「グローバルWi-Fiを契約しようと思うけど、使い方がイマイチわからない」、「初めての海外旅行だからWi-Fi設定でのトラブルは避けたいなぁ」
この記事ではそんなあなたに向けて「グローバルWi-Fi」の設定の仕方を、「iOS」「Android」「PC」、3つの端末それぞれの場合で解説しています!
グローバルWi-Fiの契約を考えている、もしくは、すでに契約したがどう設定すればいいか不安、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/wifi-wireless-device-wi-fi-1371030/#content)
グローバルWi-Fiの設定って何をやればいいの?
「グローバルWi-Fi」ではWi-Fiを接続する際に、「iOS」「Android」「PC」の3つの端末で共通する設定と異なる設定があります。
詳しい設定方法は各章にそれぞれまとめているのですが、海外でレンタルWi-Fiを利用する際の手順を簡単にまとめると、以下の通りです。
- 出発前→データ通信系の設定を全てオフにしておく
- 渡航先到着後→レンタルWi-Fiのルーターを起動
- 帰国後→出発前にオフにした機器の設定をオンに戻す
上記の流れを頭の片隅に入れながら読み進めていただけると、次章以降で説明する「設定方法をより深く理解していただけます。
ちなみに、自分の使っている端末が「iOS」なのか「Android」なのかわからない方は、アップル製品か否かで判断していただければOKです。
iOS・・・アップルの作ったソフトの名前。iPhone などのアップル製品に使われている。
Android・・・グーグルが開発したシステムソフトウェア。
出発前に日本でやっておくべき設定
日本を出発する前に、「iOS」「Android」「PC」共通でやっておくべき設定があります。
それは「データローミング」と「モバイルデータ通信」の設定をオフにすることです。
データローミングとは・・・自身の契約している携帯会社の電波が届かないところ(海外など)に行った時に、その現地の携帯会社の電波を利用すること。
モバイルデータ通信とは・・・携帯会社の回線を使った通信。4G回線、LTE回線とも呼ばれる。
海外でWi-Fiを使わず携帯電話を利用する際は、基本的に通信料金の計算方法が国内で携帯電話会社と契約したプラン(無料通信、定額プラン、割引プランなど)の対象外になります。
ですので、この「データローミング」と「モバイルデータ通信」をオフにしておかないと、知らない間に高額料金が発生したり、データ容量を大量消費してしまったりします。
面倒なトラブルに巻き込まれないようにするためにも、「データローミング」と「モバイルデータ通信」の2つは、出発前に必ず設定オフにしておきましょう。
【グローバルWi-Fi】出発前の設定(iOS端末)
では初めに「iOS」端末での、出発前に日本でしておくべき設定をご紹介します。
「iOS」端末の場合は、具体的に以下の4つの設定をオフにすればOKです。
- 「iCloud」のバックアップをオフ
- 「iTunes Store」と「App Store」の自動ダウンロード設定をオフ
- 「Appのバックグラウンド更新設定」をオフ
- 「モバイルデータ通信」をオフ
この4つの設定をオフにしておかないと、契約している携帯会社から高額なデータ通信費を請求されたり、データ容量を大量消費する危険があります。
各設定の仕方を以下の表にしてまとめたので、参考にしながら設定をオフに変えてみてください。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「Apple ID(一番上、左側にアイコンが表示してある欄)」を選択
- 「iCloud」を選択
- 「iCloudバックアップ」をオフに変える
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「iTunes StoreとApp Store」を選択
- 左上に「自動ダウンロード」と出ている4つの項目(ミュージック、App、ブックとオーディオブック、アップデート)を全てオフに。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「一般」を選択
- 「Appのバックグラウンド更新」をオフにする。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「モバイル通信」を選択
- 「モバイルデータ通信」をオフにする(白色になっていればOK)
また、OS(バージョン)更新の際に、アップデートや自動ダウンロードが「OFF」でも、バックグラウンドでダウンロードが実行され数GB単位の容量を消費することがあります。
ですので、出発前に最新のOSに更新しておくことをおすすめします。
さらに、iPhone を充電しながらwifi接続すると自動でデータやシステムが更新されてしまう可能性があるので充電をしている際はWi-Fiの接続を切るなどして対策をしてください。
【グローバルWi-Fi】出発前の設定(Android端末)
続いて、「Android」端末での、出発前に日本でしておくべき設定をご紹介します。
「Android」端末の場合は具体的に以下の3つの設定をオフにすればOKです。
- 「データローミング」をオフ
- 「アプリの自動更新」をオフ
- 「その他のクラウドサービス」をオフ
「Android」端末の場合、上記の3つの設定をオフにしないと高額請求やデータ通信量の過剰消費に繋がりますので必ず設定をしてくださいね。
各設定の仕方を以下の表にまとめたので、参考にしながら設定をオフにしてください。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「その他の設定」を選択
- 「モバイルネットワーク」を選択
- 「モバイルデータ通信」をOFFにする(緑色に切り替わればOK!)
