今回は「飛行機の持ち込める手荷物の種類は?」「そもそも手荷物の重さ制限って厳しいの?」「手荷物制限を超えると超過料金が高いって本当?」という疑問にお答しますね。
飛行機を頻繁に利用する方は迷いなく的確な行動ができますが、初めて飛行機を利用する方や、久しぶりに利用する方は「手荷物の重さ制限?」とわからないことだらけですよね。
そこで今回は、前半で飛行機の手荷物について簡単に説明しながら、後半では手荷物の重さ・サイズ制限についての注意点や対策などを合わせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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飛行機の手荷物の種類について
飛行機の荷物には、航空会社の受付(チェックイン)カウンターに預け入れする「受託(じゅたく)手荷物」と機内に持ち込み可能な「機内持ち込み手荷物(身の回り品)」の2つに分類されています。
受託手荷物と機内持ち込み手荷物の規則は、ANAやJALなどの一般航空会社とジェットスターなどのLCC(格安航空会社)では異なります。そこで、次の章では受託手荷物について簡単に紹介していきますね。
飛行機を頻繁に利用する方ならよく聞く言葉かもしれませんが、飛行機を初めて利用する方や、久しぶりに利用す方は聞き馴染みがないと思いますので、ぜひ確認してみてくださいね。
【飛行機情報】受託手荷物とは?
受託(じゅたく)手荷物とは、各航空会社のチェックインカウンターに預け入れる比較的大きな荷物のことです。
代表的な受託手荷物は、スーツケースやキャリーバック、大きめのバックパックなどです。
主に旅行先まで開かなくても大丈夫な衣類や、ホテルで使用する電化製品などを収納している荷物になります。
次に、機内持ち込み手荷物(身の回り品)について簡単に紹介していきますので、飛行機を利用する前に確認してみてくださいね。
【飛行機情報】機内持ち込み手荷物(身の回り品)とは?
機内持ち込み手荷物(身の回り品)とは、飛行機の中のいわゆる自分の座る場所まで持ち込める荷物のことです。
代表的な機内持ち込み手荷物(身の回り品)は、ハンドバックやショルダーバック、リュック、カメラ、ノートPCなど比較的小型の荷物です。
さらに、一般航空会社の場合は空港内の免税店で購入したお土産袋は、そのまま身の回り品として持ち込み可能なんです!
LCC(格安航空会社)の場合は紙袋のままですと搭乗口で止められますので、手持ちのカバンにまとめる必要があります!
次に受託手荷物の重さ・サイズについて例を出して紹介しますので、事前に把握しておくだけで落ち着いた検査を行えますので確認してみてくださいね。
【飛行機情報】受託手荷物の重さ・サイズについて
受託(じゅたく)手荷物の重さ・サイズなどについて一般航空会社であるANAと、格安航空会社(LCC)であるジェットスターの例を出しながら順番に紹介していきますね。
- 【預け入れ可能な重さ】:お一人様20㎏まで無料(※ファーストクラスの場合:45㎏まで無料)
- 【受託手荷物のサイズ】3辺(縦×横×高さ)50㎝×60㎝×120㎝以内
- 【受託手荷物の個数】:設定されたサイズ内であれあば20kgまで制限なし
- 【預け入れ可能な重さ】:お一人様32㎏まで(※1つ目の預け入れから有料)
- 【受託手荷物のサイズ】(※搭載する航空機の貨物室に収納可能なものに限る)
- 【受託手荷物の個数】:重量・サイズを満たしていれば有料で追加可能
また、旅先で使用するのであれば、ベビーカーやゆりかご、チャイルドシートなどは無料でお預かりしておりますので、チェックインカウンターにお問い合わせしてみてくださいね。
さらに、スポーツ用品や楽器などの規定サイズを超えてしまう荷物に関しては、航空機の貨物室に収納スペースが確保できればお預かりできます。
その日の天候によりお預かりできない可能性もあります。その場合は自分自身で宅配便などを手配していただくことになります。大きな手荷物を預ける予定のある方は、事前に確認してみてくださいね。
