カリフォルニア州ロサンゼルスは、世界でも人気が高い観光都市です。一方で、ホームレス問題や銃撃事件など、治安が悪いイメージもあります。
本記事では、ロサンゼルスの治安や危険なエリアについて紹介していきます。
観光時の注意事項も紹介するので、ロサンゼルスへ行く方は、ぜひ参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/市-ロサンゼルス-都市の景観-1031706/)
ロサンゼルスの治安は?
かつてのロサンゼルスは、「危険な都市」「治安が悪い都市」として有名でした。近年は、犯罪件数が減少傾向にあり、少しずつ治安が改善されています。
しかし、殺人や強盗など、凶悪犯罪が多発するエリアもあります。旅行者を狙った犯罪も発生しているので、油断は禁物です。
日本とは安全のレベルが異なり、日本の感覚でいるとトラブルに巻き込まれやすくなります。
次の章からは、ロサンゼルスで特に注意すべきことを紹介していきます。
ロサンゼルスで特に注意すること①窃盗
邦人旅行者の被害で1番多いのが窃盗です。特にスリや置き引き、車上荒らしが多発しています。
スマートフォンを狙った犯罪や食事中の盗難が発生しているので、観光する際は注意が必要です。
車上荒らしに関しては、車内の持ち物だけでなく、車自体を盗まれるケースもあります。駐車する際は、貴重品を車内に残さないようにしましょう。
基本的に、荷物は肌身から離さないことが大切です。荷物を置く場合、目に入る位置・手が届く位置に必ず置きましょう。
ロサンゼルスで特に注意すること②夜間の外出
ロサンゼルスの夜は、日中よりも危険が伴います。特に徒歩での移動や1人で出歩くのは危険です。
強盗や性犯罪も発生しているので、夜間の外出は極力控えましょう。もし、夜間に出掛ける場合は、車やタクシーを利用しましょう。
また、夜間の公共交通機関(メトロレールやバスなど)も注意が必要です。運賃が安いため、ホームレスや貧困層の人も利用します。
全てのホームレス、貧困層の人が危険という訳ではありませんが、薬物や犯罪に手を染めている人もいます。自分の身を守るためにも、極力利用しないのが無難です。
ロサンゼルスで特に注意すること③タクシー
車社会であるロサンゼルスでは、タクシーを利用することもあります。
しかし、悪質なタクシーもあるため、利用時には注意が必要です。
- 客引きをするタクシーは利用しない
- 乗車時に料金メーターの動作確認
タクシーはイエローキャブが主流であり、認可を受けたタクシーには「TAXI CAB」というステッカーが貼られています。
また、日本のように流しのタクシーはありません。電話をして呼ぶか指定の乗り場(空港やホテルなど)から乗車するのが基本です。
治安が悪いエリア①スキッド・ロウ
ダウンタウンの中心部にあるスキッド・ロウは、アメリカの中でも危険と言われる犯罪多発地区です。
ホームレスや薬物中毒者が多く住んでおり、殺人・強盗・強姦・薬物売買など、犯罪が多発しています。
スキッド・ロウは、観光地であるリトル東京に近いので、観光をする際は注意が必要です。
治安が悪いエリアの中で、最も旅行者が足を踏み入れやすい場所となります。地図を確認するなど、間違って近づかないよう気をつけましょう。
治安が悪いエリア②サウス・ロサンゼルス
ロサンゼルスの中でも治安が悪いことで有名なのが、サウス・ロサンゼルスです。
ダウンタウンの南西に位置しており、殺人や銃撃事件など、凶悪事件が発生することもあります。特に「ワッツ(Watts)」というエリアでは犯罪が多発しています。
暴動が起きたこともあり、ロサンゼルス市民だけでなく、警察官も不用意に立ち入ることを避けるエリアです。
特に暴力事件が多発しており、うかつに立ち入るとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
治安が悪いエリア③コンプトン
コンプトンは、アメリカの中でも危険なエリアとして有名です。貧困層やギャングが多く、治安の改善が難しいと言われています。
犯罪発生率が高く、ギャングの抗争による殺人事件も発生しています。殺人の発生率は、アメリカの中でもトップクラスです。
コンプトンは、ロサンゼルスの中心部から南へ約24kmほど離れています。また、観光地も近くにないので、間違って立ち入る心配はありません。
くれぐれも、怖いもの見たさや興味本位で近寄らないようにしましょう。
治安が悪いエリアの特徴
治安の悪いエリアは、ネットの情報で大まかに知ることができます。
しかし、全て把握することは難しく、最終的には自分で判断しなければなりません。
- 道が汚い・ゴミが散乱している
- 落書きが多い
- ドアや窓に鉄格子がある
- 古い車・改造車が多い
- 路上で人が寝ている・たむろしている
- ホームレスのテントが多い
- 身なりが汚い
- 異臭が漂う(ゴミや薬物の臭い)
- 様子がおかしい人がいる(ドラッグユーザー)
治安の悪いエリアは、雰囲気がガラッと変わります。少しでも違和感を感じたら、その場からすぐに離れましょう。
ロサンゼルスの治安対策
リスクを最小限に抑えるためには、事前の対策が必要です。ロサンゼルスに滞在する際は、以下の対策を行いましょう。
- 事前に危険なエリアを確認
- 押し売り・強引な勧誘ははっきりと断る
- 貴重品はバッグに入れる(ファスナー付き・体に密着する物が好ましい)
- クレジットカードは分散して保管
- 高級品・多額の現金を持ち歩かない
- 人通りが少ない場所へ行かない
- 夜間の外出は控える(1人で出歩かない)
まずは警戒心を持つことが大切です。日本の感覚でいると、トラブルに巻き込まれやすくなります。
特にスリや置き引きは、気が緩んでいる時に狙われやすいです。観光中や食事中であっても、荷物には目を配りましょう。
また、身の安全のためにも、夜間の外出や人通りが少ない場所での移動は控えましょう。
ロサンゼルスの治安まとめ
今回は、ロサンゼルスの治安について紹介しました。特に注意すべきことは以下の通りです。
- 窃盗(スリ・置き引き・車上荒らしなど)
- 夜間の外出
- 悪質なタクシー
- 危険なエリアに近寄らない
凶悪犯罪が多いのは一部のエリアです。ロサンゼルス全体が危険な訳ではありません。
但し、日本とは安全のレベルが異なるので、警戒心を持ちつつ観光を楽しみましょう。