- ホーム画面から「Playストア」アプリを開く
- 「設定」を選択
- 「アプリの自動更新」を選択
- 「アプリを自動更新しない」を選択して完了
そして、その他のクラウドサービスで特に注意していただきたいのは「Googleフォト」の設定です。
Googleフォトとはスマートフォンで撮った写真を自動的にクラウド上に同期してくれるサービスのこと
「Googleフォト」は撮影した写真やビデオを自動的にクラウド上に同期してしまうため、自然と写真を撮る機会が増える旅行では、意図せず大容量の通信をしてしまう場合があります。
以下に「Googleフォト」の設定変更の仕方をまとめたので、「Googleフォト」を使っている方は参考にしてみてください。
- ホーム画面から「Googleフォト」アプリを開く
- 画面左上にある、メニューアイコンをタップ
- 「設定」を選択
- 「バックアップと同期」を選択
- バックアップと同期をタップ(青色から白色に変わればOK!)
また「Googleフォト」以外にも、注意すべきクラウドサービスがあるので、心当たりがある方は出発前に設定を確認してください。
- キャリアのクラウドサービス(ドコモクラウド、au Cloud、ホワイトクラウドなどなど)
- Drop box
- 各メーカーのクラウドサービス(Galaxy、Xperiaなど)
- Googleドライブ
【グローバルWi-Fi】出発前の設定(PC端末)
PC端末の場合、1番重要なのが「自動更新」の設定をオフにすることです。
自動更新をオンにしたままにしてしまうと、Wi-Fiに接続された際に自動的にアップデートが始まってしまい、データ通信量を大量に消費してしまいます。
以下に「Windows7」、「Windows8、10」、「Mac Os」、 3種類のPC端末で「自動更新」設定をオフにする方法をまとめたので、参考にしてください。
Windowsを使っている場合
「Windows」パソコンを使っている場合は、「Windows7」と「Windows8、10」とで設定の方法が異なるので注意してください。
- スタートボタンからコントロールパネルを開く
- 「システムとセキュリティ」を選択
- 「Windows Update」を選択
- 「設定の変更」を選択
- 「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」を選択
- 「OK」を押して設定完了
- スタート画面の検索部分に[services.msc]と打ち込んでEnterキーを押す
- 「Windows Update」の項目を選択
- スタートアップの種類を「手動」に変更
- 「OK」を押して設定完了
Mac Osの場合
「Mac Os」パソコンを使用している場合は以下の手順で設定を変更することができます。
- 左上のメニューバー※1からリンゴマークをクリック
- 「システム環境設定」を開く
- 「ソフトウェアアップデート」を選択
- 右下の「詳細」を選択
- 「アップデートの確認」のチェックを外す
- ログインパスワードの入力を求められるので、入力し「ロック解除」を選択する
- 「OK」を選択して、設定完了
※1メニューバーとは・・・Mac画面の一番上に横方向で表示されるアイコンのこと
現地に着いた後にすべきこと(ルーターの起動)
続いて、渡航先に着いた後のルーターの起動についてご説明します。
ルーターの側面にある電源ボタンを約3秒ほど長押しすると起動します。起動後、ルーターのSSID(Wi-Fiの名前)とパスワードが表示されるかを確認してください。
