車社会であるアメリカですが、サンフランシスコには多くの移動手段があります。快適に移動するためにも、交通機関の種類や特徴を知っておきたいですよね。
本記事では、空港からのアクセスやサンフランシスコ市内での移動手段について紹介します。
交通機関の運賃や知っておくと便利な情報も紹介するので、ぜひ最後までご覧下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ケーブルカー-サンフランシスコ-4526076/)
サンフランシスコの交通系ICカード:CLIPPER CARD
CLIPPER CARDとは、日本の「Suica」や「Pasmo」と同じ、チャージ型の交通系ICカードです。
頻繁に交通機関を利用する方は、CLIPPER CARDがあると便利です。
CLIPPER CARDが使える主な交通機関
- BART
- SamTrans
- MUNI BUS
- MUNI METRO
- ケーブルカー
- Caltrain
CLIPPER CARDを購入し、事前にチャージをしておけば、チケットを購入する手間が省けます。
また、交通機関にもよりますが、現金で支払うよりも安くなることが多いです。
CLIPPER CARDの主な購入場所
- 空港・主要駅のインフォメーションブース
- MUNI METROやBARTの駅にある券売機
- Walgreens(ドラッグストア)
購入時には、発行手数料として3ドル(約330円)掛かります。チャージは、駅にある券売機やWalgreensで行います。(オンラインでの購入・チャージも可能)
CLIPPER CARDの利用方法
事前にチャージしたカードを、車内または駅にある専用の機械にかざします。
運賃が一律の場合は乗車時のみ、BARTやCaltrainなど運賃が一律でない場合は、降車時にもカードをかざします。
サンフランシスコ国際空港からの移動手段①BART
サンフランシスコ国際空港に繋がるBART(Bay Area Rapid Transit)は、ベイエリアの主要部を走る高速鉄道です。
BARTを利用すれば、ダウンタウンまで30分ほどで移動できます。乗車前に、駅にある券売機でチケットまたはCLIPPER CARDを購入します。
現金・クレジットカードで購入できますが、お釣りが出なかったり、クレジットカードが使えなかったりする場合があるので、注意が必要です。
運賃は乗車区間によって異なります。サンフランシスコ国際空港からパウエルストリート駅(Powell St)までは、10.15ドル(約1,115円)です。(CLIPPER CARDは50セント割引)
サンフランシスコ国際空港からの移動手段②SamTrans
BARTよりも安く移動できるのが、SamTrans(路線バス)です。
サンフランシスコ国際空港から市内へは、292・397・398のバスを利用します。
ダウンタウンまでは約60分、空港からの運賃は2.25ドル(約250円)です。CLIPPER CARDを利用する場合は、2.05ドル(約225円)です。
前方のドアから乗車し、運賃を支払います。おつりや両替機がないので、現金で支払う場合は小銭を用意しておきましょう。
サンフランシスコ国際空港からの移動手段③タクシー
タクシーを利用すれば、目的地まで一直線に移動できます。ただし、BARTやSamTransと比べると、運賃が高くなります。
目的地にもよりますが、ダウンタウンまでの運賃は約40〜50ドル(約4,400円〜5,500円)、所要時間は約30〜50分です。チップの目安は、運賃の15〜20%です。
時折、不当な請求や遠回りをするタクシーもあります。必ず目的地を告げてから乗り込み、メーターが正常に動いているか確認しましょう。
サンフランシスコ市内での移動手段①MUNI BUS
MUNI BUSは、ダウンタウンを中心に、サンフランシスコ市内を網羅する便利な移動手段です。
支払い方法は様々で、現金またはチケット(3ドル:約330円)・CLIPPER CARD(2.5ドル:約275円)・MUNI MOBILE(2.5ドル:約275円)などがあります。
運賃は、距離に関係なく一律です。降車の際は、壁側にある紐を引っ張ります。また、自動でドアが開かないので、昇降口の下まで降りるかドアのストラップ部分に触れましょう。
屋根や椅子がある停留所もありますが、電柱や標識だけの分かりにくい停留所もあるので注意が必要です。
有効期限内(90分以内)であれば、MUNI BUS・MUNI METROへの乗り換えが無料です。
現金で支払う場合、トランスファーチケット(乗り換え切符)がもらえます。乗り換え時の証明となるので、必ず受け取りましょう。
MUNI MOBILEについては、後で説明するのでそちらを確認してくださいね。
サンフランシスコ市内での移動手段②MUNI METRO
