タイの首都バンコクは非常に人気のある観光スポット。日本からも多くの観光客が訪れていますが、初めて行く方は治安が気になりますよね。
ニュースでよく見るような犯罪には巻き込まれたくない、でも気をつけることがわからない、と不安に思う方も多いでしょう。
でも安心してください。この記事を読めば、バンコクの治安情報と注意すべきことがわかります。旅行前にちゃんと知っておけば、被害に遭う可能性も限りなくゼロに近くなりますよ。
観光を楽しんで、無事に日本へ帰ってくるためにも是非参考にしてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.thailandtravel.or.jp/areainfo/bangkok/)
バンコクの治安はどう?
有名な観光地でも、旅行に行くときは治安が気になりますよね。特に東南アジアは、治安が良くないイメージを持った日本人が多いと思います。
そんな東南アジアのひとつタイ・バンコクは治安はどうでしょう。結論からいうと、比較的治安が良く安全な国です。ただ、日本と比べてしまうと悪いところも多々あります。
特にスリやぼったくりなどの軽犯罪が多く、日本人も被害にあっています。ただ、これはバンコクに限ったことではなく、海外であればどこでも起こりうる犯罪です。気を抜かず、ちゃんと対策すれば大丈夫。
タイは親日国と言われているだけあって、日本との関係も良好です。タイ人も日本人に対して尊敬の念を持って接してくれますので、事前に注意すべきことをしっかり予習しておきましょう。
バンコクで注意するエリア
バンコクで注意すべきエリアは観光客が多い有名観光スポット。中でもエメラルド寺院やパッポン・ナイトマーケットは特に注意すべきエリアです。
エメラルド寺院
エメラルド寺院(ワット・プラケオ)はバンコクで非常に有名な観光スポットです。この場所にはプロのスリ集団が存在しているという情報が出ています。
ポケットに財布を入れて歩いたり、バックの口を開けたまま歩いたりしていると、気づいたら財布がなくなっている場合がありますので、十分注意しながら観光を楽しみましょう。
財布はバックに入れ、しっかりと口を閉じて前に持って歩けば防ぐことができますよ。
パッポン・ナイトマーケット
夜の人気観光スポットであるパッポン・ナイトマーケットも、現地で注意喚起がされるほど、観光客を狙った軽犯罪が多く発生しています。
このスポットはスリやひったくり犯罪が多い他に、日本のキャバクラに似たバー(ゴーゴーバーと言います)で法外な金額を要求されてしまうこともあるエリアです。お酒を飲んでハメを外さないよう気をつけてください。
エメラルド寺院の観光と同様に、バックは前持ちにして歩くことをおすすめします。また、ゴーゴーバーに行くときは、事前に料金の相場と注意点を知っておくと良いです。以下にまとめましたので参考にしてください。
- 入店:無料
- ドリンク(1杯):120〜150バーツ(約430〜540円)
- レディースドリンク(1杯):200バーツ(約720円)
良いお店は入り口に料金が掲示されています。入店前に料金を確認しましょう。
- 客引きには絶対について行かないこと(日本語で誘われますがNGです)
- 看板のないお店には絶対入らないこと(ドアにのみ店名が表示されているお店など)
客引きをしているお店は、ぼったくりの可能性が非常に高いです。バーが並んでいる通りに行けば、看板を見てお店を選べますので、客引きに頼る必要はありません。
バンコクの治安情報①スリに注意
多くの日本人観光客が被害にあっているスリ。その手口は巧妙で、いつの間にか財布やスマホが無くなっているケースがほとんどです。
ポケットや口の空いたバッグからだけでなく、普通に背負ったリュックからも人混みを利用して抜き取られます。人混み以外では、スキンシップを使って抱きつかれたり、話しかけられたりした間に取られたという事例も。
しっかりと対策をしておけば、被害に遭うことはありません。日本と同じ感覚で歩かないよう注意しましょう。
- 人混みではリュックやショルダーバッグを体の前に持って歩く
- 財布は小さなものにして、中身も極力少なめに
- ポケットに貴重品は入れない
- 飲食店内では、リュックやバッグを置いたまま席を外さない
バンコクの治安情報②タクシーのぼったくりに注意
