも準備しておきましょう。
釜山の秋(9月〜11月):気温と服装
9月初旬は残暑が厳しく、最高気温が25℃を超える日も多いです。夏から秋への移行期間であり、9月の終わり頃から涼しさを感じる日も増えていきます。
10月になれば平均気温が20℃を下回り、11月は最高平均気温が約18℃・最低平均気温が約10℃まで下がります。
9月は夏服をベースにして過ごし、10月からは長袖や脱ぎ着しやすいカーディガンなどがあると便利です。
11月は寒さを感じる日も増えてくるので、トレーナーやパーカーを着用した上で、コートなどのアウターも準備しておきましょう。
釜山の冬(12月〜2月):気温と服装
12月から2月にかけては平均気温が5℃前後となり、防寒対策が必要になります。最低気温が氷点下を下回ることもあるので、厚手のコートやジャケットを用意しておきましょう。
特に朝晩の冷え込みが厳しいので、手袋やマフラーなどの防寒アイテムがあるとより安心です。
また、釜山では暖房が効いている建物が多く、屋内へ入ると暑く感じることもよくあります。汗を掻いて風邪を引いてしまう場合もあるので、体調管理には十分に注意しましょう。
釜山のベストシーズン
釜山のベストシーズンは「4月〜5月」または「10月〜11月」です。月によって差はありますが、この時期は1年の中で最も過ごしやすい気温となります。
朝晩の冷え込みには注意が必要ですが、日中は17℃〜23℃と快適な気温となっており、観光やショッピングをするにもおすすめの時期です。
また、夏の時期と比べても降水量が少ないので、雨への心配もありません。気温と降水量をした場合、4月〜5月または10月〜11月頃が最も観光に適した時期と言えるでしょう。
韓国では「ミセモンジ」に注意!
韓国を旅行する上で知っておきたいのが「ミセモンジ」です。ミセモンジとは「PM2.5」や「PM10」など「微小粒子状物質」の総称であり、近年の韓国では大きな社会問題となっています。
ミセモンジは人体への影響だけではなく、環境汚染の原因にもなることから世界的に対策が進められている有害物質です。
季節によって濃度が異なりますが、春頃になるとより高濃度になる傾向があります。対策としては「マスクの着用」「手洗い・うがい」「こまめな水分補給」などが挙げられています。
釜山の気温まとめ
今回は釜山の気温・気候について紹介しました。釜山の気温は日本と似ており、季節によって特徴も異なります。
降水量は夏の時期に多くなり、特に6月〜8月頃かけて集中的に雨が降るので、気象情報の確認・雨具の用意が必要です。
また、最後に紹介した「ミセモンジ」ですが、韓国では大きな社会問題となっています。人体に影響を及ぼす有害物質なので、「マスク」や「手洗い・うがい」など必ず対策を行うようにしましょう。