MUNI METROは、サンフランシスコ市交通局(SFMTA)が運営する地下鉄・路面電車です。ダウンタウンでは地下を走行しますが、地上を走る路線(Fライン)もあります。
支払い方法は様々で、現金またはチケット(3ドル:約330円)・CLIPPER CARD(2.5ドル:約275円)・MUNI MOBILE(2.5ドル:約275円)などがあります。
運賃は、距離に関係なく一律です。改札がある駅では、事前にチケットまたはCLIPPER CARDの購入が必要です。MUNI MOBILEの場合は、チケット画面を開き、係員に提示しましょう。
路面から乗車する場合、乗車時に運賃を支払います。おつりが出ないので、現金で支払う方は注意が必要です。降車の際は、壁側にあるボタンを押すか紐を引っ張って合図を出しましょう。
有効期限内(90分以内)であれば、MUNI BUS・MUNI METROへの乗り換えが無料です。
現金で支払う場合、トランスファーチケット(乗り換え切符)がもらえます。乗り換え時の証明となるので、必ず受け取りましょう。
サンフランシスコ市内での移動手段③ケーブルカー
ダウンタウンを走行するケーブルカーは、南北に走るPowell-Hyde線・Powell-Mason線、東西に走るCalifornia線が運行しています。
運賃は、片道8ドル(約880円)です。チケットは、Powell駅や市内にあるチケットブース(赤色が目印・ TICKETと書かれたブース)で購入します。
途中の駅から乗る場合、現金・CLIPPER CARD・MUNI MOBILEでの支払いも可能です。おつりが出ないので、予め細かいお金を用意しておきましょう。
便利なアプリ!MUNI MOBILE
MUNI BUS・MUNI METRO・ケーブルカーを利用する方は、MUNI MOBILEが便利です。
MUNI MOBILEとは、サンフランシスコ市交通局(SFMTA)の公式アプリです。アプリをダウンロードし、基本情報を入力するとチケットが購入できます。
現金よりも安く購入でき、券売機まで行く手間が省けます。使い方も簡単で、乗務員にチケットの画面を提示するだけです。ただし、アプリを使用するので、通信環境が必要になります。
- チケットの料金:SFMTA
- MUNI MOBILEのダウンロード:MUNI mobile
Visitor Passportがお得!
MUNI BUS・MUNI METRO・ケーブルカーを頻繁に使う方は、共通して使えるVisitor Passportがお得です。
1日乗車券・3日乗車券・7日乗車券の3種類があり、滞在期間に合わせて選ぶことができます。
- 1Day Passport:24ドル(約2,640円)
- 3Day Passport:36ドル(約3,960円)
- 7Day Passport:47ドル(約5,170円)
空港のインフォメーションブースやPowell駅のチケットブースなどで購入することができます。
また、MUNI MOBILEを利用すれば、オンラインでの購入も可能です。現金で購入するよりも、料金が安くなります。
- 料金の詳細:SFMTA
- MUNI MOBILEのダウンロード:MUNI mobile
郊外への移動手段:Caltrain
Caltrainは、サンフランシスコと南のギルロイを結ぶ鉄道です。郊外向けの通勤列車であり、スタンフォード大学・シリコンバレー・サンノゼなどへ行くのに便利です。
チケットは、駅の券売機で購入します。また、CLIPPER CARDによる支払いも可能です。(CLIPPER CARDを利用する場合、55セントの割引)
6つのZoneに分かれており、乗車するZoneと降車するZoneによって運賃が決まります。サンフランシスコ(Zone1)からサンノゼ(Zone4)までの運賃は、10.5ドル(約1,155円)です。
下記のサイトから、Caltrainの駅や運賃を確認することができます。
使えると便利な移動手段:Uber
Uberは、サンフランシスコ発祥の配車アプリです。タクシーと似ており、アメリカではポピュラーな移動手段です。
予約から支払いまで、全てアプリで行えます。乗車前に目的地を設定するので、到着時間や運賃を確認することも可能です。
ドライバーの評価を見ることができ、必要以上のやり取りがないので、比較的安心して移動ができます。
アプリを使用するので、インターネットへの接続が必要です。また、場所や混雑状況によっては、迎えが遅くなることもあります。
サンフラシスコの移動手段まとめ
今回は、サンフランシスコの移動手段について紹介しました。他の都市と比べても、移動手段が豊富です。
頻繁に交通機関を利用する方は、CLIPPER CARDやMUNI Passportを検討してみましょう。
費用を抑えることができ、乗車の度にチケットを買う手間も省けます。
現金払いで乗車する方は注意が必要です。おつりや両替機がないケースもあるので、予め細かいお金を用意しておきましょう。