ここまで、受託手荷物について紹介してきましたので、次に、機内持ち込み可能な手荷物の重さ・サイズについて例を出して紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
【飛行機情報】機内持ち込み手荷物の重さ・サイズについて
機内に持ち込める荷物には、持ち込み可能な手荷物と身の回り品を合わせた重さ・サイズが各航空会社で厳密に決められています。
ANAやJALの場合は、飛行機の座席数によって持ち込める手荷物のサイズが決められています。サイズ・重さについては下記にまとめましたので確認してみてくださいね。
- 【座席数が100席未満の場合】:3辺(縦×横×高さ)の合計が100㎝以内
- 【座席数が100席未満の場合】:3辺(縦×横×高さ)の合計が115㎝以内
- 【手荷物の重量】:身の回り品+機内持ち込み手荷物で10㎏まで
上記の規定サイズ内の機内持ち込み手荷物と、身の回り品の合計が10㎏を超えなければ問題なく持ち込めます。
また、他の航空会社ではサイズ・重さなどの規定は微妙に異なるので、航空会社を選ぶ際はチケット代金だけを見るのではなく、手荷物の規則も事前にチェックしてみてくださいね。
特に、ジェットスターなどのLCC(格安航空会社)の場合は、機内持ち込み手荷物と身の回り品を合わせて5~7㎏と一般航空会社に比べスーツケース1個分ほど違いますので、荷物の多い方などは注意が必要ですね。
次に、ANAやJALなどの一般航空会社の機内持ち込み手荷物の重さ・サイズなどの制限を超えてしまう場合について紹介していきますので、事前に把握しておくことをおすすめいたします。
【一般航空会社】手荷物の重さ制限を超えた場合はどうなる?!
ANAやJALなどの一般航空会社の受託手荷物は、搭乗クラスによって異なりますが、手荷物の個数・重さ、サイズなどの制限が定められています。
また、国内線と国際線でも規則は変わります。基本どの航空会社でも国際線の方が重さや、サイズ制限は厳しく設定されているんです。
その定められている手荷物制限を超えてしまうと追加料金(超過料金)が発生し、思わぬ失費になるケースがあります。
そこで、下記にANAのアメリカ便の例を出しまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
- 【手荷物の個数制限を超過】:1つ増えるごとに20,000円
- 【手荷物の重量制限を超過】:23㎏超~32㎏以下までは6,000円、32㎏超~45㎏以下までは20,000円
- 【手荷物のサイズ制限を超過】:3辺(縦×横×高さ)の合計が158㎝超~292㎝以下まで20,000円
※なお、料金改正やルール改正は頻繁に行われますので、利用される前に確認することを心掛けて下さいね。
次に、ジェットスターなどのLCC(格安航空会社)の機内持ち込み手荷物の重さ・サイズなどの制限を超えてしまう場合について紹介していきますので、事前に確認してみてくださいね。
【格安航空会社】手荷物の重さ制限を超えた場合はどうなる?!
ANAやJALなどの一般航空会社と同様にLCC(格安航空会社)でも、各航空会社で荷物の個数・重さ・サイズなどの制限は定められています。
大きな相違点としましては、重さ・サイズ制限が厳しい点と、その制限を超えてしまった場合に発生する追加料金(超過料金)が割高という点です。
一般航空会社は、受託手荷物20㎏まで無料で預けられるのに対して、LCC(格安航空会社)の場合、受託手荷物1つ目から料金が発生してしまうんです。
そこで、運賃が非常に安くて大人気のLCC・ジェットスターを例に出しまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
【LCCジェットスター・エコノミークラス時の預け入れ荷物の金額例】
- 【受託手荷物15㎏分】:2,250円~4,062円
- 【受託手荷物20㎏分】:2,700円~4,558円
※今回のチケット代金は23,000円~28,000円の場合を想定しています。チケット代金に合わせて受託手荷物の料金も変動するので、注意してくださいね。
機内持ち込み手荷物と身の回り品合わせて7㎏と重量制限がとても厳しく、4,000~6,000円と割高な追加料金(超過料金)をその場で支払うケースがに多いんです!
