ニューヨークへ行く前に知りたいのが、気温・気候です。「冬が寒そう」というイメージはありますが、他の季節も気になりますよね。
本記事では、ニューヨークの気温・気候について詳しく解説していきます。
他にも、季節の特徴や服装、観光のベストシーズンも紹介するので、ぜひ参考にして下さい。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/ニューヨーク-3427458/)
ニューヨークの気候
ニューヨークの気候区分は、温暖湿潤気候です。日本のように四季がありますが、春と秋が短く、冬が長いのが特徴です。
夏は高温多湿であり、東京と似たような暑さとなります。高層ビルが多いため、熱が溜まりやすく、「ヒートアイランド現象」が起きることもあります。
また、「サンダーストーム」と呼ばれる雷雨が発生することもあるので注意が必要です。
一方、ニューヨークの冬は、厳しい寒さが続きます。雪が降る日や氷点下を記録する日も多いです。
ニューヨークの気温
ニューヨークの気温は、季節によって大きく異なります。4月・5月は春の陽気であり、1年の中でも過ごしやすい気温です。
夏にあたる6月〜9月は、平均最高気温が26℃〜29℃です。特に7月・8月は、30℃以上の真夏日が続きます。
秋の10月・11月は、冬への移行期間であり、肌寒さを感じる日も多いです。初冬でもある11月は、冬のような寒さも感じます。
12月から3月かけては、冬の厳しい寒さが続きます。平均最高気温は10℃以下、平均最低気温は−3℃前後です。下記の表は、月ごとの平均気温(平年値)です。
月 | 月平均気温(℃) |
1月 | 1.0 |
2月 | 2.0 |
3月 | 5.9 |
4月 | 11.6 |
5月 | 17.1 |
6月 | 22.4 |
7月 | 25.3 |
8月 | 24.8 |
9月 | 20.8 |
10月 | 14.7 |
11月 | 9.2 |
12月 | 3.7 |
ニューヨークの降水量
下記の表は、月ごとの降水量(平年値)です。1年を通して雨の日があり、特に夏場は雨が多くなります。
気候の章でも紹介しましたが、「サンダーストーム」と呼ばれる雷雨には注意が必要です。
また、ニューヨークの傘は、日本のように機能的な物ばかりではありません。すぐに壊れる物もあるので、事前に雨具を用意しておきましょう。
月 | 月降水量(mm) |
1月 | 82.5 |
2月 | 67.8 |
3月 | 105.1 |
4月 | 102.1 |
5月 | 97.3 |
6月 | 101.8 |
7月 | 111.4 |
8月 | 107.9 |
9月 | 94.5 |
10月 | 96.9 |
11月 | 87.8 |
12月 | 90.3 |
ニューヨークの春(4月〜5月):気温と服装
ニューヨークの春は、1年の中でも過ごしやすい気温となります。平均最高気温は4月が約16℃、5月が約20℃です。
日本の春と同じような服装で問題ありません。ただし、最低気温と差が10℃近いこともあるので、ジャケットやカーディガンがあると便利です。
5月からは少しずつ気温が上昇していきます。日差しが強くなるので、紫外線対策が必要となります。
日焼け止めクリームはもちろん、サングラスや帽子などがあると安心です。
ニューヨークの夏(6月〜9月):気温と服装
ニューヨークの夏は、高温湿潤であり、日本のように暑くなります。初夏は雨が降る日が多く、その後気温が一気に上がります。
夏の平均最高気温は26℃〜29℃、平均最低気温は17℃〜21℃です。また、7月・8月は30℃を超える真夏日が続きます。
半袖にショーツがおすすめですが、デパート・レストラン・交通機関などは、冷房が強く効いています。薄手のジャケットやカーディガンがあると安心です。
夏は日差しが強いので、日焼け止めクリーム・サングラス・帽子も準備しておきましょう。9月になれば、少しずつ気温が落ち着いてきます。
夏場は雨が多いので、雨具を携帯しておきましょう。また、ハリケーンやサンダーストーム、ヒートアイランド現象には注意が必要です。
ニューヨークの秋(10月〜11月):気温と服装
ニューヨークの秋は非常に短く、冬への移行期間となります。10月は最高気温が20℃前後となり、日中は過ごしやすい気温になります。
ただし、朝晩は冷え込むので注意が必要です。フリースやセーターを着用し、肌寒い時には薄手のジャケットがあると便利です。
11月からは気温が下がり、平均最高気温は12℃、最低平均気温は5℃になります。雪が降ることは少ないですが、防寒対策が必要です。
厚手のジャケットやコートを着用し、マフラーや手袋も準備しておきましょう。
ニューヨークの冬(12月〜3月):気温と服装
ニューヨークの冬は長く、厳しい寒さが続きます。ビル風もあるため、徹底した防寒対策が必要です。
冬の平均最高気温は10℃以下であり、平均最低気温は−3℃前後になります。雪が降る日も多いので、ブーツや防水性の高い靴がおすすめです。
厚手のコートやダウンジャケットを着用し、マフラーや手袋など防寒具も用意しておきましょう。寒さを超えて痛みを感じることもあるので、ニット帽や耳当てもあるとより安心です。
また、屋内では暖房が効いている所も多いので、体温調節のしやすい服装がおすすめです。3月頃から気温が上がり、少しずつ暖かくなっていきます。
ニューヨークのベストシーズン
ニューヨークのベストシーズンは、春の4月〜5月と秋の10月〜11月です。最も過ごしやすい気温・気候なので、観光にもピッタリです。
また、春にはイースターパレードや桜祭り、秋にはハロウィンやブラックフライデーなどイベントが盛り沢山です。
春と秋がおすすめですが、エンターテイメントが溢れるニューヨークは、どの季節も見所が満載です。
ベストシーズン以外で訪れる方は、気象情報を確認し、季節に合った服装で観光を楽しみましょう。
アメリカの気温表示は華氏(℉)
日本では、気温や温度を表示する時に「摂氏(℃)」が使われます。アメリカでは、「華氏(℉)」で表示されるので、少し戸惑うかもしれません。
℃=(℉−32)×(5÷9)
華氏が「100℉」の場合、(100−32)×(5÷9)=「37.8℃」です。ざっくりと計算したい場合は、「℃=(℉−30)÷2」でおおよその気温が分かります。
水が凍る温度は32℉、沸騰する温度は212℉です。気温が32℉より低い場合は、氷点下となります。
ニューヨークの気温まとめ
日本と同様に、ニューヨークにも四季があります。春と秋が短く、冬が長いのが特徴です。
夏は日本のように暑く、冬は厳しい寒さとなります。季節によって気温・気候が異なるので、服装にも注意が必要です。
降水量は夏場が多いですが、年間を通して雨が降ります。壊れやすい傘も多いので、日本から雨具を持参するのがおすすめです。
また、急激な気温の上昇・雷雨・大雪など、気象が不安定になることもあります。事前に気象を確認しながら、ニューヨークを楽しみましょう。