イタリアの首都ローマには、数多くの世界遺産や観光スポットが存在するため、「どの観光地がおすすめなの?」と気になっている方もいるでしょう。
限られた時間の中でローマを楽しむためにも、観光地の選択には失敗したくないですよね。この記事では、ローマ観光において特におすすめの観光地を9つ紹介します。
どの観光地も見逃せないスポットばかりなので、ローマへ行く予定の方は、是非参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ローマ-イタリアのコロッセオ-3550739/)
ローマのおすすめ観光地①コロッセオ
ローマと聞いて多くの人が連想するのが「コロッセオ」です。コロッセオとは、ローマ帝政期に建設された「円形型闘技場」であり、剣闘士や猛獣による命賭けの闘いが繰り広げられていたことで知られています。
長径188m・短径156m・高さ48mの規模を擁し、広大な闘技場には約5万人以上の観衆を収容できたそうです。現在はローマを代表する観光地となっており、1980年には世界遺産にも登録されています。
建設当初は「フラウィウス円形闘技場」と呼ばれていましたが、皇帝ネロの巨大像「コロッスス」が傍らに立っていたため、混同して「コロッセウム」と呼ばれるようになったと言われています。
外観だけでも圧倒されますが、剣闘士や猛獣の待機所・入場通路として使用されていた「地下」の構造も見所の1つです。
ローマのおすすめ観光地②フォロ・ロマーノ
コロッセオのすぐ隣にあるのが、古代ローマ時代の遺跡である「フォロ・ロマーノ」です。年間約600万人が訪れる有名な世界遺産であり、古代ローマ遺跡の中で最も人気のあるスポットです。
フォロ・ロマーノとは、ラテン語の古名「フォルム・ロマヌム」をイタリア語読みにしたものであり、「ローマの公共広場」という意味を持っています。
東西約300m・南北約100mの敷地には、白大理石で造られた「セプティミウス・セウェルス門」やフォロ・ロマーノに建設されたローマ帝国最後の建築物「フォカスの記念柱」など、大小様々な遺跡が残っています。
遺跡内を散策するのもおすすめですが、フォロ・ロマーノの南側に位置する「パラティーノの丘」から見る景色もおすすめです。
ローマのおすすめ観光地③トレヴィの泉
ガイドブックに必ず載っているほど有名なのが「トレヴィの泉」です。ローマには多くの噴水が存在していますが、その中でも最も有名な噴水であり、1980年には世界遺産にも登録されています。
「トレヴィ」の語源については諸説ありますが、一般的に「3つの道」というイタリア語が語源と考えられています。
トレヴィの泉はバロック様式の傑作とも言われており、泉の中央に立つ「海神ネプチューン(ポセイドン)」を始めとする繊細な彫刻装飾が見所です。
また、泉に背を向け、肩越しにコインを泉へ投げ入れると願いが叶うと言われています。
- コイン1枚(1回):再びローマに戻ってこられる
- コイン2枚(2回):好きな人と結ばれる
- コイン3枚(3回):恋人・夫婦と別れられるor愛する人と結婚できる
コイン3枚目(3回目)の説ですが、イタリアでは「愛する人と結婚できる」という説が普及しているそうです。もし、恋人と別れてしまっても、「泉」だけに水に流すことができるかもしれません。
ローマのおすすめ観光地④真実の口
かの有名なアメリカ映画『ローマの休日』にも登場した「真実の口」は、ローマにおいて絶大な人気を誇る観光スポットです。
「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」の外壁(正面柱廊の奥)に飾られており、一目見ようと多くの観光客が訪れてきます。元々は、集水器を覆う蓋(マンホール)の役割を果たしていたそうです。
真実の口に手を入れると、「偽りの心がある者は、手を抜く時に手首を切り落とされる。」といった伝説があります。(手を噛み切られる・手が抜けなくなるとも言われています。)
この記事を読んでくれているあなたは、きっと正直な方なので、真実の口に恐れることはありません。もし、やましいことを隠しているのであれば、真実の口に手を入れるのは避けた方が良いでしょう。
ローマのおすすめ観光地⑤スペイン広場
真実の口と同様に、映画『ローマの休日』で一躍有名になったのが「スペイン広場」です。「ローマなのに何故スペイン?」と思いますが、スペイン広場の間近にある「スペイン大使館」にちなんで名付けられたそうです。
