モロッコ旅行を計画しているあなたは、「モロッコの治安って良いのかな」と不安になってはいませんか?少しでもモロッコの治安について認識しておけば、より観光を楽しむことができるでしょう。
この記事では、モロッコの治安について詳しく解説していきます。観光時に注意したい5つのポイントや防犯対策、宗教に関する注意点も紹介するので、モロッコ旅行を検討している方は是非参考にしてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/モロッコ-オリエンタル-2746495/)
モロッコの治安
アフリカ北西部に位置するモロッコは、アフリカの中では治安が良い国とされていますが、「スリ」「ひったくり」「詐欺」などの犯罪が発生しているので油断は禁物です。
また、麻薬関連の犯罪も増加傾向にあり、モロッコ政府も厳重な取り締まりを行なっています。厳しい処罰を受けたり、精神や身体に致命的な悪影響を及ぼしたりするので、絶対に手を出さないでください。
また、2011年にはマラケシュで「爆弾テロ」が発生しています。2018年には山岳地帯でデンマーク人女性1名・ノルウェー人女性1名が遺体となって発見されており、この事件は「テロ」として断定されています。
上記の事例を踏まえると、テロの脅威がないとは言い切れないので、渡航前に最新のモロッコ情勢を確認するようにしてください。次の章からは、モロッコ観光で注意すべき点を紹介していきます。
【モロッコの治安】観光時の注意点①スリ・置き引き
「スリ・置き引き」は、現地の人から観光客まで多くの方が被害に遭っている犯罪です。特に「列車」「バス」「メディナ(旧市街)」「飲食店」など、人が密集する場所での犯行が多い傾向にあります。
また、安全に思える空港やホテルでも発生しているので、徹底した荷物管理が必要となります。
貴重品は肌身離さず持ち歩き、荷物を置く場合は目に入る位置・手が届く場所で管理するようにしてください。
【モロッコの治安】観光時の注意点②強盗・ひったくり
モロッコでは、「強盗」や「ひったくり」も発生しており、特に人気のない場所での犯行が多い傾向にあります。夜間だけではなく、昼間の被害も報告されているので、観光中も注意が必要です。
「背後からいきなり荷物を奪われた」「携帯を操作している時に狙われた」など様々な手口の犯行が発生しており、中には鈍器やナイフを使用した凶悪な犯行も発生しています。
犯罪へのリスクを抑えるためにも、単独行動や人通りの少ない道は避けるようにしましょう。
【モロッコの治安】観光時の注意点③女性に対するつきまとい行為
モロッコでは、女性観光客を狙った「つきまとい行為」が頻繁に発生しています。特に観光地や公共交通機関での被害が多く、セクハラ・暴力行為にまで発展することもあるようです。
「友達になろう」「綺麗だね」「日本が好きです」などと声を掛け、徐々に行為をエスカレートしていくという流れが一般的な手口となります。
「私は大丈夫!」と思う方もいるかもしれませんが、過去には日本人女性が性的暴行を受けた事例もあります。
初めは親切な人に見えても、急に豹変するケースがあるようなので、声を掛けられても安易に応じないよう注意してください。
【モロッコの治安】観光時の注意点④偽ガイド
モロッコでは、親切に道案内・観光案内をしてくれた人が、見返りとして高額な請求をしてくることがあるようです。初めは親切に思えますが、細い道や人気のない場所に入った途端、恐喝されるケースがあります。
これは観光客をターゲットにしている「偽ガイド」であり、政府が認めた公認ガイドではありません。また、グループによる犯行も発生しており、請求時に複数のモロッコ人に囲まれた方もいるようです。
前述したつきまとい行為と同様に、モロッコでは、親切な人を装って犯行に及ぶケースが非常に多いです。中には本当に親切な方もいますが、多くの被害が発生している以上、安易に対応しない方が無難でしょう。
【モロッコの治安】観光時の注意点⑤詐欺・ぼったくり
魅力的なスポットが多いモロッコですが、観光中に「詐欺」や「ぼったくり」に遭う方も多いようです。
観光でも利用する「土産店」「レストラン」「タクシー」などでは、正規の金額よりも高額に提示してくる場合があるので、おおよその相場を事前確認しておくと良いでしょう。
また、「私はガイドではない」「お金は要らない」と信用させ、土産店へと案内して商品を購入をさせようとする人もいます。何も購入しなかった場合、法外な案内料を要求されることもあるので注意が必要です。
モロッコを観光する際は「宗教」への配慮が必要!
ここまでモロッコ観光の注意点を紹介してきましたが、モロッコを観光する際は「宗教」への配慮も必要です。
モロッコの国教は「イスラム教」であり、日本とは異なる風習が根付いています。治安とは少し異なりますが、宗教に敬意を払わないことでトラブルに発展してしまう可能性もあります。
- 過度な肌の露出は避ける(タンクトップ・ショートパンツなど)
- 写真撮影・大声を出すのは控える(特にモスク内や礼拝中の方がいる場では厳禁)
- ラマダン(断食)中は公共の場(公園や路上など)での飲食は避ける
ラマダンはヒジュラ暦の第9月に行われるため、毎年時期が異なります。(2021年は、4月12日〜5月11日となる見込みです。)
上記の注意点は、モロッコ観光において最低限のマナーとなります。郷に入れば郷に従えというように、快適に観光するためには、宗教への知識も深めておくことが大切です。
防犯対策
様々な観光時の注意点を紹介してきましたが、以下の防犯対策をすることで犯罪へのリスクを抑えることができます。
- 多額の現金・高級品は持ち歩かない
- 荷物は目が行き届く・手が届く位置で管理する
- 声を掛けられても安易に対応しない・はっきりと断る
- 人気のない道は利用しない
- 女性の単独行動・夜間の外出は極力控える
繰り返しになってしまいますが、モロッコでは、親切な人を装った犯罪が横行しています。「お金は必要ない」と言っていても、最終的に請求または恐喝されることもあります。
どんなに注意を払っていてもトラブルに巻き込まれてしまうことがあるので、次の章で紹介する緊急時の連絡先も確認しておきましょう。
緊急時の連絡先
前述した防犯対策を行なっていても、トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。万が一のために備えて、緊急時の連絡先をメモしておきましょう。
- 警察(都市の警察):19
- 地方警察(都市間の地域を管轄):177
- 救急・消防:15
- 在モロッコ日本国大使館:(市外局番0537)63-17-82〜85(85:領事部直通)
尚、パスポートを紛失した場合は、「在モロッコ日本国大使館」にて手続きを行います。手続きの詳細は、以下の公式サイトから確認することができます。
モロッコの治安まとめ
今回は、モロッコの治安や観光時の注意点いついて紹介しました。アフリカの中では治安が良い国とされていますが、軽犯罪が横行しているので注意が必要です。
特に「スリ」「つきまとい行為」「詐欺・ぼったくり」は、被害に遭いやすい傾向にあるので、防犯対策を行いながら観光するようにしましょう。
また、モロッコの国教は「イスラム教」であり、観光だとしても最低限の配慮は必要です。紹介したことを参考にしていただきながら、モロッコ観光をお楽しみください。