機種によっては、画面表示でなくルーター裏にシールが貼ってあったりします
SSIDとパスワードが確認できたら、Wi-Fi接続をしたい端末で接続を行ってください。
基本的には以上の流れですが、機体によっては起動方法が異なることがあるので、付属のマニュアルも必ず参考にしてくださいね。
【グローバルWi-Fi】「iOS」端末で接続
この章では、「iOS」端末でWi-Fiルーターに接続する方法をご説明します。
- 「設定」から「Wi-Fi」を選択
- Wi-FiをONにして、ルーターに表示されているSSID(Wi-Fiの名前)と同じものをタップ
- ルーターに表示されているパスワードを入力して接続
- SSID(Wi-Fiの名前)の横にチェックマークが着いていれば接続完了
ただし、通信環境によってはうまく接続できないことがあるので、接続が不安定な場合は焦らず再度同じ手順を試してください。
【グローバルWi-Fi】「Android」端末で接続
続いて、「Android」端末でWi-Fiルーターに接続する方法をご説明します。
- ルーターを起動
- SSID(Wi-Fiの名前)とパスワードを確認
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「Wi-Fi」からルーターのSSID(Wi-Fiの名前)と同じものを選択しパスワードを入力
「Android」端末の場合は、「iOS」端末と違い機種が多いため、若干設定方法が違う場合がありますが、基本的には上記の流れで設定できます。
【グローバルWi-Fi】PC端末で接続
最後に、3種類のPC端末でWi-Fiルーターに接続する方法をご説明します。
Windowsの場合
「Windows」パソコンの場合、出発前の設定の時と同様に、「Windows7」と「Windows8、10」とで若干接続方法が異なるので、それぞれご説明します。
- デスクトップのタスクバーにあるWi-Fiマークをクリック
- 接続可能なネットワークからSSIDと同じものを選び選択をクリック
- パスワードを入力
- Wi-Fiマークが表示されれば接続完了
- デスクトップのタスクバーにあるWi-Fiマークをクリック
- Wi-Fi項目の中からルータに表示されているものと同じSSID(Wi-Fiの名前)のWi-Fiを選択
- チェックボックスと接続ボタンが出てくる(「自動的に接続しておく」にチェックを入れておくのをおすすめします)
- ネットワークセキュリティーキー(ルーターのパスワードのこと)を入力
- 「接続済み」と出たら接続完了
Mac Osの場合
「MacOs」の場合はどの機種でも設定が同じなので、以下の通りに接続をしてください。
- メニューバーからWi-Fiアイコンを選択
- 接続可能なネットワーク一覧からルーターのSSID(Wi-Fiの名前)と同じものを選択
- パスワードを入力
- SSID(Wi-Fiの名前)の左側に「チェックマーク」が出れば接続完了
【グローバルWi-Fi】やるべき設定のまとめ
今回は、グローバルWi-Fiの設定の仕方を、端末別に3種類ご紹介しました。
せっかく海外旅行に行くのにネットワークが使えないのでは気分が台無しですよね。十二分に満喫するためにも、海外旅行に行く時には、Wi-Fiを契約しておきましょう。
では最後にもう1度、グローバルWi-Fiの設定の流れをまとめておきます。
- 出発前→データ通信系の設定を全てオフにしておく
- 渡航先到着後→レンタルWi-Fiのルーターを起動
- 帰国後→出発前にオフにした設定をオンに戻す