重量制限を超えてしまう恐れのある方は、チケット購入時にネットで「プラス7㎏」のオプションを1,000~1,500円と非常に安く購入できますよ!
機内持ち込み手荷物と身の回り品合わせて14㎏あれば、余裕を持って荷物の準備ができますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
飛行機内に手荷物を持ち込むメリットとデメリットは?
ここでは、「飛行機内に手荷物を持ち込むと何がメリットで何がデメリットなの?」という疑問に答えていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
機内に手荷物を持ち込むメリットとは?
メリットは、出発前にチェックインカウンターにて受託手荷物を預けず、機内持ち込み手荷物と身の回り品だけで済ませれば、出発前の手続き・到着後に荷物を受け取る時間が節約できることです。
手荷物を預け入れず機内持ち込みにすることで空港に到着したら、すぐ次の行動に移せるので時短になるんです!さらに、長時間渡航の場合は、機内で荷物の整理もできるというメリットもあります。
機内に手荷物を持ち込むデメリットとは?
次にデメリットは、受託手荷物なしの機内持ち込み手荷物と身の回り品のみでまとめると、どうしてもたくさんの荷物を詰め込む必要があるため、意重たくなり不便な事が多い点です。
その不便な点を以下にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 空港が広くて移動距離が長いため、運ぶのに疲れる
- 飛行機までバスで移動する場合、スペース確保が厳しい
- エスカレーターや段差など持ち上げる瞬間が多々ある
- お土産を購入するとき、トイレに行くとき邪魔である
ANAやJALなどの一般航空会社は、20㎏まで無料で受託手荷物を預けられるのいに対して、ジェットスターなどのLCC(格安航空会社)の場合は搭乗クラスにもよりますが有料で預けなければなりません。
そのことから、LCCの場合は機内持ち込み手荷物と身の回り品合わせて7㎏以内に抑え受託手荷物は預けない方が多くみられます。
手荷物を機内持ち込みすると、時短できる点はメリットですが常に持って移動しなければならないので何かと邪魔である点がデメリットなんですね。
【飛行機・手荷物】重さ制限を回避するコツ4つ紹介
ANAやJALなどの一般航空会社の機内持ち込み手荷物(身の回り品)は10㎏に対して、LCC(格安航空会社)は7㎏と3㎏ほどの差があります。
LCCは、チェックインカウンターに預け入れる受託手荷物も1つ目から料金がかかってしまうため、機内持ち込み手荷物と身の回り品のみで旅行をしたい方は非常に多いと思います。
また、せっかく格安チケットを購入したのに、割高な追加料金(超過料金)を支払った経験のある方も多いんです。
そこで、受託手荷物と機内持ち込み手荷物の重さ制限を上手に回避して追加料金(超過料金)の発生を防ぐコツ4つ順番に紹介していきますね。ぜひ参考にしてみて下さいね。
コツその①『スーツケースやカバン自体を軽くする!』
1つ目に紹介する重さ制限を回避するコツは、「スーツケースやカバン自体を軽くする!」です。スーツケースやキャリーバック、リュックなどの重量をなるべく軽いものに抑え、重さ制限を限界まで使うという事です。
スーツケースやキャリーバックなどを使用する方が多いと思いますが、超軽量なものでも2㎏程度はあります。
LCC(格安航空会社)の場合、受託手荷物1つ目から割高な料金がかかり、重さ制限も一般航空会社より厳しく設定されていますので、入れ物自体を軽くすることがとても大切です。
また、一般航空会社の機内持ち込み手荷物は10㎏、一方LCCでは7㎏と設定されています。ここからスーツケースなどの重さを引くと5㎏~8㎏に荷物を抑える必要があります。
そこで、おすすめなのがスーツケースなどに比べて非常に軽くて、大容量な入れ物である”アウトドア系のバックパック”ですね!