バンコクでタクシーのぼったくり被害に遭うことがあります。メーターを使わず、目的地に着いたら高額請求をしてくる、わざと遠回りして通常の何倍もの運賃を請求するなどの手口が多いです。
タクシーを利用する場合は、乗る前にまずメーターがあるかを確認しましょう。また、メーターが付いたタクシーに乗った後も安心しないように。メーターが壊れていたり、改造されていたりするので注意が必要です。
乗車中もメーターが動いていない、動き方がおかしい、と気づいたらすぐに降りてください。被害を最小限に抑えられます。
- メーターがないタクシーは利用しない
- メーターがある場合は運転手にメーター使用を伝える
- メーターの上がり方が不自然と感じた場合は即降りる
- タクシー内に掲示されている運転手や会社名をチェックしておく
バンコクの治安情報③詐欺に注意
日本人観光客がよく被害に遭っている詐欺は、見せ金詐欺と夜の繁華街での詐欺。数年前から日本人がターゲットにされており、多発している犯罪です。
歩いていると急に話しかけられ、会話が進むと「日本円が見たい」「両替をしてほしい」などと言われることがあります。そこで見せてしまうと、気づかないうちに何枚か抜き取られてしまうのが見せ金詐欺です。
夜の繁華街では、バーやクラブで高い料金を請求される詐欺が多く発生しています。特に女性がいるお店では注意しましょう。
- 日本円はお願いされても絶対に見せない
- お酒を飲み過ぎない(ハメを外さない)
- バーやクラブは事前に調べてから行く
夜に1人で行動するのはやめましょう
バンコクは治安が比較的良いこともあり、昼間の観光は1人でも安心して行くことができます。しかし、夜は人混みの多い場所でも危険なので避けましょう。
夜に1人で歩いていると、紹介したスリやぼったくりに加えて、強引な勧誘、集団に囲まれてお金を取られてしまうなどの被害に遭う確率が高くなります。
せっかくの楽しい観光が台無しになってしまうので、ふらっと1人で繁華街や歓楽街に行くのはNGです。ひとり旅の方は夜に出歩かず、昼間の観光を楽しみましょうね。
女性はナンパに気をつけよう
女性は声をかけてきたタイ人に注意してください。タイ人の男性は日本の女性が好きな人が多く、至るところでナンパをしてきます。
タクシーの運転手、飲食店の店員、勤務中の警察官までもが、日本語で声をかけてくるので注意してください。
中にはわいせつ犯罪にまで発展したケースもありますので、非常に危険です。気軽について行かないようきっぱり断りましょう。
バンコクの治安は子連れでも安心!?
バンコクは子連れでも全く問題ありません。最近は日本の企業も多く、家族で駐在している日本人もたくさんいますし、タイ人も子供が好きな人が多いので、優しく接してくれますよ。
初めての子連れ海外旅行で少し不安がある方は、事前に以下の準備をしておくと安心です。
- かかりつけの医師から薬を処方してもらう(病気対策)
- 子供にも海外旅行保険に加入させておく(迷子や物損対策)
- 宿泊施設は出来るだけ中級以上のホテルを予約する(衛生面、セキュリティ対策)
バンコクに限ったことではありませんが、必ず子供から目を話さないよう注意してくださいね。
トラブルにあった時の対処法
バンコクでの観光中、もしトラブルに遭ってしまった場合はまず警察に行きましょう。被害届を出せば対応してくれます。
海外旅行保険に加入していれば、補償を受けられる場合もあります。その場合も保険申請には被害届のコピーが必要ですのでお忘れなく。海外旅行保険の契約内容は事前に確認しておきましょう。
また、バンコクでは外国人旅行者を保護するために、警察とは別の「ツーリスト・ポリス」が設けられています。日本語対応の連絡先もありますので、トラブルの際は是非ご利用ください。
- 警察:191
- ツーリスト・ポリス:1155
- ツーリスト・ポリス(日本語対応):0-2668-7173
- 日本国大使館:0-2252-6151 ※パスポートを紛失した場合
バンコクの治安まとめ
バンコクの治安と注意すべきことについて、紹介しました。冒頭でお伝えしたとおり、バンコクは海外の中でも比較的治安が良い場所です。
ただ、日本と違って注意しなければならないことも多く、犯罪に巻き込まれる可能性があります。事前に情報を知っておけば被害に遭う確率もグッと減りますので、是非この記事を参考にしてください。
事前にしっかり対策して、思いっきりバンコクの観光を楽しみましょう。