『ローマの休日』に出演した女優「オードリー・ヘップバーン」を真似するように、スペイン広場にある階段(通称:スペイン階段)でジェラートを食べる人が続出したため、広場での「飲食」が禁止となっています。
また、2019年には、スペイン階段及び史跡内での「腰掛け」も禁止するようになりました。そんな規制が敷かれるほど、多くの観光客が訪れる大人気のスポットです。
意外とスルーしてしまいがちですが、バロック芸術の巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが手掛けた「バルカッチャの噴水(舟の噴水)」も見所の1つです。
スペイン広場の前には高級ブティック店が軒を連ねているので、ショッピングついでに立ち寄るのもおすすめです。
ローマのおすすめ観光地⑥パンテオン
ローマを象徴する建築物「パンテオン」は、紀元前25年に初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近である「マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ」によって造られた神殿です。
現存している神殿は、118年から128年に掛けてローマ皇帝ハドリアヌスによって再建された2代目の神殿となります。
古代ローマの遺構の中でも、ほぼ完全な状態で残っている貴重な遺構です。パンテオンの圧倒的な存在感・繊細かつ力強い構成美は、今もなお、多くの人々を魅了し続けています。
また、石造りの建築としては世界最大級であり、盛期ルネサンス時代の三代巨匠の1人「ラファエロ」もこの神殿に眠っています。
ローマのおすすめ観光地⑦ナヴォーナ広場
パンテオンのすぐ近くにあり、ローマの中で最も美しい広場の1つとされているのが「ナヴォーナ広場」です。
元々は、古代ローマ時代に皇帝ドミティアヌスが造らせた「ドミティアヌス競技場」の跡地であり、現在はローマ市民の憩いの場へと変貌を遂げています。
ナヴォーナ広場には、3つの噴水が存在しており、中でも広場中央に位置する「四大河の噴水」が有名です。噴水の中央にあるオベリスク(石柱)を囲むように、繊細かつ迫力ある巨人の彫刻装飾が施されています。
この彫刻は、バロック芸術の巨匠である「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」が手掛けたものであり、ベルニーニの作品の中でも傑作と称されています。
ナヴォーナ広場では、ストリートパフォーマンスが披露されたり、12月から1月初旬には「クリスマス・マーケット」が開催されたりします。
ローマ(バチカン市国)のおすすめ観光地⑧サン・ピエトロ大聖堂
ローマ市内にある世界最小の国「バチカン市国」は、カトリック教会の総本山です。バチカン市国の象徴であり、観光客からも絶大な人気を誇るのが「サン・ピエトロ大聖堂」です。
高さ約120m・最大幅約156m・床面積は約23,000㎡にも及び、世界最大級の教会堂としても名を馳せています。
また、ルネサンス・バロック時代における一流の芸術家たちが造営に携わっており、内部の装飾は世界屈指の豪華さを誇ります。
バロックの巨匠ベルニーニが手掛けた「天蓋」やミケランジェロの彫刻「ピエタ」など見所が満載です。規模・装飾・荘厳さの全てが別格であり、ローマ観光において絶対に見逃せないスポットです。
ローマ(バチカン市国)のおすすめ観光地⑨バチカン美術館
サン・ピエトロ大聖堂に隣接する「バチカン美術館」は、歴代ローマ皇帝の収集品を展示する世界最大級の美術館です。
バチカン美術館は様々な美術館の複合体であり、「古代ローマ・ギリシャ彫刻」「エジプト美術」「キリスト教美術」など、ありとあらゆる美術品が収集・展示されています。
中でもおすすめなのが「システィーナ礼拝堂」であり、ミケランジェロによって描かれた「最後の審判」は、美術・芸術に興味がない方も魅了されることでしょう。
1日ではとても見切れないほどの規模であり、見所が盛り沢山のスポットです。言葉だけでは素晴らしさを伝えきれないので、是非足を運んでみてください。
ローマの観光地まとめ
今回は、ローマ観光で特におすすめする9つの観光地を紹介しました。どの観光地も定番かつ大人気であり、絶対に訪れてほしい所ばかりです。
ローマには多くの観光スポットが存在しますが、本記事で紹介した観光地へ行けばローマ観光を存分に堪能できるでしょう。
また、紹介した観光地はローマ中心部に集中しているので、コンパクトにローマ観光を楽しむことができます。ローマではスリが多発しているので、荷物や周囲に気を配りながら観光を楽しみましょう。