非常に軽くて大容量にも関わらず1㎏以下に抑えられますので、その分荷物を増やせたり、お土産用にスペースを確保したりと工夫できますね。ぜひ荷物自体を減らすのが限界な場合は、入れ物も工夫してみてくださいね。
アウトドア系のバックパックは非常に軽く大容量なのですが、長方形ではないのでやや収納しにくい点です。
簡単に収納したい人は、長方形の大き目なリュックサックなどが非常に使いやすいのでおすすめですよ!荷物がさほど多くない方なら余裕で収納できると思います。
コツその②『重いモノは、洋服のポケットへ』
2つ目に紹介する重さ制限を回避するコツは、「重いモノは、洋服のポケットに入れる!」です。
手荷物検査をする前に、機内持ち込み手荷物であるキャリーケースや、バックパックの中から比較的重く小さなモノをズボンや上着などのポケットにしまう方法です。
受託手荷物では預けられない比較的小さいけど重さのある電子機器などは、ポケットに入れられるだけ入れてスーツケースなどの中身を軽くすることがコツですね。
また日本と気温差がある地域で、厚手の重いアウターなどを収納している場合などは、着れるものはすべて着ちゃいましょうね!
コツその③『友人や家族と協力する!』
3つ目に紹介する重さ制限を回避するコツは、「友人や家族と協力する!」です。海外旅行など長期的な滞在が目的の場合非常に荷物が多くなりすよね。
その場合は荷物の少ない友人や家族と協力して重さ制限を限界まで使用することがコツになります。
なるべく荷造りの段階で一緒に行うのがいいのですが、友人などの場合は一緒に荷造りを行えない場合があります。
早めに空港で待ち合わせをして、落ち着いて荷物整理することが非常におすすめですよ!ぜひ、手荷物検査前に荷物の多い方は周りの方に助けてもらいましょうね。
コツその④『とことん捨てる!』
4つ目に紹介する重さ制限を回避するコツは、「とことん捨てる!」です。重量制限を大幅に超えてしまっている場合は厳しいですが、あと少しでクリアできるのであれば荷物を捨てて減らします。
LCC(格安航空会社)の機内持ち込み手荷物は7㎏以内にあと少しでクリアできる場合は、割高な追加料金(超過料金)が発生する前に、捨てられるものはとことん捨ててくださいね!
「後、数グラムなのに…割高な追加料金(超過料金)を支払うなんて嫌だ!」という方は以下のことだけでもチェックしてみてくださいね。
- 現地で買えるものは現地で買う!(※追加料金よりは安くすむ)
- 梱包されているものは、中身だけにする!(※自分へのお土産など)
- 包み紙・箱などは極力捨てる!(※必要最低限を意識する)
- 雑誌や小説などの本類は、買わない・持たなない・入れない!
以上のようなあたりまえのことではありますが、こういった数グラムでも減らす努力をしてみましょうね。
案外「これいらないな…」と荷物も減る可能性が高いです!ぜひ減らす意識をもってゆっくり事前準備をしてみてくださいね。
飛行機内手荷物の重さについて【まとめ】
今回は、前半に飛行機の手荷物について基礎的な知識について説明し、後半では手荷物の重さ・サイズ制限についての注意点や対策などを紹介してきました。
近年、ANAやJALなどの一般航空会社よりもジェットスターやピーチなどのLCC(格安航空会社)の方が安く利用できるので、非常に人気があります。
安いチケットを購入できたが、手荷物検査で制限を超過してしまい割高な追加料金(超過料金)を支払う方が多いのも特徴なんですね。
ぜひ、航空会社が決まり荷物の準備しようとしている方は、もう一度手荷物の重さ・サイズ制限を確認し、本記事にある秘策も試してみてくださいね。