初めてパリ旅行に行く人の中には、「治安について知りたい!」という方もいますよね。せっかくの海外旅行なのに、犯罪に巻き込まれたら嫌な思い出になってしまいます。
犯罪に巻き込まれないために、当記事ではパリの治安や犯罪に巻き込まれないコツなどを紹介します。
パリへ行ったことのある筆者目線のコメントもあるので、ぜひ読み進めてくださいね。(トップ画像出典:筆者撮影)
パリは治安が悪い?スリに注意しよう!
パリは軽犯罪が多い地域と言われており、あまり治安は良くないでしょう。軽犯罪の中で、1番被害に遭いやすいのはスリです。
実際に、3ヶ月パリに留学していた筆者の知人は、携帯を2回取られたと言っていました。そのほかにも、カバンに手をかけている現場を見かけることも多かったようです。
パリに行く際は、スリの被害に遭わないよう気をつけてくださいね。次の章で、スリの被害に遭う確率が高いところを紹介します。
スリの被害に遭う確率が高いところとは…?
1番スリの被害に遭いやすい場所は、地下鉄メトロの車内です。特に混雑していると体と体がくっつき、カバンを触られていても気づきにくいです。
また、車内が混んでいないにも関わらず、やたら近づいてくる人にも注意してくださいね。スリをするために、近づいている可能性が高いです。
地下鉄メトロに乗る際は必ず体の前にカバンを持ち、携帯はカバンの中か内ポケットに入れるようにしましょう。
地下鉄メトロを利用する際は、警戒を怠らないようにしてくださいね。
パリは治安が悪い?観光地の押し売りに注意しよう!
パリの観光地は、押し売りが多くいるので気をつけてくださいね。有名観光地の近くには、物を売っている人がいますが高い値段で販売しているので買わないようにしましょう。
基本的には、有名観光地で話しかけられても無視をするのが1番ですよ。
筆者がパリへ行ったときは、サクレクール寺院の近くでミサンガの押し売りに遭いました。進路を塞ぐようにして話しかけてきますが、ミサンガを受け取るとお金を請求されるので無視して通りすぎましょう。
パリは治安が悪い?喫煙者が注意する点とは?
パリでは、煙草を吸っていると「1本ちょうだい」と話しかけてくる人がいるので、喫煙者の方は気をつけましょう。パリの煙草は1箱800円と高いので、強請ってくる人が多いです。
中には、断ると足を蹴ってくる人も!これに関しては防ぎようがないのが、実態です。
筆者も実際に「1本ちょうだい」と言われたことがあるのですが、蹴られるのは嫌だなと思い1本渡しました。そのあとは、さらに強請られることもなかったので、個人的には1本渡すのがおすすめです。
パリの治安は?物乞いが多いって本当?
パリに行ってみて驚いたことは、町中に乞食の人が多くいることです。道端に座りこんで、「シルブプレ(お願い)」と話しかけてくることも。
物乞いがいるからといって、あなたが被害に遭うことは特にないので安心してくださいね。
中には、地下鉄メトロの中で物乞いをする人もいます。そのような人は話しかけてくるので、目を合わさず無視するようにしましょう。街中で話かけてくる人の話に乗らないことが、大切ですよ。
パリで軽犯罪に合わないようにするためには?
パリでスリなどの軽犯罪の被害に遭わないようにするためには、2点気をつける必要があります。それぞれについて、詳しく説明していきますね。
カバンを前で持つ・携帯は内ポケットかカバンの中へ
1つ目は、先ほど述べたように地下鉄メトロや人が多いところでは、カバンを前で持つことです。荷物が視界に入ることで、スリに遭いづらくなりますよ。
また、携帯を外側のポケットに入れないようにもしましょう。カバンに入れるか、内ポケットに入れるようにしてくださいね。
筆者はズボンのポケットに携帯を入れて、ロングコートで隠していました!コートのポケットに入れていると、盗まれるので絶対に入れないようにしましょう。
現地になじむ格好をする
2つ目は、現地になじむ格好をすることです。ブランド品などを持っていると、お金を持っていると思われて狙われやすくなりますよ。
フランスの場合は、女性でもスカートを履いている人やヒールを履いている人は少ないです。せっかくのパリ旅行なのでお洒落をしたいという気持ちは分かりますが、目立つ格好は避けるようにしましょう。
筆者はブランド品を持ち歩かないこと、落ち着いた色味の服などシンプルなものを着ることを意識していました。
冬ならコートで隠せるので、シンプルなコートを選べば良いでしょう。下記の写真は、筆者がパリ旅行をしたときの服装です。
パリで治安の悪い地区とは?
軽犯罪に遭わないために気をつけることを2つ紹介しました。被害に遭わないためには、治安の悪い地区に行かないことも大切ですよ。パリ市内で治安の悪い地区は、18区と20区です。
サクレクール寺院などがある18区は移住民が多く、日本人が狙われることもしばしばあります。特に夜になると治安が悪くなるので、女性は特に避けた方が良いエリアです。
安いホテルもたくさんありますが、治安が悪いのでよく考えてから予約しましょう。
20区はアジア系の人が多く住む地域なので、日本人だからという理由で狙われることは少ないです。しかし、窃盗被害や詐欺被害が頻発している地域なので注意しましょう。
18区の主な観光地は、サクレクール寺院です。20区の主な観光地は、エディットピアフ広場です。
有名なルーブル美術館や凱旋門、シャンゼリゼ通りは、18区・20区に該当しないので安心してくださいね。
窓が割れている地域は要注意!
18区と20区は特に治安が悪いので注意が必要と言いましたが、地区とは関係なく窓が割れているエリアにも注意しましょう。
環境犯罪学で「割れ窓理論」というのがあり、「割れた窓を放置していると、その地域に誰も関心を示していないサインとなり、犯罪を起こしやすい環境になる」と言われています。
そのため、割れた窓を放置している地域に長時間滞在することや、窓が割れているカフェやレストランに入るのは避けましょう。
パリで留学していた知人も、窓が割れたまま放置している地域は治安が悪いと言っていました。窓が割れているお店には入らないと言っていたので、窓が割れているお店には近づかないのがおすすめですよ。
盗難の被害に遭ったときの対処法とは?
ここまで、パリの治安や軽犯罪に巻き込まれないためのコツなどを紹介しました。しかし、どんなに気をつけていても、スリなど盗難の被害に遭ってしまうかもしれません。
そのため、実際に被害に遭ったときの対処法を携帯・パスポート・クレジットカードの3つに分けて紹介しますね。
携帯を盗まれたときの対処法
携帯を盗まれたときは、その時の状況をメモし、警察に被害届を提出しましょう。被害届を出すときに、スリの被害にあった時間・犯人の特徴などを書くので、メモを取るようにしてくださいね。
被害届は日本語版もありますが、調書作成時はフランス語か英語の対応となります。
外国語を話せないという方は、日本大使館などに連絡して通訳をしてもらうのも手ですよ。日本大使館の電話番号は、「01-4888-6200」です。
- スリにあったときの状況をメモする
- 警察署に行く
- 被害届を提出する
パスポートを盗まれたときの対処法
パスポートを盗まれたときは、警察署に届出を出して盗難証明書を発行しましょう。その後、日本大使館で手続きを行い、新規発給をする必要があります。
- 警察署で盗難証明書を発行
- 日本大使館で手続きを行う
日本大使館でパスポートを発給する場合は、以下の書類が必要となるので注意しましょう。
- 一般旅券発給申請書(ダウンロードするか領事窓口で入手可)
- 紛失一般旅券等届出書(来館時に記入)
- 6ヶ月以内に発行の戸籍謄本
- 縦4.5cm×横3.5cmの6か月以内に撮影した写真
- 警察発行の盗難・紛失届証明書
スリの被害に遭ったときのために、戸籍謄本や写真などを予め準備してから旅行に行くのがおすすめですよ。
クレジットカードを盗まれたときの対処法
クレジットカードを盗まれた場合は、不正利用を防ぐためにカード会社に連絡して、止めてもらいましょう。そのあとは、カード会社の指示に従ってくださいね。
パリの治安まとめ
パリの治安について紹介しました。パリはスリなど軽犯罪が多い国なので、警戒を怠らない方が良いでしょう。実際に行ったとき、知人もスリの被害に遭いました…。
特に地下鉄メトロはスリが多発しているので、乗車するときはカバンを体の前で持つこと、携帯をカバンの中か内ポケットに入れることが大切ですよ。
また、現地になじむ服を着るようにしましょう。ブランド品は持ち歩かず、女性の場合はスカートやヒールなどを履かないようにするのがおすすめです。